外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

減・原発へのステップ

2012-06-11 21:01:03 | 社会全般
軟式野球の東京六大学リーグ戦では、東大が優勝に「マジック1」としていて、今週水曜日(6/13)の朝9時半から、慶応と優勝決定戦を行います。(埼玉・戸田市営球場)

硬式野球部のない進学校から東大に進んで、頑張っている選手が多いそうです。
硬式野球では早稲田が苦杯をなめた憎っくき慶応が対戦相手です。
こうなったら、私は東大を応援することにします。
(;^_^A
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さて、野田総理が、大飯原発の再稼動に向けて苦渋の決断を行ないました。

再稼動に対しては、容認派、反対派に世論が分かれる中、真夏の消費電力ピーク時から逆算してギリギリのタイミングでしたから、いずれを選択するにせよ、この時期に政治決断するしかありません。

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私個人の基本的な理解は、地震国の日本に原発は不向きであり、原子力を適切に制御する能力も日本にはないだろうというものです。
ですから、いきなり脱・原発は難しいとしても、減・原発を着実に進めていくことが大切だという考えです。
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それでは、原発を再稼動するにあたっては、そのリスクを可能な限り低減するためには、どのようなことを考えるべきなのでしょうか。

私は、「原発は危険である」という大前提に立って、次のような基準を自分なりに考えてみました。

(1)設備の老朽度
(2)自然災害リスク
(3)テロ攻撃のリスク
(4)原発近隣の人口

特に、テロのリスクに対する警戒意識が不十分だと私には思えます。
長距離ミサイルを「人工衛星」と称して発射したり、武装した不審船を我が国の領海に平然と送り込むような国家が、日本海側には存在します。
そんな日本海に面する地域は、原発に不向きです。

また、関西電力が電力不足になる場合であっても、上記の条件を満たす原発ならば、他の電力会社保有の原発を再稼動してオール・ジャパンで必要な電力を確保すべきであって、必ずしも関西電力保有の原発に限定して考えることはないと思うのです。
国策として原発を稼動させるのですから、日本中で最も安全と思われる発電所を選定すべきでしょう。

加えて、再稼動する原発の周辺住民(例えば半径20キロ地域)には、再稼動の決定と同時に、より安全な地域への移住を勧告し、必要な助成を行なうことが必要です。
少なくとも、放射能事故で最も影響を受けやすい子供や若い女性たちを、国は責任をもって最優先に移住させるべきです。

ここに至って政府が原発は危険だと明言しないのは、上記の移住のような対策を求められることを避けるためではないかと、私は勘ぐっております。

そして、短期的には原発に依存せざるを得ないのが現実だとしても、中長期的に原発に依存しない国を目指す方針を明確に打ち出すべきです。
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原発を動かさないと電力が足りないという現実と政治決断を、私は受け入れます。

しかし、減・原発に向けた中長期的なビジョンを表明し、どこの原発を稼動させることがリスク管理の面で望ましいのか、そして、少しでも危険を回避しながら稼動させるためにはどのような対策が併せて必要かという検討が、私には不十分であると思えてなりません。
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