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10月10日:2017年10月小惑星 2012 TC4 が地球に接近するだろう/お知らせ

2017年10月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

10月12日に地球近くを飛ぶ小型小惑星は、軌道と組成を学ぶ価値ある機会を科学者達に提供するだろう。天文学者達は、最近、ヨーロッパ宇宙機関と欧州南天文台(ESO)の間で、地球を打つかもしれない幽かなオブジェクト、小惑星 2012 TC4 を協同で見つけた。これは、2012年にこの小惑星がハワイのパン・スターズ天文台によって発見されて以来最初の観測である。今回はチリのヨーロッパ南天文台の大型望遠鏡 VLT で発見された。元々の観測は、この小惑星の次の接近は2017年10月であることを明らかにしたが、その軌道は、天文学者達がどの程度接近するかを確信できないまま、この5年間追うことができないだろうことも意味していた。新しい観測は 44,000 キロメートルまで地球に接近するだろうことを明らかにした。天文学者達は、検出可能な間、この15~30メートルのオブジェクトの組成情報など、できるだけ詳細に調査するだろう。我々の大気に入るこの大きさの小惑星は、チェリャビンスクの事件に似た影響を持つだろう。この 2012 TC4 観測キャンペーンはNASAによって主導された国際的発議の一部である。このキャンペーンは、国際的な検出能力と地球近傍オブジェクトの追跡をテストし、真の小惑星の脅威に対応する我々の能力を評価する絶好の機会である。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 記事にある通り10月12日に15~30メートルの小惑星が地球の近傍を通過すると予想されています。地表上 44,000 というのは、地球と月の距離の地球側10%強のところです。衝突することはないようですが何らかの影響があるかも知れません。最近の小惑星探索技術がここまで来たという典型的な例です。


<お知らせ>: 
日本時間10月10日午前7時ごろ、準天頂衛星「みちびき4号機」/H-IIAロケット36号機が打上げられます。放送開始は午前6時45分の予定です。打上中継をご覧になる方は こちら(Youtube) から。

日本時間10月10日夜、国際宇宙ステーションで、今回計画された3回の船外活動の2回目が行われます。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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