今週は、なぜか福岡県の会議が目白押し。火曜、農林水産部公共事業評価委員会があり、午前中は、この日審議にかかる林道の視察。午後3時から評価委員会という、まさに1日がかりの会議。そして、木曜は、やはり農林水産部の森林審議会。
これらの会議は、ほぼ1年に1回ずつの会議ですが、毎年この間、日頃街中に住んでいる者としては、ほとんど意識しない森林、そして環境のことを考えさせられます。
そして、やっと回を重ねるごとに理解が深まり、森林の重要性を感じ、もっと街中の人々が知ったり、関心を持たなくてはいけないという思いが深まってきます。
初めの公共事業評価委員会ですが、これは、農林水産に関わる公共事業を評価するもので、たとえば、林道や農地のほ場整備や海岸の工事などがあります。これらの工事が5年経過すると、これらを継続していくかどうか、もっとコストは下げられないかなどの評価、見直しをするのがこの委員会の役目です。
今回審議にかかっていた林道などは、17年、23年にもおよぶ工事で、まあ、正直言って、着工して10年ぐらい経っていますので、半分ぐらい工事は進んでおり、これを途中でやめる、ということは考えられません。結果、評価としては、”継続”ということになるのですが、林業の振興、環境保全などを考えると、お金はかかりますが、必要な道路だと理解しています。
というのも、ご存じのように、今、どこも森林が大変な状態になっているのです。安い輸入材が入ってくるようになって、国産材は高いということで、敬遠され、林業がなりたたなくなり後継者が少なくなってきたのです。そうすると山は荒れ放題。手入れをしない山は、いい木が育たず、それだけではなく、土砂崩れや水の保全にも影響がでてきています。
もうひとつは、道がない中での山の作業はとても大変で、機械も入れられなければ、車による搬出もできません。
それで、まずは、林業がし易いような林道を作っていく、そして、林業従事者を育てていったり、ボランティアなどによる助けを加えて、荒廃した森林をよみがいらせ、国産材を使ってもらうようにしていくというのが、大まかな方向性と目標になります。
公共事業というと、今では目の敵にされ、なんでも無駄、なんでも悪いことにように言われますが、我々の社会を良くしていくために必要なものは作らなくてはいけませんし、長い目で見て、いらない物は断固反対していかなくてはいけないでしょう。一時的な景気対策や、一部の利権に絡んだ無駄な工事だけはやめてほしいです。そのためにも、計画段階から一般の人がチェックできるように、また工事に入ってもコスト削減ができないのか、変更はないのかなどこれもチェックするところがないといけないと思います。
2つ目の森林審議会では、保全部会というのがあって、保安林の解除を議論したり、本会議の方では、今年できた国の全国森林計画に則った県の計画を見直したりの審議がありました。
ここでも出ていたのは、民有林である森林をどこまで県が手助けするのか、林業の担い手はどうするのか、果たして手を尽くして育てた国産材を売っていくことができるのかなど、多くの問題を抱えていることも分かりました。
まず、私たちにできることは、森林に関心を持つこと、見に行くこと、そして機会があれば、森林と係わってみることかなと思います。皆さんも、山登り、森林浴、景色を楽しむだけではなく、都市と山の繋がりや環境問題の中の森林の位置づけなど考えてみてはどうでしょうか。
これらの会議は、ほぼ1年に1回ずつの会議ですが、毎年この間、日頃街中に住んでいる者としては、ほとんど意識しない森林、そして環境のことを考えさせられます。
そして、やっと回を重ねるごとに理解が深まり、森林の重要性を感じ、もっと街中の人々が知ったり、関心を持たなくてはいけないという思いが深まってきます。
初めの公共事業評価委員会ですが、これは、農林水産に関わる公共事業を評価するもので、たとえば、林道や農地のほ場整備や海岸の工事などがあります。これらの工事が5年経過すると、これらを継続していくかどうか、もっとコストは下げられないかなどの評価、見直しをするのがこの委員会の役目です。
今回審議にかかっていた林道などは、17年、23年にもおよぶ工事で、まあ、正直言って、着工して10年ぐらい経っていますので、半分ぐらい工事は進んでおり、これを途中でやめる、ということは考えられません。結果、評価としては、”継続”ということになるのですが、林業の振興、環境保全などを考えると、お金はかかりますが、必要な道路だと理解しています。
というのも、ご存じのように、今、どこも森林が大変な状態になっているのです。安い輸入材が入ってくるようになって、国産材は高いということで、敬遠され、林業がなりたたなくなり後継者が少なくなってきたのです。そうすると山は荒れ放題。手入れをしない山は、いい木が育たず、それだけではなく、土砂崩れや水の保全にも影響がでてきています。
もうひとつは、道がない中での山の作業はとても大変で、機械も入れられなければ、車による搬出もできません。
それで、まずは、林業がし易いような林道を作っていく、そして、林業従事者を育てていったり、ボランティアなどによる助けを加えて、荒廃した森林をよみがいらせ、国産材を使ってもらうようにしていくというのが、大まかな方向性と目標になります。
公共事業というと、今では目の敵にされ、なんでも無駄、なんでも悪いことにように言われますが、我々の社会を良くしていくために必要なものは作らなくてはいけませんし、長い目で見て、いらない物は断固反対していかなくてはいけないでしょう。一時的な景気対策や、一部の利権に絡んだ無駄な工事だけはやめてほしいです。そのためにも、計画段階から一般の人がチェックできるように、また工事に入ってもコスト削減ができないのか、変更はないのかなどこれもチェックするところがないといけないと思います。
2つ目の森林審議会では、保全部会というのがあって、保安林の解除を議論したり、本会議の方では、今年できた国の全国森林計画に則った県の計画を見直したりの審議がありました。
ここでも出ていたのは、民有林である森林をどこまで県が手助けするのか、林業の担い手はどうするのか、果たして手を尽くして育てた国産材を売っていくことができるのかなど、多くの問題を抱えていることも分かりました。
まず、私たちにできることは、森林に関心を持つこと、見に行くこと、そして機会があれば、森林と係わってみることかなと思います。皆さんも、山登り、森林浴、景色を楽しむだけではなく、都市と山の繋がりや環境問題の中の森林の位置づけなど考えてみてはどうでしょうか。