数日前の花さんの死は衝撃でした。ニュースを読んだ時にはあの明るい花さんが死んだとどうしても結びつきませんでした。
咄嗟に病死だと思いました。
やがてこの件に関する報道が渦のように広がって行きました。
花さんの死に便乗していると思われる人の声が大きくて、私はテレビを見たり報道記事を読む気になれませんでした。
あの人達は番組を見たことなくて騒いでるんですよね。
考えてみると私は6年前からテラスハウスを見ています。
Netflixや、今は沢山の男性達の感想動画があがっています。
人間観察バラエティーが好きな私はあちこちに目を通していました。
海外にも配信されて人気だったようですね。それは山里さんが一人語りする「山チャンネル」にもあったのではないでしょうか。
山里さんがテラハの感想を語るチャンネルです。が、歯に衣着せずというよりもっときびしい、ほとんど出演者に手加減しない内容でした。
言い得て妙だと思う一方で、なぜ素人に対してこんなに残酷な語り口になれるのかと不思議に思う時もありました。
テラハの番組を実際に見たメンバーがショックを受けて泣き出したり、落ち込んだりという場面も過去にはありました。
メンバーは売りこみを掛けて出演する人も多く、どんなきつい事を言われても受け入れる覚悟だと思います。
けれど芸人ならともかく、まだうら若い人たちには耐えられないこともあったのでは。
例えばちょっとした行動が大げさに解釈されてビッチ呼ばわりされることがありましたね。
また最近は男女関係が発展してきて、プレイルームでいちゃついたり、そこで関係を持ったりというのも何度かありました。
長野の時のノアと聖南のラブシーンは止まらなかったですよね。ホントに番組として危ない橋を渡っていました。(そこが魅力でもあるけど)
花さんは入居して半年以上いました。あだ名は処女と言ってたので、多分恋愛には疎かったのでしょう。
ハウスで理想の男性に会って幸せになろうと思っていたのだと思います。
初めのうち私は彼女が乙女な心の純粋な人だなーと思っていました。いざこざもなく、普段は穏やかでソフトです。
が、徐々にハウスの中で起きる色々な事に関わらざるを得なくなってくると、それだけではすまなくなりました。
花さん本来の気の強さが徐々に表れるようになりました。
乾燥機に掛けられて縮んだコスチュームのことで、花さんは爆発してしまいました。
けれど、それはそれまでのことがあったから。快に対する生活態度の不満が下地にあったからです。
京都へ行って快に感じた不信感と、いつまで経っても理想の相手に出会えない焦りがストレスになっていたのではないでしょうか。
プロレスラーという職業は、男性にとって少し煙たいと言うのか、対等になれない相手だと思います。
私から見たら、花は勇敢な職業で腕力がありたくましい、ここぞと言う時にはキチンと自分の意見を言えるしっかりした人です。
でも彼女はそういう自分を見てはいなかった。
「愛されたかった人生でした」とSNSに書いてました。
いつか誰かが現れるのに、愛されるのを急ぎすぎた。匿名の誰かが発した「死ね、ブス」という汚い言葉。それらの言葉は自分が自分に言っていた言葉だったと。
素晴らしいところが一杯あるのに、そこは目を向けず、理想の女子を夢見たんだろうか。
これから長い人生を歩き始めたばかり、なのに真っ直ぐに死に急いでしまった。
あと何年かしたら、忘れ去っていたに違いない些細な出来事のために。
まぁしかし、本人が選んだ人生なのです。悲しいですが…
人は見た目じゃない。人の気持ちは永遠に分からない。しみじみとそう思いました。