外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

瀬古利彦さんの功績

2008-12-26 12:26:22 | 大学駅伝
今回の箱根駅伝出場校の説明の中で、早稲田は「33年連続78回目の出場」と紹介されています。

つまり33年前には予選落ちしたわけで、それは私が早稲田に入学した1975年度(昭和50年度)の大会(昭和51年1月)のことでした。

箱根駅伝が今回で通算85回目。そのうち戦前あるいは戦後の混乱期を除くと、早稲田は3回(昭和45年、47年、51年の各1月)の予選落ちを経験しています。
そして、その時期に出場を果たした大会でも、シード権獲得には程遠い13位~16位と全く成績は振るいませんでした。
ですから1970年代前半は、早稲田の駅伝にとって文字通り真冬の時代だったわけです。

その予選落ちした大会の3ヵ月後の1976年4月に、鳴り物入りで早稲田に入学してきたのが、瀬古利彦さんでした。
瀬古さんは、インターハイのチャンピオンで、高校駅伝の花の一区でも区間賞を獲得した高校長距離界のトップ・ランナー。
当時の競走部関係者、そしてファンの瀬古さんへの期待が如何ばかりだったか、若いファンの皆さんにも想像がつくと思います。

なお、スポーツ推薦制度が未整備の時代だったので、そんな輝かしい競技歴を有する瀬古さんですら、一浪の末の合格でした。

瀬古さんが入学して以降、現在に至るまで早稲田は一度も予選落ちしていません。
そして大学三年生の時に「W」のユニフォームを着た瀬古さんが福岡マラソンに優勝して世界のトップランナーの一人となったことから、一気に早稲田の駅伝チームにも日本中の注目が集まるように。
瀬古選手が走ると、二区の沿道から「瀬古~!」「瀬古~!」と常に大声援が送られ、走り終わった後に伴走車に飛び乗った瀬古に対しても、「瀬古、よくやった~!」などと次々に声がかかりました。
大手新聞の一面のコラムに、「近頃、これほど詰襟が似合う大学生は珍しい」などとコメントされたこともありました。

選手として、指導者として、そして情宣担当者として、あらゆる面で早稲田の長距離チームを立て直した瀬古さんは、まさに歴史に残る大功労者です。

なお、WES Club(Waseda Ekiden Support Club)のウェブサイトに、過去の大会の参加選手や記録が掲載されていますので、一度訪れてみてください。
思い出の駅伝の風景が、きっと甦ります。

WES
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オーディオの楽しみ

2008-12-25 17:45:06 | 音楽
いつも年末に買う雑誌の一つに、オーディオ本があります。
毎年12月は、この一年間に発売されたハイファイ機器の新機種を一同に揃えて高名な評論家の皆さんが品評する企画が、オーディオ雑誌に掲載されます。

中学生時代に秋葉原に通って、中古のスピーカー買ってきて自作のバスレフ型ボックスに入れたりしたこともありました。
ですから、様々な機器の写真を眺め、評論家の皆さんのコメントを読むことは、今もとても楽しいです。(実際に買うことは簡単ではないのですが)

加えて、有力メーカーの最近の動向など把握して、時代の流れをキャッチアップすることも大きな目的です。
それを怠ると、この時代、知識があっという間に陳腐化して浦島太郎になってしまいます。

さて、私がオーディオに興味を持った時代から現在に至るまで、ずっと主役であり続けるメーカーもあれば、消えていったメーカーもあります。
ちなみに中学校時代の私の憧れは、テクニクス(松下電器)のダイレクト・ドライブ・ターンテーブル、シュアのカートリッジ、グレースのトーン・アーム、サンスイの黒いアンプ、トリオのFMチューナー、ティアックの秒速38センチで回るオープンリールのテープレコーダー、そしてJBLとアルテックの米国製スピーカー。

今は、名門メーカーだったサンスイ(山水電気)とアルテックが姿を消し、テクニクスも個人向け製品から撤退。
トリオはケンウッドと名前を変えた後に、やはり高級オーディオから撤退。
録音はデジタル化されてテープレコーダー自体が消えてしまいました。

ですから、子供時代の憧れだったラインアップを実現することは今や不可能です。
もちろん、現在の機器の方が安定して良い音を出せるのですが、オーディオの楽しみには、機器の見た目の美しさ、あるいは所有の喜びみたいな面も含まれますから。

ただ、JBLのスピーカーは今も健在。学生時代にも、JBLのLE-8Tというフルレンジでジャズを聴いていましたので、かなり思い入れがあります。

なお当時は、JBLのスピーカーを「ジムラン」と仲間内で呼んでいました。

現在は少し浮気をしてBOSEのスピーカーを大人しく聴いていますが、いずれJBLに戻して、またガンガンとアメリカっぽい活発なサウンドを部屋で鳴らしたいなと、家族に内緒にして計画を練っています。
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週べ今週号

2008-12-24 20:28:32 | 大学野球
週刊ベースボールは、今週号が今年の最終版。

「2009プロ&アマ大展望」と題した特集が面白いですよ。
高校-大学-社会人-台湾-韓国-中国-メジャー-日本独立リーグと、様々な視点から来年度の球界を展望しています。

大学野球では斎藤・大石・加賀美・奥橋・野村という、六大学各校の主力投手たちにスポットライトが当たっています。
2009年は、早稲田だけでなく、大学球界全体が投手の年となるのでしょうか。

高校野球では選抜への早慶アベック出場、社会人では9月のワールドカップへの早稲田OB出場を私は注目したいです。

また、細山田くんの紹介記事もありますよ。
来年の今頃にも記事にしてもらえるような、そんな活躍を期待いたしましょう。
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今夜のTBSテレビを視て

2008-12-24 00:02:19 | スポーツ全般
TBSテレビに桑田・元投手が出演し、ドラフト指名を受けた当時の様々なエピソードや悩みを語っていました。

桑田さんによれば、巨人を含む4チームから一位指名すると事前に言われていたが、色々と悩んだ結果、巨人以外から指名を受けた場合には早大進学と心の中で決めて、ドラフト会議当日を迎えたそうです。

しかし、教室で隣同士の清原選手が巨人志望を公言していたので、自分も巨人志望とは口に出して言えなかったと。

これが世に言う「巨人密約説」の実像だったのでしょうか。
番組を見る限り、密約というよりも、事実は単純な図式だったような印象も受けました。

ただ、一つ気になって点は、複数球団のスカウトが、申し合わせを破って桑田投手に秘かに接触していたということ。
そのような実態があることをマスコミも把握しているからこそ、密約説も浮上したのでしょう。

番組の中でキャスターの方も指摘されていましたが、ドラフトの前に、桑田さんが少しでも心情を素直に吐露していたら、あのような大騒動は起きなかったように思います。

しかし、実際に巨人が指名するかどうか、そして巨人が指名権を獲得するかどうかも分からない状況の中で、当時17歳の桑田さんには難しい判断だったのかも知れません。


とにもかくにも、清原も桑田も、早大関係者も、PL学園関係者も、そしてファンも、みんなが傷ついた大事件でした。


さて、桑田さんは番組の中で、彼のお祖父様が早大OBで、子供の頃にはお祖母様が「真澄ちゃんは大きくなったら早稲田に行くのよ」と、子守唄代わりに都の西北を歌ってくれたとの思い出を語っていました。

そして、番組の最後に、彼のお母様が長い間大切に保管されていたという早稲田の受験票が、「今度の大学院受験のお守りに」とのお母様からの伝言と共に渡されました。

今は、彼の大学院合格の報を静かに待ちたいと思います。
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早スポ 箱根駅伝号

2008-12-23 08:00:30 | 大学駅伝
定期購読している早スポが届きました。

今回は、もちろん箱根駅伝特集。
エントリーされた早稲田の選手たちの紹介はもちろん、敵将・大八木監督へのインタビューまであって、これは楽しめます。

過去10年間に総合優勝6回という王者・駒大。
彼我の実績の差は歴然としていますが、そんな駒大の背中がはっきり見えるところまで、今年の早稲田は充実してきました。

「絶対にいけるぞ」
「でも、何が起きるのか分からないのが駅伝だからなあ」
等々、期待と不安が錯綜する毎日。
こんな気持ちになるのは久し振りです。

大手町に号砲が鳴り響くまで、あと10日を切りました。


ところで、競走部のHPを見ていると、合宿所の食事がとても美味しそうですね。
寮監の福本さんが、バランスのとれた献立を愛情を込めて料理されていらっしゃるようで、早スポの記事からも、部員たちに好評であることが伝わってきます。

寮の食事に関して、野球部員からは全く良い評判を聞かないんですよね…
(>_<)
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サウンド・オブ・ミュージック

2008-12-22 18:07:34 | 映画、テレビ、漫画
「サウンド・オブ・ミュージック」(写真:輸入版のDVD)は、1965年に封切された映画で、ミュージカル映画史上で最高傑作の一つといわれている作品です。

撮影されたオーストリアのザルツブルグの山々や町並みが本当に美しい、主人公のマリアを演じるジュリー・アンドリュースも清廉で美しい、そして作品で歌われる曲の数々がこれまた美しい。
最高傑作といわれるのも納得です。


ストーリーは、修道院にいた主人公マリアが海軍大佐の家の育児担当となるところから始まります。
母親を亡くして、厳格な軍人である父親の顔色を窺う雰囲気となっていた子供たちに、マリアは歌や遊びを通じて優しく接します。
そして大佐とも愛が芽生え、愛情溢れる家庭を築いていくのですが、最後はナチスによって母国を追われて家族全員でスイスに亡命するという、ヨーロッパの暗い時代のひとコマを描いた物語。

しかし、物語の前半で、子供たちがマリアに打ち解けて朗らかになっていく様子が何とも微笑ましく、そして、この作品の映像と音楽の素晴らしさが、哀しいストーリー展開をきっと忘れさせてくれます。

タイトル曲の「サウンド・オブ・ミュージック」、そして「エーデルワイス」「ドレミ(の歌)」「マイ・フェバリット・シングス(私のお気に入り)」「Sixteen going Seventeen(もうすぐ17歳)」などの名曲の数々は、その後もジョン・コルトレーンをはじめ、数多くの音楽家に取り上げられ、またテレビCMの中でも耳にすることがあります。

この作品に登場する曲は、どれも端正な音づくり。
ですから、実はジャズ派の私は、あまり馴染めないかも知れないな等と考えながら買ったDVDだったのです。
しかし、嬉しい大誤算でした。


このお正月休みも、スポーツ観戦の合間に、一度は観るつもりです。
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2008年 野球部の十大ニュース

2008-12-21 13:23:47 | 大学野球
野球部は今日21日で年内の練習を終了し、23日に大掃除をして解散となります。

さて、2008年も私たちファンを楽しませてくれた早稲田の野球部。
今年を締めくくるにあたり、野球部の十大ニュースを、私の独断と偏見で選んでみました。

〔第1位〕
秋季リーグ戦で見事に完全優勝!

立教・戸村、法政・加賀美、明治・野村…
各校の投手陣が力をつけ、息詰まる接戦が続く苦しいシーズンとなりました。
しかし、我らが早稲田は、斎藤・大石両投手の連日の力投と、四年生たち部員たちの踏張りで、勝ち点5を獲得しました。
個人的には、シーズン後半における泉、坂本らの頑張りに、学生野球の神髄を見た思いです。

〔第2位〕
上本選手が早慶戦で本盗

6月1日、春の早慶一回戦。2対2の同点で迎えた七回裏の二死二・三塁で打者・宇高くんという場面。
三塁走者の上本選手が、大観衆の度肝を抜くホームスチールを敢行し、決勝点をもぎ取りました。

あんなプレーを涼しい顔でやってのける上本くんは、正真正銘の野球の申し子です。

〔第3位〕
明治神宮大会で二回戦敗退

諸戦から守備が安定しなかった早稲田。
東北福祉大との試合でも、守備の乱れから自滅し、悲願の神宮大会優勝は来年以降に持ち越されました。

接戦ではミスした方が負け。昔からの教訓どおりの敗戦でした。
それにしても本当に悔しい、悔いの残る負け方でした。

〔第4位〕
春季リーグ戦の優勝を逃す

リーグ戦四連覇をかけた今年の春季リーグ戦。
早明一回戦で、まさかの逆転サヨナラ負けを喫して、その一敗が最後までたたりました。

エース岩田投手に全てを託して迷いのなかった明治。
それに対して、投手陣の手駒が豊富であったことが裏目に出てしまった早稲田。
勝負事の怖さを思い知らされたシーズンです。

〔第5位〕
シカゴ大との親善試合

大学創立125周年を記念して、早稲田野球の創成期に指導を受けたシカゴ大学を招いて、親善試合が広島・大阪・所沢で行われました。

何といっても、野球が縁となってシカゴ大学のスクール・カラーであるマルーン・カラーの使用を許していただき、それが現在のエンジの早稲田カラーとなっているのです。
広島球場でシカゴ大学のユニフォームの色合いを見たときに、両校の深い縁を感じました。

〔第6位〕
ブラジルで早慶戦

ブラジル移民100年を記念して、ブラジルで早慶戦が行われました。

早稲田は、昭和33年(1958年)に初めてブラジルに遠征しています。
当時は石井連蔵監督、清水主将に、近藤昭仁、近藤晴彦、木次、金沢、徳武というメンバー。
坊主頭を隠すためにベレー帽を被ったり、最初に揃えた白い靴がギャングに間違えられるというので、急遽、黒靴に交換したというエピソードが残っています。

〔第7位〕
上本主将ら三名がドラフト指名を受ける

高校時代から全国区の知名度を誇る選手がズラリと揃った上本組。
ファンの期待どおり、在学中8シーズンに優勝5回、二位3回という輝かしい足跡を残し、新たなステージに向かって上本くんたちは学窓から旅立っていきます。

〔第8位〕
新人戦3連覇

明治、立教など、他校が意欲的に有力選手を獲得しているので、どんな結果になるのか少し心配していましたが、見事に3連覇を達成してくれました。

そして、彼らの現在の胸の中では、リーグ戦でのメンバー入りへの熱いがめらめらと燃えたぎっていることでしょう。

〔第9位〕
新しい主将に山川くん

上本くんの次の主将に、山川陽祐くん(中京高校、外野手)が選ばれました。
来年のチームは、三年生以下の部員が数多くメンバー入りする可能性がありますので、チーム運営に苦労も多いことでしょう。

実直な努力家である山川くんが、必ずやチームを一つにまとめてくれるものと私は信じています。

〔第10位〕
応武監督の続投決定

野村徹さんからバトンタッチを受けて、四年間が過ぎました。
どちらかといえば教育者の雰囲気が漂う野村監督に対して、勝負師タイプの応武さん。
時々、メディアやプロ関係者とギクシャクするのが玉にキズですが、成績は抜群です。

これから二年間、応武野球の集大成を期待いたしましょう。

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関東学院に快勝

2008-12-20 23:08:01 | 大学ラグビー
関東学院に21対5で快勝しました。

課題のラインナウトは今日も不調でしたが、早稲田の鋭いタックルが冴え渡り、締まった良い内容だったと思います。

来週は名古屋の瑞穂。
今度は第一試合ですから、前泊で臨むことを計画しています。
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競泳コーチの平井伯昌さん

2008-12-20 10:06:55 | スポーツ全般
ラグビー関東学院大戦を応援するため、熊谷に向かう電車に乗っています。


さて、あの金メダリスト・北島康介選手のコーチである平井伯昌さんは早大OB。

昨日の日経夕刊18面の「学ぶ人」のコーナーで平井さんが紹介されています。

彼は競泳のプロ・コーチを務める傍ら、早稲田の大学院(スポーツ科学研究科)に入学して、スポーツ界のトリプル・ミッション、すなわち「勝利」から「競技の普及」「関連市場の拡大」につながる好循環を、水泳界においてどのように実現するかを研究しているのだそうです。

このような記事に触れるにつけ、スポーツ科学という学問が着実に根付いてきていること、そして、その分野で早稲田が存在感を示していることが分かり、何とも頼もしいです。

大学院といえば、先に早大大学院の受験が報じられた桑田・元投手が、早稲田で講演したそうで、その様子を今朝のテレビが放送していました。

野球部の岩垣くん(大阪・市岡高校出身、二年生)が壇上に 登り、桑田さんからメジャーの使用球を渡されて、触った感想を訊ねられたりしている場面もありました。

なお、岩垣くんは、事情があって、ちょっと前にクリクリの坊主頭となったのですが、既に少し髪が伸びていて、今朝のテレビ映りも悪くありませんでした。


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佐久長聖・進路情報

2008-12-19 09:06:17 | 大学駅伝
ロッキーさんからのお知らせによれば、今朝の信濃毎日新聞に、佐久長聖高校・駅伝チームの進路情報が載っていたそうです。

村沢ー東海大
佐々木寛文、平賀ー早大
千葉ー駒大
佐々木健太ー中大
藤井ー山梨学院大

平賀君は、五千メートル14分0秒の持ちタイムのスピードランナー。指定校推薦で受かったという噂があったとのこと。

信濃毎日新聞の予想では、都大路は一区村沢、四区平賀、六区佐々木寛文を起用するようです。

高校駅伝も、俄然、楽しみになってきました。

ロッキーさん、お知らせいただき、ありがとうございました。
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