silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

スキー板の軌跡

2006年01月21日 10時57分52秒 | スキーテクニック編
さあ、またエミール・アレの「フランススキー術」行ってみましょう!
51年前の写真ですが、示唆に富むところがあって面白いので、一般的なターンのシェーマを左に並べてみました。
シェーマに、連続写真手前から対応させた番号を1~4まで打ってみました。
この前からシェーマと言ってますが、英語だといままでずっと思っていましたが、フト指摘されたので調べたら、Schema(図式)はドイツ語でした(-_-;

非常に分かりやすいですね。
この写真の技法は、プロジェクシオン・サーキュレール(仏語)=振り込みによるターンなので、今はやってはいけないものですが、スキー板の軌跡じたいは、何ら現在のスキーと変わりません。
1コマ目の大袈裟なアッペル(仏語)=先行運動、ここでは上体のターン反対方向への振り込みや、3コマ目の外向傾のなさなど、現在のものとは全く異なります。
これらの技法は、この後に続くG・ジュベールの「革新フランススキー」や「ザ・スキー」で完全に否定されました(エミール・アレもそれを了承)。
否定というか、動きが必要なくなったのです。勿論それはスキーとブーツの進歩によるものが大きいと考えられます。

しかしながら50年前から、理想的なスキー板の軌跡が変わっていないと、そういうふうに考えてみた場合、スキー技術というのは重心の運動要素では殆ど変わることはないが、新たに出てきたより効率のよい道具を使いこなすために、少しずつ変化があると言っても良いかと思います。

たまには遊びで、このプロジェクション・サーキュレールをやってみてはいかがでしょうか?
かつての、回しにくい板を、先人がどうやって扱ったかという工夫が知れて味わい深いものです。
但し、初心者に教えてはいけません。
非常に容易にターン出来るものですから、癖になってしまう。そしてそれは今後の上達を妨げます。今でも日本のスキー雑誌に、練習の一環としてローテーション(=英語、ロタシオン又はロタションは仏語)をしてみるという指導法が載っていますが、やるべきではないでしょう。
(勿論ターン前半にスキー板と身体が正対するのとは別の話です)
あくまで、主に下肢の動きによりターンが成り立つと言うことを、覚えてもらうのが先決です。

うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家

日記才人投票ページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする