3時間で100の事件を紹介というだけあって、次から次への大忙しでした。
テレビで紹介された事件を「ああそういえばあったなー」と思い出し、「あれはどういう事件だったのか?」と考えてる内に次へと移り、頭が付いていけません。
事件の時代もそれぞれバラバラです。平成の話の次が昭和初期だったり。
昭和は長いです。戦前の話から昭和60年代まで、突然何年と言われても「は?」と時代が掴めません。
更にどれもが重大事件なので、咄嗟に内容が把握できず未消化の気分です。
まとまりのない番組でしたが、それでも過去にこんなに色々な事件があったのだと驚きます。
今のようにインターネットで何でも調べられるようになったり、誰もが携帯やスマホを持ってて色んな証拠が残っている時代ではありません。
何もかも手作業、足作業で捜査はそれは大変だったでしょう。科学捜査も今は凄いです。
昔は逆探知も法律の規制で使えなかったとか。解決まで相当な時間がかかります。まだ未解決の物もあります。
人間って、凶悪な事件は忘れ去られるのが早いです。不快で怖い物をわざわざ記憶に留めておくのが難しいのだと思われます。
事件が起こる度に、それを防ぐために、法律が変わったり規制が出来たりしたんですね。
今の平和が物足りないとか閉塞感があるとか思ってる人も多いでしょうが、(私も少しそう)ローマは一日にして成らず、です。
日本の平和も長い道程があったのですね。
そういうのを認識する機会になったんではないでしょうか。
オウムの事件、ねずみ男の連続幼児殺人など、昔にはなかった猟奇的な、あるいは社会悪的な不思議な事件が増えています。
カルトはある人には救いなんですよね‥。アニメとかポルノにはまるのは、趣味を逸脱しなければいいけど、性格を侵しそうです。
理解を超えた事件はこれからも増えていくのでしょうか。
心に残ったことを一つ。
数十年前、学生運動盛んな時代、学生運動から過激派へ進み、セクトが分裂したりしました。
主義主張で分かれ、革マル・中核・ノンセクトラジカルに分裂したり、またブント・民青というのもあったりして、
最後は暴力行為でつぶし合っていた時代の事を、もう誰も語りません。
一部は赤軍派へと向かい、イスラエルで革命軍と合流して空港で銃乱射した活動家もいました。
よど号を乗っ取って北朝鮮へ行き、そこでもう40年くらい暮らしている革命派の人たちもいます。
北朝鮮がパラダイスだと信じていたんですかね‥。
結果論ですが愚かな行為だったと感じます。
どれもこれも最後は暴力や違法な行為にたどり着くおぞまじい話だから余り語られなくなったのでしょうか。
白黒のフィルムや、火炎瓶や石を投げる学生の熱気に、見ていて「ハァ~」とため息が出ました。
当時はこれが普通でも、今じゃ何と異質に映ることか。
池上さんの話だと、大学を封鎖して闘争していた学生さんって、その大学の学生は少なかったそうです。
よそから来てた学生活動家が多かったんですね。
彼らに対抗する機動隊は、未来ある学生を怪我させないように、手心を加えながら消火活動や投石の対応をしてたらしいです。
学生は本気でやってましたからね、そんな親心なんか知らなかったでしょう。
昨日聞いてハッとした人もいたはずです。若者は国の宝ですもんね‥。
それにしても、若者のエネルギーって、まとまると凄いものです。
ベトナムの人たちのデモもそうですし、(中国の海域へのデモ)、香港の学生達もデモしてるでしょ。一国二制度がそろそろ持たなくなっている。
台湾もそうだし、日本もいざと言う時立ち上がらないとダメじゃないかと言う気がしてしまいました。
日本も今まで通り安泰でいられる保障はないんですよね‥。考えすぎ、だといいんですが。