ここは素直にG・ジュベールの「革新フランススキーp131」から転載してみましょう。
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タイトル:お尻をつき出して滑っているのでは?
この欠点は前にも述べたように派生的に背中がかたくなっていなければこの際それほど問題ではない。もしあなたの体型的理由で、このような姿勢で滑っていたとすると、エッジングがうまくいかなかったであろう。一つには、急斜面やアイスバーンで斜滑降する際に、谷膝を強く山側へしめつけることが必要である。他方ではエッジの切りかえしをダイナミックにできないであろう。スキーの上に垂直に力を加えようとすると、ひっこんだ腰は、やわらかすぎる蝶つがいのような働きをする。この姿勢は、スキーをしすぎると腰痛の原因ともなりやすい。どうやって、この欠点をなおしたらよいか? スキーをするとき、とくにエッジを立てなければならないとき、意識的に軽く尻をひっこめ、それを持続することだ。辛抱強くやれば、たとえスキーをしていないときにこの欠点が残っていたとしても、スキーをするときには、この構造を修正して欠点をなおすことができるであろう。
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G・ジュベールにしてはかなり投げやりな書き方です。
これではいけないと思ったのか、上記の本から8年後の「ザ・スキーp59」では矯正方法を述べています。
ここでは、この本の他のページを引用しているので、転載しませんが、矯正方法は、要するに緩斜面に戻って滑らかな運動を獲得せよということになっています。
実際、腰がこのイラストのようにガメラのように折れ曲がっていると、強い遠心力に身体が耐えられなくなり、スピードに弱いスキーヤーになってしまいます。
それだけではなく、コブ等では折れ曲がった腰のせいで、スキーと脛角が立ってしまい、トップから板を落とし込むことが出来なくなってしまいます。
で、私の考える矯正法も勿論、G・ジュベールのいう、簡単な斜面での低速でのなめらかな動作を獲得するというのも良い方法だと思いますが、他に考えついた方法としては…。
1:整地の場合、ビラージュ・シュテム(シュテム・ターン)をしてみる。勿論低速~中速で。で、フォールラインに絡むあたりで、腰をぐっと前に突き出す。しかし腰を出す余り、次の外スキーに腰を乗せてしまってはいけません。あくまで左右均等に注意して。
2:ウェーブがある場合。これが一番やりやすいかも。最近はパーク等でもウェーブがありますから。
まっすぐ滑り出して、ウェーブの頂点を越して下りの斜面にさし掛かったら徐々に腰を前へ突き出す(骨盤を起こす)。
3:もしコブでするなら、緩斜面の人工モーグルコース以外では考えられません。
低速でコブの凸を越して、板が溝に落ちていく時に、同じ動作をする。そうですね、下に観客がいて、その観客に大腿部の前面を見せるような感じでしょうか?
いずれにしても低速であることが肝要です。ゆっくり滑れば自分で動作を確認することが出来ますから。
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タイトル:お尻をつき出して滑っているのでは?
この欠点は前にも述べたように派生的に背中がかたくなっていなければこの際それほど問題ではない。もしあなたの体型的理由で、このような姿勢で滑っていたとすると、エッジングがうまくいかなかったであろう。一つには、急斜面やアイスバーンで斜滑降する際に、谷膝を強く山側へしめつけることが必要である。他方ではエッジの切りかえしをダイナミックにできないであろう。スキーの上に垂直に力を加えようとすると、ひっこんだ腰は、やわらかすぎる蝶つがいのような働きをする。この姿勢は、スキーをしすぎると腰痛の原因ともなりやすい。どうやって、この欠点をなおしたらよいか? スキーをするとき、とくにエッジを立てなければならないとき、意識的に軽く尻をひっこめ、それを持続することだ。辛抱強くやれば、たとえスキーをしていないときにこの欠点が残っていたとしても、スキーをするときには、この構造を修正して欠点をなおすことができるであろう。
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G・ジュベールにしてはかなり投げやりな書き方です。
これではいけないと思ったのか、上記の本から8年後の「ザ・スキーp59」では矯正方法を述べています。
ここでは、この本の他のページを引用しているので、転載しませんが、矯正方法は、要するに緩斜面に戻って滑らかな運動を獲得せよということになっています。
実際、腰がこのイラストのようにガメラのように折れ曲がっていると、強い遠心力に身体が耐えられなくなり、スピードに弱いスキーヤーになってしまいます。
それだけではなく、コブ等では折れ曲がった腰のせいで、スキーと脛角が立ってしまい、トップから板を落とし込むことが出来なくなってしまいます。
で、私の考える矯正法も勿論、G・ジュベールのいう、簡単な斜面での低速でのなめらかな動作を獲得するというのも良い方法だと思いますが、他に考えついた方法としては…。
1:整地の場合、ビラージュ・シュテム(シュテム・ターン)をしてみる。勿論低速~中速で。で、フォールラインに絡むあたりで、腰をぐっと前に突き出す。しかし腰を出す余り、次の外スキーに腰を乗せてしまってはいけません。あくまで左右均等に注意して。
2:ウェーブがある場合。これが一番やりやすいかも。最近はパーク等でもウェーブがありますから。
まっすぐ滑り出して、ウェーブの頂点を越して下りの斜面にさし掛かったら徐々に腰を前へ突き出す(骨盤を起こす)。
3:もしコブでするなら、緩斜面の人工モーグルコース以外では考えられません。
低速でコブの凸を越して、板が溝に落ちていく時に、同じ動作をする。そうですね、下に観客がいて、その観客に大腿部の前面を見せるような感じでしょうか?
いずれにしても低速であることが肝要です。ゆっくり滑れば自分で動作を確認することが出来ますから。