ぼたん

　昨日ぐらいから、私のたった一本の牡丹が満開です。見る人とてあまりいない、庭の隅に、豪華に咲き誇っています。今年は、特に、たくさんの花びらをつけてこれでもかと、己の美しさを一杯に見せびらかせています。


　なお、今朝は、五月一日吉備津神社の朝詣会でした。わらびとがんもどきの煮付け、筍の山椒あえ、ミツバの入ったおみおつけと何時もの豆御飯です。気持ちよい辺りの雰囲気に御飯を２膳も、つい、なんとなく、お代わりします。
　外は五月風が緑の香を漂わせて吹き流れています。
　　　　　膳に盛る　蕨筍　香りたち
　　　　　　　　　　　御飯二杯も　朝の直会

　直会(なおらい）を頂いて、吉備津様の牡丹はと、牡丹園まで足を伸ばします。咲いていました、見事なまでに。



　名句をどうぞ。
　　　・ゆふかぜに　蜘も影かる　牡丹かな　　　千代女

　　　・山蟻の　あからさま也　白牡丹　　　　　蕪村

　　　・白牡丹と　いふといへども　紅ほのか　　虚子