silly ski squadronスキー雑記

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アバルマン(avalement)に就いての重要な補足

2006年01月13日 11時10分33秒 | スキーテクニック編
アバルマンは、ただのコブのための、抱え込みの技術ではないと、当ブログでは主張してきました。
しかしながら、単純に言語的な問題で言えば、avalementは、抱え込み姿勢となります。(aval=飲み込み)
現在、発祥の地フランスでも、最早アバルマンは単なるその姿勢を指すようになっているようです。
写真では6.がそうであると解説しています。
technique ski freeride et bosses(仏)より引用。

元々のこの技術はG・ジュベールが、スラローム競技等から見いだした、ターン切り替え部分の、結果的な抱え込み姿勢を指しています。
これはジュベール本人がそう明言しています。
それは現代のカービングスキーによるターンの切り替え部分に当たります。

しかし、その姿勢がavalementであり、また、その運動要素自体もG・ジュベールがavalementと呼称したところに混乱が生まれます。

流れとしては

1:アルペン競技で見られた、強いエッジングからの切り替えおよび、下肢の前投による技術をG・ジュベールが、その姿勢からアバルマンと呼んだ。

2:それを見た他国の指導者がコブを滑る技術と捉え、抱え込み抜重とセットで、新しいスキー教程を作った→ヴェーレン、曲進系、OKテヒニーク等。

3:現在では、本国フランスでもアバルマン姿勢を産み出す運動要素は問わず、その姿勢だけをアバルマンと呼ぶようになった。

2:の指導法が、整地でもお尻が雪面に付くほどの低い体勢で演技したり、余りに極端だったので、実用の意味がないとされ、淘汰され消えてしまった。
なので当ブログでアバルマンと呼ぶ時は、G・ジュベールに従って、運動要素としてのアバルマンと、姿勢だけのアバルマンも併用しています。

少々話がややこしくなりましたが、そういう経過だと考えるのが妥当でしょう。
私は、表現者としてのG・ジュベールの心酔者ですから(笑)、現在でも、主に運動要素を取り上げてアバルマンは有効な技術であると提言したいと思います。

うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家

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