今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「夏目漱石の妻」初回の感想

2016-09-27 11:34:33 | ドラマ
NHKのドラマってどうしてあんまり面白くないんでしょうね。
これは夏目漱石の妻の鏡子さんが書いた回想録を原作にしているらしいです。
その為、原作に忠実に、誇張はやめているからでしょうか。
主演に尾野真知子を使うのも常套手段で、過去にも何度かありましたよね。
連ドラにも出演してるので、イメージが作りにくいです。
新鮮な人で良かったのに…、いないのかなぁ。
また長谷川さんはいかにも文人ぽくて、ホントに夏目漱石のようだけど、何しろ「デート」を見ているから、あのハチャメチャ振りが脳裏に焼き付いてて、「何かおかしい」と夏目役を疑ってしまいます。
 
二人とも役作りをあまりしなくていいようなはまり役なので、返ってそれがつまらないと言えばつまらないです。
夏目漱石って、幼いころ養子に出されて愛情が薄く育った人なんですね。
実家にいても絆を感じないしいつも孤独感にさいなまれている。
でもそんな本心を出さずに頑固一徹。
何とも無味乾燥に感じます。
10代で嫁いだ鏡子の素直で自由な所が、漱石の心を少しずつ溶かしていくのだけど、具体的なエピソードが多くてピンと来ませんでした。
 
初回なので、人物紹介と粗筋を急いでやり、二人の性格と個性のぶつかり合いは後半になって現れてきました。
 
筋書きとしては、鏡子が漱石と見合いして嫁ぐことを決め、就職難で熊本へ移り住む。
嫁ぎ先では朝寝坊で起きられず。
引っ越しして貰い、広すぎる家で漱石は友人を住まわせると言います。
友人を家に住まわせたり、生徒を招いてご馳走したり…鏡子はてんてこ舞いです。
 
その内、無理がたたって流産してしまいます。
漱石は東京に帰りたいのに帰れない。葛藤があります。更に忙しくなって家を顧みなくなります。
鏡子は学校まで会いに行ったのですが、漱石は普通に無視し‥
帰り道、橋の上から鏡子は身投げをしてしまうのでした。
 
漱石は反省し、自分の気持ちを素直に告白します。
複雑な幼少期を過ごし、いつも一人であることに劣等感を抱いていました。
しかし一途な妻の姿を見て、「自分には雨の日に会いに来て手を振ってくれる妻がいる。かけがえのない存在がいる」と思うのです。
 
すれ違いばかりの夫婦がやっと心が通じ合ったのです。
それ以後の15分が長かった。
75分って、民放の2時間弱に匹敵するんではないでしょうか。CМが30分近く入るから。
どうも民放を見慣れてると冗漫に感じます。
 
漱石は「小説家になりたい、作家になりたい」と打ち明けます。
数年後、漱石はイギリスに赴任します。がそれは試練の始まりでした‥。
色々感じるところはありましたが、一貫してまじめで、ちょっとだけ退屈なドラマでありました。
 
 

「営業部長・吉良奈津子」最終話の感想

2016-09-23 10:41:10 | ドラマ
最終回を盛り上げようとしてか大事な事を最後に持って来ましたね。
一条が突如暴露しました。
臨時役員会で、東邦広告が別の会社に吸収合併されるのが決まること。
会社の社員は半分がリストラ。
架空請求を隠すために作られた営業開発部(なんと人を馬鹿にした)は予定通り潰される…、
と。
何故ここに来てそれをばらしたのか?
一条はいい人なのか悪い人なのか?
 
夫も改心し、本音を告げます。自分は妻の仕事ぶりに嫉妬していた。
ベビーシッターの彼女とは何もない、と。
奈津子は仕事を辞めると言い出します。どっちも中途半端だった自分が嫌だと言うのです。
 
で最後の大きなチャンスに賭けた奈津子。シティドリンクのコンペに勝てば100億の受注が得られるのです。
ブレゼンのコンセプトは「ライク・ア・マザー」どっかで聞いたような…。
新しいものを付加するのではなく敢えて原点回帰するというのか…
 
奈津子は臨時役員会に乗り込んで直談判します。
普通ならつまみ出されるのに、美人は得ですね(そういうことではない)
まぁ、このような太っ腹と決断力が奈津子の魅力です。おそらく。
そしてふがいない部下を引き合いに出して褒め称え(黙って聞いている役員達)
時間稼ぎをしている内に、ブレゼンの勝利が決まったのです
奈津子は目をうるませながら、合併の話をなきものにして欲しいと頼みます。
で何故か石丸さんがいい人になって、役員会が反転し、社長を解任すると言うのです。
そんなアホな…あるの?こういうこと。
 
しかしこれぞスーパー管理職の奈津子…
全てが終わり、彼女は辞表を出します。
が、それで終わると思うなよ。…色々な計らいがあり、最後には職場復帰するのでした…。
(良かったような悪かったような)
 
まぁとにかく、奈津子は男そのものでしたね。
男社会に挑み、圧力に負けず、正々堂々戦った。
もっと汚い手を使えば面白かったのに。脚本家の真面目さがそれを許さなかったのでしょう。
奈津子が女だっただけで、内容は男でも変わりなかったですね。
果敢に仕事する人って性別関係無いのでしょう。
 
色々と勇ましいことをやってのける奈津子でしたが、肝心なところは高木頼み。何かと切り札が高木でした。
その高木は奈津子に好意を抱いてるのに、色っぽいことは何も無し。
もっと何かあったら良かったのにね~
 
全体的に真面目で堅い話でした。
夫の浮気も軽いものだったし、姑もそれほど意地悪じゃなく、部下もいい人、一条は最後翻ったりして。
 
なんか全て頭の中で考えたような、きれい事の話でした。
 
「ひまわり」でコンビを組んだ松嶋さんと井上さん。20年経ってますけど、それは健在だったんでしょうか?
 
 
 
 

「せいせいするほど、愛してる」最終話の感想

2016-09-21 14:37:53 | ドラマ
驚きました。なんと、一時間で今までの災難やトラブルが全部解決しました。
ざっと書いてみます。
海里は未亜への誠意を見せ社員の前でこれまでの経緯と自分の気持ちを話します。
見亜は実家に帰り、小さなブティックに就職。
 
そして次々に劇中で問題があった人たちが過ちを認めて謝罪するのでした。
優香の姉のはるかは未亜を歩道橋から突き落としたことを叔父に見抜かれ謝ります。
優香は失った記憶を思い出し、事故が無理心中だったことや自分が当てつけの浮気をしたのを思い出します。
編集者の友人は突然告白して作家とお互いの気持ちを確認するのでした。
 
ある日未亜がファッションショーで見たドレスに衝撃を受けます。その作り手を訪ねると、それは海里の妻の優香でした。
なじられる未亜。
しかし、それは優香が海里への思いを込めて作ったドレスだったのです。
同じ思いを抱いてこの服を好きになってくれたことに驚きを隠せない優香でした。
 
そして、優香は結婚式への招待状を未亜に出します。
(結婚している二人がどうして結婚式を挙げるのか?)しぶしぶそこへ出かけて行った式場には誰もいず、海里が待っていたのでした。
 
二人は結婚式を挙げ、友人一同が出て来て祝福します。
めでたしめでたし…
「あー愛しさが~深くなる~」という聖子ちゃんの歌が流れ、これがまた全てを包み込むような包容力のある歌なのです。
で、これまでの話が昇華される…のでした!
 
というあら筋…
これまでずっと半分笑いながら眺め、「あり得ない」とか「アホらしい」と面白がっていたのですが、この強引な結末と清々しさは立派なものでした。
 
未亜を、不思議と嫌いになれないんですよね。あまりに清純すぎて。
黒いところが全くないでしょう?
ストーカーさえ最後に味方にしてしまうんだから。
副社長が好き、ただそれだけの一途な思い。揺るぎない思い。突き抜けてますよね。
 
でも何でそこまで?この男のどこがいいというのか?
 
海里は、抑制は効いているけど、そんなに大した男でもなさそうです。
回りに流されてばかりで、自分で決断して何かを変えたことなんてないじゃないですか。
私はすごく優柔不断に見えました。
 
でも嫁の治療費を叔父から払って貰うために全てを我慢してた、っていうエピソードはもっと強調されても良かったですね。
海里の内面はそういえばあまり描かれてなかったです。
 
嫁の狂気がこのドラマの核心なんだけど、自分が無心に作ったドレスの良さを理解して貰ったことで心が氷解し、いい人になったのです。
人なんてどこで変わるかわからない、とでも言いたかったのでしょうか?
 
語りでそれぞれの気持ちや葛藤をキチンと表現していて、分かりやすかったです。
終わってみれば、清潔感のあるいいドラマでした。
 
タッキーは何か薄っぺらい感じなんだけど…人間修行が足りないのかしら。それともいい人過ぎるのか。
また続きがあったら見てみたいような気がしますが…、多分ないでしょう。

「はじめまして、愛しています。」最終話の感想

2016-09-19 10:42:05 | ドラマ
一応見たので感想を書いておきます。
 
出生の秘密が明かされたはじめでした。
母親の泉はまだ心に闇を抱えたままで、自殺をしそうになっています。海にいる所を美奈に助けられて間一髪で助かります。
 
美奈と泉は話合い、その結果、はじめの実の父親が分かります。
それは何と、泉の実の父でした。…
あるの?まー聞くところによると、ある国では良くある話らしいですが…
どぎつすぎる…ドラマにしちゃあ。でも遊川さんらしい極端さです。
前にも近親相姦の話を書きましたよね。
 
しかし泉の話が事実なら、もうこの家庭は破綻しています。
あの素っ頓狂に明るい作り笑いの母親は、それを知って気が触れているのか?
と思いましたら、あれが普通だったんですね。
 
泉は弱すぎる。父親がどんなでも、子を持ったら強く生きるべきでしょう。いつまでも悲劇のヒロインに浸ってはいけない。
家を出てどんな事をしても子供を育てて行かねば。普通ならそうでしょうね。
 
まーしかし病んでいるのだからどうしようもないです。でも泉は美奈に心を開き、(音楽の力もある)素直に真実を打ち明けました。
想像を絶する環境かも知れないですが、与えられた試練と受け止めて耐えるしかない。
「優しくて大好きな父」信頼していた父に変なことを何度もされ(どんな父かい)拒否すると暴力を揮われ、お腹は大きくなるばかり。
流産しようとしても出来ず公園で産み…。子供が大きくなってからは虐待し、鎖に繋いだと…
うーむ…言葉がない…。
 
そんな泉を優しく美奈は抱きしめます。愛に溢れたいいシーンです。
 
ドラマが進むにつれ、まとめに掛かっているのか、妙な所で登場人物が「愛しています」と言うのです。あんまり必然性がないんだけど。
 
美奈は、「これからは生んだことを恥じないで。成長を見守ってあげて」「どんな理由があろうと子供を大切にしないような行いは人間として間違っているのよ」と力説します。
泉は落ち着き、はじめを梅田夫婦に託すことを母親に宣言します。
 
泉は本当のことを母に話す決意をします。
その後はなかったのですが、ここの所の顛末をとっても見たかったです。
母親がどう受け止め、どういう反応をするのか、そしてどう対応するか見たかった!
 
めでたしめでたし、はじめは梅田家で育てられることになりました。
裁判所から審判が下り特別養子となりました。
 
ラストはちょっとアホな感じの兄妹もそれなりに円満に。
結婚し、調律師を目指すという弟の話で和気藹々。
そして美奈の父親も出向いて幸福な一家の姿でした。
 
単純な筋でしたが、破綻もなく、いい人と悪い人のバランスもよく、遊川さんも丸くなったのかなという印象です。
一つ難を言えば、はじめがあまり可愛くなかったことが残念でした。
ピアノが弾ける子という条件で選んだのかな。

エンディングの牧原の歌がとっても爽やかでした。 
最後に皆が笑顔になるドラマはいいものですね。

映画「君の名は」の感想

2016-09-16 11:20:29 | エンタメ
今大ヒットしているらしい、そして口コミで「良かった、最高」と盛んに語られてる映画とはなんぞやと思って、見てきました。
アニメなのがちょっと抵抗ありましたが、暗闇に入ってしまえばだれが見てるか分かりません。
 
男女が入れ替わる話と聞いていたので、その昔のドラマを思い出しました。
観月ありさといしだ壱成のとか、ガッキーと舘ひろしのとか。それ以前だと小林聡美ですかね。
ガッキーのドラマは確か桃がキーワードで桃を食べて山に登り雷に打たれて入れ替わりが戻ったと覚えています。
何かきっかけはあったんですよね。
 
「君の名は」は初めからいきなり入れ替わっていて、それが夢か現実か分からないで進んでいきます。
若者向けのラブコメタッチで描かれています。
しかし途中で急展開します。これが、超展開でした。いきなりどっかーーん、と新事実が来ます。
1時間くらい経ったところですね。私は鳥肌が立ちました。
 
「え?え?」と思ったところでどんどん進んで行きます。
このあたりから見ていて頭が混乱します。時空的、時系列がまったく把握できないのです。
 
更に登場人物でも混乱が。
瀧が喋っていても、それが入れ替わった瀧なのか本人か分からない。
みつはが出てきてもその中の人は誰なのか分からない、というありさまなのです。
私の頭が悪いのか、それともこういうのを見慣れていないせいか。チンプンカンプンなのです。
 
しかしどうも瀧は過去を変えようとしているらしい。そこで行動を起こすのです。
そして、すったもんだあって、みつはの友人までも犯罪に巻き込み、過去を書き換えてしまうのでした…
あんまり書くとネタバレですね…
 
とにかく絵がきれいです。岐阜の小さな町、湖を望む風光明媚な町がみつはの故郷です。
一方瀧は都会住まい。2016年の東京の風景が緻密に描かれ、輝きを放っています。
日常というものがこんなにも美しいとは、改めて感動しました。
 
これは恋愛ものではなく、SFでもなく、ファンタジーというジャンルのかなと思いました。
にしても、二人が入れ替わる必然性が描かれていません。
赤い糸みたいなものはイメージされてたんだけど、そこが引っかかりました。
また「君の名」に最後までこだわっていて、執拗でした(笑)
出会うとこで終わるのは、出会うまでを書きたかったのかと。
 
観客は真剣に鑑賞し、雑音は皆無でした。
エンドロールの時も誰も堰を立たず、余韻に浸っていました。
今の映画はここまで面白くないと人を引き付けないんだなーと、映画の移り変わりを思いました。
是非、劇場の大画面で見て下さい。