非公式にライト山(Wright Mons)と名付けられた、冥王星の広く深い山頂の窪地を持つ差渡し約150キロメートル高さ4キロメートルの広い山が、2015年7月の冥王星のニューホライズンズフライバイの間に捕えられた左の差込みのイメージに表されている。頂上にクレータを持つこの広い山は、惑星地球の大きなシールド火山マウナロア、あるいは火星の巨大なオリンパスモンスなどの他の部分にも見られる。ニューホライズンズ科学者達は、冷たいまた遠い世界の内部から融けた氷を噴き出した大きなシールド火山であろうことを示唆する、二つの巨大な氷の火山達であろう冥王星のライト山と近くのピカール山(Piccard Mons)の印象的な類似性に注目している。実際に、凍った矮惑星に発見されたこのライト山は、外部太陽系最大の火山かもしれない。その斜面に僅か一つのインパクトクレータのみが確認されるので、ライト山は冥王星の歴史の後半に活動的だったのかもしれない。この最高解像度のカラーイメージは、また、この領域の周りに散る赤い素材を明らかにしている。
<出典>: 「今日の天文写真」
<大判>: 右のイメージをクリック