silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

ゲレンデ一番の急斜面を滑ってみましょう

2007年03月27日 00時18分26秒 | スキーテクニック編
少なくとも40度を越す、荒れた斜面などを滑るのも面白いものです。
これも亦スキーの楽しみの一つ。
オフピステではないゲレンデ内では、雪付きの状況などで45度あたりが限界になるでしょう。
ポイントは思いきり。単純に言えばこれに付きます。
多くの失敗は内足を使ってどうにかしようとか、フォールラインへ飛び込むのが恐ろしいとかにあると思います。
もしそうすると身体は遅れ、内足が残ってしまい、斜面に引っ掛かり大股開きで前転することになる危険性が増えます。
つまり慎重に行こうとすればするほど転倒の危険が増す。場合によってはその急さゆえ、一度転倒してしまうとその斜面の下までそのまま流されてしまいます。
スピードコントロールは山回りの切り上がりを使って。なるべくなら横滑りを多用して降りてこないこと。
ここでも少しでも谷回り要素があればスキー板をコントロールしやすくなるでしょう。

1コマ目で斜面下に向かってジャンプする体勢を作っておきます。
2コマ目で思い切ってスキー板をテールジャンプしながら重心をフォールラインに落としています。やや視線が下なのが気になります。内足(左足)の跳ねあげも不足気味です。
しかし外足(谷足=右スキー)の落とし込みは充分なので3コマ目には谷回りが作れています。
4コマ目、5コマ目で充分切り上がりながらスピードコントロール。横滑りでスピードコントロールはしていません。
チャンスがあれば思い切って挑戦してみましょう。非常に満足度の高いスキーが味わえると思います。
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自然コブのたのしみ

2007年03月26日 00時05分00秒 | スキーテクニック編
最近は圧雪を徹底するスキー場が多く、そうでなければ敢えて未圧雪ゾーンを流行りのファットスキーヤーやボーダーのために残しているかどちらかです。
なので、新雪が多く降ってそれが自然にコブに育っていってというシーンは若干減ってきているように感じます。
今回の赤倉の斜面は、まさにそれで、標高が高く雪質のよい未圧雪の斜面をスキーヤーが滑り降りることで出来た不規則なコブが豊富に育ちました。

人工モーグルバーンは非常にピッチが短く面白いのですが、たまにはこういった不規則な斜面を滑ると、何故モーグルが始まったかが分かるようなプリミティブな愉しみが得られます。
乱れた斜面を如何に対応して、フォールラインに絡んで降りてくるかという遊び的な感覚が蘇って来ます。
今日の連続写真はおまけみたいなものです。

1コマ目から2コマ目にかけては短いピッチで、2~3コマ目はやや冗長なコブ。
で、縦に写真を並べているので分かりにくいでしょうが、4コマ目は3コマ目から5m程も「横へ」移動しています。
特に技術的に難しいわけではありませんが、一応書いておきますとモーグル的な低い姿勢のターンから、バンクターンへ移行しているだけです。
それが又面白い!
たまにはこういう次々とリズムや大きさの異なったコブのある条件で滑りたいものですね。来シーズンは、どのスキー場にもたんまり雪が降りますように。
(この時の板はARMADA AR6)
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先に難しいことをすることの是非

2007年03月25日 10時35分12秒 | スキーテクニック編
M嬢にご登場頂いたので、この際もう一枚検証してみましょう。
整地での滑りです。
バックからが分かりやすいと思いましたので、パラレルターンの一部を抜粋してみました。
実質滑走日数50日程度と言えば、ふつうはSAJ3級とかSIAセミシルバーです。
でもM嬢は、最初からコブ指向だったので相当外向傾の練習は一般スキーヤーに比べて積んでいます。
コブではまだ不足気味のスキーへの前圧や外向傾も整地となると充分です。

1コマ目:右ターンマキシマム。ターン弧にあった適切な外向傾と全体的にリラックスしたフォーム。
ちなみに板は基礎板ではなく、モーグル板です。
現在殆どのスキーヤーはカーブの強い基礎板を履いていますが、モーグル板は整地では基礎板の倍以上は回しにくい、と言うか基本をしっかりしておかないと、うまくターンを描くのが難しい。
2コマ目:ターンの切り替え。やや踏み換え動作が見られるものの、ニュートラルポジションをうまく作り出しています。
3コマ目:谷まわり。いいですね。ここがM嬢の強みだと思います。さんざんコブで重心を斜面下に落とす(プロジェクシオン・アバン)ように煩く言われているので(笑)、整地ではほぼ理想的な上体の向きです。
そのおかげでしっかり早めにターン前半からスキーに圧がかかっています(この場合は右足)。
コブを練習している成果でしょう。ふつうはこの滑走日数ではこのフォームは見られません。
4コマ目:3コマ目のおかげで難なく山回りでターンを仕上げています。スネ角もいいですね。
このスネ角はこの斜面では強過ぎるのではないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それがスキー板の特性の違いです。
モーグル板のようなカーブのない板では、まっすぐ前に(ブーツのタンに)荷重することにより板をしならせて曲がる必要があります。
基礎板は、板がそれをやってくれるのでスネ角はここまでは必要ないのです。

私も基礎板のフィッシャーAMC700と、モーグル板のF-17では板の踏み方を少し変えます。
F-17のようにAMC700を強く踏むと、曲がり過ぎてしまいます。

ここでちょっと以前書いたことを思い出しました。
スキーは、先で競技に行くにせよ、モーグルに行くにせよ、基礎スキー技術を高めるにせよ、とにかくはSAJ二級又は、SIAシルバー程度の基礎力をつけた方が早道であるといいましたが、M嬢を見て、そうでもないかと思いました。
と言うのは彼女は大した基礎スキーレッスンを受けている訳ではなく(失礼)、いきなりモーグル指向だったのでそちらからのアプローチからしか練習していない筈です。
しかし結果的には整地もうまくなっている。
勿論、その基本は同じですからそれはそれでいいのですがコブから練習というのは普通は難しすぎる。
当然モーグルの練習もはじめは整地からするのでそれはいいのですが、基礎スキーの入り方、教わり方とはやや違う。
これに関しましてはいずれまた他のスキーヤーの話を聞いたり見たりしながら、長い目で検証していきたいと思います。
とにかくM嬢に関しては成功している。但しこれが全てのスキー入門者に当て嵌まるかは別の話です。
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とにかく連続してコブを滑ってみよう

2007年03月24日 01時05分17秒 | スキーテクニック編
滑走日数が50~60日に満たない中級者には25度以上もある自然コブの斜面は、相当難しいものです。
モデルのM嬢も整地では、谷まわりを伴ったパラレルターンをすることが出来ますが、この日のピッチの乱れた新雪が踏み固められているコブ斜面は苦労していました。
しかしながら元々身体能力の優れた女性だからこそ、この滑走日数で難斜面を降りてこれるのであって、ほんらい中級女性には体力的にもコブは鬼門とも言えます。
但し、難斜面ではありますが、まだ溝コブにはなっていない丸いコブですので練習には最適です。
特にM嬢のように最終的にコブの滑りを目指しているスキーヤーには格好の練習バーンとも言えます。
コブが苦手だ、とか今からとにかくコブを滑ってみたいと言う方には、参考となる連続写真です。

1コマ目:コブに乗り上げて行くところ。やや外向傾不足ながら谷足を踏みつけているので斜面を登りながらスピードコントロールが出来ています。
左手のストックはターンの支えになるために予め用意されています。
2コマ目:コブの頂点でピボットしてスキー板の向きを変えます。重心の下への落とし込みがまだ出来ないため、山足をシュテムしてコブの裏側の斜面を捉えています。
コブをまたぐ感じで行なうこの滑りは、低速で安全に降りてくるのに向いています。馴れてきたら、足を揃えたまま両足で一度にピボットしてしまえばいいのです。ちなみに慣れてきたらここで吸収動作を入れます。
3コマ目:外足(右足)が突っ張ったままですが、コブの裏側の急斜面をうまく削り取ってスピードコントロールしています。
ここで上体の向きがフォールラインに向かったままで、外足荷重を強めるともっと余裕を持てます。
4コマ目:これはいいですね。やや内倒ながらしっかりスキーに荷重がかかっています。
あと全体に言えることですが肩から腰までの四角(トルソー)を常にまっすぐに保てればもっと楽に滑れますが、それは次の段階で充分だと思います。

まずはこういう滑りから徐々にコブに馴れていけば上達も早いと思います。
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手段か目的か?

2007年03月13日 00時12分49秒 | スキー
敢えて、お見苦しい連続写真を晒すには意味があります。
その前に簡単に解説を。
場所は神立のレグルスにあるモーグルバーン。約1年ぶりの“人工モーグルバーン”。
ピッチは3.2mで、コブの左右差がひどくなっている午後の撮影です。

1コマ目:目線は落ち、左ストックはコブの上に取り残され、重要なスネ角も開放されたまま…典型的に遅れたターンです。
2コマ目:本来滑る部分のコブの向こう側をすっ飛んでしまったので、仕方なくヒールキック気味に。
3コマ目:両スキーは揃っていず、正確な谷足によるエッジングがなされていません。

では本題に。
実は50才になって、ぶざまな滑りをするようになったらスキーは止めようと思っていました。
まさにやめどきでしょうか(笑)。

以前からスキーは自分の趣味であり、スキーそれ自体を目的であると考えて、スキーを手段とするスキーヤーをどこかで軽蔑しているところがありました。
ここでいう手段とは、時間潰しや、つきあいでするスキー。それに「スキーをしている自分がカッコいい」と言った類のものも含みます。
しかしふと考えました。
なら自分は何故スキーをしているのか?
スピード感とか、コブを滑り終えた充実感とか雪山の美しさなどの理由はここではどうでもいい。

おそらくこういうことです。
そういう自分だって、スキーを手段としているのではないか?
小さな時からスキーが好きで好きでたまらない。純粋にスキーをすることが楽しく、それイコール目的だと思っていました。
しかしもうちょっと離れてそれを大きく見た時、生きている課程に於いてもそれは目的なのか?と言う疑問が湧きます。
たとえば人を好きになった時、どう考えてもその人は目的でしかあり得ない。
その衝動は、それじしんが目的であると断言してもいいでしょう。直観的で申し訳ないですが、それは皆さんも理解されると思います。
だからスキーのことも好きだからそれでいいんじゃない?と思われるかも知れませんが、私はそこで疑問に思いました。
ならなぜ未練たっぷりなのに、見栄えがそれまでもいいとは言えない自分のスキーを、ぶざまな滑りをするくらいなら止めようと思うのか。大してうまくもないのに。
実はスキーは自分の中では、「自分を満足させるもの」としての手段なのではないか。
そう。大きく見ればスキーは、やはり手段なのです。

ほんらい人には生きる欲求があり、最終地点(死ぬことですね)を意識させないような(に)、目の前の問題点が山積みされています。
これはアプリオリ(生来的、先天的)に誰もが持っているものだと思います。
というより寧ろ、人間として偶発的にこの世に出された時点で、同時に“夢中になれる何か”をさがす能力が備わっているのではないか。
その中の一つにスキーが組み込まれていた。
それだけなのではないか。自分にはスキー(とその他)の(敢えて言えば)愉しみがありますが、他者はそうでもない。
他のことにかまけていたっていいのです。それが自分は偶然スキーだったと。
ただそれだけのことではないかと言うことに思い当たりました。

フットボールに夢中になる人々がいて、片や音楽に夢中になる人がいて、それらは全てそういう意味では等価なのだと思います。
何を今更そんなことは分かっていると多くの方が思われるかも知れませんが、係わり過ぎたが係わりきれていない、いちスキーヤーの40数年ばかり滑ってきた感想だと聞き逃して頂ければ幸いです。

そこでスキーに話を戻しますが、幸いこの遊びは非常に幅も奥も深い。
一級やゴールドを取ったところでそこでは何一つ終わっていない。モーグルの大会で優勝しても(勿論したことはありませんが)そこからまだまだと言う面白さを持っています。
あらゆる斜面、コブ、雪質は同じことなく変化していき、それらを“うまく”滑りきることが出来るのはごく限られた一部のスキーヤーでしょう。
これは素晴らしく愉しい「手段」ではないでしょうか。言い古された言葉で表現すれば「奥の深い」。

そう考えた時、自分の滑りの不甲斐なさや、ぶざまな姿もまだまだそれは当然のことと思われ、感謝こそすれやめる必要は毛頭ないんじゃないかと発想が転換していきました。
よし、もうすこしこの肉体を使ってスキーの奥深い泥沼に飛び込んで行こうか、この2本の板とともに。
そう考えさせられたこの日のスキーでした。
こまっしゃくれた話、失礼いたしました。
コメント (4)
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