今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「天国と地獄」最終話の感想

2021-03-23 11:27:48 | ドラマ

最終回から2日経ってもう過去のものとなってしまいましたが、感想を書いておきます。

あらすじはそのままで別に新しいものがでてくるでもなかったです。
でも今までの疑問を解説してくれました。
色んな事件や謎を詰めて詰めて、役者たちに語らせてみごとに決着をつけました。
こういう細かい芸が出来るのはさすがの脚本家です。

にしても不思議な、絡み合いでした。
今思うのは東の運の悪さです。その人生は不幸の連鎖でした。親がバブルで破産した。
19で上司の酒を断ったことからパワハラされうつ病になり退社した。警備保障会社では濡れ衣を着せられて退社。
自分への尊厳を持てぬようになり心を病んだ。その後父親の介護をし、父親が亡くなった後は自分が病気になり余命半年宣告された。
最後に自分の無念を腫らすために3人の上司?に仕返しをしようとした。つまり殺人で憂さを晴らしたのでした。
負のスパイラルとはこのことです。ここまで運の悪い人っているんでしょうか?

どこかで断ち切らなければ、ね。
しかしですよ、その兄に同情して弟の日高は兄の殺人の証拠を消して歩いたと言うんですから、日高の性格が今ひとつ分かりません。
自分は起業して大勢の社員を抱えています。彼らの生活を自分は経営者として守らなければならない義務があるわけです。
なら、罪を犯した兄を庇う事が社会人としてどれだけリスクがあるか考えたら分かりそうなのにね。

しかも、一人で罪を来て自分が犯人だと押し通そうとしている。
その供述調書が終わりそうになっている所を、望月はバタバタ走り回っている。暑内に自分の味方はいない。
まぁ大したもんです。こんなにキレイなのに、女を捨てて一目散に自分の信念を信じて走りまくっている。
自分は子供の頃濡れ衣を着せられた。警察に入って濡れ衣を絶対に許さないと言う思いで仕事に取り組んできたと言います。

ここまでしないと女は男の仕事に勝てません。
ある意味女の鏡です。そう思いました。

さてさて、河原も面白い人でした。なんと、日高の供述調書を終わらせようとしながら、本当は日高が犯人でないのを見抜いていた。
そしてこのドラマの総括のような話をします。
「運の悪い奴、弱い奴がいかに容易く奪われるか、でもその結果奪おうとした奴もまたこうやって奪われてしまう」
「これは殺人だ。とは言ってもそれは声だ。その声をお前は奪う資格はあるのか」「たかが一人の女のために」
と、日高が望月を庇っていることをズバリと言い当てます。ただのアウトロー刑事じゃない。彼もまたただ者ではないのです。

そして最後はななんと、鹿児島警察暑に届けられたSDカードでした。東が犯行の全てを自白した動画でした。
これで解決です。陸が持っていたSDカードでした。

陸という役も不思議な感じです。フラッと知り合って彩子の部屋に転がり込んできたんですよね。そしていつの間にか同棲している。
アルバイトをしつつ、彩子を支えている。でも仕事から帰ってきて、そのまま別の仕事に行き二度と帰って来ませんでした。都合のいい脇役でしたが、この事件のキーワードとなる存在でした。なんか陸を主役にしたドラマが沢山書けそうです。

事件は捜査のやり直しで構築し直され、東が犯人で日高の罪は証拠隠滅と死体損壊でした。実刑3年とのことでした。

日高が最後に彩子に陸橋で会って、入れ替わった意味を自分なりに考えて話します。
それは母親が、自分たち二人をあるべき姿に戻そうとしたのではなかったかと。
そうして凶器の石を彩子に見せます。「これがもしかするとシアカナロウだったのかも」と呟きます。
満月の夜に陸橋の上で二人が会い、石がキラーンと光りました。離れていく二人が立ち止まり振り返ります。
彩子が「取りあえず、今の仕事場は?」と聞きます。その声がもう入れ替わった男の声でした。

折角日高がけじめをつけたのにまた入れ替わったら今度は何のために入れ替わったの?となるでしょう。
この場面は要らなかったですね。

来週から、東大合格させる教師の話のようです。なんかあまり興味がありません…
人によって取り方は様々でしょうがこのドラマ、私には結構深くて面白かったです。
またいつかパート2を見てみたいです。


「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」最終話の感想

2021-03-19 13:06:10 | ドラマ

最終回まで見てしまいました。最終話はうまくまとまっていましたね。さすがベテラン脚本家。
碧が色々な男にもてて、モテ期が訪れる、と。
モテると言うのには事情があり、闇雲にモテていたわけではありません。

碧は一週間だけつきあって蒸発してしまった男、風雅が別の女に産ませた子を引き取って育てました。それが空です。
風雅は漂流のような生活をしながら空の存在を亡くなった女性の手紙によって知りました。それからずっと空の事を考えていた。
しかし突然尋ねて来た空と碧によって、心が動いたのでしょう。二人の住むすずらん町へやって来て住み着き、二人に接近?した。
そして碧にプロポーズしました。自分と一緒に沖縄に来ないかと。

一方碧担当の漱石も移動になりました。ニューヨークです。
彼からも碧は一緒に来ないかと誘われました。

今回は、彼らの行動で一度は気持ちが揺らぐものの、空の話を聞いて碧は自分の気持ちに気づきます。
空が碧に、もし自分が3歳の女の子で前に茨の道があったとしたら、振り返ったときに後ろにいるのは誰かと問います。
想像した碧が振り返るとそこにいたのはゴンでした。ずっと長い間碧を見守ってきて何でも知っている落ち着く存在です。
ゴンと風雅はおだやでケンカをします。一方的にゴンが風雅に殴りかかります。
そして口を滑らせます。「碧と空は渡さない」「碧いは俺のもんだ!」と。
はっきり言ったもんですね~!
空は、実は風雅がわざとゴンにけしかけたのだろうと言います。碧が本心を確かめるために。
やるか?そこまで。でもこの中ではどうやらそうらしいのです。風雅はゴンに一芝居打ったのでした。

半分沖縄へ行こうとしていた碧は断念しました。漱石にも別れを言いました。
そして「漱石のお陰で自分は書くことを頑張って来れた」と。なるほど仕事を導いてくれた恩人でもあるわけです。
だから「いつまでも決して漱石の事を忘れない」「私のことも忘れないでね!」
と漱石の足にすがって泣きます。おいおい足はないでしょ(笑)

空は受け身です。渉先生は「自分に気持ちがないよね」と空に言い、その通りだと空は認めます。
渉は「放したくない人は守らないと行けない」云々実に細かく、空の心の解説(光の援護)をするのでした。このドラマ、男が主人公二人の代弁者なんだよね。

風雅はすずらん町を離れていきます。風雅は碧とよりを戻したいと思い、また空とはちょくちょく会えるのもいいと思ったと本音を漏らします。
最後のシーンは親子三人で写真を撮り、風雅は去って行きます。
そしていよいよジャンプの新人賞に出した共作の漫画の発表です。
なんと!二人の漫画は「努力賞」を取りました。
題名が陳腐ですが、努力賞は妥当ですね。大賞だったらわざとらしいもの。

フワフワした世界でした。碧がなぜこんなにモテるのか不思議ですが、数百万部を売るベストセラー作家です。そりゃ名声ありますもん。
男たちが近づくわけです。そういうのを踏まえて見ないと行けません。普通のシングルマザーの話ではありません。
フワフワしててもいい理由があるのです。

浮世離れした人達ばかりで、ズルい人も悪い人もいなかった。
いつも内面を語る繊細な登場人物に耳を傾ければ、嘘は言ってなかったです。
終わってみると光の家がどうなったか気になります。あの母親が…。

最後悪くなかったですね。
エンディングのキレイな歌が全てを昇華してくれました。撮影風景のショットも良かったです。
皆楽しそうでした。何となく納得させられました。

春ドラマがゾロゾロ終わります。
今季はしんどいのはスルーしたから、少し物足りませんでしたが、外も春めいてきて理由もなくソワソワしてきました。


「天国と地獄」9話の感想

2021-03-15 10:53:51 | ドラマ

楽しみにしていたのに途中寝落ちしてしまい、深夜改めて見直しました。
やっぱり思った通りの展開でした。特に新しいものは出て来なかったです。日高と東が双子の兄弟で、東は複雑な環境を生きていました。
認知症になった父親を介護し、ひょんなことで父親を事故で死なせてしまいました。
しかも今回分かったのは、東が癌で余命半年という事実です。
これはずるいわ~、後出しでしょ?
でも伏線はあったんですよね。そういや何度も倒れて病院に担ぎ込まれていました。

そして、ななんと告白で分かりましたが、日高の兄の東が死ぬまでにしたいのが殺人ですって。
これおかしくないですか?この人はどこにそんな破綻した考えがあったんだろう。
彼はいきなり殺人を実行するのですが、そんなに簡単にできるものなの?
親の介護をしてた人が、自分と世の中を哀れんで最後にしたいことがそれって…。
ま、とにかく猟奇的な殺人を次々に実行に移し、その後始末を弟である日高がやっていました。
日高が何でも落ちる洗剤の販売をしている起業家というのもわざとらしいが、そこで繋ります。
これまでのことでとうとう爆発したのか、東は「15分先に生まれただけで自分は人生を損した」と日高の胸元を掴んで絶叫します。

でもなぁ、自分は何人もの人を殺害してやりたい事やったじゃないですか。
私は、双子の一卵性と言ってもここまで違う姿形なのがなんだかなぁと見ていました。
東が「トウショーゴウになりたい」と日高に言います。それは清掃の仕事で、ある人の部屋に置いてあった漫画の主人公だと言うのです。
放置されてた漫画にそこまでのめり込む?

一方曰くの歩道橋でいとも簡単に二人は入れ替われました。ホッと一安心です。
でも、入れ替わったからこそ知った事件の真相は他人には言えないことばかりでした。
そして、日高が犯人でないと知ったからには、日高の逮捕を阻止しなければなりません。
日高の足跡を消すため彩子はカードを使ってアリバイ作りをします。かなりのスリルでした。
しかし東も船内で亡くなり、そうこうしているうちに河原の執拗な追い上げで警察が先に奄美に到着。
彩子たちは包囲されますが、日高が逆に彩子を人質にして逃げ切ろうとしました。
二人に友情が芽生えたのが、当人達にとっても意外な点です。
日高は完全に悪役ではなくなっています。いや、むしろ急にいい人になってしまいました。

二転三転して、最後河原がなんと彩子に手錠をかけました。ホンっトにこの人は憎たらしい!
八島も日高のカードを使って、東北にまで行ってアリバイ作りをしたのがバレてしまいました。今はどこにでも監視カメラがあります。
そんな簡単なこと気がつかなかったんですね。
八島はこれで警察クビかもしれません。さぁ彩子はどうなるんでしょう?

どうも東の存在とエピソード、殺人動機が取って付けたようで納得行きません。
今の漫画や小説ってこんな感じなんですかねー。
でも今回は日高と東が仲良くなる過程を説明していましたし、二人が想像以上に親密だったのは良かったです。
来週はいよいよ最終回です。75分の拡大ですって。

テレビ局が赤字らしいですから、いつまでこういうドラマが作れるんでしょう。そっちが気になります。
予算が少なくなったら、ドラマにかかる予算も削られる。
そうしたらギャラの高い俳優を使わずにどこかの劇団などから発掘した俳優を使えばいいんですよね。中身の質は落とさないで貰いたいです。
そういう話でもないか?

これは一度脱落したドラマでしたが、パラビで見直して良かったです。
色々人の評判も聞いて、再チャレンジもありだなと思いました。


「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」9話の感想

2021-03-11 15:14:54 | ドラマ

今週は、後から後から新事実が出て来て、何が何だかチンプンカンプンでした。
ちょい役と思っていた風雅がここに来て俄然メインになっています。

空と二人で姿を消したと思ったら、風雅たちはなんと4日間沖縄旅行をしていたんですって。
空はゴキゲンです。風雅に対しての反感はなくなり、生き方に共感するようになっていました。
でもそのせいで、ますます自分を巡るこれまでの事情に疑問を抱き始めます。

たとえば、風雅が毎日空の代わりに空の写真を撮っていたことが分かりました。気持ち悪がる空でした。が、風雅は空の事が気になって仕方なかったのだそうです。
でもそのことが、ある事実を物語っていました。
実は、風雅は20年前にすずから手紙を貰っていました。自分が風雅の子を産んだことを知らせていたのです。
風雅はやり直さないかと返事を書きましたが、すずは「もう別に決めた人がいる。新しい家族を作りたい」と断ったのです。
風雅はてっきりすずが新しい家族を作ったと思い込んでいました。

しかしそれは真っ赤な嘘でした。
空は何故すずがそんな嘘をついたのか気になりました。そしてその答えはなんと「おだや」のお父さんが代弁してくれました。
丁寧に大人の目線で解説してくれました。
やっとここで中村雅俊の役割が分かりました。なんて優しい周りの人達。世界はこの親子を中心に回っているようです。

さてさて。
なんと言う事でしょう!風雅は碧の町の中に引っ越して来ました。
氷川神社の境内で流木を売ったり、おもちゃ屋さんの二階に下宿させて貰っています。
もう碧との生活を目論んでいるような行動。
碧も何度か会う内に、思いがけなく風雅が自分を好きだった事実が分かりました。
そして風雅に、やり直さないか、新しくここから始めないかと持ちかけられます。

もうさっぱり風雅の人柄が分かりません。様々なポエムでいろどりされていますが、作者のご都合主義と独りよがりの詩ばかりです。
ここに来て、あっちとこっちをつなぎ合わせ、矛盾の始末をつけ始めました。(笑)
真面目に見てるのが馬鹿馬鹿しいですが、ここまで見てしまったのでつきあいます。

碧はモテモテです。漱石はご栄転だか知らないけどニューヨーク勤務になりました。止せ止せ、今行ってもアジア人差別がひどくて大変なだけだぞ。
ゴンちゃんは相変わらず苛々してるだけです。

空は漫画を描いています。光と共作でいい感じです。光が割とまとも。不愉快な実家の母親はどうなったんでしようね?
ラスト近くで二人はチンピラに襲われました。今ってこういうチンピラいるの?昔はいたけどね~
でもお陰で空と光はちょっと近づきました。いい雰囲気です…

今回が山場で、今までの疑問すべての回収作業だったようです。作者にしたら思い通りなのか知りませんが、とにかく疲れました。

率直な感想ですが、碧が素直で天真爛漫なのは分かりますが、菅野さんが力演するほど、あんまり可愛くないなーと思ってしまうんですよね。
もはや、のり巻き片手に働きまくっていた頃とは違います。やっぱり老けたのかも?

風雅が今回も違和感ありまくりです。実は彼は名の通り風雅な人でした。
「あなたとつきあったのは、分厚い文芸誌の本の中のカラーページのようだった」とか言っちゃっています。
重たく暗い人間だと自称していますが、色々な女性と同時交際してこんな歯の浮く言葉を並べられるなんて、なかなかの人垂らしですよね。

謎は全部解けました。おだやのおじさん、サリー、すずの幽霊まで出て来て代弁してくれました。

来週いよいよ最終回ですが、多分こんな感じでしょうか。
碧と風雅が結婚して三人の新しい家族になる。
光と空はカップルになりそうですね。ジャンプに応募して賞貰うのかな。
いずれにしろ、来週は付け足しになりそうですね。


NHKスペシャル「ドラマ星影のワルツ」の感想

2021-03-09 14:02:16 | ドラマ

日曜日に放映されたNスペドラマについて書いてみます。
これは震災当日、福島県南相馬市の家で津波に呑まれた一人の男性が3日間瓦礫の漂う海を屋根に乗って漂流し助けられたという実話に基づいています。
津波で海に沈みもがく場面から始まるこのドラマは、瓦礫の海や波が押し寄せるシーンなどリアルでした。どうやって撮ったんだと思うほど。
当時を思い出し私にはつらいものでした。

3日間の漂流の後助けられるというのが分かっているので見ていて安心でしたが、救助を待つその過程です。
喉が渇いても塩水は飲めないし、辺りに人影はないし絶望的です。
主人公は妻がどうなったか気がかりでなりません。回想シーンがこれでもかと入ります。
一緒に料理を作ったり、旅行した時の妻の笑顔。津波に呑まれる前に妻は主人公の胸の中で「心臓の音が聞こえる」と呟きました。
何度も「星影のワルツ」の歌が流れます。妻が好きだった曲です。
明るい笑顔が、見ている方はたまりません。
ちょっと回想場面がしつこかったけれど、屋根の上で孤立した主人公はただ生きること、助かることに無我夢中だったと思います。
そしてああいう平凡で普通の日常をばっさりと断ち切る自然災害というものは、何食わぬ顔でいつかまたやってくるのだと思いました。

遠藤さんのセリフはほぼアドリブだったそうですね。どっちかと言うと野性的な俳優さんだからこそギリギリの場で生きる人間の姿が表現できたのだと思います。
布団が流れてきたり、白く塗った屋根が目立ったという幸運があるのかもしれない。でも最後は本人の生命力なのでしょう。
奥さんは亡くなり、娘の産んだ子供は10年経って大きくなった。
色々端折りすぎているけど、海の中で一人耐え戦ったという事に焦点を当てた優れたドラマでした。

ちなみに、私は被災地に住んでいますが、震災後1.2年は助かった人のエピソードが地方のニュースや番組で取りあげられていました。
漂流して運良く助かった人もいれば、海の火災で亡くなった人もいるそうです。そのような人達の実際の話を思い出しました。
10年前の記憶が甦り、色々な思いが一気に沸き起こりました。私の住む市は海岸から4㎞までしか津波が来なかったけれど、近隣で海岸沿いの町まるごと無くなった所もあります。
火災で町が消失した所もあります。よく立ち直ったなぁ、凄いと心から尊敬します。

日本の地震や災害はしょっちゅうです。熊本や長野もありました。台風の被害は毎年です。
全国に今も被災者が避難しています。
そういう災害に負けないで、着実に復興を重ね、防災面でも対策をし訓練を続けている日本の人たちははやはり素晴らしいです。
先日の2月13日に大きな地震がありましたね。咄嗟にまたか!と暗澹としました。でも停電にはならなかったです。
恐らく、電力会社で何らかの地震対策を立てているのでしょう。そういう努力している部分をもっとマスコミは伝えて欲しい。

10年の区切りに向けて毎日特別番組が組まれ流れています。
もういいわと思う反面、立ち止まって振り返り何かを感じるのも必要なんだと思えてきました。