私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

論語と高尚先生

2007-09-11 16:53:56 | Weblog
 高尚先生の壮大さについて昨日書きましたが、今日もまた我;先生の偉さを書いてみます。

 「松の落葉」の中には、唐や天竺の国に関する事は殆ど書いてはいませんが、例外として、論語についてだけは、高尚先生は、次のようにお書きになっておられます。
 
 『からふみのももふみ千書あるが中に、ひとりぬけ出て、いはんかたなくをかしくめでたきは、此論語という書なりとこそ思われる』
 と、いう書き出しから、人間として当然行うべき姿を、あますところなく、すべて明らかに教え諭している書物で、天下に二つとないものだ。自分も小さい時から、よその国の本ではあるが、をりをりにこの書物を読んで、自分のために参考にしている、と。

 私事(ひとりごと);
 論語なんて端から馬鹿にして、やれデカルトだ、カントだ、ショペンハウエルだと、西洋書物にかぶれて、どれもこれも半端も半端、その入り口までにも到たってないにもかかわらず、『われ、 あり』だなんて、ひとかどの人物になったかのように胸を張って歩いていた自分が、なんて愚か者だったかと、今、つくづく思い知らされています。
 そんな反省もあって、論語でも少し読んでみようかなと思うのですが、まあ、友達の例の漢文の先生に、時々お話しいただくのが落ちだろうかなとも思っています。