花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

プリムラの思い出

2016年12月20日 | 園芸科学科
第2農場にある園芸科学科の草花温室でプリムラが咲いています。
プリムラは西洋サクラソウとも呼ばれる植物で
鮮やかな色、大きな花でまさに鑑賞にぴったりの園芸種です。
このプリムラを見ると、いつも思い出すことがあります。
それは2011年の1月下旬、当時園芸科学科の草花斑であった
チームフローラの2年生は放課後に集まり
プリムラの人工授粉を経験しました。
プリムラには雌しべの長い長花柱花と
短い短花柱花の2つのタイプが自然界に1:1の比率で存在します。
この2つの間で受粉が行われる他家受粉のため
人工受粉するのには2つの花を用意しなければなりません。
したがってちょっとしたコツが必要なのです。
ところがこの約1ヶ月後、東日本大震災が発生しました。
そこでチームの代名詞ともなっている
種差海岸のサクラソウ救出活動が始まりました!
救出の方法は人工授粉によって採種し、
学校で栽培しながら種を守るというアイデア。
3年生が短時間で人工授粉に挑戦しました。
緊張の中、野生のサクラソウを助けたいという一心で取り組んだ
フローラメンバーを支えたのがプリムラの人工授粉体験。
コツを覚えていたので、なんなくこなすことができました。
しかし今考えると、なぜあの時、
偶然にもプリムラの人工授粉をしたのか不思議でなりません。
チームのサクラソウ保全活動にはこれだけじゃない
理屈では説明できない偶然がたくさん残されています。
さて先日、サクラソウ保全活動が「いきものにぎわい市民活動大賞」を受賞。
さらに来年、活動について講演してほしいとの依頼が届きました。
サクラソウの大きな力がチームを動かしています。
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all for one でも今だけは for myself ?

2016年12月20日 | 研究
今年最後の3年生の課題研究の授業です。
しかし1年を振り返ることもなく
黙々と発表練習に取り組んでいます。
理由は3年生最後のプロジェクト発表会が開催されるからです。
チームの特長は一人一研究。
しかし校内で行われる農業クラブ県大会予選会には、
最も成果をあげた研究1つを選び
他のメンバーはサポート役として出場しています。
3年生も今年は草花による空気浄化研究が認められ
県大会に出場しましたが、これは3年生の数ある研究のひとつ。
実際は各自が取り組んでいるテーマがあるのです!
そこで最後の発表会では農クのプロジェクトチームを解体し
本来の自分のテーマで挑戦することにしています。
チームで取り組むと一番発表が上手な人が発表者となりますが
一人で発表するとなるとそうはいきません。
数々受賞してきたメンバーですが、
発表者としてステージに上がるのはほとんどが初めて。
当然、緊張もします。また上手に発表もできません。
したがってみんな必死で練習しているのです。
いつもは「all for one」のチームですが
この日ばかりは「for myself」。
そんなプロジェクト発表会は本日、
南部町のホールで開催されます。
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