silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

持効型インスリンとGLP-1製剤(とびわ湖バレイシーズンパス)

2013年11月17日 21時48分56秒 | スキー・自転車・糖尿・メタボリック
この組合せは、現時点(2013年11月17日)では血糖コントロール不良の肥満型2型糖尿病に対して最も効果的なのではないでしょうか。
現在持効型インスリンにはデテミル(商品名レベミル以下同)、グラルギン(ランタス)、デグルデク(トレシーバ)があり、GLP-1製剤にはリラグルチド(ビクトーザ)、エキセナチド(バイエッタ)、持効型エキセナチド(ビデュリオン)、リキシセナチド(リキスミア)があるのはご存知の通り。
それなら自然とリキシセナチド+持効型インスリン3種しか選べません。
(今日のエントリーで使える、使えないというのはメカニズムからではなく、全て現時点での保険適応の観点からです)
もちろんこの3種類ある持効型インスリンに関しては同じではなく、効果や打つ時間の自由度、低血糖の少なさを比べますとデグルデクがアタマひとつ抜け出ています。
とは言えグラルギンもちょうど24時間の効果ということから使いやすいインスリンです。デテミルは2回打ちしないと少し厳しいかも知れません。
ではGLP-1製剤の方はどうなっているでしょう。
リラグルチドは嘔気等の副作用も読みやすく、24時間わりとフラットに効きますし血糖降下作用も優れており単独で使えるのが強み。弱点は併用可能なものがSU剤しかないということと米国と同量使えないこと。
本当はメタクト(メトホルミンとピオグリタゾンの合剤)等と組み合わせると非常に良いのですが。。。
エキセナチドの一日2回打ちの方はメトホルミン、ピオグリタゾンとの併用は可能ですがSU剤が入っていないと使えませんし、減量効果は良いものの、脱落率、血糖降下作用から考えても今は候補から外していい。
いっぽうWeeklyエキセナチドですが、単独では使えないものの、SU剤、メトホルミン、ピオグリタゾンの何れかがあれば使えるのは低血糖防止の面からみても強みです。特にメトホルミン1,000mgあたりとの併用は良いです。2~3ヶ月目からじわじわと効いて来ます。血糖降下作用はおそらくリラグルチドに引けは取りません。
ただ高齢者では僅かずつ気付かない程度に体重が減ってきますので慎重に使わないといけない。これは今年の日本の夏の暑さが厳し過ぎたのも関係するかも知れませんが。硬結はほぼ100%で認められますが打つのを止めなければいけないほどのものは5~6人に一人程度です。
あとは何と云ってもデバイスの煩雑さが普及を妨げます。一般のペン型Weekly-GLP-1製剤が出来れば、あっと言う間に駆逐される可能性があります。
じゃあリキシセナチドなら単独では使えないものの(必ず経口剤との組合せではSU剤が必要)、持効型インスリンと併用可能だからそれでいいじゃん、と話は振り出しに戻りますが、実はこのGLP-1製剤は結構持続時間が短めで血糖降下作用のピークも早く嘔気の副作用も出やすい。
そういうことを考えるといろいろ悩ましいのです。
でもまあリキシセナチドとインスリンデグルデクの組合せは現時点での最強ウェポンではあります。

保険適応が全てOKになれば、デバイス等が今のままであるとして最も使いやすいのがインスリン側はデグルデクかグラルギンでGLP-1側はリラグルチドの組合せでしょう。
これでコントロール不可能ならば、デグルデクとアスパルトの組合せ製剤であるライゾデクが出たとして、夕食(でもなんでもビッグミール)前にライゾデク、朝食前にリラグルチドまたはリキシセナチドという組合せが最強になるように思えます。
取らぬ狸の何とやら、ってとこですが近いうちに実現するでしょう。
現在話題沸騰中のSGLT2阻害薬のポジショニングなどはまたの機会にー。

さて今日はびわ湖バレイのシーズンパスを買いがてらゴンドラを使って打見山へ。徒歩で蓬莱山頂まで軽ハイキングして来ました。


打見山から蓬莱山へ。mia嬢


なんかいきなりボルダーウォール。ペイントしてあってホールドがツルッツル!
キャンプフォーで登る


いつものモーグルコース

山巓は風が強く寒かったですが現時点での気温はさほど高くありません。
今シーズンはたくさんスキー場に雪が積もりますように。


私の好きな草原♪


帰り道は二人で模擬エア大会(笑)
ちょう疲れた。
いや雪の上で出来ないものは土の上でやる!

では皆さま、今週末に国立京都国際会館の第50回日本糖尿病学会近畿地方会、食事療法セッションでお会いしましょう~♪
やっとパワーポイント出来たでよ。
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まずは糖尿病連携手帳から

2013年11月02日 01時42分23秒 | スキー・自転車・糖尿・メタボリック
今更ですが糖尿病はもはや国民病です。
この発症を防ぐことが出来て、なおかつ発症しても正しい知識を持ち栄養指導を受けた上で治療を受ければ合併症による健康の損失や莫大な医療費の節減に貢献します。
でもネ。
まだ全国の医療機関で均一な加療を受けることが出来ていないんですよ。
でそれは各医療機関の先生方のせいではなく、ましてや患者さんのせいでもない。
そう。我々糖尿病専門医の努力がいまひとつ足りていないんですよ。
啓蒙啓蒙と一言に言いますが、それじゃ実際何してる?ってことなんです。
ブルーライトアップはそれはそれで結構です。マクロなやり方も必要です。
しかしもっと簡単に出来ることがある筈。
意識を高めるには言ってるだけじゃダメだ!あきらめちゃいけないよ(アムロ・レイか!?・ガンダム世代じゃないけど。ウルトラ警備隊世代ですけど)。
診察室の中では来院した方には何とかなる。友の会もいいでしょう。やらないよりもいいでしょう。

じゃどうすんの?
ってことですがここはメーカーさんの力もお借りしましょう。もう現在でも十分お借りしていますが。考えてみたら不思議ですね。啓蒙が進めば進むほどメーカーさんの薬の売上は減るのに。
けどやはり企業理念というのはきれいごとかも知れませんが、皆が健康でありますようにということだと思うんです。
性善説ですか?いいえそうじゃない。人間はアプリオリにそう出来ているのです。メーカーさんが必ず自社の利益だけで動いているわけではないと思います、システムとして。
どこかで社会の役に立ちたいと無意識的なものが存在しているハズです。会社という組織としても、です。
あえてCSR(corporate social responsibility)と言わなくとも、です。

そこでいきなり提案です。
まず出来ること。
とにかく糖尿病連携手帳をばらまく。使い勝手に難があろうが現在出来ることをしなくてはならないと思うのです。そこからスタート。
非専門医の医療機関様でも完全な記入をする必要はありません。
普及する。それが大切です。
ちなみに申し込めば日本糖尿病協会のサイトから手に入ります。

なので今後は機会あるごとに講演会等があれば、少し時間を頂いて参加の先生方にすべて一冊ずつは配ろうと画策しています。
実はあの薄っぺらな冊子を読むだけでも結構な情報があり、自分の結果も時系列的に分かる。
やっぱそれですよ。
そこからが始まりだと思うこの頃であります(`Д´)ゞ


NOVOノルディスクファーマさん主催のウォークラリーにVIGOREのUTB-0とクロモリレーサー町乗り仕様。
いちおワタシも糖尿病協会会員ですし。顔出しただけですけど。
糖尿病サイクルイベントでもやりたいですネ!向日町競輪場でやれんかなー。ピスト危ないかなー。
びわいちはキツいか。。。
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