今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「恋する母たち」6話の感想

2020-11-29 21:07:43 | ドラマ

3人の運命が激変していく回です。
妻たちは突拍子もない男たちの行動と言葉に翻弄され、嵐の中の小舟みたいに揺れ動いています。

気の毒なのが杏です。失踪し、記憶をなくし十数年行方不明だった元夫が現れました。
杏は動揺します。二度と自分の前に現れないでと言い、夫の実家の住所を教えました。するとまたハプニングが。
杏の家が雨漏りして部屋がずぶ濡れに。修理のために一時避難しようとしてものの元夫の母親が自宅に泊まりなさいと勧めました。

義母の家には元夫が泊まっています。断り切れずに渋々家へ行きます。
でもおかしいですよね。修理だけなら数日で入れるはず。その位なら何も会いたくない夫のいる家へ行くこともありません。

元夫と顔を合わせ、妙な雰囲気になる杏。息子は杏に反発していますが、母親の立場を理解しない息子でもありません。
斎木が杏に自分の所へおいでと誘います。何日かしてやっと彼の家へ行く気になりました。
なんか筋書きが強引です。女たちを翻弄する為に無理矢理トラブルの種を作っている感じです。

杏が素直なだけにかわいそうです。サバサバした憎めない性格です。
そしてまたまた新しいトラブルが起きます。
まりの息子のラップ動画が気に入った丸太郎は息子の才能を高く評価しました。なんとレコード会社の人に彼を紹介したのです。

こんな事あり得ますか?
丸太郎は何を考えてるんだろう。まりの気を引くために為に息子をレコード会社に紹介したのか。
まりに固執する理由は何なのか。丸太郎の本心が疑問です。

一方千葉の支店に飛ばされた優子は、慣れない営業の仕事に食らいつきます。
堅物の社長に土下座を命じられ、そのまま頭を上げずに帰ってくるまで土下座し続けました。(どう考えたって、これはパワハラでしょう)
これはかなり昔の作品なのか?赤坂のアドバイス「営業は昭和風にした方がいい。相手がみな昭和の親爺だから」があったとしても。
優子は一人もだえています。赤坂のことが忘れられないのです。
よき夫と、血の繋がらない息子は与論島にいていい感じにコミュニケーションが取れています。
この状況は赤坂とよりを戻す前振りですかね。

バーで何故か因縁のある三人が酒を飲んでいます。丸太郎と赤坂と斎木です。そんな偶然この世にあるかよと。
赤坂は初めて会った相手にもペラペラと優子への恋心を喋ってしまう。意外にこらえ性のない男です。ちょっとがっかり。

まぁ見ていて、もう優子の気持ちは止められないだろうと思いました。夫にも息子にもさほど愛情ないですもんね。
仕事にこんなに情熱を傾けるんなら、もう少し家族にも気持ちを向けてやればいいのに。
そしてこういうタイプだから、赤坂に対する歯止めは効かないでしょう。仕事する女、恋する女なんですね。
いやー危険だわ。しかし、どうしようもないですね。

後半で、まりの夫が、元浮気相手にすごい復讐を仕掛けられました。夫は弁護士のくせに、バーでヘラヘラとクライアントの秘密を喋ったのです。
録音され、週刊誌にバラされた夫は、刑事告訴されて仕事も信用も失いそうです。
身を守る術も、何も無い主婦のまりはただ狼狽えるばかり。杏の恋人の斎木に週刊誌に載せないで欲しいと言ってくれと杏に頼むのでした。

杏は一応頼んでみたのでしたが、そんな事言われたって仕事は仕事です。ましてスクープ。
引っ込めるわけがありません。斎木は断り、「もう別れよう」と言うのでした。早いっ。

なんか見ていて気の毒になるくらい妻たちが無力です。
作者は面白がっているんだろうけど、こういう運命と闘わせる気なら、もう少し彼女たちに何か力を与えて上げなさいよと思います。
ここからどこへ行くのか?
みんなそれなりにセレブだけれど、それらを失ってどん底から生きていく力を見せつけるのか。
どうもまりはそんな感じですね。打たれ強く、しぶとい感じです。

来週大きな変化がありそうです。楽しみに見ていきましょう。

 

 


NHKスペシャル「こもりびと」の感想

2020-11-25 11:09:55 | ドラマ

先週のNスペで見て、もう一度深夜の再放送で見直してみました。
良き教師だった父親の一夫、武田鉄矢とその二男、雅夫役の松山ケンイチ。
これは実話をドラマ仕立てしたもののようです。

なんと言っても圧倒的な松ケンの演技と存在感でした。引きこもりではあるけれど、ちゃんと母親の介護もして、氷河期時代の就職が難しくて非正規社員にしかなれなかった。
厳しい仕事と母親の介護が両立出来ずに会社をやめたのに、父親はそんな彼を叱り飛ばします。お前は介護に甘えて仕事を辞めただの正社員にもなれず、結婚も出来ないダメ人間だと。

雅夫はツイッターで自分をカチナシオという名前で気持ちを吐き出しています。
それを発見したのが兄の娘の姪っ子でした。彼女が父親にスマホとツイッターの使い方を教えてあげ、父親は雅夫の文にフォローしていきます。

やせこけた頬、虚ろな瞳、ボウボウに伸びた髭、まさにそのものとしかいいようのない松ケンの存在感です。見ているだけで胸が痛くなります。
父親の暴言は子供の生きる力を削いできました。でもこの父親は毎日息子に部屋の外から声を賭けています。ごく普通に。
食事もキチンと用意し洗濯もしてあげています。そこは偉いなと思いました。

引きこもりの子供がいるドラマは数多くあります。ですが、大抵腫れ物扱いです。両親が隠れたり、声をかけるのをためらっています。
子供は開き直りふて腐れ、現実逃避なのかゲームに熱中しています。
ですが雅夫は違います。社会福祉士になろうとネットで調べていたり、父親と話すときは自分の一番思っている事を理路整然と話すのです。

父親は胃がんで余生6ヶ月と医師に言い渡されました。
それを隠して毎日生活しています。自分の死後息子はどう生きて行くのか不安と焦りに苛まれています。

ある時とうとう雅夫は父親が自分をリツィートしていたことを知りました。
カチナシオこと雅夫は自殺予告らしい伝言を残していなくなりました。

追いかける父親。
そして雅夫を見つけました。陸橋の上で言い合いになる父親と息子。
「あんたはそんなにエライのかよ?」「おれはそんなに生きてる価値のない人間なの?」「生きてちゃいけない人間なの?」
「あんたの期待を裏切る度にいつも俺はビクビクしていた」「俺は生きてちゃいけない人間じゃないのかって毎日思ってたんだよ」
雅夫は訴えます。誰でも似たような気持ちが心の中にはあります。涙がじわっと沸いてきます。
違うそうじゃない、「お前に頑張って欲しいと思ってた、大事に思ってたんだよ」と父親も必死で言い返します。
「生きていてくれ、それだけでいいから」…。言っている間に父親は倒れます。
救急車で病院へ…何もかも遅すぎたと救急車の中でつぶやく父親でした。

父親は亡くなりました。雅夫は父が残した日記を読んで自分への思いを知ります。
「自分の子供への接し方は今の時代にそぐわなかったのかもしれない。自分がもっと雅夫の生き方を認めてやれば良かった。命が残り少なくなってようやく気づいた愚かな父を許して欲しい」「君の幸せを願う。自分が正しいと思う人生を歩み、自分らしい幸せを手に入れて欲しい」
と…。
雅夫は髭を剃り葬儀で言葉を述べます。短いけれどドラマの総括のような言葉でした。

迫力に圧倒されたにもかかわらず、終わってみると、一つの家族の葛藤が土壇場で解決したと思わせるドラマでした。
父親は息子を思っての叱咤激励だった。息子は親の期待に応えられない自分をいつしか生きる価値のない人間だと思うようになった。
でも最後の最後に二人はお互いの心を知り歩み寄った。
ひきこもりの人は現在100万人いるらしいです。一つ一つ事情は違うのでしょうが、これは幸運な例ではないでしょうか。

親子間のすれ違いは問題を掘り起こしてえぐり取らなければ解決しないのだと気づかされました。
NHKは引き続き、ひきこもりをテーマとする番組を用意しています。どんなものになるのでしょうか。

 

 

 


「監察医朝顔」3話の感想

2020-11-18 15:40:37 | ドラマ

緊張感のないままダラ見していました。改めて録画を見ました。

ある山の中の倉庫でタキシードを着ているミイラ化した遺体が発見されました。捜査一課は騒然とします。
数年前に、身代金を要求し立てこもり、人質を解放するときに銃を乱射して3人を殺した佐竹という犯人がいました。
そのまま逃走して行方不明になっています。
遺体は佐竹ではないかと言うのです。

そして法医学室で遺体を調べるのですが、ミイラ化した遺体は血液も飛んでいて新しい発見はありません。
佐竹の歯形と遺体の歯を照合しますが、違うと解りました。結局何も分からずのままです。
でも光子先生が付着していた虫を調べますと、二種類の虫が見つかりました。カツオブシ虫ともう一つの虫です。
付着していた虫によって、遺体が死後どれだけ経っているか、また死因を探る一つの手かがりになるのだそうです。

捜査の結果、遺体と一致した行方不明者が見つかりました。
吉野という60代の男性です。その娘さんが遺体と対面しました。

朝顔は吉野さんの胃に残っていたたった一つの骨が何なのか探ります。
皆も協力してあらゆる生物の骨を調べました。そして、チャコ先生が突き止めたのです。

なんとその骨はカエルの骨でした。フランスではカエルは高級食材として知られています。カエルの料理を出すドレスコードのある店。
そこで吉野さんは、亡くなる前にある女性と食事を共にしていました。
娘さんをレストランに呼び出して一緒に食事をする朝顔とチャコ先生でした。

穏やかな家庭の風景が流れます。子供の明るさ可愛らしさが光っています。
その中で朝顔は仕事で向かい合う遺体の死について考えます。行方不明の母親の死とダブらせながら。
チャコ先生の「皆が皆死の原因について知りたいわけではない」朝顔は「知りたい事実と知りたくない事実と…」と呟きます。
様々な遺体と関わり合いながら、どこまでが監察医の仕事か、それを超えて遺体の生きた尊厳に関わりたいという朝顔の気持ちは、チャコ先生や仲間と共に受け入れられて少しだけ近づくことが出来ました。

父親は、これからも妻の遺体を捜すために横浜から引っ越し、移住するつもりでいます。
祖父は反対しています。どうやら、既に母親の遺骨の一部が見つかったようなのです(予告では)


重いテーマです。
様々な人の生と死を見つめ、朝顔は自分に問いかけます。

友達がこのドラマを「また震災のことを引きずった内容よ。嫌になるわ」と言っていました。言われて気がつきました。
もう9年です。被災者や遺族はとっくに前に向かって歩いています。新しい町が出来、新しい家族、子供も増えました。
なんとこのドラマはあと1クールあるそうです。
半年後に、大震災10年目を迎えます。それに合わせて作られているのかな。
このクールは見ますが、来期は正直見る気にはなれないでしょう…。


「恋する母たち」4話の感想

2020-11-16 11:35:49 | ドラマ

何本かの録画に失敗して見られなくなったので(パラビでもいいんだけど)このドラマの感想を書くことにしました。

見ている間に感じたのは、展開が早いことです。次々に登場人物が大胆な発言と行動をして主役たちを引っ張っていきます。
三人の母たちは翻弄されるのみです。
杏は斎木に好きだと告白して再び親密な関係になりました。優子は赤坂に一方的に押されながらそれを拒否する事が出来ずになし崩しに。
まりは丸太郎と夫のことを相談できる気軽な友人になっています。

その間にもどんどん他の女が入ってきます。それがネタのような極端な女ばかり。唐突でやることが極端です。
杏の夫の元駆け落ちした女が(斎木の元妻)ふいに杏の前に現れて、2年間慎吾から預かっていた杏への生活費を渡しました。
なんで急に…。192万円ですって。この女がどこか退廃的です。(演技でしょうが)
聞いてもいないのに今の彼がお金持ちの爺さんだとか、与論島で慎吾を見捨てたのは慎吾が若い女に手を出したとか言います。
どこまで行っても男女関係にだらしない人間たちにうんざりです。
そんなにたくさん世の中で恋にうつつを抜かしている人なんて見かけませんけどね。
でもこういうのが恋愛漫画家の見識なんでしょうね。

しかし、三人とも性格はけっこうまじめでまともです。
だから変な人に引きずられるのかな。
一つ一つの杏の言動は常識内だし、優子も赤坂に「今は性欲に支配されているだけ。性欲だけの関係はもって3年余。人生は50年続くのよ」
と赤坂の情熱が今だけだと指摘します。

しかし赤坂は度を過ぎています。
会社の中でも迫りますし、優子が一言「会社辞めようと思っている」とラインで送れば実家の岐阜から3時間以上かけて飛んでくる。
そして「自分は性欲で動いていない。結婚して下さい」と言うのです。

まりは、夫の浮気相手の自殺未遂に驚きますが、ちゃんと冷静に相手を見ています。
「どうせ当てつけと気を引くだけ。死ぬ気なんてサラサラないんでしょう」と分析します。
丸太郎も然る者。まりが一人で泊まっている温泉の宿を当てて、その隣室に宿泊するのでした。

可哀想なのは杏です。好きな相手が斎木だと息子に紹介した後に元嫁が尋ねて来ました。
一部始終を聞いていた息子は、母親の好きな斎木が父と駆け落ちした相手の夫だと知りました。
息子は呆れ、母親に怒りをぶつけました。
肉親の間で信頼が失われるのはつらいですね。しかもこの息子、本当にしっかりしていて出来た息子です。
考えて見ると家族間って信頼関係で成り立っているようなもんです。

しかし斎木の印象ですが、「何もかもハンサム」と杏が言うほどの男じゃない気がします。
普段は温厚だけど言葉遣いにハッとする部分がありますよね。
慎吾の写真を見て「いけ好かないなぁ」と言ってましたし。ああいう女が妻だったことからして、得体の知れない男の感じです。

優子さんはどうなるんだろう。このまま行けば夫と息子は与論島に移住。
で、優子は残って赤坂といい雰囲気になるんじゃないですか。
何回か寝ただけで「結婚して下さい」を連発する男もどうかと思いますが。何なんだろう、この男。
私はこの俳優さんを知らなかったけれど、目がクリクリして、とてもチャーミングですね。ガタイもいいし。ジャニーズではないようですね。
一番順調なのがまりです。天才的な噺家がなぜ平凡な一人の人妻を好きになって突進するのか。そこが不思議ですけど。
理由があるのかただの好みか。あと、私には阿部サダヲさんがちょっと女性っぽく見えるんですが、勘違いでしょうか。

「ほーらあんた達、こういうのが好みでしょう」と作者の意図にまんまと乗せられてる気がします。
昼間にこういうのを見て感想を書いている自分がたまらなく恥ずかしくなります。今日はここまでにしておきます。


「♯リモラブ」5話の感想

2020-11-13 11:27:24 | ドラマ

今週も見てしまいました。見始めは「くっだらないなー」と思いながら、段々引き込まれて「なにこれー」とか「しょうもないなぁ」と苦笑している内に
気持ちもほぐれ、アレ?最後は何となく面白かったぁ~となります。

よく見ると細かく構成されているんですね。今週は、営業部の岬が15人参加の懇親会をしようとしていた所に、美々がまったをかけました。
感染予防対策的にはアウトだと言うのです。
予防対策を守りながら参加者は4人が限度ですと、会を中止させました。
しかし食材は調達していて、5キロの肉が台無しになりそうです。

一方、美々は檸檬とのやりとりで「私の心の中には、檸檬さん、あなたがいます」と意味深な書き込みをしてしまいました。(初心とは言えこういう所が大胆です)
待っていても返事はなし。
ここが疑問なんですよね。「青林だけはイヤー!」と地団駄踏んでいたのに、ラインの中の相手には恋心を感じている。
いつのまにか青林そのものを好きになっています。いつ変わったんだ?
青林がふとラインを見ると草モチの文章が目に入りました。
ドギマギして返事をするとすぐに草モチが出て来てまた間の抜けた会話になります。
檸檬が縄跳びが出来ないことや、草モチはかなり縄跳びが上手なこと、おでんの具の3番目に好きなのが何かと話し合いお互いの好みを知ります。

次の日、美々が屋上にいる青林に草モチが自分だと知らせるために縄跳びしてみせたりします。
エレベーターの中でおでんの具で3番目に好きな物を言ったりしますが、部下の八木原が余計なことを言ったお陰で気づかれません。
とかなんとかしている内に、営業部の懇親会は実は一部接待だったと知り、美々は岬に謝りに行きます。
人事部で謝罪メールを書いたり何かと大変です。朝鳴が懇親会の代わりにお得意様と接待ゴルフをすることになりました。
美々は責任を感じて朝鳴の息子を富近先生と一緒に預かります。

5キロの肉は4人で、美々のアパートで消費しようとします。肉を運んできた青林が急遽参加します。
無言で肉を食べた楽しくないバーベキューが終わり、保のために美々の部屋で鬼ごっこを始めました。
なんと美々が隠れたクロゼットに、青林が座り込んでいました。…どうなるかと思いきや、それきり場面は終わります。

翌日出社前の路上で美々は青林に自分が草モチだと告白しようとします。
が、散々ためらった後に口にしたのは「私のハンドルネームは…く…」「栗きんとんです!」でした。
もうね、小学生じゃないんだから。

このように、告白しようとすると妨害が入って、先送りになります。馬鹿馬鹿しさと面白さが隣合わせです。

皆チンタラ仕事して、和気藹々です。美々先生もさほどの仕事はしていません。
これが産業医なのか?と思いましたらドラマの最後に「これは架空の恋愛ドラマです。産業医の職務の描写は実際とは異なります」と字幕が出ました。
あまり考えないで気楽に見流すのがいいのでしょう。

しかし、波瑠さんの演技、あれでいいのかな?
仕事にも人にも厳しいけれど、気持ちは純情って、難しいですね。
来週予告ではとうとう檸檬に美々が打ち明けるようです。可愛い美々先生が見られそうです。