私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

選挙カーに乗りました

2011-04-02 21:56:39 | Weblog

 今日は朝から、ご近所から岡山市議選に立候補している柴田健二氏の選挙カーに乗り、庭瀬から足守、一宮と、里から山へ、山から里への旅をしてきました。
 今年は3月に入って低温が続き、その影響だと思われる、桜の開花が随分と遅いようです。吉備津神社の桜も、足守近水公園のも、神道山のも、勿論、その他各地各場所に植えられている桜の木も、未だに、そのはかない、ほのぼのとした美しい姿を見せてくれてはいません。窓をいっぱいにあけての選挙活動でしたが、流れ来る風が、振る私の手や顔に冷たく当たって、思わず身震いが出る程でした。これでは、未だ、方々に有る桜の木も、なかなか、その蕾を膨らませることもないだろうという思いで、車のエンジンの音に揺り動かされながら、それでも手を振り続けました。
 暫らく進むと景色が一転します、吉備の平野から離れて、道が吉備高原へと向かいます。するとそこは、里の桜より、全く異なった遅い春の山の風景が展開されていました。清楚な白が、あたかもスラーの描く絵のように浮き立っているではありませんか。そうです、高原の「こぶし」の花です。全山の木々の芽吹く前に見せる、はかないあるかなしかのほのかな緑の中に、純白な点描があちらこちらに散りばめられていました。
 「今年のこぶしってずいぶんと遅い山の彩りですこと」
 と、傍に乗っていらっしゃったご婦人が、おほほほ・・・と、僅かな笑みを見せながら遠慮するようにおっしゃっていました。

 そんな野や山の4月初めの風景に出会えた私の選挙カーでの一日は、「4月の春の未知との遭遇」といってもいいような数々の体験を得させてくれた、春の旅でもありました。
 
 でも、そこら辺りにそれこそいっぱいに建っている一軒一軒の家や町工場などを見るにつけても、それら家々の間を車で、それぞれのまぶしすぎるような個々の家々を通りんながら、やはり思いは、あの東北地方を襲った大震災です。車のすぐ前にあると同じような立派な家々が、あんなに無残に打ち壊されるなんて、どうして信じることが出来ましょうか。あのテレビに写った画像は本当にあった真実でしょうかと。疑わざるを得ないような思いに駆られました。それだけの人のひ弱さを思わずにいられませんでした。自然にお亡くなりになられた方々への追悼と被災された方々へのお見舞いを思わずにはおれません。

 そんな思いがした私の選挙カーでの一日でした。