この二つの大きな銀河達の上の NGC 2936 は、数百万年前、恐らく回転し星達をつくっている通常の渦巻銀河であった。しかしその後、下の大きな楕円銀河 NGC 2937 に近づき過ぎた。その肖像的な形の故にネズミイルカ(Porpoise)銀河と呼ばれる NGC 2936 は、接近した重力の相互作用によって歪められている。上の銀河の右に若く青い星達がネズミイルカの鼻を形づくり、渦巻の中心が目として現れている。この銀河のペアは Arp 142 としても知られ、卵を保護しているペンギンのようにも見える。複雑な暗いダストレーンと明るい青い星の流れがこの銀河を右下に追っている。この Arp 142 を詳細に示すイメージは、昨年、ハッブル宇宙望遠鏡によってとられた。 Arp 142は、ミズヘビ(ヒドラ)座の方向、約3億光年に横たわっている。この二つの銀河達は、10億年ほどで、恐らく一つの大きな銀河に併合するだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせとお詫び>: 5月20日(水)から5月25日(月)までの間、記事の更新は休ませていただきます。
コロナウィルス対策で外出が抑制される中、今月に入って本コーナーへの閲覧数が急激に伸び、連日200件を超え、250件に達することもありました。このため5月の連休にも情報の提供を続けてきましたが、軽い入院手術のため、5月20日から5日間ほど掲載を休ませていただくことになりました。 Stay Home の重要な時期に掲載できなくなることご容赦ください。なお、5月26日(火)には復帰する予定です。
5月21日早朝(5月20日深夜)、日本の国際宇宙ステーション補給船「こうのとり」が打上げられる予定です。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、この打上はコロナウィルス拡大防止のため種子島打上場付近での見学を慎むよう周知が出されています。
<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。