Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

近所の床屋で

2006-06-11 12:51:52 | Weblog
先日、行きつけの床屋でこんなことがありました。そこは
あまり客が多くなく、お兄ちゃんが一人で散髪してくれて
お姉ちゃんが洗髪とお金のやり取りをする、小さな店です。
お兄ちゃんの散髪の腕は悪くなく、代金は20元(300円)で
私としては、毎回そこに行くようにしています。その店に
入ると、いつものお兄ちゃんが居なくて、知らない若い衆と
いつものお姉ちゃんが居まして、私に、座って待って下さい
とのこと。

すると初めて見た若い衆が、中国語で私に「何人ですか?」
と聞くので、「アメリカ人です」といつものように答えま
した。すると彼は、英語で、店のマスターは、ちょっと出掛
けていて、すぐに戻ってきますから、待っていて欲しいと
言うのです。私も英語で、君はここで何してる?彼、私は
理容学校を出て、日本でまた勉強して帰ってきたばかりです。
私、それなら、すぐやってくれ。彼、いや私はまだお客さん
の散髪をやったことはありません。私、だって、いつかはやる
んだろ?彼、はい。私、なら今やれよ。失敗しても文句は言
わないよ。彼は、散々言い訳してやろうとしないのを、何度も
説得して、やらせました。

彼は段取りも初々しく、かなり緊張して始めました。いつもの
お姉ちゃんは、このやりとりを、ニコニコ笑って見ています。
私は彼に,何故英語が出来るのか聞きました。すると、彼は
オーストラリアに移住したいので、英語の勉強もしているとの
こと。オーストラリアで床屋をやるのかと聞いたところ、その
つもりですと言っていました。そこへ、いつものお兄ちゃんが
帰ってきました。昼飯の餃子を買ってきたようです。初めての
若い衆は、この客がどうしてもやれと言うのでやっていますと
説明しているようでした。

いつものお兄ちゃんは、ニコニコしながら餃子を食べながらも、
そう、三つくらい食べたでしょうか、ちょっと貸せと言うよう
に、バリカンを取り上げ、自分で仕上げを始めました。初めて
の若い衆は、傍で、食い入るように、仕上げを見ています。
散髪が終わり、私は20元を払って、店を出ようとしましたら、
初めての若い衆が「Thank you very much,Sir」と言いました。
私は「没問題メイウエンテイ(気にするな)」と答えて外に
出ました。今度行ったら、どうなるのか、楽しみです。