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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夏を乗り越えて

2019年08月29日 | 学校
2017年の秋、チームフローラフォトニクスは解散まであと1年となり、
今まで園芸科学科に預けていたクリスマスローズをどうするか悩んでいました。
検討した結果、でた結論は学校の一角に植えてしまうこと。
それも誰にも話さず、こっそり実行する愉快犯で。
そこで職員室の窓の外にある大きな木の下に隠れて植えました。
早いもので、あれから3年目の冬を迎えようとしています。
さてクリスマスローズが苦手なのは暑さ。
じっと休眠しながら厳しい夏の暑さを乗り越えます。
そして9〜10月になると休眠が解け、
新しい葉を出すようになります。
今年は夏でも気温が低い時がありましたが
ものすごく蒸し暑い日も続けてありました。
先日心配になって見に行くと、ご覧のとおり元気。
株もひとまわり大きくなったような気がします。
夏、たくさんの葉をつけ日陰をつくり
クリスマスローズを直射日光から守ってくれた大きな木に感謝です。
そろそろ追肥時期。
今度はハンターズで管理したいと思います。
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みんな悩んで大きくなった

2019年08月28日 | 研究
フローラ時代から長年続けてきたものにポスターセッションがあります。
SSHや学会ではあたり前ですが
農業クラブの世界にいるとまったく縁のない発表スタイル。
初めて聞いたときは想像がつかず戸惑ったものです。
この発表に名農で最初に挑戦したのは初代フローラの男子5名。
確か2009年秋に開催された日本植物学会だったと思います。
もちろん農業高校などいるはずもなく、完全アウェー。
「お呼びでない? こりゃまた 失礼しました」という雰囲気が漂っています。
当然、無茶苦茶のダメ発表でしたが、SSHが発表しているのを横目で盗んでは
自分の発表に取り入れ、彼らはどんどん上手になっていきました。
そして年が明けた3月に再チャレンジ。
東大で開催された日本農芸化学会など2つの学会をはしごした彼らは
なんと立て続けに最優秀賞を受賞。
突然現れた農業高校の快挙に、全国から集まったSSHや進学校の生徒さんたちは
みなさん、あっけにとられた顔をしていました。
さてフローラは解散しましたが、ポスター発表に参加するという文化は
バブルボーイズやハンターズに引継がれました。
そのハンターズの初陣となる日本土壌肥料学会がまもなく開催されます。
今回は5名のうち2人が代表で参加。
そしてその約10日後の日本植物学会には全員で挑戦する計画をしています。
先日、初めて練習を行いましたが
なかなか自分の思ったように言葉が出てきません。
頭の中は、おそらく時間無制限のリング。
さまざまな技を繰り出しますが、決定的な決め手とならず
七転八倒、もがき苦しんでいます。
でもこればっかりは自分で解決するしかありません。
いっぱい悩んで大きくなってください。
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明日があるさ!

2019年08月28日 | 環境システム科
京都大学とLED信号機の共同開発をしている
環境システム科のTEAM RED SIGNALS。
今年は研究が終盤に近づいているのか実験のピッチも上がっています。
先日、ちょっと面白い話題が飛び込んできました。
どうやら秋に開催されるある学会で彼らは
今までの成果をポスター発表することになったようなのです。
ポスター発表自体はハンターズだってするぐらいで
何も名農にとっては珍しいことではありません。
それなのに何だか話題で盛り上がっています。
LED信号機はそもそもはフローラが提案したもの。
知らん顔はできないのでよく話を聞いてみると
英語での発表ではないかというのです。
すでにポスターの原案ができているとのことで
拝見すると確かに英語表記ではありませんか。
日本で行われる学会なので主に日本語で説明すると思いますが
外国の方が英語で質問されたらどうするのでしょう。
おそらく共同研究されている京都大学の先生方も
いらっしゃるとは思うのですが心配です。
昔、坂本九さんの「明日があるさ」のリメイク版がCMで流れました。
「新しい上司はフランス人 ボディーランゲージも通用しない
 これはチャンス、これはチャンス。勉強しなおそう」という
超がつくほど前向きな歌詞が印象的でした。
学会は11月の予定。担当者もメンバーも
この機会に少し勉強してはいかがでしょうか。
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Spirit by T.F.P.?

2019年08月27日 | 研究
びっくりする朗報が飛び込んできました。
なんとバブルボーイズが文部科学大臣賞を受賞したのです。
先日まで北海道で開催されていたコカコーラ主催の環境教育賞に出場していましたが
高校大学の新企画実現を支援する次世代支援部門でなんと最優秀賞。
今年から最優秀賞に大臣賞も授与されることになったので
嬉しいことに初の文部科学大臣賞までいただきました。
彼らは昨年のファイナルフローラの活躍に刺激を受け
ちょうど1年前に活動を環境系に切り替えました。
とはいっても活動を始めたのは2年生の中盤、今年はもう最終学年です。
したがってハンターズのように時間がありません。
そこで短い時間ですが、きちんとした計画を立て
かなり濃い内容の活動を積み重ねてきました。
その多くが自分たちで活動する自主的なもの。
特に今年は、アドバイスこそしますが二人で試行錯誤してきました。
取り組んだ研究は農薬の泡散布。
泡により飛散を抑え、使用量も削減しようという試みです。
現在の農業技術のスタイルを変容するかもしれない新技術。
まだまだ完成ではありませんが、本当によく頑張りました。
昨年のファイナルフローラのメンバーも後輩の快挙を讃えています。
1年前、意欲満々で活動を始めましたが、すべてが初めてなのでことごとく失敗。
せっかくのやる気がバブルボーイズだけに
途中でシャボン玉のように消えてしまうのではないかと心配しましたが
彼らの意思は想像以上に強く、弾けることなく大きな成果を膨らませることができました。
活動当初はフローラから技術及び資金援助を受けていたので
Bubble Boysの後ろにsupported by Team Flora Photonicsという
言葉が付いていましたが、もういりません。
強いてつけるならspirit by T.F.P.
「やる時は精一杯」というフローラ精神で成し遂げてくれました。
おめでとう。
関連記事もご覧ください。
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伝家の宝刀 !

2019年08月27日 | 研究
Treasure Hunter といって思い出すのはインディージョーンズ。
さまざまな宝を探し歩くアドベンチャー映画の主人公です。
今年結成した新生環境班トレジャーハンターズも同じ。
2009年に結成し、今春解散したチームフローラフォト二クスが
途中で諦めた研究や失敗してしまった研究の中から
磨けばお宝になる原石を探し出すことを目的に活動しています。
チームフローラフォト二クスの代名詞といえばLED。
今でこそLEDを活用した植物研究は当たり前になっていますが
結成した2009年はまだ資料もなく、手探りで体当たりし
極めて有意義な結果を高校生ながら次々と学会で披露し評価されました。
当然、結果も出せずに途中断念した研究もたくさんあります。
そんなフローラの眠っている研究を復活させたのですから
LEDはなくてはならないものです。
さて今年5月からさまざま作物を栽培してきましたが
それもすべてLEDを照射するため。
夏も終わりを迎え、作物もそろそろ照射時期となりました。
そこで先日、久しぶりにフローラの倉庫からLEDを引っ張り出し
取り付けを行いました。
倉庫の中には30個以上のLED。
すべて波長がわかっている高価なものばかりです。
2年ぶりに点灯されたLEDはどれも問題なく使用可能。
ハンターズがとうとう伝家の宝刀を抜きました。
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