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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フローラの力水

2019年08月14日 | 研究
土肥実験室に発表練習する声が響いています。
ご存知、バブルボーイズです。
どうやらお盆に入る前の最後の練習をしているようです。
また彼らがいうには想定質問もお互いに出し合って
対応策も練っているとのこと。
もし本当だとしたら、いよいよ本格的に戦闘態勢に入ったようです。
面白いことにバブルボーイズの発表を座って聞いているのはなんとOB。
ファイナルフローラで昨年ストックホルムに行ったひとりです。
大学が夏休みになったので帰省したようですが
嬉しことに歴代のフローラのように
後輩の発表を聞いては的確なアドバイスをしています。
さすがは世界準ブランプリ。
「要はいかに自信を持って発表するかだ」と後輩を励ましていました。
夏は青森県にも大相撲の巡業がやって来ますが
フローラの先輩も後輩たちに力水(ちからみず)をつけてくれたようです。
そして右に立っている二人はハンターズ。
先輩同士のこの練習を見て大いに刺激を受けたのではないでしょうか。
さて現在は旧暦のお盆です。日頃、新暦で暮らしている私たちですが
なぜか全国一斉に民族大移動をするのはこの旧暦のお盆。
したがって田舎は急に帰省した若者や子供達の声にあふれとても賑わっています。
来週は月曜日から練習を開始し、23日には北海道に乗り込むバブルボーイズ。
まずは高校最後のお盆、ゆっくり休んでも力を蓄えてもらいたいものです。

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北の国から

2019年08月14日 | 研究
フローラの先輩が北海道からお土産を買ってきてくれました。
嬉しいことに後輩のバブルボーイズと新人のハンターズの分もあります。
これにはさすがに口の重いハンターズのメンバーも
素直にありがとうございますとお礼の言葉を述べていました。
彼のお土産は美味しい北海道のジャガイモのお菓子。
みんな喜んでいただきました。
さて何十年も前、ジャガイモの研究を5年間ぐらい行ったことがあります。
目的は北海道並みに美味しいジャガイモを作ることです。
ジャガイモはある時期になると
茎葉に蓄えたデンプンをイモに移動させます。
検討した結果、デンプンを蓄える時期を長くさせるため
なるべく早く植え付けることにしました。
そこで開発したのがトンネルマルチ。
畝に10cm程度の凹みを作り、その奥に植え付け
そのままフィルムで畝をマルチングしてしまう方法です。
これなら出芽したジャガイモの芽が
太陽光で熱くなったマルチフィルムにすぐ触れないので芽やけを起こしません。
それどころが芽の上に10cmの空間があるため寒い春でも霜害を受けず、
ビニールハウスのように元気に育つという仕組みです。
実験では4月上〜中旬には植え付けでき、
圧倒的な初期生育により2週間は成長期間を延ばすことに成功しました。
出来上がったジャガイモのデンプン量を調べてみると
青森県にしてはかなり高く美味しかったのを覚えています。
ところがある理由からこの研究は断念しました。
デンプンが茎葉からイモに移行するには適温がありますが
南部町では7月中旬を過ぎると気温が上昇し適温を一気にオーバー。
したがってこれ以上、いくら畑においてもイモのデンプン増加が望めないのです。
それに比べて北海道は真夏でも適温の範囲内のため
秋までかけてぐんぐんデンプンが増えていきます。
出荷基準を見ると私たちが作ったジャガイモのデンプンは
北海道でいえば中ぐらいか最低ギリギリの量。
どうやっても北海道には勝てないことがわかりあえなく断念しました。
そんな昔を思い出しながら彼の美味しいポテトをいただきました。
お盆明けにはまた練習を見てくれるとのこと、先輩に感謝です。
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