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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

行きはよいよい ?

2019年08月20日 | 学校
農業高校の甲子園といえば農業クラブ全国大会。
日頃学習した技術や研究の成果を競い合います。
しかし各学校や各県の代表がいきなり全国大会に出場したら
とんでもないチーム数になってしまいます。
そこで全国大会では九州とか関東などいくつかの
地域代表が出場するシステムになっています。
青森県はもちろん東北ブロックに所属しています。
つまり東北大会で最優秀を受賞しないと出場できないのです。
校内予選、県大会、東北大会を勝ち抜いてやっと全国大会。
全国大会への道のりはとても長いのです。
これは今年の県大会の成績表。
さまざまな部門がありますが、名農はなんと6部門で最優秀。
測量競技は惜しくも2位になりましたが、
この競技は各県とも2位まで東北大会に出場できることから
久しぶりに大選手団を送り込む予定です。
東北大会は22から23日までお隣の秋田県で開催。
したがって23日は始業式だというのに、
校長先生をはじめたくさんの先生方が引率のため不在です。
こんなことなら26日から2学期スタートでも良かったのではと
思ってもすでに時遅し。あるクラスでは遠征者の多い寂しい授業再開となりそうです。
さてこのどさくさに紛れてバブルボーイズも北海道遠征をします。
23から25日の日曜日まで環境系の発表会に出場することになっているからです。
今までも1度、発表によって競う大きな全国大会にフローラと出場し受賞していますが
その成果の半分以上は一緒に出場したフローラの力。
自力で勝負に出るのは今回が初めて。頑張ってほしいと思います。
食事も美味しく、北海道ならではの自然体験活動もあり
今からワクワクしているバブルボーイズですが怖いのは帰りの時間。
バブルボーイズが大会を終え
飛行機と新幹線を乗り継いで八戸駅に着くのは日曜の夜10時過ぎ。
それなのに翌朝から今週の授業開始。
いかに若いとはいえボロボロのはず。
体力的なダメージを和らげるのは精神的な満足感。
だからこそぜひTOPを狙ってほしいものです。
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消費者はわがまま?

2019年08月20日 | 研究
ハンターズが実験用に育てているミニダイコン。
この2週間、猛暑の温室を避け屋外で育てています。
するとどうでしょう。もう葉に虫食いの穴があいています。
バブルボーイズにお願いして
そろそろ殺虫剤の泡散布をしてもらわなければならないようです。
さて名久井農業高校ではよく生徒が野菜を栽培しては
先生に買ってもらうという授業を行います。
栽培法だけではなくお客様に販売するノウハウも学ばせるためです。
栽培前、彼らが消費者である先生方に行うアンケートでは
毎年、無農薬や有機栽培を望む人がかなりいます。
そこで消費者ニーズに応えようと無農薬で栽培する班が出るのですが
あっという間に葉が穴だらけになってしまいます。
害虫が来ないようにネットをかぶせたりしているのですが
やはり害虫の被害を止めることはできません。
それでも頑張って収穫し、先生方のところへ持っていくと
スーパーマーケットに並んでいるきれいな野菜に比べて
穴あきの葉が多いので嫌だと拒否されます。
笑顔で無農薬がほしいといわれたので栽培してみると、
今後は人が変わったように怖い顔で見た目が悪いと文句をいわれる。
先生、あなたはなんてひどい人だ!
ここで彼らは消費者がいかにわがままかを学ぶことになるのです。
有機栽培、つまりオーガニック栽培とは無化学肥料、無農薬栽培。
したがってどう頑張っても見た目は悪くなるし、収量も減ります。
増えるのは必死に害虫と雑草と戦う労力だけです。
大切なのは見た目より質だと理解して高値で購入される方は
残念ながら日本ではかなりの少数派。
彼らは世の中の不条理を身にしみて学んでいます。
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