今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「あなたには帰る家がある」最終話の感想

2018-06-24 14:44:39 | ドラマ
最終回があるというのを忘れていました。気づいたのが翌日。見逃し配信のティーバーで見ました。
今はこういうのがあるからオタオタしなくて済みますね。便利だなぁ。
 
このドラマには途中から期待しなくなっていました。
何だか焦点がぼけているというのか、誰が主人公なのか分からなくなって来ました。
木村多江さん演じる綾子が主役とその夫を完全に食っていますよね。
秀明は、浮気をしたというのに心理的な葛藤もみせず、綾子の行動力に押し切られています。
更に綾子の夫、茄子田さんも妻を積極的に追わないし、いったい作者は何を書きたいんだろう?と疑いました。

丁寧に描かれているのが、真弓と綾子の対立です。
真弓と綾子は自分とタイプの違う女を敵に見たて、攻撃し合っています。
それこそが主題なのでは?そう見えてしょうがないのです。ひと頃の内舘牧子さんのドラマもそんな感じでしたね。
台詞と見せかけてタイプの違う女への攻撃がすごい。台詞だけ聞いてたら、悪意の固まりのエッセイみたいでした。
女同士のマウンテングもあれだけど、もっとひどいのが「相手を貶める争い」です。
まーでも、程度の差はあれこのような蹴落としが日常的に行われてるのが女の世界なのかな?(そうではないと信じたい)
 
それにしても綾子はひどい女です。息子は義兄の子だったんでしょう?それを承知で彼女と結婚した茄子田でした。
(心が広いわ)
綾子は恋愛体質の尻軽女と言っていいでしょう。にしても、そんな女に迫られて、秀明はどうしてきちんと断らないの?
タジタジしてるだけの情けない夫です。
真弓はカッカしてばかりだし、離婚する!と一時の感情に走ってるけど、将来の設計や子供への影響など何も考えられていないのがつらい。

二つの家族の取り替えっこになるかもしれないドタバタを面白おかしく描いたドラマだと開き直るのならそれでいいでしょうけど、最終話前で急に真弓が茄子田に引かれていく様子なんか、不自然でしょうがない。
結局視聴者を揺さぶるために作られた筋書きなのか?と思ってがっかりしてしまいます。
しかし、最後はお互いにお互いの良さを急に再確認し元サヤに収まりました。めでたしめでたし。
 
人間誰でも不完全な存在なのは言うに及ばないですが、これほどまでに幼稚で欠点の多い大人が集まると、こういうドタバタが起きてしまうのかな、と思ってしまいます。

家事や料理を手抜きなしに完璧にしてるからと言って(綾子って、倹約してるんだろうか)いい女房というわけではないし、理性のブレーキが効くか否かとか、家族の気持ちと将来を想像する力があるかどうか、それがない人は主婦失格でしょう。
妻や母親というのは総合力なのだと思います。そういう意味では真弓の方が上ですね。
 
次回続きがあっても二度と見ないでしょうね。(なぜか腹が立ってかなわない)
今期は全般的に見るものを間違えたような気がします。

「そこまで言って委員会・プレイバック」NP6/17の感想

2018-06-22 15:15:56 | エンタメ
1960年台から今日の2010年台までの60年間を振り返ってその時代時代に起きた政治経済、芸能、事件をざーっと振り返り今の時代から見てどういうものであったかを皆で議論しあうという面白い企画でした。
 
さすがに1960年となると残っている映像も白黒で、報道も信頼に値するのか疑わしいところです。
がそれは今の時代だから言えることです。
 
劇的なことが起きるのは1980年代になってからです。
コンビニが出来、竹の子族が表れモスクワオリンピックボイコット、ピンクレディーが大人気、ファミコンが流行り、ディズニーランドが日本に出来ました。グリコ森永事件が起こり、そして日本はバブルに突入していきます。
ドン小西さんの話が興味深かったです。
バブルの時期は世の中にお金が溢れ、みなおかしくなっていた。DCブランドなる物がファッション業界を席巻し、猫も杓子もブランドを買いあさった。どのブランドも成功しウハウハだった。でも実態は7割がゴミだったと。(そんな…)
銀行は成功したファッション界の経営者に甘言を尽くして不動産の購入を勧めたと言います。
誰もがバブルに浮かれていたのです。
 
そしてバブルがはじけた後は一転して経済が冷えて冬の時代となりました。
DCブランドも潰れ、ファッション業界は寂れます。
それ以後はファストファッションやルーズソックスなど、誰でも出来るおしゃれに変化していったといいます。
1987年は大韓航空墜落、赤報隊が朝日新聞阪神支社を狙撃など暗い事件が相次ぎました。

1990年代初頭から、不良債権のつけで苦しむ不景気時代に突入します。
それ以後日本経済は長期低迷時代に入ります。バブルの後始末は10年はかかるのが普通らしいです。
失われた10年ということで、それからの日本は大変な不景気時代を強いられたのです。
 
さて1990年代の世界的な政局は、ドイツが統一され、ソ連が崩壊しました。
東西の冷戦が終わり、皆ホッとしたのもつかの間、今まで力で押さえつけられていたソ連が、解き放たれて統制が取れなくなったのかあちこちで民族紛争が起きます。
中東が不安定になり湾岸戦争などの引き金になります。
ソ連が崩壊したことで、力と国のバランスが壊れ、原理主義などの原理に立ち返ったとか言ってました。
1995年からは阪神大震災、サリン事件、そして神戸連続殺人事件、和歌山カレー事件などが起きます。
 
門田さんは、「この頃、人は真の正義や人権を見失っていたのではないか」と言います。
そして凄惨な事件が起きる度、犯人ばかりを擁護して人権を叫ぶのが常だった、誰も被害者の人権を口にせず擁護もしなかった、と片手落ちの人権について述べていました。それが変わったのは山口光市の母子殺人事件からだったと言うのです。
これは門田さん個人の意見なんでしょうか?
これを聞いた時ハッと思いました。
そうだったのか…と。
 
2000年に入ってからは格差社会がひどくなります。小泉政権が米国の後追い政策を取ったせいなのか?
小泉劇場、池田小事件、米国と欧米諸国のイラク侵攻、福知山線の脱線事故、ITバブル、ホリエモンの球団買収事件、
そして2008年リーマンショックが起きます。70兆の負債を抱えてリーマンブラザーズが倒産、その余波が世界経済を襲ったのでした。
翌年オバマ就任。ノーベル平和賞を貰い、日本では鳩山内閣が出来る。

2010年に入りますと、2011年の東日本大震災によって起きた放射能漏れから始まり、中国漁船が日本公船に体当たり、金日成死去、第二次安倍内閣発足、セウォル号沈没、イスラムISが台頭、大阪市構想、小池百合子都知事誕生、イギリスがEU離脱の国民投票と続き、
2017年にはトランプ政権が誕生しました。
2018年は朝鮮の南北会談と米朝会談がありました。
 
こうしてみると、記憶の中でバラバラだった事件が繋がって流れが分かりました。
まさかソ連が崩壊したことが中東諸国を混乱させる引き金になったとは…。
最後の方で未解決事件に触れていました。
大きな未解決事件はほぼ解決がついているのだけど公に出来ないと言ってましたね。サラリと。
 
ズラズラと長くなってしまいました。
番組では細かい事件や現象まで持ち出して振り返っていましたが、もう少し整理して議論を深くしてほしかったです。
徳光さんは軽すぎて何か嫌でした。門田さん、この人かなりいいこと言っていました。もっと話が聞きたかったです。
 

「モンテ・クリスト伯」最終話の感想

2018-06-19 10:54:26 | ドラマ
最終回を見て色々考えることが多く、書いたのに保存していました。でも折角なので遅くなりましたが上げておきます。
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今までの全ての疑問が解説されていて、説明が行き届いていました。
途中のグタグタを一掃するような鮮やかさで、びっくりしました。
しかし、どこまでも陰惨な話でした。

真海は、友人の裏切りを許せなかった。直接二人に聞きましたよね。彼らの話で明らかになったことはやるせない事実でした。
幸男は暖を見て嫉妬に駆られていた。すみれをいずれ取られるだろうと。そしてその通り取られてしまった。
真海が神楽に対して残酷な仕返しをした理由も明かされました。
他人を使って人を潰す。自分の手を汚さずに。そういう神楽の姑息なやり方を真海は憎んだ。だから特別残酷な復讐をしたと言うのです。
 
にしても神楽の苦しみ方はどこかすっとぼけていて、そんなに苦しんでるように見えなかった。
この人の演技なのか、あっけらかんとしていました。
下半身下着だけなのも滑稽でした。

幸男はそれに比べると陰湿です。そんなに暖を憎んでいたのか。女を取られたことがそんなに大きな事なのか、と聞いてみたくなりました。
友人達を招待し床にまき散らした灯油の上で、真海はすみれにプロポーズをします。
すみれは泣きながら承諾します。勿論、心からそう思っているのではなく、幸男と神楽の命がかかっているからやむを得ず苦渋の応対をしたのです。
でも、これが演技なのか本心なのか見分けがつきません。だって彼女は元から真海を暖だと分かっていたのですものね。
 
これまでやりたい放題やってきた登場人物へも、真海が罰を下したような結果になりました。
一番の悪者は入間公平です。この期に及んで自分が生き埋めにした我が子に対して、22年後に再び手を掛けたのでした。
入間が殴り、安堂は生き埋めにされました。‥この人は自己保身の固まりです。
そこで表れたのが土屋でした。彼は安堂が生まれてすぐ埋められた時にも掘り起こし、今度も何故か安堂を助けます。
安堂にとって二度目の命の恩人です。

留美は我が子である安堂と、関係を持ちしかも堂々としています。
彼女は警視庁の会見に乗り込んで、入間がこれまでしてきた犯罪をテレビの前で暴露します。(普通なら取り押さえられるところですが)
入間の妻、瑛理奈は、祖父を毒殺しようとしていました。が間一髪で見つかりました。しかし、今まで2人毒殺し、美蘭までもが毒殺されそうになっているのです。
入間はやっと妻の反抗に気づきました。
祖父を救ったのも真海でした。
妻は毒を飲まされて息絶えます。入間は頭がおかしくなって、庭に這いつくばってシャベルで土を掘り返しています‥。
その前に彼の独白がありました。
「立派な人になりたかった。幸せになりたかった」と。今までとは裏腹の言葉です。
自分の父親のように汚い大人になりたくなかったというのです。にしては一番汚い大人になり下がってしまいました。
 
全ての復讐を終えて、真海はマッチで火をつけ、灯油まみれの床に落とします。火が勢いよく上がります。
「楽しかった‥」と呟く真海はたちまち炎に包まれます。
最後のシーンでは、お墓参りをするすみれと娘がいます。神楽と幸男、入間は逮捕されました。
しかしテレビのレポーターは真海が消息不明であるということをほのめかしています。
 
終わりの場面、海岸を歩く男と、反対側から近づいていく女の姿が映ります。どうも女は愛梨のよう。
男がアップの横顔になります。逆光で顔は映りませんが、どうも真海のようです。あごひげがそれらしいのです。
真海は、どこかで生き延びていたのでしょう。
見る側の想像力に任せるという、曖昧なシーンで終わりました。
 
久々に見る完璧な最終回でした。
復讐をした後は自分の死でもって償うくらいの覚悟が要るということなのでしょう。
悪い人というのは徹底的に悪くて、一般人の想像をはるかに超えています。
だから本当に関わるつもりなら自分の命を賭けて戦わなければならないのでしょう。
 
復讐が何も生まないということがはっきりしました。
今なら生きて莫大な資産があればどんな人生もやり直せる。
このドラマでは小さな過去の嫉妬や憎しみの方が重要だと言うのでしょうか。
復讐というテーマが時代遅れのような気がしましたが‥、それでもまだ真海を生かしたかった脚本家。
そこに何かの意図を感じました。

映画「万引き家族」の感想

2018-06-15 16:53:22 | エンタメ
思い立って行ったものだから映画が始まるギリギリに入り、しかも満席に近い。(10時台に見ると割引らしいのです)
空気はどよーんとしていて、息苦しい。早くも後悔しました。
が、始まるとたちまち引き込まれました。
殆ど観客の反応もなく非常に静かな二時間でした。
しかし、見終わってみるとほぼ想像通りの作品でした。
是枝作品の域を出ず、ふーん、こんなもんだろうなと思うだけでした。
 
初見した時の家族の印象は最悪でした。家の汚さ、だらしなさが目を覆うようでした。
言葉は悪いですが、底辺中の底辺といってもいいような‥。
私は何十年も生きてきて回りにこういう家族を見た事がありません。いるんだろうか、実際に。
外国の人がこれを見て日本のよくある家庭だと思ったらイヤだな~と思いました。
 
しかしそんな思いとは裏腹に、映画の中の一家は自然で楽しそう。和気藹々です。
誰もお互いを責めたり詰ったり妙な期待をかけたりしていません。
ゆるい不思議な関係、絆と言ってもいいような‥。だから見ていて心がホンワカしてくるのです。
 
治(リリー)の家族はどうも家族ではないらしいのです。どんな関係なんだ?と見ながら思います。
そして徐々に彼らの関係が分かってきます。物語りの後半です。
お婆ちゃんが突然亡くなってしまう。葬式代がないために、治と信代(安藤)は家の床下を掘って埋めるという、まったく尋常じゃない行動を取ります。
そうして約3週間が経ちます。
祥太はいつものようにスーパーで万引きをしますが、失敗。玉ねぎを持って逃げる間に店員に追いつめられて道路に転落してしまいます。
頭を打ち脚の骨を折って入院した祥太。そこから、一家の不自然さが世間に暴かれます。
 
なんとなく家に連れてきて、リリーの家にいついている女の子、百合(ホントは樹里)
5歳の彼女は行方不明の女児としてマスコミに報道され、両親は娘を殺害した疑いをかけられていました。
彼女がその樹里だということ、お婆ちゃんの死体遺棄のこともバレ、そしてなんと、信代の身の上も暴かれます。
信代は殺人の前科者だったのです。当然、おばあちゃんも殺したのだろうと疑われます‥。罪を着て刑務所に入る彼女。
 
しかし恐ろしいことはこの家族はとってほんの一部なのです。
ばあちゃんは元夫を奪った女の家を時々訪問してお金を貰っているし、その娘が今はこの家族と一緒に暮らしていかがわしい風俗のバイトをしている。
嫌になるくらいこれでもかと、低俗さ汚さを描き出しています。
でも、祥太はここから抜け出す覚悟で万引きを失敗させたのでした。
最後は家に戻った樹里ちゃんの日常でブツッと終わりました。
 

ドキュメンタリーでもなく素晴らしい人達の感動物語でもなく、一生懸命に生きる人達のバイタリティーあふれた物語りでもない。
何なんでしょうね‥
しかし万引きを正当化していたわけでもなく、全てが淡々としていました。それが救いなのかな‥
 
こういう世界は私には抵抗があります。
21世紀も20年になろうとしている今の日本、科学技術が発展し、あらゆるサービスと情報が溢れている国にあって、こういう話がもてはやされていいとは思えないのです。上手く言えないですが‥。
いいようのないモヤモヤが心に残りました。

「シグナル」最終話の感想

2018-06-14 10:16:21 | ドラマ
とうとう最終回になりました。
いやはや、一度見ただけでは意味が分かりませんでしたね。
執念で見返してやっと意味が分かりました。
三枝賢人は粘り強く行動して「過去を変えられた」のですね。
11時23分になると繋がる十数年前の大山との会話だけで。大山は三枝のアドバイス通り病院跡地へ行き、そこに首つり死体を見つける。
そしてなぜここに自分が来るなと言われたか分からずそこにいると、岩田がやって来て大山を撃つ‥
銃声が響き、大山が撃たれた‥と思ったら実は、撃たれたのは中本でした!(でいいの?)
大山はその後も生きていました。中本と議員の悪事の証拠を託したフロッピーディスクを未来の三枝に託します。
引き続き大山は失踪してしまいます。一体どこへ消えたのか?
 
桜井はそんな大山を18年間探し続けているのでした。桜井には遺体になった大山の記憶と、変わった未来の二つの記憶があります。それで心辺りの土地を探し続けているのでした。どうなってるんだよぉ‥
話が通じるのは三枝と桜井だけです。

2018年の三枝はもう刑事課にはいないようです。
中本と議員の数々の犯罪が暴露されました。
なんと、中本は三枝の兄を自殺にみせかけて(睡眠薬を飲ませて手首を切り)偽装。殺していたのです。
なんという悪人でしょう。これが警視庁のお偉いさんとは!
つくづく嫌になります。
こんがらがった過去と現在の中で過去は書き換えられました。死んだはずの人は生き返り、三枝も又一度死んだ筈なのに、気づくと生き返っていました。

もう短時間では説明が無理なほどこんがらがっています。
ここを説明するには何話か必要でしょう‥。
とにかく今回が最終回ですから、最短の説明でさっさと終わらせてしまいました。

三枝は生き、桜井は大山を探し、大山はこの時代にも生きていてどこかにいます。
映像の中では病院に入院しているようでした。
三枝の兄は殺されたまま、生き返りはしませんでした。でも三枝は「諦めずに頑張って行動すれば、未来は変えられる」という大山の言葉を胸に刻みます。
 
難解な話でした。
やっと最後の最後で全体が分かりました。でも細かい所は無理でした。
チェーンストーリーもあるらしい。韓国ドラマは長いですからね。書き切れなかった所をチェーンストーリーにしたというわけですか。
まぁでも読み解く面白さはありました。
続きは映画でするつもりなんですかね。この複雑な話を覚えていられる人がどれだけいるんでしょうか。