今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「池上彰解説塾・警視庁が選ぶ100の重大事件ランキング」の感想

2014-09-30 09:53:46 | エンタメ

3時間で100の事件を紹介というだけあって、次から次への大忙しでした。
テレビで紹介された事件を「ああそういえばあったなー」と思い出し、「あれはどういう事件だったのか?」と考えてる内に次へと移り、頭が付いていけません。
事件の時代もそれぞれバラバラです。平成の話の次が昭和初期だったり。
昭和は長いです。戦前の話から昭和60年代まで、突然何年と言われても「は?」と時代が掴めません。
更にどれもが重大事件なので、咄嗟に内容が把握できず未消化の気分です。

まとまりのない番組でしたが、それでも過去にこんなに色々な事件があったのだと驚きます。
今のようにインターネットで何でも調べられるようになったり、誰もが携帯やスマホを持ってて色んな証拠が残っている時代ではありません。
何もかも手作業、足作業で捜査はそれは大変だったでしょう。科学捜査も今は凄いです。
昔は逆探知も法律の規制で使えなかったとか。解決まで相当な時間がかかります。まだ未解決の物もあります。


人間って、凶悪な事件は忘れ去られるのが早いです。不快で怖い物をわざわざ記憶に留めておくのが難しいのだと思われます。
事件が起こる度に、それを防ぐために、法律が変わったり規制が出来たりしたんですね。
今の平和が物足りないとか閉塞感があるとか思ってる人も多いでしょうが、(私も少しそう)ローマは一日にして成らず、です。
日本の平和も長い道程があったのですね。
そういうのを認識する機会になったんではないでしょうか。

オウムの事件、ねずみ男の連続幼児殺人など、昔にはなかった猟奇的な、あるいは社会悪的な不思議な事件が増えています。
カルトはある人には救いなんですよね‥。アニメとかポルノにはまるのは、趣味を逸脱しなければいいけど、性格を侵しそうです。
理解を超えた事件はこれからも増えていくのでしょうか。

心に残ったことを一つ。
数十年前、学生運動盛んな時代、学生運動から過激派へ進み、セクトが分裂したりしました。
主義主張で分かれ、革マル・中核・ノンセクトラジカルに分裂したり、またブント・民青というのもあったりして、
最後は暴力行為でつぶし合っていた時代の事を、もう誰も語りません。
一部は赤軍派へと向かい、イスラエルで革命軍と合流して空港で銃乱射した活動家もいました。
よど号を乗っ取って北朝鮮へ行き、そこでもう40年くらい暮らしている革命派の人たちもいます。
北朝鮮がパラダイスだと信じていたんですかね‥。
結果論ですが愚かな行為だったと感じます。

どれもこれも最後は暴力や違法な行為にたどり着くおぞまじい話だから余り語られなくなったのでしょうか。

白黒のフィルムや、火炎瓶や石を投げる学生の熱気に、見ていて「ハァ~」とため息が出ました。
当時はこれが普通でも、今じゃ何と異質に映ることか。
池上さんの話だと、大学を封鎖して闘争していた学生さんって、その大学の学生は少なかったそうです。
よそから来てた学生活動家が多かったんですね。
彼らに対抗する機動隊は、未来ある学生を怪我させないように、手心を加えながら消火活動や投石の対応をしてたらしいです。
学生は本気でやってましたからね、そんな親心なんか知らなかったでしょう。
昨日聞いてハッとした人もいたはずです。若者は国の宝ですもんね‥。

それにしても、若者のエネルギーって、まとまると凄いものです。
ベトナムの人たちのデモもそうですし、(中国の海域へのデモ)、香港の学生達もデモしてるでしょ。一国二制度がそろそろ持たなくなっている。
台湾もそうだし、日本もいざと言う時立ち上がらないとダメじゃないかと言う気がしてしまいました。
日本も今まで通り安泰でいられる保障はないんですよね‥。考えすぎ、だといいんですが。

 


「昼顔」最終話の感想

2014-09-26 08:24:35 | ドラマ

いやはや大変な展開でした。
もうずっとドタバタで、これが最終回?と気を揉んだほどでした。二人の女性の今後が全く見えない。

ちょこっと浮気してみたかった普通の二人の主婦が、徐々に深みに入り、いよいよ抜き差しならぬ事に。そしてこの修羅場です。
夫婦関係や生活まで危うくなるんだから、これはもう不倫(浮気)などというものじゃなくて、「本気」でしょう。

もう少しドラマの回数があったら、ゆっくりと関係者だけで話し合ったり、弁護士に相談したりと、緩やかな解決法がいくらでもあったでしょうに
これはドラマですからね、おどろおどろしい展開で回りを巻き込んで行きます。
しかし、二人で逃避行してる場所に夫や妻や姑まで踏み込むなんて、あり得ないでしょうに。
GPSでも付いてるの?

片やリカコの相手の画家は盗作がばれて(もう少し上手くやればいいのに)折角芽が出てきたのにおじゃんになってしまいました。
リカコの元彼と、画家・加藤はもみ合いの末右手の神経が切れて画家生命が終わりそうです。
何かこの人、貧相な感じなんですよね。
普通の画家って貧乏でも志高いから、すごくシャキッと背筋が伸びてるんです。
この人は目がシャキなだけ‥って、冗談言ってる場合じゃありません。
でもリカコを守るという場面では豹変して男らしい行動を取ります。
ホントはいい人なんだ‥。そういう、夫にはない本質的な男らしさにひかれたのでしょうね。

所で、がっかりしたのは裁判所で紗和と北野と妻が主張する場面です。
妻は紗和に対して、今後生涯月30万円の損害賠償金を求めます。こんな無茶苦茶なのおかしい。
芸能人でもないのに、高すぎます。

そして北野はシラッと遊びだったと言い張る。
紗和は一転して自分も遊びだったと言う。この所が腑に落ちません。
こんなに簡単に人って嘘がつけるもんなんでしょうか?
「テラスハウス」のケンケンと遼子ちゃんの会話みたいです。あの時の遼子ちゃんの言葉、ぶったまげましたものね。
いや、逆に自分がいかに幼児的かということを教えられてるのかもしれません。この位でないと生きていけないぞ、という教訓かなぁ。
そこまで自分を偽るなら、別に恋愛なんかどうでもいいわ!
と、息巻いてしまいますが‥。

結局二人は不倫をするには度量が足りず、思いがけない深傷を負ったわけですが、
それだけのウブな人間だったんですね。人間が純粋だったのが救いです。
終わってみると、リカコさんって本当はすごくきれいな心の人のような気がしました。
画家に対しては何一つ弱音を吐かず、全部自分で背負おうとしましたからね。
何もかも与えてくれる旦那、でもその嘘くささが嫌だ。
一つだけどうしても許せない所がある、それが我慢できない、っていう人はいるようです。

生活の為に何もかも我慢して暮らしている友人もいます。
でもそういうのって、ただ勇気が無いだけなんですよね。新しい生活に踏み出る勇気が。
人によって何を我慢するか違うと思うんですが、自分の自尊心まで犠牲にしてはいけません。
長い間自尊心を損ねた生き方してると、自分という基本的な自信を失います。友達見てるとつくづくそう思います。

沙和だけが結局生活も夫も失い、ひとりぼっちで新しい生活に臨むことになりました。
夫がEDだったし、性格と性の不一致ということで、離婚は避けられなかったんでしょうね。
まぁでも、子供もいなかったし、沙和さんはまだ若くて可能性も沢山あるから、是非独身の魅力的な人を見つけて
幸せになって欲しいです。そんな人、腐るほどいますよ!

 


NHKスペシャル「臨死体験 立花隆・思索ドキュメント 死ぬ時はどうなるのか」の感想

2014-09-16 10:00:59 | エンタメ

20年以上前になりますか、立花隆さんの「臨死体験」Nスペを見ました。
今回はその続きですね。未だに臨死体験について立花さんが取材を続けていたことに驚きました。
というのも彼は癌にかかって最近再発したとか。
死が近くに感じられ、それがどんなものであるか突き詰めてみたくなったのでしょうか。

立花さんは20年前に分厚い「臨死体験」の本2冊を出されています。
20年前の番組も大変興味深く拝見しました。

その中で印象的だったことを挙げてみます。
様々な個別の臨死体験がみな似通っていて、例えば光、真っ暗なトンネル、花畑、川、などと
圧倒的な幸福感、それらが多くの人に共通でした。
たしか側頭葉を刺激するとそれに似た幻覚が見えるという実験をしてました。
つまり、側頭葉のどこかに、あらかじめ人生が終わる時に写し出される臨死体験がセットされてるのではないか
と言っていました。
愕然としました。
それが本当なら、何という至れり尽くせりなんでしょう。そんなに緻密に人間は出来ているんでしょうか。

と思っていたら、今回は「体外離脱は脳の仕組みで説明できる可能性が高いが、全てそれで解決出来た訳ではない」という立花さん。
何か新しい境地に至ったのでしょうか。

世界的権威の人たちを次々と訪ね回ります。が、そこで得た知識はそれぞれ個別で、ますます疑問が拡散してしまいます。
色々な学者さんの話を聞くと「へーなるほど」と思いますが、それがどう臨死体験に繋がるのかというと疑問です。
立花さんは多くのことを取材し勉強しておられますが、それらを踏まえても臨死体験が何なのか、ますます混乱してしまっている感じです。
臨死体験その物が自分が抱いた偽の記憶や想像で作られているのかもしれないという学者もいます。
それを受けて立花さんは、「臨死体験は誤った認識と信念を持ったままで死んでいくものかもしれない」と語っておられます。

所で、番組によると「意識学会」というのがあるそうです。
ジャンルを超えて多くの学者さんが意識について科学的な議論をしています。
心の一部が「意識」だそう、意識=自我ともいえるとか。


膨大な神経細胞の交流は数字で表すことも出来るそう。
また今後動植物や機械にも「意識」を作り出すことが出来るようになるだろう、と博士は言っています。
こんなに進んでいるんだ、と驚きました。着眼点が凄い。

最終章では臨死体験を「神秘体験」と言い換えています。
これも別の学者は「辺縁系の働き」と言います。
本能に近い体験だといいつつ、それが何故起きるのかは全く分かりません、と。

最後に出た博士は「人間の脳は最後に神秘体験をするように出来ている」
「けれどそれをどう受け止めるかは個人の信念だ」と申しております。

期待してたんですが、今回は前とあまり変わりなかった気がしました。
最後に近づくにつれて何かまとまったことを期待したら、漠然とした普通の話にすり替わってしまいました。
やはりこういう話題はおいそれと一筋縄では行かないですね。
科学には、超えられない一線があるようです。

立花さんは精力的に取材と執筆を続けておられる方ですが、もう74歳になります。
欲を言えば、どなたか後を継いでこの先を取材して貰いたいものです。


「ゼロの真実」最終話の感想

2014-09-06 14:35:42 | ドラマ

このドラマについては感想を書いたことはありませんでした。
いつも、書こうとは思っていたのですが、意欲が起こらなくてそのままでした。

(お断りしておきますが、役柄の名前でなく、俳優さんの名前で書きますのでご了承を)

大体いつも話がまとまっていて、小粒なんだけど無難でした。
そして最後の5分か10分の間に、思わせぶりな真央(武井さん)の母親の転落死についてのトークがありました。
3人殺した死刑囚の橋爪さんと、死体を解剖した真矢みきさん、母親の死の謎を解き明かしたい武井さんのにらみ合い、みたいな。

今回やっとその謎が解明されました。
橋爪さんは武井さんの母親の先生。
橋爪さんは頭脳明晰で美貌の持ち主の母親・夏子に並々ならぬ関心と好意を抱いていました。
しかし母親は学問よりも男の方を選んだ。沢山の男と付き合い、子供を妊娠し、学問は捨ててしまった。
そこで橋爪さんは執念を燃やします。
諦め切れない彼は夏子が関わった男を次々に手にかけるのです。

まぁ~なんと言うこと。
そんなに執念深い先生がいるんでしょうか?
教え子が男に狂いだしたらそれはそれまでのこと、と何故思わない?
教え子への気持ちを抑えきれなくなったなら、それはもうストーカーと呼んで差し支えないでしょうね。

一方、母親に産んですぐ捨てられた武井は一人で16歳まで生活し、初めて母親に会う、その時に親は亡くなってしまったのです。

一体何故?
何という過酷な運命なのでしょう。私ならぐれてるわ、きっと‥
親の死の謎を解明しようと監察医になったという彼女は凄い、立派です。やろうとして出来るもんじゃありません。
でも、まてよ。この設定、どこかで聞いたような気がする‥(アリスの棘?)

ま、詮索はやめておいて、ドラマのつぼポイントは、真矢みきがこの死体を解剖して、脇の下にS字結相があったことから自殺だと分かったこと。
しかし目の前にいた16歳の武井の未来を慮って、それを隠し「不詳の死」としたのです。
うーん、普通ならしない、この人情話‥。

佐々木蔵之介も武井が入れない書庫に規則違反しながら彼女を入れてあげたりします。

どこまでも人情味ある所を見せたいんでしょうが、明らかにルール違反ですね。
まいっか、ドラマだし‥。

しかし。橋爪さんがねぇ、幾ら教え子に惚れていたからって、3人殺すまでの暴走振りとは。
ちょっと真実味に乏しいんじゃないですか。

どんな犯罪も最後には愛憎へ持って行く大石さん、中年のエグさを信じていらっしゃる。
ちゃんと一話一話を小ぶりに纏めて破綻なく描いておられるのはさすがだな~と思いますが、
ちょっと不平を言わせて貰えば、どの話も割合人の命が軽かった。

武井さんは過酷な運命に負けず、ひとまず母親の死の謎の決着がついたのだから、
もう20代の女の子として、普通の楽しい体験を沢山して貰いたいものです。
人間味に乏しい優秀な監察医という設定らしいですが、このままじゃいかんでしょう‥。