今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「パーフェクトワールド」最終話の感想

2019-06-27 15:56:05 | ドラマ

 二度見直しましたが、なぜか勝手に涙が流れて止まらず‥ ダムが決壊したような有様に、自分でもうろたえるばかりです。

なぜこうなのか、分析してみようと思っても理性が働きません。 しかし書いてみることにします。
今まで感じていたのは、登場人物たちほぼ全ての人がいい人で曇りない心を持ち、衝突はあったけど真っ直ぐな言葉が見る人の胸を打つということでしょう。
今回は樹がつぐみとの結婚を許して貰うためにつぐみの父親と会い、精一杯気持ちを打ち明けたのに、伝わりませんでした。 しかし、その場で父親が心臓の発作を起こし倒れました。樹は這って父親の所まで行き、薬を口に含ませました。

その後、父親に緊急手術が行われました。 手術は成功し、リハビリが始まります。
つぐみは懸命に父親を支え続けます。彼女を樹は障害を負った者の立場からアドバイスし、支えました。
退院した父親は樹に会いに行きます。 そして樹に話します。
「助けてくれてありがとう。娘を守れないと思っていた君に助けられて、正直バツが悪い」 「リハビリをやってみて、これからも生き続けたいと思うようになった」 「今まで障害者は弱者だと思っていた。弱者は守られる存在で、守る存在ではないと思っていた。だがそれは間違いだった。弱いのは私の方だ。本当にすまん」
父親は「つぐみを頼みます、幸せにしてやって下さい」と樹に伝えるのでした。
つぐみに対しても父は「お前にとって何が幸せか考えるのを忘れていた」と謝ります。

また樹の母親文乃が、これまでの経緯を母親に話します。(なぜ今までしなかった?)
樹を誇りに思う気持ちが語られていました。 この言葉でどんなに樹が頑張り屋だったのか始めて理解出来ました。
これらの言葉に泣かされたのかもしれません。

そして一番気になっていた「二人は子供が作れるの?」という視聴者の疑問に、ここに来て答えています。
樹が「子供を作れるかどうか分からない。体外受精になるかもしれない。つぐみの体に負担をかけてしまうかも。でも僕は子供が欲しい」 と言うと、つぐみは「幸せな苦労なら喜んでするよ」とサラリと答えるのでした。
何という視聴者泣かせの言葉!

一方、妹のしおりと晴人はいい感じです。このしおりですが‥、ヒロへの気持ちはどうなったんだろう。
そうしていい人なのにピエロ役だった気がするヒロは‥あらあら、中沢さんとうち解けているではありませんか!

最後の樹のナレーションです。
「世の中に完璧な人間なんていない。でも自分の欠けている部分を補ってくれるパートナーや友人がいるだけで、この世界は輝きを増す」
「これから先、いろんなことが待ち受けているだろう。でも例えどんな事も、二人が選んだ未来をツグミと生きていく‥」
ここで、またどっと涙。
あー胸が一杯でした‥。 私は単細胞なのか?

作者の意図する「パーフェクトワールド」が何だったのか、やっと分かった気がします。

しかししかし、先輩として一言言わせて貰いますが、ここからが本当の始まりです。ここまでは序章、そこから先が波乱万丈ですからね。 老婆心ながら一歩一歩着実に進んで欲しいです。
何はともあれ終わりました。歌もここにきて耳に馴染んできました。米津マジックでしょうか?


「インハンド」最終話の感想

2019-06-23 11:49:14 | ドラマ

 壮大なスケールでしたが、最後は上手くまとまった感じでした。
今までの経緯ですが、福山という元紐倉の上司の会社のCEOが極秘に持っていた米軍の新型エボラウィルスを、その息子が研究のために盗み、ある山の中で動物たちにばらまいた、というストーリーで 合ってますか?

山の中の動物から新型エボラウィルスが人間達に広まって、相羽村という所から感染者が出始めました。 初めの感染者は200名。飛沫感染するためにどんどん広がった。しかも5日で死ぬという恐ろしいウィルスです。二十数名が亡くなりました。 相羽村は封鎖されます。自衛隊が入り、小学校に感染者が隔離され対策室が設置されました。

紐倉博士は、小学校の一室に研究データと設備を持ちこんで研究を始めます。 ワクチンを作るためです。が、たちまち半年が過ぎます。研究の手がかりは見つからない。 その内、助手の高家が倒れました。感染したのです‥

福山が入院しています。癌でした。彼は息子についてこう言います。
「自分の育て方が悪かった。人として、息子ともっと向き合えば良かった。せっかく親子だったのだから」という言葉を残して亡くなりました。
そんな「親の心子知らず」の息子は、反省もせず紐倉に自分の行為をこう言います。
「エボラウィルスをばらまいたのは、将来の日本を救う為だ」と。 今千人犠牲が出ても、将来の何十万人の命を救う方が大事だと言うのです。 高家は激しく怒り「おまえは亡くなった人たちがどんな人生を生きていたのか何も知らないだろう。どんな家族がいて友達がいたのかを」と詰ります。 同意を求める福山息子に、紐倉は言います。 「お前は間違っている。今日が無事に終わって明日がある。明日があって明後日がある。そういう掛け替えのない日を積み重ねたのが未来なのだ。今日なくして明日はない」 と彼を正すのでした。

紐倉はある発見をします。 死者数が止まり始めていることと、ある地区からだけ患者数が少ないことを。 その地域は昔から人糞で育てた有機野菜作りをしていた地区。 そこで育ち、野菜を長年食べてきた高家の体の中で寄生虫が生きていて、弱毒化したエボラウィルスに作用したのではないかという仮説を立てました。 高家の体の中で何かが起きていました。そうして感染した高家は無事助かりました。

SM対策室からの発表で、新型エボラウィルスに対抗するウィルスが見つかり、新しいワクチンがまもなく作られると発表されました。 紐倉博士は認められ、国から表彰されることになりました。が、断りました。

最終回なのに山場でした。よくこんなスケールの大きな話をドラマにできたもんだなと感心しました。
少ない人間と予算で回して‥

今回は一番の危機的状況でしたが、無事に乗り越えました。
にしても、新型エボラウィルスに立ち向かったのが昔から食べていた人糞の栄養、寄生虫だったとは‥
出産シーンは要らなかったような感じです。お腹開けっ放しで縫うシーン無かったのは、時間の関係なんでしょうか。
高家がいよいよ危ないという時に、紐倉の本音が出ました。「お前のせいで、自分は人間が好きになった。今まで以上に人間を知りたいと思う。お前に聞きたいことも沢山ある」 という言葉です。傲慢なだけじゃない、人間らしさをちゃんと持っていた人なんだと安心します。

濱田さんの演技の上手さ、痛感しました。ホントに死にそうだったし、ちょっとした表情も微妙さもすべて素晴らしかったです。 そして、山Pの美しさと言ったら‥
肌トロトロ、眉目秀麗、最後のジャニーズの美男子ここにありといった感じです。 菜々緒さんもナチュラルなメイクで自然さを出していました。

しかし新型エボラウィルスを生物兵器として米国が開発していた、そして移送中にウィルスがまき散らされてフィリピンの島の人達が死んだ。更に死んだ人達を焼き討ちにした、なんて‥
米国が聞いたらどう思うんでしょうね。面白かったけど内容的には?‥そこまで考えなくていいのかな。
余韻がありましたから、続きがありそうです。楽しみです。

 


「ラジエーションハウス」最終話の感想

2019-06-19 13:41:00 | ドラマ

最終回らしい、念の入った回でした。

まず元院長の病気ですが、何か様子のおかしい元院長です。単なる鬱病とは違うような‥
五十嵐が画像を見て「脳低髄液減少症」を疑い、それが進んで低髄液圧症になっていると診断します。
手術の医師を探しているところに元院長が急変します。
ブラッドパッチという手術をしようとするのですが、出来る医師がいなく、娘の甘春杏が手術をすることになります。

助手として手術に立ち会う五十嵐でした。が、初めてする手術に覚束ない杏。
患者が父親なので感情が入ってしまいます。
見ていられなくて五十嵐が手術をすることになりました。 勿論技師は手術が出来ません。医師法違反です。
それを外から見つめる同僚たちに、五十嵐が医師の資格を持っていることを告げます。
そして見事手術は成功。元院長の回復も順調です。

技師たちのショックは隠せません。医者なのにどうして?なぜ技師をやっているのか、と。
そこがどうしても謎なのです。 この病院に派遣されている麗洋病院でもこのことが問題になりました。
医師法違反だと問いつめられて、大森院長は「実は‥」と五十嵐の秘密を告白します。
でも一体なぜそんな事をしているのか?と益々謎は深まるばかりです。
ついに麗洋病院からの派遣医師は止められました。更にこの事がマスコミにバレて、患者数が激減です。
病院は閑古鳥となりました。

いよいよ、五十嵐の処分が決まります。いや、その前に彼は自ら辞職を決め、病院に言いました。
なんと、あのピレスが助手として来てくれと言っているのだそう。(ここは極めて嘘くさい)
五十嵐は渡米する決意をします。

ここから、五十嵐と技師たちの心温まる別れが描かれます。
王様のレストランを彷彿とさせる、ユーモアとペーソスの効いたやりとりが交わされます。
個性的な面々らしいそれぞれの言葉。ジーンとくる会話です。
そしていよいよ、五十嵐がなぜ技師をやっているのかが知らされます。
広瀬は「医師の方が患者を救えるのになぜ?」と素直な気持ちをぶつけます。
しかし、それはとても個人的な理由でした。 昔、杏と五十嵐は幼なじみだった。
ある約束をした。少年だった五十嵐は、側面から杏の力になると。彼女を支える人となるのだと。 それだけを思い医者になったのです。
そして、念願通り、杏の仕事を脇から技師として支える人となりました。
同僚達は呆気にとられました。「それだけ?」と‥ 確かにその一念でここまでやってきたのです。

米国に発つ日の朝、五十嵐はかけつけた杏と約束をします。
杏は五十嵐を超える放射線科医になると誓い、絶対に帰ってきてと叫びます。
ここに来て、五十嵐の思いは通じたのです。 五十嵐も約束を受け取り、帰って来ると誓いました。

‥ということで、近年希に見る円満な最終回でした。
まさか五十嵐の思い込みとそれを皆に知らせるのに半時間かけるとは思いませんでした。
どう見ても、純粋というよりただのおっちょこちょいに見えるんですが‥
五十嵐は医者になった方が実力を発揮できると思いますけどね。でもそこがこのドラマの一癖あるところで、変化球なんでしょう‥。

月9らしい、アクのないさわやかなドラマでした。
脇が面白かったから、深刻さを薄めていたんでしょうね。
これは当然続編を狙ってるのでしょう。医療物はロングバージョン多いですもん。
とか言ってる間に、早くも来週スペシャルがあるようです。 なんと、米国行きの飛行機の中から話が始まるようです!
抜け目ないなぁ。


「わたし、定時で帰ります。」9話の感想

2019-06-14 15:18:54 | ドラマ
見る度に感心するのですが、こんなに丁寧に会社内部のことを、現実に即して描いてるドラマはなかったんじゃないでしょうか。
大袈裟でもなければ、あざとくもない。
ごく普通のネットの会社をサラリと書いていて、でも「そうか、こんな事もあるんだ」とか、「あー確かにそうだな」というような共感と発見があります。
 
今回は福永が取って来た赤字覚悟の案件を皆、必死で「残業なし」でやろうと力を合わせやり始めました。
しかし、そんなチームワークを乱すのが福永でした。
キャンペーンサイトを後からいきなり無償でつけたりします。しかもその事を結衣や種田には連絡していません。
福永はこっそりメンバーを呼び出して会食しながら、色々と彼らに理解のある事を言って懐柔しようとします。

彼らはまんまと乗せられて、福永と共にファミレスで残業をするようになりました。
結衣の部下の来栖はだんだん人が変わってきます。彼の目指す人は種田です。睡眠不足で仕事を頑張り続け、健康に支障が出るようになりました。
そんな来栖を結衣は心配し、種田の弟の柊と会わせます。
柊は、以前兄の働き方を見(モーレツ社員でした)自分はそれが出来なくて悩むようになりました。
自殺まで考えたのだけれど、結衣が会社をずる休みするのを見て考え直しました。
(これちょっとおかしくないですか?安易ですよね)
チームの人たちも徐々に疲労がたまり、あっちこっちでイライラ衝突が起こっています。
 
そして、結衣が星印に交渉に行くと、また新しい担当者が出てきて驚くべきことを言います。
ななんと!ホームページを作ってそれを毎月維持管理する「運用」、これ含めての受注だと思っていたら…、今回はホームページを作るだけにして欲しいというのです。
福永とのなれ合いを止めたいんだとか。

そんなこと言われましても…という感じですよね。
ホームページを作るのは固定費?だけど、それを毎月お金を取ってメンテナンスする、それが運用です。これが利益が大きいらしいです。毎月入ってくる収入ですもんね。(誰かに聞いた)

これはどっきりですよ。しかしまた更に驚きが。運用を頼もうとしているもう一つの会社が、ベーシックワンという結衣の彼氏の会社でした。
そしてそれを担当していたのが彼氏、つまり巧でした。
そんなことってあるの?同じ案件を婚約者同士が競合していたなんて。
一緒に暮らしてて、このことを二人とも知りませんでした。普通話すでしょ…
 
そこから次第に二人の間に亀裂が入ります。
巧の傍にいきなり会社のバツイチの女性社員が出てきて、なにやら親密になりそうな雰囲気です。
最後の場面で、結衣は巧から別れの言葉を突き付けられました。
「結衣とは結婚できない」と言われたのです。
何で?さっきまであんなに仲良かったのに…
 
という訳で、大体予想される路線を走っています。が、やはりそれが実際になると、ちょっと腹が立ちますね。
まったく落ち度がない結衣なのに、何で一方的に言われなくちゃないんだか。
 
仕事のパートもプライベートも、「働き方」のパートもそれぞれ細かく書いてあるので、全体として弱い感じではありますが、…
それが逆にリアルで入って行きやすい長所になっています。
吉高さんがこんなに普通で癖のない、優しい会社員を演じるのは初めてではないでしょうか。こういう役もいいですね、合ってます。
 
最終回に近づきましたが、どのような結末になるのか。
種田は会社を辞めて、結衣と独立するのではないでしょうか。
そして柊は心機一転、勤めに出る。
巧はあの女性社員と付き合い始める。そして、福永ですよ。どうなるんだろ?
失踪…でいいんじゃないですか?乱暴でしょうか。
 

映画「空母いぶき」の感想

2019-06-09 11:01:09 | エンタメ

やっと昨日時間が取れたので見に行ってきました。 雨なのに激情はかなりの人。人気なんだ‥と思いました。

先入観ゼロで見に行きましたが、とにかく、これはゴリゴリの戦争映画とも言えなくない迫力です。
日本の空母「いぶき」が4つの護衛艦に守られてフィリピン海を航行していた時に、アジア諸島を拠点にした新しい国が、日本の海域に侵入し初島という島を占領し 日本の自衛隊員が人質に取られるという事件が発生しました。
相手は国際法も何もあったもんじゃない無法国家です。いぶきに向かってミサイルを発射してきます。
日本は専守防衛の国。こちらから攻撃をしてはいけない。しかしやり返さなければやられるだけ。どれだけその線を見極め、ぎりぎりの判断をして自衛し攻撃するか。 見ている私たちも一緒にその駆け引きと緊迫感に立ち会い、手に汗握る時間でした。

この国に空母は必要なのか?というジャーナリストの裕子がいぶきに乗船していました。
艦長の秋津に何度か質問していました。 秋津はもと航空隊のエリートでしたが、海自に転属させられた異色の人です。
彼は「自分が答える質問ではない」と拒否します。 このジャーナリストのパートが要るのか?と何度も思いました。
繰り返し現れるこのジャーナリストが中途半端な存在です。 「なに?これは反戦映画なの?」と邪推してしまいました。
最後の方のすべて解決した後の、裕子の記事を世界中が読んで感心する場面なんか、いらなかった。返ってこれを軟弱な映画にしてると思いました。 世界中で悲惨な紛争が起きてるのに…

にしても、普段このような自衛隊の内部を見たことも聞いたこともない私たちは、これは見ておくべき映画だと思いました。
どんなにきれいごとを言っても、このような、海や国土を守ってくれる存在がなければ、私たちの生活は成り立たないのです。 命をかけて日本の海と空を守り、憲法を守っている人たちに、私たちが守られているのだと認識しなければ、私たちもこれから生まれてくる日本人たちも生きていけないのです。 そういう意味で、シビアなものをひしひしと感じました。

この映画を見て、原作とあまりに違うので一部の人は激しく怒っているようです。
しかし、長い原作を2時間にまとめるという困難な作業。しかもこれは娯楽として作られている作品なのです。
世界中から見られるのを意識して、名指しするのを避けました。
原作は「中国が日本の尖閣諸島に侵攻する」でしたが、「名もない新興国が日本の実際にない島、初島を攻める」というところに落ち着かせたのは忖度なのでしょう。 もし原作通りにすれば、中国に失礼ですものね。
でもそんな野蛮な国(ISみたいな?)がどうしてこんなに強いのか、最先端の潜水艦や艦隊を持っているのかがそもそも不思議です。 どんな国なんだよ!と気になってしょうがありませんでした。
ミサイルの応酬がいつまで続くのか、どんな決着なのか後半イライラしましたけれど、最後は急転直下でした。
なーんだと言う感じです(笑)

興奮が若干冷めていませんが、もう少し時間をおいて今度は家族と見に行きたいです。