昨年の日記ですと、3月25日には吉備津の桜が開花していますが、今年はあの大震災に震えたのでしょうか、やっと4月朔の今日、それこそ江漢の暖色に誘われるようにして吉備津の標準木に2,3輪の花びらを付け、開花を宣言しておりました。何もかにも異常ずくめの今年の春でした。
また、昨年も御紹介したのですが、其の桜の名前は分からないのですが、駅の駐輪場にある桜も、漸くですが、開花して、木全体をそれこそ桜色に染めておりました。
此の木について「雨寄晴好」と、昨年は御紹介したのですが、今年は、此の桜に未だ雨は見えません。こことばかりに「晴好」をいっぱいに見せつけております。特に、西日を受けて桜色を木全体にまぶしつけたような輝きは何とも云われない美しさを漂わせています。ちなみに、昨年は此の木の開花は3月22日でしたので、相当遅れています。3月の初旬ごろ、まだ蕾は硬くしっかりと閉じているにもかかわらず、何となくこの木にあるかないかのような僅かなさくら色を刷毛で化粧しているような姿で立っていましたが。開花した今日の姿は、日の光を浴びているという関係があるのかもしれませんが、堂々と己自身の桜色をいっぱいに撒き散らしているようでもありました。
なお、吉備津にはもう一本桜の名木があります。御存じ。龍神池のしだれざくらです。この2,3日が見ごろになると思われます。この他吉備津神社回廊の桜はまだ蕾ですが、4,5日もすれば、その回廊の屋根と一緒にマッチした何処にもない美しさを見せてくれます。お楽しみに。これも、又、吉備津の桜の名木です。