今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「NHKスペシャル・未解決事件file.06『赤報隊事件』」1/27、28の感想

2018-01-30 10:28:03 | テレビ
前編はドラマ仕立てで分かりやすく作ってありました、が、何と言っても30年前のあの事件、凄惨であまりにひどい事件。
何の解決もついていないのは分かっているから見なくてもいいかと思いましたが‥、草彅剛さんが出るので見てみました。

被害者となった小尻記者、もう一人の記者はかなり似ていました。黒装束で表れていきなりそこにいた記者に弾銃を撃ち込み立ち去ったという犯人‥
散弾銃は体の中で弾けるのでものすごく苦しいのだそうです。体の中に残った玉がレントゲン画像に写っていました。あんな小さな玉だとは。
重症だった記者は手の指二本を失い、その後ずっと重苦しい体の後遺症に悩まされたそうです。
草薙さんは、あの事件を捜査する特命班の一人に選ばれ捜査に関わってきました。しかし三十年間、記事を書くことから外され、報告書を上げるだけの生活。
そして調べても調べても犯人に迫ることは出来なかったのです。
退職した今も調査を続けています。
 
後編は、警察が追ったこの事件の2千頁にも及ぶ極秘資料を取りあげています。
犯行声明文からこれは「赤報隊」と名乗る者の犯行だと分かります。その後も脅迫行為があり、朝日新聞の支社や施設に事件が起こりました。
更に後には中曽根さんと竹下さんに対する脅迫もありました。
犯行声明文の徹底的な解析から、同じ人の文章だと分かりました。
また警察は散弾銃やワープロから調べて手がかりをつかもうとしましたが、どうも宗教団体と繋がっているらしい。
その団体は朝日新聞を恨んでいたらしいと分かります。悪徳商法ということで報道されたから。
捜査するにつれストップがかかります。
 
右翼で過激な思想と行動をしてきた9人を、警察はマークします。その9人にNHKは取材を試みます。
取材に応じた人は穏やかな口調で持論やこの事件について語ります。事件を起こしそうな人のようには見えませんでした。
しかし中には「赤報隊」を名乗る人が接触してきたことがあると言っていました。
公安が16年捜査しても手がかりは無く、赤報隊というのが実際にあったものか架空の物かまったく分からないと語られます。
 
結局ISと似たような感じで、勝手に個人が「赤報隊」を名乗っているだけなのか、その名を色んな人が利用しているだけなのか、闇の中なのです。
特定された9人の中でインタビューに答えた人は、赤報隊のやった行為は認められないけど正義だと考えている人が多いようでした。連帯感のような物が流れています。
絶対に許されないことだけど‥それ以前の、報道に対する義憤、さまざまな理由があってのことなのでしょう。
 
最後のまとめが雑でした。今ネットの中で氾濫する「反日」の言葉、自分と意見の違う人へのレッテル貼り。様々な意見があるのを認められない視野の狭さ。
それは戦前の国粋主義に繋がっていくだろうと、90歳を過ぎた政治関係者の口を借りて言っています。
 
でも何か変‥「反日」って皆が言うのには訳がありますよね。日本だけが日本人であることを誇りに思えない、自分の国が好きだと言えない。そういう雰囲気に溢れている。
それは戦中の侵略行為のせいでアジア諸国に顔向けできないから、それと米国に鎖で繋がれているから?
数十年間も日本人はそういう酷い人種だと罵られ、なにかする度に反省しろ詫びろと言われ土下座しなければいけなかった。そういう宿命だから。
 
そしてその先導をマスコミと大手新聞社が取ってきた。
でもそろそろもういいんじゃないか。充分日本は償ってた来たし反省もしてきた。もうこれ以上逆差別されることもない気がします。
反日って言ってるのは「自分たちを取り戻そう」というスローガンでもあるんだと思います。それを「戦後民主主義の否定」とひとくくりには出来ないと思います。
私が偏っているのか、でも本当の民主主義は一人一人が思っていることを言えること。
それが偏向的でも大多数がそう思うなら、その中に某かの真実があるのではないでしょうか。

「アンナチュラル」3話の感想

2018-01-27 14:21:13 | ドラマ
すごい専門的な深掘りで、事件の謎を解明して行った今回ですが、法廷の参考人としてミコトは呼ばれます。
しかし、「女だから感情的になる」「経験値の少ない女だから信用が低くなる」という弁護人の詭弁に対抗できず‥。
最後は最終兵器のような中堂を法廷に出して、その横柄さ口の悪さで戦ってもらいます。
いやーしかし、容疑者が使ったと思われる包丁と残留物の成分分析から犯人を誰かと特定していくわけですが、ここがねー。
こんな細かな成分分析でなければ解明できない事件だったのか‥。ケイ素が検出されました。それは包丁を研ぐ特殊な砥石の成分だったそうです。
京都の料理人をしている被害者の弟が犯人だと、別の角度からもっと分かりそうなものなのに‥
それがこのドラマの法医学の視点から事件を見るというものなんだろうけど、何とも専門的すぎて頭がついていけなくなります。

私みたいなある程度暇人ならいざ知らず、疲れ果てて帰って来る勤め人がこういう難しいドラマを見たいと思うのでしょうかね?
ま、それはさておき、マニアな層の視聴者には見応えのある回でした。
法医学の検証で裁判がひっくり返るというのは普通にある話なんでしょうか?‥上野さんの本なんか読むとそうみたいですね。
 
女だからという非論理的な詭弁を弄する検事、パワハラを告発する元検査技師、そして中堂。
一癖あるものばかりのバトルです。ムカムカしながらも「現実はこういうものかもしれないな」と思いました。
ミコトが最後まで戦って勝利を収めたのではなく、途中で中堂にバトンタッチした。それも「へーぇ」という感じです。
 
中堂は、何かあるんですね。ドラマ終盤で仲よさそうに話している人がいました。(彼は誰?)
そして「法医学者は人殺しの方法を知り尽くしたプロだ」と吹越さんに言われてましたね。
「いつまでも逃げ仰せると思うなよ」と脅迫されていました。

中堂が何を背負っているのか、人殺しをしたのか。中盤以降、徐々に明らかにされて行くのでしょう。
UDのメンバーはそれぞれ仕事の棲み分けが出来てるんですね‥。
やっぱり週半ばから週末にかけての10時台ドラマは見応えがあります。その線を当然狙ってきてるんでしょう。
「BG」「ファイナルカット」今のところこの三つがかなり面白いですね~。
 

「anone」2.3話の感想

2018-01-25 12:10:49 | ドラマ
引っ越しと風邪で更新が出来なくなっていました。
それに加えてこの雪‥雪かきを仕方なく一日やって風邪が悪化しました。皆さんも充分に気をつけて下さい。
さてさてanoneも3話に進みました。今回は一話丸ごとドタバタでした。親友なのにモデルガンを使った脅迫と誘拐事件が起き、ドラマの内容と何の関連性があるの?と不思議でした。
見てると、どっちも生ぬるいです。
ピストルを突きつけてる男から安倍サダと小林さんが逃げ出せそうだと思える場面なのに、異常にモタモタしてたりしています。絶対に逃げられるよね、あれ。
コメディっぽく作られてるのか。

そして、偽札製造が効き目を発揮する機会が出来ました。
ハリカと安倍サダが捕らわれて身代金をアノネに請求されてる時に、アノネは偽札を一千万バッグに入れて犯人へ渡したのです。
しかしすったもんだの挙げ句、犯人は人生そのものに絶望して自殺。
うーん、これって何なんだ?と思い、2話を見返してみました。
そうしたら、知らなかったことが判明。
アノネ(田中裕子)は夫が亡くなり、しかも偽札を製造していたことを知ります。そして19歳の時突然姿を消した娘とは、未だに連絡が取れていません。
そのことがアノネを暗~くしているのです。
しかし、その娘は結婚して子供を産み、シングルマザーとなって近くのガソリンスタンドで働いていました。しかも生前夫とは仲が良く、頻繁に会っていたのです。
衝撃ですよね‥自分だけ蚊帳の外なんて。どれだけ落ち込むか‥想像を絶する苦しみだわ。
15年前、娘の玲はある日、産みの母親がやってきてメルアドを交換しただけで母親の元から去ってしまったのだそうです。
いやはや、何という屈辱でしょう。それまで母娘仲が悪かったわけでもないのに。いや、でも娘の方は「そりが合わない」と言っていたのだから、娘だけが違和感を感じていたのかもしれません。
娘は失踪、夫は偽札製造に自殺?これは救われませんわ。

田中裕子のこもったボソボソセリフがここでも続きます。この人の持ち味なの?私は嫌だなぁ。
幾ら落ち込んでたって、普通の人はそれを振り払うように明るく振る舞うもんでしょ。
それに比べて小林聡美の言いたい放題の強いキャラクター、いいですねー。人間、このように強気で行動したい。小心者の私にはうらやましい性格です。
 
何か今ひとつハリカのいる意味が分からないんですけどね。要するに、偽札大金でも欲しいってことでしょ。ゲームチャット相手の男の人の手術代として。
今のところハリカの回りを描いてドタバタしてるだけだから、そこに行き着かないけど‥
まー坂元さんのドラマとしてはまた趣向を変えてきたなという感じですね。以前と同じ人が出ないというのもいい。でも瑛太は出てるか‥
 
まとまらないけど、更新だけしときます。
昨日一日十数時間寝て、やっと起きれるようになりました。安眠、体を休めるのが一番と言います。おかゆも食べられるようになったし‥パブロンゴールドとキレートレモンが効いたかな。
皆さんも風邪ごときと油断せず、早めの対策で重症化を予防してください。

「アンナチュラル」1話の感想

2018-01-14 10:28:22 | ドラマ
初回から凝りに凝った造りでしたね。
ちょっと目を離したら筋書きが分からなくなるくらい作り込んでいました。
大学の法医学教室から民間の法医学検査機関?に移ってきたミコトは解剖件数が1500を越えたベテランです。
不自然な死に疑問を持ち、ちょっとした言葉から推理し追及の手を緩めない。まるで刑事みたいです。
 
今回は海外出張から帰った若い男性が急死しました。その同僚の女性もなぜか翌日突然死しました。不可解な連続死。ミコトは疑問を抱きます。
調べる内に亡くなった二人が付き合っていたような噂があり、男の恋人が毒物を扱う研究職だと分かりました。
どうも浮気を怒った彼女が毒殺したのではないかと勘ぐったのですが、それは白でした。この辺はミスリードを狙ったのですね。
男性が出張に行っていた先がサウジアラビア。ミコトはマーズ、コロナウィルスではないかと疑いました。
 
そして確かにウィルスが検出されました。
感染者は80人…
しかし、どうして本人にその意識がなかったのか?世間は大混乱しました。本人が悪いと。
けれどそこまで責められることなんでしょうか。普通の人なら知らずにいるなんて当たり前でしょ。でもマスコミに批判されネットで叩かれている。
ここ、おかしいですよね。
そして感染者は拡大します。所が所が…、原因はまったく別の所にあったのです。ななんと、最後に分かりますが、病院が元凶だったのです。

マーズの院内感染が広がっているのを隠し、不自然な死亡者を出し続けていた。医療従事者として常識を疑う行為…
悪徳経営者、村井国夫。いやぁよく似合っていました。
 
ミコトは、亡くなった高野島の恋人、馬場に会いに行って話を聞いていました。すると、ある重大なことに気づいたのです。
なんと高野島がマーズにかかっていたとしたら、感染した後に馬場と一夜を過ごしている。だが馬場は発症していない。
数日後、高野島は病院で一般的な検査を受けた。
つまり彼は、病院で感染させられたと考える方が自然。しかもその病院内で不自然な死が相次いでいました。
何なんでしょう…
そうこうするうちに病院でまた一人亡くなっていました。死体を検査するためにミコトはバイクで駆けつけ、勝手に焼き場に入ってスイッチを切ります。
何という非常識。でも、焼き場の裏がこんなになってたとは…
そしてミコトは遺族を説得して遺体を病院へ搬送してもらいました。遺体からはやはりマーズウィルスが見つかったのです。
 
あり得ない超展開。迷路のような謎を一気に駆け抜けました。すごいなぁ。
回りの助けがあったとは言え、一人でですよ。刑事は何をしているんでしょう。

ドキドキ速いテンポで、見所満載でした。セリフも気が利いていました。
主役のさとみちゃんは題名にひっかけたのかナチュナルな雰囲気で、きれいでした。
所長室を寝床にしている不思議な男のアラタさんと、アルバイトの窪田くん。
どっちが恋の相手になるんだろう。今の恋人とは別れそうですもんね。
まぁー良かったです。今期一番っぽいなぁ。こうご期待です。
 

「anone」1話の感想

2018-01-11 15:22:34 | ドラマ
一話目だから一度見ただけだと分からない所が沢山あり、見直しました。
すると全体が掴めました。
重層的な話で、三つの話が同時進行しています。
 
カレーハウスを畳んで死のうとしている阿部サダヲ。どうもなにかの病気らしいです。
そこへ客としてやってきたずうずうしいおばさん。「まさか、小林聡美?」と半信半疑でした。
後になってそうだと分かりました。老けすぎています…
彼女は不本意な人事に絶望し会社の倉庫に火をつけて逮捕され、ムショに5年入っていたのです。死にたい願望があり、阿部サダヲと行動を共にします。
 
一方、遺品処理と孤独死の後始末の消毒などをしている辻沢ハリカ。彼女も悲惨な人生の持ち主です。
一風変わった子だったために親に更正施設に入れられ、更にツリーハウスの部屋に閉じ込められ虐待されました。そこに12歳までおり、その後養護施設に入りました。
しかし、その期間のことを頭の中で書き換え、「優しいお婆ちゃんと森の中の洋館で暮らした幸せな時間」だと語っています。完全にでっち上げです。
そんなハリカも大人になりました。今はネットカフェに住んで一年。友人とそれなりに今の生活を楽しんでいます。
 
もう一人、田中裕子なんですが、一人暮らしのようですが、どうも上の二つのグループと保冷袋に入った数百万のお金を巡って奪い合いになります。
それが、なぜここに田中裕子が絡んでくるのかが分からない。
 
柘植という町の海岸のテトラポットの間に、数百万のお金の入った保冷袋が隠されていたのですが…
それをハリカの友人が見つけて、三人で取りに行ったのです。
どうも、見ている分にはそのお金が偽札ではないかと思われます。最後に瑛太が出て来て一万円札を使おうとしたら、機械が受け付けませんでしたよね。
田中裕子の孤独死した夫が偽札作りをしていたのではないかと思いますが…
今のところ何もヒントがないのでそう思うだけです。
 
また、ハリカはスマホで会話している相手がいます。カノンという男の子です。
彼は病人で入院しているよう。ですが、先進治療を受けられなくて余命が短かいようです。
ハリカが語る外の世界の話題を楽しみにしています。どうも、カノンはもと施設に一緒にいた男の子らしくて、ハリカの事を知っていました。
そして一緒に脱走した日のことを詳しく語るのでした。
ハリカはカノンに生きていて欲しい、先進治療を受けて欲しいと願います…。
 
ボンボンと球が投げられて、見ている方は目まぐるしく、整理が出来ません。見返して(暇ですね)やっと分かりました。
ですがちょっと苦言を申し上げれば、過去の幸せな思い出が実は妄想だったはいいにしても、座敷牢のような部屋に閉じ込められて虐待されていた話、あれはありません。
この間の閉じ込められて亡くなった33歳の女性の事件を思い出します。
見ていて耐えがたい場面です。
 
そして坂元のお得意の逃避行話、いつも出てきますよね。二人で夜に逃げる話。好きなんだろうな~
まー分かる気がします。私にも好きなシチュエーションがあるから。
でも度重なるとねー、またかと思います。
そして、メルヘンな部分、ナイーブでほろりとする場面が何度かあり、例によってホロリとしました。
 
うーん、また乗せられてしまった…。しかしこのテンションがずっと維持できるのでしょうか?引き続き見ていくことにします。