今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「天皇の料理番」10話の感想

2015-06-30 16:38:41 | ドラマ

他のドラマが短いのでこのドラマが長すぎるような気がしていますが、10話目くらいなんですね。
最近のドラマって短くなってきましたね。凝り過ぎもあるのだろうけど、息が続かない。
それと、視聴率が伸びないで早々と打ち切りを決めちゃうのもあるのかな。

篤蔵は厨司長について10年、仕事は板についてきましたが、相変わらずひらめいたことをやってみずにはいられない性分です。
大正皇后の前で天ぷらを揚げたり…。
篤蔵は思い切った事が裏目に出ないタイプで、真っ直ぐな性格の為かどんな人にも慕われています。

しかし長男の一太郎が幼いながら口達者なやつで、篤蔵に向かって勘に障ることを平気で言います。
子供心に、父親の仕事をちゃんと教えてもらえないのに疑いを持っていて、口に出来ない仕事なんだろうと怪しんでいるのです。

天皇の料理番ってそんなに大っぴらにしてはいけないことなんだろうか。
俊子の話では、それを利用する人が必ずいるとか、特別なことだと思って欲しくない、と言っていましたね。
まぁそういう高貴な身分になったことがないし、身の回りにもいないから、言われてみればそうなのかな~と思うだけです。

皇室関係っていうのはそれだけ神経を使う職場なんですね。
でもあれだけ大人びた息子なんだから、きちんと言い聞かせれば理解したでしょうにね。

篤蔵みたいに、行動が先で言い聞かせるのが下手な人間には難しいのかもしれないですけどね。
今週は関東大震災が起こって、町は大パニックになります。焼け出された多くの人々と消失した家屋。惨劇です。
篤蔵の家族は無事逃れる事が出来ました。被災した人々に食事を作り懸命に働く篤蔵の姿を見て、心を打たれる一太郎。

そして、やっと父親の大きさに気づくのでした。
お父さんの仕事を「特別だから偉いんじゃなくて、一生懸命やってるから偉いんだって、そう思って欲しかった」と言う俊子。
子供の教育上手いですね。自然だし…、私もこうなりたい。
そしてあのませた長男も、父親の職業人としての立派さを知るのでした。

毎回テーマも舞台も違い、話が飛んでる気がしないでもないのですが、いつも上手く丸め込まれ、今週もホロリときました。
考えるに、あのBGMが出来すぎなんじゃないでしょうか。あれが流れると自然に目頭が熱くなってしまいます。
これは完全に欺されていますわ。
少し難を言わせて貰うと、佐藤健さんの話し方がボソボソしてませんか?
せっかくいい台詞なんだから、もう少し気をつけて分かるように喋って欲しい。あれだけがやけに気になります。


「永遠のぼくら」の感想

2015-06-26 22:27:18 | ドラマ

海洋大学の生徒たちと偶然知り合って写真を撮ることになったあおいは、まだ将来を何も考えていない女子大生です。
偶然知り合ったにしては初めからいいノリでたちまち学生たちに馴染んでしまうのです。

殆ど年が似たり寄ったりのグループの中で人間関係が交錯し、男女関係も入り乱れてしまいます。
舞台が、珍しい海洋大、海の生き物を研究する場というだけであとは普通と何ら変わりの無い青春物です。
所々文芸的な文章を入れて思わせぶりな前振りをしたり、工夫をしています。

孤島で嵐に遭い取り残される二人とか、どこかで見た設定もあり、それぞれが将来について悩むのかと思いきや
それはあっさりで飽くまで飾りの感じです。

ちょっと物足りなかったのは、あおいが本気で窪田くんや親に向かっていかなかったこと。
幼なじみの拓という人物を借りて、(彼はあおいの幸せを本気で望む純粋な男)色んな思いを拓に代弁させていることです。
こういう拓のようなキャラは初めて見ました。男ってそんなもんじゃないでしょ。
精神的すぎる、もっと即物的で現実的な存在でしょうに。
だから、ホントはあおいが解決しなきゃないことを拓がやっていて、代理戦争みたいになっている。この都合のいい書き方は作者は女性かなと思いました。

結構きれいに描いてますよね。あおいも将来何になりたいか分からなくて迷っています。
たまたま航太(窪田)がやっていた子供向け海の学習を聞いて、引き付けられた。それを見て、海への思いが強くなったと言います。
窪田くんは海の魅力を教えてくれた友達がいた。でもその友達は海で死んでしまった。あんなに好きだった海に行けなくなってしまう。
でもあのワクワクした気持ちが忘れられない。
「君も同じでしょ、海が好きな気持ち。理由とか過去とか関係なく」嵐の中の洞穴で、一つの毛布にくるまってした話。二人は心が通い合います。

もう別れたはずの夢花(成海璃子(が、急に「わたしたち付き合ってるから」とあおいに言い渡します。
この場面、愛之助と熊切みたいでしたね(笑)わざと書いたのかな?
成海が一人で荒れて、自殺未遂をしたり、皆をかき回します。彼女は母親と上手く行ってないのです。

しかし成海さんと有村さんは同学年なのに、ずいぶん印象が違いますね。成海はドライで大人っぽいし、有村は素朴で清純。
でも有村さんはしょっちゅうドラマに出ているから、他の役と被ってしまい、イメージが混乱してしまいます。
窪田君もそうですが。いつも個性派ですものね。
今回は、青春ドラマです。何かもっと裏にありそうなイメージがしてしまいます。

二人とも演技派ではあるんですね。目の表情がとっても上手いです。有村さんの涙ぐむ目とか…
そしてドラマの山になるとかかるBGM、シンディー・ローパーの「トゥルーカラーズ」いい曲ですね~。この詞の内容もこのドラマにあっています。

人物がみんな古いというか、大人しくて型にはまっている感じです。今の人はもっと元気なんでは…。
だけど、これは2時間物ですからね。
ちょっと暗かったけど、器用に上手くまとめています。これって視聴率が良ければ連ドラになるとか?
さぁーどうなんでしょうね。
世代的に、やっぱり私の見るドラマではありませんでした。(昔を思い出して恥ずかしくなります)


「情熱のシーラ」1~3話の感想

2015-06-22 09:42:10 | ドラマ

スペインのドラマ、NHKの深夜帯ということでどんなものかと見てみました。
初めからすごい飛ばし方です。スピード感にびっくりです。

粗筋を書いてみます。
シーラは、1911年スペインのマドリード生まれで幼い頃から縫製や服に関する仕事をしていて、もうベテランです。
かなりの美人さんでもあります。
1話の10分で祭りで出会った人と付き合い始め、結婚の約束までしたのに次の10分でタイプライター販売の男に一目惚れして婚約解消。
その男に惚れて一緒に暮らし始め、ベタベタの自堕落な生活を送り始めます。
もう見ていられません。
この人は向こうじゃ美男子なんだろうけど、私から見たら目と眉が一体化した気持ち悪い顔で(ごめんなさい)、日本で言えば松潤みたいな感じです。
でも爽やかさがないし、女を甘やかすテクニックだけ身につけてるいかがわしいタイプです。

それにイチコロになっちゃうんだから、シーラがいかに普通の女かが分かります。
そしてシーラは偶然にも父親から生前贈与のような財産を貰ってしまいます。
宝石やお金を得て金持ちになってしまうのですが、それを男に任せて財産管理を頼むのです。
やめときゃいいのに…
案の定、男は仕事を辞め、事業に乗り出します。そしてスペインからモロッコへ移ります。
モロッコってこんな感じなんですね。性差別もないし自由なんですね…
彼は、一向に事業を始めようともせず、毎日仲間とパーティみたい事ばかりしている。フィッツジェラルドの世界かよ~てな感じです。
もう先は読めるはず。シーラはやっと彼の本性に気づき、男に迫ります。
でも男は、例のごとくはぐらかし、突然失踪してしまうのでした。
だから言わんこっちゃない…。

一文無しになってホテルを出るシーラ。実はこの時妊娠していたのです。
弱り目に祟り目ですね。バスの中で出血し倒れます。
入院して3日目に目を覚まし、流産したことを知るのでした。が、手配されていて警察につかまります。そして一から出直すことに。

シーラは刑事の計らいで、ある下宿屋に居候することになりました。
そこからがまた波乱です。
スペインは内戦に突入し、入国が出来なくなっていたのです。それを承知の上で、シーラは母に会いたくてたまりません。
何とかしてスペインへ行く費用を稼ぎたいのです。
そこで、下宿屋の一人に相談しますが…、彼は偽造旅券を発行していて、警察に捕まります。
彼が残した言葉を辿って床を探ると、そこに銃が19丁も隠されていました。
それを売ってお金にし、シーラはスペインへ帰ろうとします…。

展開が早いので飽きさせないのと、舞台がスペインなので全てがエキゾチック…なんですが、
慣れませんね。日本の緻密な入り組んだドラマ見てるから、内容が粗いのと、人物像がつまらないので、物足りないです。
色男にメロメロになるシーラの姿が、もう気持ち悪くてたまりません。
拒否反応でした。
話が進むにつれて、次の展開の重要人物が登場してくるのですが、それが決まっていい男なんですわ。
写し方、出し方が「ジャ・ジャ~ン♪」って感じなので、次の展開の主要人物だとすぐ分かります。(笑)
この撮り方ってどうなんですかね。スペインのドラマの定番?

シーラは今のところまわりに翻弄されてるだけの弱い女、みたいな感じです。今から回を追う毎に強く、たくましくなるんだろうか。
恋愛を描くと古今東西どこへ行ってもあまり変わらないようです。が、脇役は何か違いますね。お国柄かな。

日曜の深夜、眠れない夜に気軽に見るドラマとしてはいいんじゃないでしょうか。
どんな話が待ってるのか、予想もつきませんね。


「アイムホーム」最終話の感想

2015-06-19 10:00:20 | ドラマ

最終回は見応えがありました。ごく自然な感じでこれまでの謎が解け、収束へ。

インペリアル証券の不正の話はなかなか面白かったです。
複雑でよく考えないと分からない話でしたが‥、久がただの悪い男だけじゃないと思ったのは、社長への交渉力です。
社長を脅して自分の昇格を約束させようとする。
この筋金入りの強気人間、なかなかいるもんじゃありません。政治の場に立ったら、力を発揮できそうです。裏でね‥
そんなことを考えました。

真面目で優しい性格と、ガツガツした仕事が出来る能力って、一人の人の中で両立しないものなんじゃないですかね。
ドラマは大衆向けだから当然、真面目で優しい人間の側に立たなくちゃならないんですけど…
今回は色んな趣向が凝らされ、ハプニング・サプライズもありました。
久の以前の自分と今の自分との対決あり、また恵が自分のリハビリに献身的に助けてくれたこと、遺伝子検査、家の火事。そして損失隠しの決着。
めまぐるしく展開されます。
そして、最後は恵と話し合い、恵の仮面がほどけていく…。感動的な場面でした。
仮面とは何かの象徴なのか、当人たちの錯覚なのか‥それは見る人に任せています。

余談ですが、前から恵がどうしてあんなに淡々と生活しているのか気になってたまりませんでしたが、この人は芯が強い人なんですね。
久の性格も不正も、全て分かって引き受けていたんですね。
そういう健気な人がいるのがこのドラマのいい所なんでしょう。
まぁ恵にとって、久の変化は棚からぼた餅でした。こんなに変わってしまって、これまでの自分を悔い改めてくれた。
滅多にこんな事あるもんじゃありません。(でも久のがむしゃらな血は良雄の中に流れているんですけどね…。そう言ったら身もふたもないか)

全てが解決して、めでたしめでたしでした。13営業部にまで花持たせるとは、ご苦労様です。
最終回に全てが凝縮されていました。とても練られた構成で、感心します。さすが石坂啓さんです。

所で、昼間たまたま再放送されてた「HERO」を少しだけ見たんですが、28歳のキムタクがあまりにもチャラくて、恥ずかしくなりました。
早々に消してしまいました。
あれから15年、今回の木村さんは大人の重層的な演技ができていました。
当たり前ですが、成長しているんですねー。顔のしわも見苦しくなく、落ち着きもあって自然な中年でした。
いやーこれは結構良かったぞ。
木村さんの代表作になるかも。


「Dr.倫太郎」最終話の感想

2015-06-18 09:51:22 | ドラマ

何かバタバタと都合良くまとめた感じでしたね。
ここに来て急に登場人物の独白、立ち直り、告白などで埋め尽くされ、へぇーと深く感じる暇もなく慌ただしく終わってしまいました。

今までのダラダラは一体何だったんだろう。
理事長が仕組んだ買収は大臣の脱税疑惑でダメになり、荒れ狂う円能寺でした。
彼には彼の思いがあり、親兄弟への思いを語ります。急性の顔面神経痛をきっと心因性だろうとし、倫太郎に治療を頼みます。

明良と倫太郎はいい関係です。明良が人格の統一を果たし(なぜそうなったかは分からない)、落ち着いた彼女は母親と別れる決心をします。
今まで出来なかったことが、あっさりと出来てしまいました!なんと言うこと。
思いの丈を吐き出してスッキリしたんでしょうね。

倫太郎は医者を辞めることにします。そして、母親の墓参りに行き、墓前で明良に、27年前自分の母が鉄道自殺した経緯を語ります。
倫太郎はずっとこれを心に閉じ込めて来たのでした。
そして明良にプロポーズします…。が、彼女は断ります。医者が患者を好きになったらそれは逆転移だと言うのです。
この心理が良く分かりません。が、彼女は倫太郎が医者として成長してくれるのを願って断ったのでしょうか。
立ち去る時の苦痛の顔は何だったんでしょう…。まぁそこでまとまったら、このドラマは恋愛物になってしまいますからね。

しかし明良はずいぶん性格が変わりました。シャキッとして別人のようです。元はこういう人だったの?
幼なじみの百合子が尋ねて行っても断ってましたから、百合子に倫太郎を委ねたい気持ちもあったのでしょう。

精神科といいながら、医者たちの心の診療も身内同志でやり、その話もありきたりの薄い内容でした。
いったいこのドラマは何を伝えたかったのか?よく分かりません。全部中途半端です。
でもとにかく、雰囲気だけは良かったです。
画像が茶系で落ち着いていましたし、俳優さんたちの熱演で、つまんない筋と話がグレードアップしていました。
倫太郎の家、明良との料理の場面なんかほのぼのしていました。ああいう場面はとても癒されました。

それにしても、買収とかいう大事を幾つかの場面だけで回し、いつも置屋と倫太郎の部屋を皆でバタバタしてるだけという安直な設定は、思い出しても何だかなぁ、でした。
演出と脚本が悪かったのかも?
終わってみれは蒼井優さん、高畑さん、堺さんの個性的な役柄が記憶に残るドラマとなりました。
力尽くでまとめた努力は買います。(私が買ってもしょーがないんですけど…すみません)
堺さんはお口直しのようにこの役をやりたかったんでしょうね。今までのが強烈すぎましたものね。