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6月21日:土星の嵐の目

2016年06月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星の南極の嵐の目は恐るべき規模の渦である。この形の暗い「目」は約 8,000 キロメートルまたは地球の直径の3分の二に及ぶ。このイメージは、極の渦の以前の全ての写真よりも10倍詳しく、以前に観測できなかった目の内部の詳細を示している。以前のイメージは、この渦の端の周りにそびえる雲を示していたが、大気の内部はほとんど透明であると考えられてきた。しかしながら、ここでは形の多くが明らかになっている。雲は土星の大気の暖かい上昇するガスの対流によってつくられる。それらが高く冷たい大気の層に達したとき、ガスは凝結して雲として現れる。上昇するガスの流れは、10時の位置で、大きな内部に自身の小さな渦をつくった。この視界は、2008年7月14日にカッシーニ宇宙船によってとられた二つのフレームの合成写真である。その時、軌道船は惑星から約 392,000 キロメートルにあったが、カッシーニのカメラは、ピクセル当たり2キロメートルの解像度を提供した。雲のそびえ立つ眼の壁は地球のハリケーンの際立った形である。この嵐の目は、地球のハリケーンのように、周囲より暖かいガスから成っている。しかしながら、地球ではハリケーンは温かい水によってパワーを供給されて地表を移動するのに対して、この渦は土星の南極に固定され、その底には液体の海は持っていない。

<出典>: 「Week In Images (ESA)」

<大判>: イメージをクリック。

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