今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「僕のいた時間」8話の感想

2014-02-27 10:47:42 | ドラマ

色々と見応えが出てきました。
激しい展開ではないけど、一つ一つの話が身につまされたり、思い当たる所があって感情が入ります。

突然「僕のいた時間」の意味が迫ってきて、ドキッとしました。
誰でも生きている時間だけがその人の物であり、世界は全てその中に入っているということ。
俯瞰してみた場合、ちっぽけかもしれない人生だけど、その中が全てであり、人生>世界なのだな~と。
だから丁寧に、平穏な今を生きなければならないよ、と教えられているようです。

そんな8話。主人公のメグの取った行動、婚約者と住むのを止めて拓人と生きることを決意する。
これは「当然そうなるだろう」と思った通りな感じです。
心に残ったのは母親と息子達の、本音を言い合うシーン。
兄弟二人で暮らし始めた部屋に食材を買い込んで訪れた母親に、陸人は面と向かって頭を下げます。
「頼むから、僕の人生から出て行って下さい」と。
な、なんと思い切った言葉!
でも、この言葉が今の陸人の精一杯の言葉だったのですね。
母親は驚いて言葉を失います。
でも、これでいいんです。どんな拙い言葉でも、何かを訴えなければいけないのです。そういう義務が子供にはあるのです。
元々出来る子で、母親の期待に一生懸命答えてきた子です。
優秀な子はそれなりにつらい物があるのです。
でも自分の中の違和感が大きくなってきた今、誤魔化すのはもう無理。ならば自分の本心を訴え、母親に何かを感じてもらうしかないのです。
とても勇敢な言葉だなぁと思いました。
私も似たような生い立ちでしたが、直接対決出来ず、ごまかして生きてきました。
そのつけが年取ってから回ってきて、大事になってしまいました。
やはり、はっきり言うしかないのです。
今回、初めて陸人くんの悲しみが分かるようになりました。
彼も大変だったんだな~、と。ひねた態度は性格の悪さだったんじゃないんだと。
母親も、世間的には出来た母親だと思いますよ。息子を医者にしようと必死だった。父親が医者ならそういう思い込みは当然なんでしょうね。

だけど、子供の人生はその子の物です。誰の物でもない。
それを分かってなかったんでしょう。
話は逸れますが、18くらいでその子の適正や才能を見抜くってのは、本当に難しい。
生活して行きながら探してくしかないのかなぁって思います。
ま~、かくいう私も未だそういうのが続行中なんですけどね。(笑)

細かい部分を言うと、母親が泣いている間に流しの上に散らばった野菜を見て「一体何を作ろうとしてたんだろう?」と考えこみました。
献立が思い浮かばない食材でしたね。しかし陸人も渋い。青椒肉絲が好きとは。
ちなみにうちの子の好きな私の作るメニューは、ミートソース、メンチカツ、ミートパイです。
これって挽肉ばっかりですけどね(笑)

単なる難病ものとは違って、子供との関係とか周りの人たちの関係とか、少しずつ変わって行くのが目に見えます。
職場の人たちも優しいし、主人公が頑張っているから周りを変えて行けるんですね。

悪い人が一人もいないドラマになってきました。
その所がちょっと不満なんですけどね。




山田太一ドラマスペシャル「時は立ちどまらない」の感想

2014-02-23 13:18:42 | ドラマ

震災の被災家族を扱ったこのドラマは一風変わったドラマでした。
前半は普通の日常を送っている普通の家庭に婚約者一家が訪れる場面から始まります。
どこにでもある家庭の場面は和気藹々として、やり手で強気な嫁姑とどこか抜けている男性群のありきたりな風景です。
でもその5日後、海辺の町を津波は容赦なく襲い、平和な家族は3人を失ってしまいます。

黒木メイサは漁師の家に嫁ぐのだけれど、自分の希望としては「政治をやりたい、いずれ市議会から国会議員になりたい」と言う。
そんな嫁を息子の母親は励まします。
「やってみな。今までの漁師の嫁とは違うけど、面白い。応援するからやってみなさい」と言う。何と話の分かる母親でしょう。

そんな母親と姑が、5日後無残な姿で発見されるのです。
あらゆる物を失った家族は、婚約者である黒木メイサの家族に迎え入れられ、家に避難しますが、そこで突然暴れ出してしまいます。
「津波に遭わなかったあんた達に何が分かる」と叫び声をあげ、家の中を破壊し、家を飛び出します。
まぁびっくりしました。こんな事が許されていいのでしょうか。被災者を馬鹿にしている、と私は憤慨しました。
でも、後で分かったのですが、これはわざとした行為でした。
相手にどこまでも負担をかけ、自分たちの世話をさせてしまう可能性があるから、わざと嫌われる行いをしてそこから出たのだそう。
でももう少し描き方があったのではないかと思いました。

私の地域も被災地ですが、被害に遭って家や家族を失った人が沢山います。
でも高台に住んでる私たちは、一部損壊と何ヶ月の生活の不便さしか無かったのです。
どこか後ろめたいのです。何も出来ないけど何かしたい気持ちは良く分かります。
結局何も出来ませんでしたけど‥。


後半、中井貴一と柳葉の中学時代の因縁が描かれます。
虐めで深い心の傷を負っていた中井と軽いノリでやっていた柳葉のすれ違いが明らかになっていく。
そしてお互いを一発ずつ殴り、仲直りをする。
どこか憎めない、たくましい人々。

黒木メイサは亡くなった彼の代わりのように弟とつきあう。
柳葉は「漁師は性に合わなかった」と建設業に仕事替えする。
それぞれが新しい未来に向かって歩み初めて行きます。
会話の一言一言が「そうだよな」とうなずける物でありましたし、悲惨な環境なのに希望を失っていない。
ほんわかした暖かさと人間の強さを感じました。

がれきだらけの町の中や、当時の避難者の姿、ラストの土台だけになった土地など、ありのままに近い風景にびっくりしました。
何年か先、この続編を見てみたいです。


壇密さんのトーク

2014-02-18 10:35:43 | エンタメ

たまたまNHKの「ゆうどきネットワーク」を見ていたら、壇密さんが出ていました。
普段全く興味の無いタレントさんですが、何気なく見ていると、意外な経歴と素顔が見えて来ました。

この人は昭和の香りがすると司会者が言っていました。全くその通りです。
それに何か淫靡な雰囲気がします。
私のイメージは、数十年前、古ぼけた家にふすまの破れを隠すために貼ってある美人カレンダーの写真のような人、と言うものでした。
でもここまで歩んできた道は全然違いますね。
彼女は、就活は全滅して、自分の人生は「ポンコツ人生」だと語っています。
英語教師の資格や調理師免許を取り、踊りの師範、葬儀専門学校に行きホステスをやり和菓子職人を目指したと言います。
何でこんなに脈絡の無い経歴なんでしょう。


何でも小学生高学年の頃、3年にわたっていじめに遭い、自分は必要の無い人間ではないかと刷り込まれ、その意識が常にあったと言います。

20代で恩師や身近な人の死に会い、死とは何だろう。それを突き詰めて見てみたくなったと。
この辺が普通の人とは違ってますよね。
それで葬儀の専門学校に入り、遺体衛生保存というものを学びます。
遺体と向き合うこと200体。
そして「いずれ死ぬのなら、何でもやってやろう」という境地にたどり着いたようです。(その辺りはあっさり流してました)
29歳でグラビアの世界へ。

話を聞いているとおっとりしているのと、やや抽象的な考え方が「ふーん」といった感じです。
何か違いますね。毛色が変わっています。
お母さんの手紙は12枚も綴られたようで娘への気持ちがあふれていました。
内容も「あなたへの応援旗は高くしなやかに舞っています」と文学的な表現。
未知の仕事に突き進む娘に対してここまで寛大になれるものか、凄いなぁと思いました。

これを見たから壇密さんを好感を持って見れるということではありませんが、見方が一つ変わりました。
民放のトーク番組だとすぐに茶化したり、笑いへ持って行くので、その人のありのままをなかなか引き出せません。
ゆっくり時間をかけて普通に話をするって大事なんだなぁと思いました。


「最高の離婚」スペシャル2014の感想

2014-02-10 16:14:52 | ドラマ

1年ぶりに見たお陰で何かすっかり気持ちが離れ、初め馴染めませんでした。
瑛太が騒々しくて挙動不審だし、必要以上にドタバタな感じがしました。
でも見ている内に色々思い出しました。
綾野剛が深夜のファミレスで話した「カシオペア号に乗って同級生と駆け落ち企てた話」
今回それの続きでしたね。
まさかその相手が臼田あさ美ちゃんとは。
何か役に合ってなかったような。明るすぎでしょ。もう少し影のあった人が良かったなぁ。
カラオケといいカシオペア号といい、偶然が重なりすぎですが、ドラマって常にそういう物なので深追いはしません。

後半の札幌行きの車内での二組のカップルと浮気相手を交えてのトーク、よく考えられてましたよね。
脚本家の腕の見せ所です。
なかなかああいう会話って書けるもんじゃありません。さすがです。

でもどう見たって、瑛太と尾野真千子は合っていないんです。
子供作る作らないで壮絶な言い争いになったり。ここまで合わないのに夫婦は無理でしょ。
30過ぎて家庭をどう作るかなんて今更議論しないといけないんですかね。
そういうのは20代の、会って間もない頃にやっとくべきでしょ。
見ていてそう思いました。
昔、若い頃に友人がつきあってる人との性格の事で悩み、いつも話を聞いていました。
すごく深い話だったので、そこまで考えられる彼女を尊敬していました。
でも、今考えると、ただ二人は性格が合わなかっただけなんですね。
長い間つきあって二人は別れました。
その頃の事を、見ながら思い出していました。
合わないのはどうやっても駄目なのよ、さっさと分かれた方がお互いの為です。

尾野真千さんは、言い合いしたりなりふり構わず暴れたり、かと思うとちゃんと冷静に「あなたの望む幸せは私の幸せじゃない」と説明しています。
同じ人かと思うほどです。振幅が激しいですね。今回もお弁当屋さんにもててたし、誰とでもやって行けそうなんですね。
別の人生を早く歩んだ方がいいみたいです。

一組のカップルのすれ違いをこれでもかと言うほど見せられて、3ヶ月と1日ですか。もうお腹いっぱいという気分になりました。
見ていて辛いし、もういいやと言う感じです。

しかし最後の瑛太のナレーションの場面。あそこには感動しました。
淡々と自分の結婚生活と彼女への気持ちを綴った文章。
私小説か文学作品のようなくだりでした。
一つ一つの言葉が胸に迫り、気持ちがこみ上げてきました。
例え離婚となったとしても、それは失敗ではなく、そこには喜びや発見があった。暖かい思い出が残った、という肯定的なものです。
これが総括なんでしょうね。

これは今回で完結して欲しいです。
でも、一つ気になる場面があります。
結夏が出て行った朝、瑛太がトイレに行って用を足した時に「えっ?」と便器を見て驚く。
あれって何の意味なんでしょうね。
まさか、次回に続く伏線?
結夏さんが何か細工して妊娠してしまったとか?
何かちょっと気になりました。


「医龍4」5話の感想

2014-02-08 11:15:35 | ドラマ

昨日のは何故か全体が理解できず、録画を先週分見直してようやく理解しました。
どうもシーンの場面がL&P病院と桜井病院で入れ替わってるのに気付かず、「?」ぱかり。
そもそも基礎的な知識、L&Pと桜井病院、明真病院などの兼ね合いが分かってないとダメだしチームドラゴンのメンバーがどうやって集まってきたかの経緯も知っていないとダメですね。
真剣に見てないとさっぱり面白くないです。
こたつ入って駄弁りながら見てたら分からなくなります。

岸部一徳さん演じる野口は政府系の医療進出プロジェクトチームの要なんだとか。
チームバチスタの面々をあの手この手で一本釣りしようとしてる。
高橋克典さん演じる岡村は医療コンサルタントらしいです。
タイミングよく色んな医師の前に現れては上手に気を引きL&Pへと誘います。

このドラマのいい所は手術シーンがふんだんにある所ですね。
丁寧にどんな手術をするのか図解があったり解説があるので解りやすい。
手術と治療がメインなので、迫力と見ごたえがあります。

阿部サダヲさんは天才麻酔医という設定です。
麻酔医にも天才がいるんですね。
今週は主役でした。
手術をリードして、外科医を成功に導いたのです。
そして例のごとく岡村が現れて院長に抜擢するから‥との甘言。
見事に一本釣りされてしまったのです。

私はL&Pがインド進出しようが興味ないのですが、チームがどんな困難な状況で手術を成功させていくかの方が気になります。
岡村はビジネスで医療を変えて行こうとしているらしいけど、まだ何か秘密があるらしいです。

昼間っからこういう録画したドラマを見ていると、とても贅沢な気分になります。
やっぱり朝田は恰好いい。ガチでスーパーヒーローですね。
こういうタイプは世間的誘惑なんかに負けないで、一直線に自分の仕事だけを追求して行ってほしい。
下世話な物を振り払って邁進して欲しいです。
来週は伊集院くんの番かな。
最終回まではまだあるから、どんな波乱が待ち構えているんでしょうか。