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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ただもんじゃない

2019年08月11日 | 環境システム科
トウモロコシ畑です。
ずいぶん大きくなってきました。
以前もご紹介しましたが、これはポップコーン。
熱すると破裂する爆裂種という種類のトウモロコシです。
さてトウモロコシといえばC4植物。
普通のC3植物は強い光の下では光合成が旺盛となりますが
そのため周辺の二酸化炭素濃度が低下して光合成速度が下がっていきます。
ところがC4植物は二酸化炭素を一旦倉庫にC4化合物として貯めておき
そこから二酸化炭素を安定して供給できるため光合成速度は下がりません。
そのため強光環境で生育するトウモロコシやサトウキビが
この光合成タイプを採用しています。
環境に影響を受けずに光合成ができる
なかなか優れたエンジンだとは思いませんか。
ある報告ではC3植物が60回以上も変異して
獲得した形質だといわれています。
しかし人間と同じで変わった奴は必ずいるもので
C3とC4植物の中間型、環境によってC3とC4を切り替える型、
さらにサボテンなどのCAM型などいろいろあり
光合成ひとつとってもバラエティに富んだ世界を作っています。
トウモロコシは夏野菜。
もし食べる機会があったらこいつはただもんじゃないと思っていただけると
トウモロコシもきっと嬉しいと思います。
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出穂状況

2019年08月11日 | 
先日、8月上旬の青森県のイネの出穂状況が発表されました。
その結果は県平均で74%。これはいつもよりだいぶ良い結果です。
7月下旬からの高温で一気に生育が進んだようです。
品種改良が進んだとはいえ、イネの原産地は中国南部や東南アジア、
そしてアフリカとそもそも暑いところ。
連日の暑さにやっと元気を取り戻したようで一安心です。
では出穂状況の詳細をご紹介します。
一般に津軽と呼ばれる日本海側の中南地方は83%、
西北地方は86%と平均以上です。
ところが名久井農業高校のある太平洋側の三八地方は53%、
下北地方は25%しかありません。
これでも平年よりも早い成長とは驚きです。
それにしても同じ青森県とはいえずいぶん違うものです。
三八や下北地方の生育が遅いのはヤマセの影響。
太平洋から吹いてくる低温多湿の風で生育が遅れるのです。
ところが津軽は夏は晴天続きで気温の日較差も大きくなります。
したがってどんどん成長が進み、イネやリンゴの成長が良くなるのです。
その理由はヤマセが津軽までは入り込まないから。
なぜなら青森県の中央には八甲田連峰がどんと構えているので
ヤマセは進むことができないのです。
青森県の特A米「青天の霹靂」が津軽地方で栽培されているのも納得。
稲刈りまであと2ケ月。このまま順調にゴールしてほしいものです。
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