NASA、プシュケ宇宙船のメタルワールドへの打上を中継
NASAは、地球その他の岩石惑星がどのように形成されたかを学ぶために、火星と木星の間の太陽を周回する プシュケ(Psyche) と呼ばれる小惑星に宇宙船を送る。これは、ある量の金属を含む小惑星への初めてのミッションである。小惑星プシュケは、岩石惑星の構成要素である微惑星の内部の一部である可能性がある。
プシュケは、火星と木星の間の主小惑星帯に位置する、同名の金属に満ちているとされる小惑星を調査するNASAのミッションである。
NASAとスペースXは、東部夏時間2023年10月12日午前10時16分(日本時間10月12日午後11時16分)に、ケネディ宇宙センタからの打上げを目標としている。プシュケは、スペースXのファルコンヘビーロケットで、打上台39Aから離陸する。
打上の中継放送は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。
計画通りに進めば、2029年7月下旬に小惑星プシュケの重力が宇宙船を捕え、プシュケは8月にその主要な任務を開始する。宇宙船は、写真を撮り、地表をマップし、プシュケの組成を判定するためのデータを集め、小惑星を周って約二年を過ごすだろう。
プシュケ宇宙船の本体は小さなバンほどの大きさであり太陽電池の推進力で動いている。プシュケを調査するための、磁力計、ガンマ線と中性子分光計、マルチスペクトル画像装置を備えている。
科学者達は、最も広い場所で約280キロメートルある小惑星プシュケは、岩石惑星の構成要素である微惑星の鉄分に富んだコアの一部または全部を有する可能性があると考えている。
プシュケは、地球のコア、および他の地球型惑星のコアがどのようにできたかを示すことができるかもしれない。
<ひとこと>: 英語解説付き動画(Youtube)は右下のイメージから。
<出典>: Psyche
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<お知らせ>: 国際宇宙ステーションで、ロシア製のナウカ多目的実験モジュール(MLM)の二つのラジエーターの一つから、船外への片が発見されました。漏洩を誘発しているか否かを至急調査しています。 「国際宇宙ステーションは今(10月11日)」 から。
国際宇宙ステーションのエアーの漏れは時々発生します。フットボール競技場ほどもある複雑なステーション全てに、ピンホールほどの穴もないように維持するのは大変なことだと思います。一部の機器(モジュール)は既に四半世紀を経ています。2030年までの延長が決まっていますので、あと7年間は老朽化が懸念される設備と向き合うことになります。
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