久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

歌舞伎役者が次々に・・・

2013-02-04 15:58:49 | Weblog
 今朝朝刊で見てびっくりしました。市川團十郎さんが亡くなったという・・・先日中村勘三郎さんが亡くなって、本当にショックだったのに・・・
 市川團十郎さんは歌舞伎役者の中で、一番好きな人でした。中村勘三郎さんとは違うタイプで、勘三郎さんも大変好きでしたが、團十郎さんは、小さい時にお父さんを亡くされ、本来ならば親から継承される芸を自分で作り上げられたというエピソードもですし、何と言っても品があって、温かみがあって、大きくて、勧進帳の弁慶は忘れられません。

 勘三郎さんが、亡くなった時、ニューヨーク公演や病気についてなど、ドキュメンタリーで撮られた番組を見て、涙が止まらなかったのですが、歌舞伎の仕事って、本当に過酷なんですね。芸を磨くのはどれも大変なことでしょうが、何といっても歌舞伎は体力がいるでしょう。型、言い回しなど、すべて身についていることでしょうが、それに今はもっとおもしろく、もっと魅力的にと求められるので、役者も大変。

 勘三郎さんの残された言葉に「型破りと言うと、好きなようにやっているようだが、型がしっかりあっての型破りであって、型がないのはただの型なし」というのがあり、歌舞伎の世界の大変さと新しいことにチャレンジし続けた生き方が現れた言葉だなーと思いました。

 團十郎さんと勘三郎さんは、違ったタイプですが、どちらも私にとって、歌舞伎をこんなにも好きにしてくれた役者さん達でした。残念でなりません。

 昨日、ちょうど中村勘九郎さんの襲名公演、昼でしたので、口上はありませんでしたが、博多座も大勢の人でにぎわっていました。昨日の公演は、仁左衛門さんや橋之助さんたちが勘九郎さんを盛り上げてくれていましたが。確かに勘九郎さんにしても海老蔵さんにしてもお父さんたちには適うべくもありません。
 今は、何とか若手にがんばれとエールを送るのみです。それにしても二人が亡くなったことは悔しくてなりません