今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「貴族探偵」最終話の感想

2017-06-27 13:11:09 | ドラマ
昨日、見ながら寝てしまうわ録画みても意味わからんわで諦めかけましたが、今日見直してやっと理解出来ました。
まぁ昨日の最終回は詰め込み過ぎです。
 
格式のある具同家の跡継ぎが殺された事件、それは一年前にあった事故が実は具同家長男のミスからだったということを暴こうとした恋人の復讐劇でした(と呼んでいいのやら)
女同志の感情のすれ違いでまたこじれにこじれ、元恋人の葉子が激情から部屋にあった彫刻で咄嗟に弘基を殴り殺した。
そして彼女もまた別の女から殴り殺されます。
連続で二人も…。
そこに外から来た貴族探偵が絡んで、もうグチャグチャ。
で、推理はもつれます。
三人の使用人が出した推理は「御前様が手を出した…殺人ほう助です」と。ご主人様を告発しました。
しかし愛香がそれを覆す推理を披露します。貴族探偵は殺人ほう助ではない、と真犯人を言い当てます。
そしてこちらこそが真実でした。真犯人は自白します‥。お見事!
 
更にさらに、このドラマが二重構造になっている訳が解き明かされます。
実は、愛香の師匠の切子なのですが、香は貴族探偵に殺されたと思っていたけど、実は切子は生きていたのです!(何と愛香の隣の部屋にいた)
切子は「正宗是正」から命を狙われていました。
貴族探偵に「私は殺されたことにしてください」と頼んだのです。
何故なら、一番弟子の愛香が自分のせいで危険にさらされそうだったから。
貴族探偵は切子をかくまって、愛香をも守りました。愛香のいる場所に三人の使用人を付けたのもその為。
 
あーこの辺よくわかりません。貴族探偵は、愛香を雇ったんですよね。そして推理をさせて三人の使用人をつけて探偵と推理の水先案内人にした…でいいの?
しかし、今回、見事に愛香は成長して真犯人を突き止めました。
「もう私を女探偵と呼ぶのは止めて」と言った愛香に、貴族探偵は最後に「探偵さん」と呼んで敬意を表します。
めでたしめでたし~!
切子は現れ、愛香と抱き合って再会を喜びます。そしてイタリアへ、結婚するために旅立ちます。
 
いやーはや、何もかも貴族探偵の掌の上でしたね。
つまり愛香は貴族探偵の保護の上で、探偵業の勉強をし、報酬までいただき、また切子の是正とのトラブルは秘書の鈴木をシンガポールに飛ばして解決したと。
手取り足取りですな。
私はこう思えてなりませんでした。一体、貴族探偵は何がしたかったの?と。
じーっとそこを観察していましたが、見えませんでした。
貴族探偵は切子が好きでこの無理難題を引き受けたのかと思いきや、切子は結婚すると言うし、最後は愛香に「アバンチュールのお誘いですか」と突然言うのです。
見つめ合い、ふたりは顔を近づけて終わりました。何この思わせぶり。
という事は…、二人は好き合っていたのですかね?そんなシーン無かったですけど。
 
全体を見終えた感想ですが‥
事件関係者以外はどいつもこいつも「たわけ者」で、下らないギャグと殺人事件の深刻さゼロ。
鼻形といい貴族探偵といい、使用人といい人を食ったアホらしさ。そこが何とも言えずフジテレビらしかったです。
もう正攻法では勝てないから、いくらでも脱線させたドラマで行こうとしてるみたいです。
でも皆熱演していて、そこはかとなく笑えてきます。

道具立ては素晴しかったですね。あのテントや、脇を固める俳優陣、事件の解説の講義などなど…。
そこは楽しめました。エンディングの嵐の曲も、全てを包括して丸く収めた感じで良かったです。
でもなぁ、何だろこの徒労感。…くたびれました。

「あなたのことはそれほど」最終話の感想

2017-06-22 09:56:00 | ドラマ
最後の最後まで結末が読めませんでした。
全部終わって「はぁ‥、そういう話だったのか」と、分かったような分からないような…。
しかし普通のありがちな展開を裏切って進みました。
随所随所で「あーこういう人っているよなぁ」と妙に納得させられました。
結局何が言いたいのか?考えてみると、人の道に反した者へのバッシングとその代償という単純なものではなくて、それぞれの人たちの個性的な生き方をそのまま見せているだけと言う…。
人を描いてるというのが特徴かな、と思いました。
どの人もとても個性的でしたよね。作者が作中人物に語らせているのではなく、それぞれ生きている人たちが作者に語らせているような…。
そういう意味で、新しい毛色の変わったドラマでした。
 
有島は賢い妻と別れたくなくて努力を重ねます。でも妻の怒りと制裁を受け、仲直りしました。
一方、美都の方の関係は壊れてしまいました。
夫は、何か怖いものを秘めています。粘着型で完璧主義のような…。自分が作り上げるものを他の人に壊されるのが許せないのです。
美都が涼太を探して丘の上へ行って、「もしよければやり直してもいい」と言ったのに、涼太はそれをはねのけました。
「僕は一番好きな人に出会ったのに君はそうじゃなかったんだ。残念だね。でも今はもう…きみのことはそれほど」と突き放したように言います。
この変わり身…、怖い。
 
一年経ち、美都がレストランで涼太に会った時、女の人と一緒でした。
すぐに美都は「再婚するんだ」と思ったけれど、実は彼女は涼太の部下でした。
こういうのってありがちですけどね。人は見たいように見てしまうから。
でも最後は、涼太は小田原と進展があったような雰囲気を匂わせていました。ここが曖昧ですけどね。
 
とにかく出演者それぞれ個性が立ってて見事でした。
東出さんの顔の表情、とても細かく演技していました。
何でそこまで言うか?と思うような、自虐的な美都の母親。
腹の座った麗華の冷静さと怖さ。普通で素直な有島、天然でマイペースなしょこたん、勝ち気で美しい友人の香子。一癖ありそうな医者。
皆それぞれいい味を出していました。
ドラマって総合芸術なんだなぁ…。
そうそう、波留のぽかんとした表情も的確でした。結局ああいう、真剣に考えてない人はあんな感じになるのだろうと思います。
でも美都はこういう経験を経て、大人の女性になって行くのだと思います。
これは意外にもドラマ史に残るものになるのでは?そんな気がしました。

「小さな巨人」最終話の感想

2017-06-21 10:13:29 | ドラマ
ついに最終回です。感想を書いていたのでアップしておきます。
17年前の運転手殺人を隠すためと裏帳簿の存在を握られて、金崎理事長はムラムラと殺意が湧きました。
そこで江口を殺害したのです。(和田アキ子が、そんなに悪い人には見えないのに)
やっとその証拠を見つけた香坂でした。
 
香坂は捜査一課長の小野田に迫ります。それがラスト10分、見どころ満載の対決でした。
重要書類を保管しておく金庫が捜査一課長室にあります。その中に、裏帳簿の切れ端が。そこには金崎が殺人をした時の証拠となる血がついていました。
それを小野田は後生大事に金庫に隠し持っていたのです。
普通なら「なぜ?捨ててしまえばいいのに」と思いますよね。ホントこれは不思議です。
しかし、それこそが「あなたの正義なんでしょう?」と香坂は小野田に言いよります。
小野田は、捜査一課長は警察組織という重いものを背負っている。簡単にそれを裏切り、国民の信頼を地に落とすわけには行かない。
長として、自分はどんな不正があっても(そこまで言ったかどうかは不明)組織を守らなけばならない。
元捜査一課長だった富永の不正を、自分は明らかにすることは出来ない、と苦渋一杯の顔で呟きます。
しかし「それなら何もしないことと一緒でしょう」と香坂は言います。
「あなた自身の正義はどうなのか、これは私の父親からの申し送り事項でもあるんです」と更に追い詰めます。
そしてやむにやまれぬ心境を小野田が吐露したのを録音。
(笑)
この間、長谷川さんは血管が切れそうな演技。香川さんは歌舞伎の見栄みたいな節回し。でも二人とも表情はとても良かった。
すごく白熱したやりとりでした。ここがこのドラマの総括に当たると思います。
小野田さんは、この紙切れこそが自分の正義だとついに告白します。でも私は「正義」じゃなくて、「良心」でいいんじゃないかと思いました。
その程度のように思います、これって‥。
 
そしてついに、金崎理事長が殺人容疑で逮捕されます。富永もです。
しかし…あっさりとその後が説明されました。
17年前の事件は再調査される事になったけど、うわべだけだったと。…なーんだ。
富永は罪を逃れたそうです。うーむ、何のためにここまで引っ張ったのだろう?
そして最後に恒例の人事異動が。
小野田は任期延長を固辞し、所轄の署長になりました。
な・なんと!ここがミソです。小野田は交換条件として、ある男を捜査一課へ戻してくれと頼んだのです。
それは、言うまでもなく「大きな組織という怪物に挑む、戦う男」…香坂でした。山田警部補と共に。…出来過ぎですね。
でも、こういう所が小野田の器の大きさ、と言えなくもないでしょう。

ということで、丸く収まりました。
はー、凄かったですね~!二人の対決。
でもいいもの見せて貰いました。二人の言い分も納得でした。
いやーしかし、男の世界って‥ハードだなぁ。まー言うまでもなく、絵空事ですけどね。
こういう世界で生きてるんだという事を女性たちも想像しないといけませんね。(自分に言い聞かせています)

「フランケンシュタインの恋」9話の感想

2017-06-20 10:58:49 | ドラマ
いやー今回は今までのグタグタっぷりを吹き飛ばす種明かしの回で、とてもスカッとしました。
120年前の研(呼六)の恋愛物語、深志博士との関係が細かく語られます。
そして呼六が病に侵されて亡くなり、その後博士は彼に永遠の命を与えようと開発した菌を投入するのですが‥。
呼六は甦り、サキに会います。でも、感情の発露に伴って菌やキノコを大量に発散させるという、恐ろしい怪物になってしまいました。
もう恋愛どころじゃありません。
しかし、永遠の命は与えられたのです…。博士は彼を深志研と名付けました。
博士は自分のしたことを悔やみ、研に対して申し訳ないという気持ちで一杯でした。
その記録となる資料を、稲庭は森の中の家で見つけたのでした。
一方記憶が戻った研はラジオ番組で、自分の過去を打ち明けてしまいます。
とんでもない爆弾宣言です。
スタッフは蒼白です。これは放送倫理かなんかにひっかかるんではないの?それとも単なるネタと言えば済むの?
なるほど、これはラジオでないと出来ないことですね。テレビなら大事になるし…
 
そしてラストの数分間で、稲庭の驚くような進言があります。
これが眉唾っぽい、いかにも付け足しの感じなんですが‥
嗣実さんを思う時に発生する研の赤いキノコは、実は人の遺伝子に働きかけて再生させる力がある。しかも無害だ。(いつ調べた?)
だから継実に研が幾ら触っても大丈夫だというのです。
それを聞いて研が継実に触れると、ポワポワ…と菌が生まれて漂います。その中で継実は眠りから覚めるのでした。(ここが感動的)
 
120年前、呼六とサキの恋愛話が博士の口から語られました。
呼六とサキと博士の関係が、漱石の「こころ」のようにになるのかと私は思ったのですが、とんでもない。
博士はあんな先生みたいな下司ではありませんでした。
サキを思いながらも、呼六に永遠の命を与えようとします。
菌を研究開発し、再生・不老不死の菌を呼六に注ぐのでした。
 
天草の対応も立派だったし、稲庭も役割を果たし、サキはすごく可愛かった。今回は最高の回でした。
しかし、なぜこれを始めの方に持ってこない…?
訳が分からないまま、ずるずるここまで見てしまった倦怠感ったらありません。
今回のを2、3回に分けて、ほどよく散らせばよかったのに。昔の話の方が心理的、筋書き的にも面白みがありました。
工務店の話やラジオの話って、必要?
 
まぁ菌に侵された怪物には違いないけど、なんかグロテスクすぎて受け付けないのもあるけど、もうちょっと気持ち悪さを抑えて恋物語として穏やかに書けはよかったのかしら。
120年前の事をメインにして、現代部分は少しにした方が良かったのかな。
どこを切り取るかで印象がまったく違ったものになる感じですね。
あと一週あります。どうまとめるのでしょう。結局研は森に帰って、このまま永遠に孤独で過ごすのか…。
永遠って一口にいうけど‥考えただけでぞっとしますね。

「あなたのことはそれほど」9話の感想

2017-06-15 11:09:50 | ドラマ
軽い恋愛ものと思い、見ていたらどんどん深刻になってきて、今回はピークでした。
全編「悲痛」としかいいようのない展開です。
にしても、みんな問題を先送りしてるだけで、徹底的な対決はしていません。
美都の周りはいい人ばかりです。今回はビラやネットの中傷で回りが被害をこうむったのに、誰も美都を責めないんですよね。
院長先生がまたいい人で、(いるのか?こんな人)診療そっちのけで、美都の浮気相手の妻と話し合ってくれたり、また仕事場まで乗り込んできた友人とお話しています。
バツ3なだけでいい人全開ですよね。
このドラマ、意地悪キャラが見当たりません。
夫の涼太も、もっと猟奇振りを発揮するのかと思ったら全然そんなことなくて、美都のお腹の子を自分で育てると言ってるんだから、冬彦さんとは全く違います。
麗華と会って告げる事も大人ですし、結局そういう、周りのいい人に助けられて、何となく流されてるのが美都なんでしょうね。
まぁしかし彼女も自分のしたことのとばっちりが大きくなって、その罪に向かい合わなけばなくなっています。別居に踏み出しますが‥。
 
そして、今回やっと小田原の本音が聞けました。や・やっぱり‥、彼は涼太が好きだったのです。つまり真正の同性愛者。ホントなのか?
美都をめちゃくちゃこき下ろしてましたよね。「女の嫌な所を凝縮したような‥」とかなんとか。聞き捨てなりません。
よくそこまで言われて美都も黙っていられると思います。小田原の本音が炸裂します。
「自分はどんなに正しく生きていても報われない。結婚なんか無理」
「人の気持ちを一生欲しがるなんて、欲張りすぎるんだよ!」と。
自分は悪い女と別れさせたかっただけと言います。
‥うーむ、そこまで言うんなら、もっと率直に気持ちを表現したら良かったのでは?
でも、彼の気持ちを聞いて、何となくすっきりしました。
 
作者は美都と有島にひどい罰を与えながら一方で香子に「そういう行動をする彼女は人間らしいし羨ましい」と言わせ、擁護しています。
作者はどっちの目でも見ているってことですね。
そういうあいまいさで判断を視聴者にゆだねる所がこのドラマの良さかもしれません。
 
振り返ってみると、役者の熱演が引き立ちましたね。しょこたんは、ホントにリアルに見えました。
ああいう家庭に恵まれない人が他人のバッシングに走るって多々あることです。(あの部屋はコミックだらけでおもちゃがとっ散らかってて、彼女の内面を表しています)
社会性がなくて暴走してるし‥。最後は自分の不幸を言い立てて泣き叫んでいました。
いやー怖いというか、素直な人って‥。分からなくもないけど、悲しいですね。
仲さんも新境地を開きましたね。私は東出さんが薬丸さんに見えてしょうがなかったですけど。
 
最後の方のバーのシーンでは、美都は雑談しながら有島と麗華の関係を探ってたんですね。
そして仕事場に謝りに来た麗華を見て、これは敵わないと。諦めがついたのでしょう。
‥さぁこれらを全て包括して、来週が最終回。どういう幕引きになるのでしょうか。