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自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

日本の宝

2014-08-14 12:00:16 | Weblog

心優しい医師      2014-8-14

ボランテイアで医療通訳をしていると、
私のように出動回数の少ない(月に3-4
回)通訳でも5年もやっていると、いろ
いろな医師に遭遇する。殆どの先生が
熱心で心優しい先生である。

ある外国人家族がお父さんの仕事の都合
で日本に転勤してきた。その家族の小学
校低学年のお子さんに持病があり、それ
には本国の病院で処方して貰う薬が良く
合い毎日飲んでいる。ところがその薬の
残量があと2ヶ月分を切ってきたので、
横浜市内の某優良病院にやってきた。

医師が調べたところ、日本には本国の薬
と同じ物が無いことが判った。先生は
真剣に調べて本国薬に最も近い薬を処方
した。そして摂取方法について指示が:
最初の1週間
  本国薬今までの摂取量-1mg、日本薬
  +1mg     これを毎朝、毎夕。     
次の1週間  同上ー2mg、日本薬+2mg
   毎朝、毎夕。
更に次の1週間、更に-1mg、+1mgさせる。
こうしてゆくと、○月○日に本国薬と
日本薬が等量になる。その時に病院に来
てください。

但し両親に注意:この子は初めて日本薬
を摂取するので観察してください。元気
がなければ体温を測り、体に湿疹が出て
いないか、顔に変形とかむくみが出てい
ないか見守る。その程度が顕著な時は、
投薬を止め、何時でも病院に来てくださ
い。これを聞いているご両親の不安が
どんどん安心に変わって行くのが手に
取るように判り、通訳している私は胸が
熱くなって行く。こういう先生と病院は
日本の宝だと思う。