私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

如何に少ない軍で戦をするか

2007-09-15 08:38:25 | Weblog
 もうちょっとの間、このブログでも、政治の世界に足を突っ込まずにはいられません。お付き合いください。
 昨日まで「麻生」という字が新聞の紙面を大きく飛び交っていたのですが、今朝になると、どうでしょう、一転して「福田」の名が、大いに胸を張ったように目に付きます。
 本当に一寸先は闇ですね。どうしてでしょうね。もしかして、「ブンヤ」さんの推察力のなさかなとも思ったりのするのですが、それだけ激流で、先を読む余裕がないのかしらとも思います。それにしても本当に闇ですね。
 選挙の前から、既に、結果が決まっているということは、不思議なことではないでしょうか。誠に変な選挙ですが、こうなると『判官びいき』ではないのですが、「麻生さんがんばれ」という気にもなります。昨日までは、安倍さんの責任の一端は、この麻生さんにもあり、総理になるのは、彼の口癖の「いかがなものでしょうか」と思っていたのですが、今朝の心境の変化に我ながら驚いています。不思議な心理現象です。
 麻生さんが、少ない軍で如何に戦って、勝利を導く事が出来るか。橋は既に敵によって壊されてしまっているのですから。戦術は如何に。0戦もないのに?雉はいないか、鳩では戦にならないのでは?

 さて、我;先生の「詞シリーズ」です。一寸変更して、今日は『はやる』を取り上げます。
 この「はやる」という詞は、「はやし」と「はたらき」からなり、もともとは、早くしたいという心の働きですが、今は、『いきほひにのり、拍子にのりてすすむこころにいふ詞なり』と書いてあります。
 その例として、大鏡の『みな人しろしめたらめど、ものを申しはやりぬればさぞ侍る』(人々は、そのことについて、みんな心のうちではよく分っている事なのですが、言う人が、ことさら声高々に、やんややんやと囃し立て煽るので、皆が一気にその気になってしまった)等を上げられております。

 私事(ひとりごと);
 どうも、高尚先生の洞察力には恐れいります。200年も先のことをちゃんと予測したような書き振りです。
 それにしても、雪崩打つように、一気に「はやる」なんて不思議な人の世界ですね。
 
 さて、結果はどうなるでしょうか、なにしろ、一寸先や闇の世界の事なのですから。
 
 また、くだらない歌一首;
   
     政治舟 はやりの波に 浮びけむ
          着くべう岸は 霞なりなむ