今日の考え事〈applemint1104〉

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「コウノドリ」5話の感想

2017-11-11 21:09:33 | ドラマ
始まって第一声で、子宮口が開いているのですぐに入院するように告げられる妊婦さんが映ります。
何のことか意味が分かりません。でも徐々に分かり始めます。
それがまさか最悪の方向へ行くとは考えてもいない妊婦の西山瑞希でした。
以下粗筋です。
 
同室のひかるは第三子を妊娠し切迫流産の可能性で入院しています。明るくて気さくで、二人はすぐに仲良くなります。
が、やがて瑞希のお腹から胎児の心音が聞こえなくなり、胎児が亡くなったと分かります。
それからの処置は、強制的に分娩を促して赤ちゃんを体外に出すのです。子宮にバルーンを入れて促進剤を打ち、お産が始まります。
父親も立ち合い、出産シーンの生々しさが映し出されます。
「おめでとうございます」と助産婦の小松が手に取ったのは、健康な赤ん坊ではなく、薄紫色の肌をした亡くなった赤ん坊でした。
「可愛い女の子だねぇ、おめでとう」と明るく声をかけ、一晩母親と共に隣に寝かせると言うのでした。
こういう流産の話を私も度々回りから聞き、他人事として捉えてきましたが、一部始終を見て、初めて同じ気持ちになりました。

何とも言いようのない辛さです。周りは出産の喜びに沸いている病院の中で、産婦は一人だけ絶望と悲しみの中にいるのです。
子供は亡くなっても、母乳は出始めます。それもまた辛い現実です。
そして、助産婦さんは「お腹の中で亡くなった子は戸籍がないんです。だから一日だけでも写真を撮ってあげたり、手形や足型を取ったり、沐浴させてあげて下さい」と言います。

西山瑞希はおくるみにくるんで赤ちゃんを家に連れて帰ります。優しく声をかけながら。
何も悪い事をしていない、善良そうな夫婦に、このような不幸が起こるのです。
当たり前のことのように一定の確率で早産や死産は起こるのでしょうが‥
見過ごしていることを突き付けられたように思いました。

交通事故や、災害もだけど、ごく普通の平和な日常の中で残酷な事が起こるのですね。
起きた時どう受け入れるか、が問われるのでしょう。簡単ではないです。
今回はすぐに母親が事実を受け入れて淡々と子供を連れて帰りましたけれど、現実はこうは行かないでしょう。
自分が悪いと自分を責めたり、原因を追究するでしょう。
ドラマでは、原因が分からずじまいでした。
 
前回、帝王切開で産んだ産婦は新生児が小さくて、手術をしなければならないのに、手術を拒否して投げやりになっています。
帝王切開を決めた女医の下屋は、決断が間違っていたのかと後悔に陥ります。
産まれて当たり前、正しく対処して当たり前の医療の世界、一つ間違えると責任を問われ裁判に持ち込まれます。
重責としか言いようがありません。
でも生まれてくる子の命を信じて親も覚悟を決め、どんなことがあっても賢明でなければならないのだろうなと思いました。
 
 
 


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