この組合せは、現時点(2013年11月17日)では血糖コントロール不良の肥満型2型糖尿病に対して最も効果的なのではないでしょうか。
現在持効型インスリンにはデテミル(商品名レベミル以下同)、グラルギン(ランタス)、デグルデク(トレシーバ)があり、GLP-1製剤にはリラグルチド(ビクトーザ)、エキセナチド(バイエッタ)、持効型エキセナチド(ビデュリオン)、リキシセナチド(リキスミア)があるのはご存知の通り。
それなら自然とリキシセナチド+持効型インスリン3種しか選べません。
(今日のエントリーで使える、使えないというのはメカニズムからではなく、全て現時点での保険適応の観点からです)
もちろんこの3種類ある持効型インスリンに関しては同じではなく、効果や打つ時間の自由度、低血糖の少なさを比べますとデグルデクがアタマひとつ抜け出ています。
とは言えグラルギンもちょうど24時間の効果ということから使いやすいインスリンです。デテミルは2回打ちしないと少し厳しいかも知れません。
ではGLP-1製剤の方はどうなっているでしょう。
リラグルチドは嘔気等の副作用も読みやすく、24時間わりとフラットに効きますし血糖降下作用も優れており単独で使えるのが強み。弱点は併用可能なものがSU剤しかないということと米国と同量使えないこと。
本当はメタクト(メトホルミンとピオグリタゾンの合剤)等と組み合わせると非常に良いのですが。。。
エキセナチドの一日2回打ちの方はメトホルミン、ピオグリタゾンとの併用は可能ですがSU剤が入っていないと使えませんし、減量効果は良いものの、脱落率、血糖降下作用から考えても今は候補から外していい。
いっぽうWeeklyエキセナチドですが、単独では使えないものの、SU剤、メトホルミン、ピオグリタゾンの何れかがあれば使えるのは低血糖防止の面からみても強みです。特にメトホルミン1,000mgあたりとの併用は良いです。2~3ヶ月目からじわじわと効いて来ます。血糖降下作用はおそらくリラグルチドに引けは取りません。
ただ高齢者では僅かずつ気付かない程度に体重が減ってきますので慎重に使わないといけない。これは今年の日本の夏の暑さが厳し過ぎたのも関係するかも知れませんが。硬結はほぼ100%で認められますが打つのを止めなければいけないほどのものは5~6人に一人程度です。
あとは何と云ってもデバイスの煩雑さが普及を妨げます。一般のペン型Weekly-GLP-1製剤が出来れば、あっと言う間に駆逐される可能性があります。
じゃあリキシセナチドなら単独では使えないものの(必ず経口剤との組合せではSU剤が必要)、持効型インスリンと併用可能だからそれでいいじゃん、と話は振り出しに戻りますが、実はこのGLP-1製剤は結構持続時間が短めで血糖降下作用のピークも早く嘔気の副作用も出やすい。
そういうことを考えるといろいろ悩ましいのです。
でもまあリキシセナチドとインスリンデグルデクの組合せは現時点での最強ウェポンではあります。
保険適応が全てOKになれば、デバイス等が今のままであるとして最も使いやすいのがインスリン側はデグルデクかグラルギンでGLP-1側はリラグルチドの組合せでしょう。
これでコントロール不可能ならば、デグルデクとアスパルトの組合せ製剤であるライゾデクが出たとして、夕食(でもなんでもビッグミール)前にライゾデク、朝食前にリラグルチドまたはリキシセナチドという組合せが最強になるように思えます。
取らぬ狸の何とやら、ってとこですが近いうちに実現するでしょう。
現在話題沸騰中のSGLT2阻害薬のポジショニングなどはまたの機会にー。
さて今日はびわ湖バレイのシーズンパスを買いがてらゴンドラを使って打見山へ。徒歩で蓬莱山頂まで軽ハイキングして来ました。
打見山から蓬莱山へ。mia嬢
なんかいきなりボルダーウォール。ペイントしてあってホールドがツルッツル!
キャンプフォーで登る
いつものモーグルコース
山巓は風が強く寒かったですが現時点での気温はさほど高くありません。
今シーズンはたくさんスキー場に雪が積もりますように。
私の好きな草原♪
帰り道は二人で模擬エア大会(笑)
ちょう疲れた。
いや雪の上で出来ないものは土の上でやる!
では皆さま、今週末に国立京都国際会館の第50回日本糖尿病学会近畿地方会、食事療法セッションでお会いしましょう~♪
やっとパワーポイント出来たでよ。
現在持効型インスリンにはデテミル(商品名レベミル以下同)、グラルギン(ランタス)、デグルデク(トレシーバ)があり、GLP-1製剤にはリラグルチド(ビクトーザ)、エキセナチド(バイエッタ)、持効型エキセナチド(ビデュリオン)、リキシセナチド(リキスミア)があるのはご存知の通り。
それなら自然とリキシセナチド+持効型インスリン3種しか選べません。
(今日のエントリーで使える、使えないというのはメカニズムからではなく、全て現時点での保険適応の観点からです)
もちろんこの3種類ある持効型インスリンに関しては同じではなく、効果や打つ時間の自由度、低血糖の少なさを比べますとデグルデクがアタマひとつ抜け出ています。
とは言えグラルギンもちょうど24時間の効果ということから使いやすいインスリンです。デテミルは2回打ちしないと少し厳しいかも知れません。
ではGLP-1製剤の方はどうなっているでしょう。
リラグルチドは嘔気等の副作用も読みやすく、24時間わりとフラットに効きますし血糖降下作用も優れており単独で使えるのが強み。弱点は併用可能なものがSU剤しかないということと米国と同量使えないこと。
本当はメタクト(メトホルミンとピオグリタゾンの合剤)等と組み合わせると非常に良いのですが。。。
エキセナチドの一日2回打ちの方はメトホルミン、ピオグリタゾンとの併用は可能ですがSU剤が入っていないと使えませんし、減量効果は良いものの、脱落率、血糖降下作用から考えても今は候補から外していい。
いっぽうWeeklyエキセナチドですが、単独では使えないものの、SU剤、メトホルミン、ピオグリタゾンの何れかがあれば使えるのは低血糖防止の面からみても強みです。特にメトホルミン1,000mgあたりとの併用は良いです。2~3ヶ月目からじわじわと効いて来ます。血糖降下作用はおそらくリラグルチドに引けは取りません。
ただ高齢者では僅かずつ気付かない程度に体重が減ってきますので慎重に使わないといけない。これは今年の日本の夏の暑さが厳し過ぎたのも関係するかも知れませんが。硬結はほぼ100%で認められますが打つのを止めなければいけないほどのものは5~6人に一人程度です。
あとは何と云ってもデバイスの煩雑さが普及を妨げます。一般のペン型Weekly-GLP-1製剤が出来れば、あっと言う間に駆逐される可能性があります。
じゃあリキシセナチドなら単独では使えないものの(必ず経口剤との組合せではSU剤が必要)、持効型インスリンと併用可能だからそれでいいじゃん、と話は振り出しに戻りますが、実はこのGLP-1製剤は結構持続時間が短めで血糖降下作用のピークも早く嘔気の副作用も出やすい。
そういうことを考えるといろいろ悩ましいのです。
でもまあリキシセナチドとインスリンデグルデクの組合せは現時点での最強ウェポンではあります。
保険適応が全てOKになれば、デバイス等が今のままであるとして最も使いやすいのがインスリン側はデグルデクかグラルギンでGLP-1側はリラグルチドの組合せでしょう。
これでコントロール不可能ならば、デグルデクとアスパルトの組合せ製剤であるライゾデクが出たとして、夕食(でもなんでもビッグミール)前にライゾデク、朝食前にリラグルチドまたはリキシセナチドという組合せが最強になるように思えます。
取らぬ狸の何とやら、ってとこですが近いうちに実現するでしょう。
現在話題沸騰中のSGLT2阻害薬のポジショニングなどはまたの機会にー。
さて今日はびわ湖バレイのシーズンパスを買いがてらゴンドラを使って打見山へ。徒歩で蓬莱山頂まで軽ハイキングして来ました。
打見山から蓬莱山へ。mia嬢
なんかいきなりボルダーウォール。ペイントしてあってホールドがツルッツル!
キャンプフォーで登る
いつものモーグルコース
山巓は風が強く寒かったですが現時点での気温はさほど高くありません。
今シーズンはたくさんスキー場に雪が積もりますように。
私の好きな草原♪
帰り道は二人で模擬エア大会(笑)
ちょう疲れた。
いや雪の上で出来ないものは土の上でやる!
では皆さま、今週末に国立京都国際会館の第50回日本糖尿病学会近畿地方会、食事療法セッションでお会いしましょう~♪
やっとパワーポイント出来たでよ。