今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「過保護のカホコ」3話の感想

2017-07-29 21:10:26 | ドラマ
順調ですねー、なぜかこのドラマについて長く書いてますね。初めの印象とは違い面白くて破綻のない展開になってます。
今回は手首の腱を痛めて入院した糸がカホコに当たり散らしたその後を書いています。
糸に対して怯えつつ気になって仕方ないカホコでした。また母親から麦野のことを白い目で見られ、一方的に交際を禁じられてしまいました。
 
でもカホコの麦野への気持ちは高まるばかりです。
「その人の事を思うと胸がざわざわして…」そして恋愛について知ろうと親戚の人たちに結婚したころの話や気持ちを聞きまくっています。
また、ネットで気持ちを打ち受ける方法などを検索して研究しています。
そんなカホコの異変に気付いたのは父親です。
カホコは麦野のためにお弁当を作ろうと思ったり、一番きれいに見える大人っぽい服を父親に買ってもらったりします。
 
麦野と相変わらず会って糸の見舞にも行ったりしている二人でした。
しかし糸が退院して、親戚の集まりがありました。
糸が現れないので、あっちでギスギスこっちでギスギスしています。
そして寄りにも寄って叔母から、麦野と二人で見舞に行ったことをカホコはばらされてしまいます。
母親は、いろいろな事を秘密にされていたことにショックを受けてしまいました。
言わなくてもいい「絵描きは信用ならない人間」みいな事まで言って、ママの言うとおりにしてれば間違いないと一方的に言うのでした。
 
でも、カホコは土壇場で反撃します。今までどっぷり母親の意見に従って来たのだけれど、
「麦野君は悪い人じゃない、優しい人。ママの気持ちも私の気持ちもわかってくれる素晴らしい人」だと。
「どんな事を言われようとカホコは麦野君と会うから」
「カホコは馬鹿で胸に溜まってることを言えないで来た、ママは最後まで私の話を聞かないけどそういうのもやめてほしいから」
「もうこれ以上カホコの邪魔しないで」と叫んで家を飛び出します。

そして麦野のアトリエに行って、母親と言い合いをした事を伝えます。
「カホコの好きな人の事をメチャメチャけなした」から、言い返したこと。
いつものように優しく聞いてくれる麦野でした。
じゃあその人に告白したらというので、つい言ってしまいます。
「好きだよ。カホコが好きなのは麦野君なの」と。なんと告白してしまったのでした…。
 
何なんでしょうね、カホコの真っすぐさと健気さ、ドタバタ走って行くシーンの滑稽さにも関わらず、胸を打たれてしまいました。
母親の気持ちも分かるんですよ。頼りない娘だから、道を作って助言して間違いのないようにしてあげると。まー普通のお節介な母親なんでしょう。
でも黒木さんがやると演技力があるから、それ以上に見えてしまう。
そしてまた充希さんの演技力です。
まさしく「高畑版カホコ」なんでしょうね。他の人がやったら温和なカホコになっただろうに、充希さんがやると過激になってしまう。
だけど、不思議とそのカホコが人の心を打つ。
何故だか私は昔を思い出し、自分は母親に対して思ったことを言えなかったなー、我慢ばかりして結局母親を甘やかしてしまったなーと苦い思いを振り返りました。
そして、体当たりに自分の気持ちを叫ぶカホコに(すごいな~、ちゃんと自立の道を歩んでる)と感心しました。
母親からの自立というのは永遠のテーマですよね。
今回は笑いながら不思議に涙が出て、感動しました。
麦野君もいい子だし、誰も悪くないんですけどね。母親も父親もいとこも…。
 
でも、ちょっと待って。感動編はここまでかもしれません。
変化球投手の遊川さんがこれで済むはずがないんです。
予告では、早くも父親が豹変していましたね。我慢してたけど、俺の家だとか何とか。借りてきた猫のような父親が、変身…ですか。
麦野くんは交際を迫られて「無理!」と即答していました。波乱が期待できそうです。
ここから何かが始まるのかもしれませんね。来週も乞うご期待です。
 
 
 
 
 

「屋根裏の恋人」最終話の感想

2017-07-24 20:40:36 | ドラマ
いやーすごいバタバタの展開の末、終わっちゃいましたね。
初めに挑戦的な字幕で「モヤモヤさせてみせる」とか「それで終わらないのが根裏の恋人」
とか、何これ?と可笑しくなりました。ツイッターや掲示板に対抗してるんですかね。
 
さてさて、誠が主人公でもあるかのように最後まで誠の話で持ちきりでした。
何ですか、アナリストなのに株価操作を持ちかけられて(出来ないでしょ)二人で組んで株価操作した会社の社長が自殺?(あり得ん)
株価操作なんてどこにでもある話。昔から仕手株なんか死ぬほどあるのに、そんな事で死んでたら何百の会社の社長が死ななきゃならない。
そして投資家にそそのかされて、誠は持っていたナイフを彼に突き刺し殺害…。
これって正当防衛じゃ?
大体、アナリストがものすごいプレッシャーだなんて、ないない。どんだけ非現実的なの。
適当な事書いて脚本料貰えるなんていいなー。
 
しかし主題はそこじゃないのです。なんと!義母も誠を心底愛していたのでした。
「殺人者であろうと関係ない。あの人の存在そのものが好き」と豪語する義母。
情熱的ですねー。杏子といい義母と言いなぜこんなに誠はモテる?
猫背で無表情、小心者の彼が‥。
 
ダブル不倫でしかも反省の色があまりない衣香は、樹に誘われて海岸へ行きます。
が、一緒に旅立つのは拒否しました。
どうして?勿体ない。夕日の中で、樹は去って行く衣香のためにバイオリンを弾くのでした。
ここが今回一番の感動シーン。「あなたの幸せを祈ります」と言う樹。
樹が棒読みのセリフだろうが、二重顎だろうが、犯罪者だろうが、この場面で全て浄化された気がします。
樹が出る度、一人芝居のような男だと思っていたけど、これだけの事を言えるキレイな人柄だったのですね。
 
そして衣香は家に戻り、逮捕される寸前の夫と共に、子供たちも一緒に家から逃げる決心をします。
夫に「究極の時に助け合えるのが家族。私たち、本当の家族になろうよ」と囁くのでした。
前の場面でも二人はこれまでの自分たちを振り返り、足りなかった会話や思いやりを反省しあいました。
こういう細かい所は納得ですね。
でも、何でだろ、逃げる寸前に義母がトランク一杯に詰めた3億円を衣香たちにあげるのです。
この部分、いらなかったんじゃ…。
しかしまたどんでん返しが起こります。車のラジオで、樹が誠の身代わりとなって殺人犯として警察に自首したのを衣香は知るのでした。

何でもありの信じられない一家のお話でした。これだけ肝の座った主婦も珍しいですよね。
友人に夫を取られても平然、屋根裏に恋人を住まわせて平然。
そして夫が殺人犯でも平然、母親の借金を出会い系バイトで返済してても平然、ですからね。
いやーこの肝の座り方だけは立派です。見習いたいものです。
 
そして最後の最後に、屋根裏に男の子がいて、バイオリンで遊んでいるのが映りました。
これをチラ見せして「どうモヤモヤしたでしょ?」と視聴者をからかっているのですね。もう、意地の悪い。
話の流れから言うと、樹の子でしょうね。それとも杏子が身もごった誠の子でしょうか?
それはないよね。
私的には、妄想でしょ、って所かな。
 
今回、一家の形は守れたけれど、いつかまた衣香はこの家を飛び出すんじゃないでしょうか。
やっぱり私は樹くんと去ったほうが良かったと思います。彼は汚れてなくてキレイですもん。
何かずーっと、誠よりは人間的に格上の感じがしてなりません。
…個人の感想です。
 
見直すと初見より多くの物が見えて、感動もひとしおでした。欠点も多かったけど、割と良かったのではないでしょうか。
 
 
 

「黒革の手帖」1話の感想

2017-07-22 09:38:50 | ドラマ
1話目から大回転して1話目はゆうに2~3話分ありました。
銀行で派遣ながら正社員と同じ仕事をしている原口元子(武井咲)が、銀行内部の秘密を嗅ぎ取り、着々と自分の計画を進めていきます。
(彼女は母親の借金をコツコツ返し続け、やっと完済した薄幸な人です)
しかしまぁその手口の大胆な事。自分の口座に銀行の借名口座から大金を振り込み、一目散に逃げます。
そして預金を下ろしまくり、1億8千万を手にします。しかしそれを元に、役員たちと駆け引きします。
自分の持っている手帳の情報、借名口座に大金を入れている客の情報と交換しないかと持ち掛けるのです。
裏金なので、銀行としては公に出来ません。渋々言いなりです。
これはゆすりと言っていいでしょう。
20代前半の娘が、すごい度胸です。こういう人って、もしいるとしたら、生まれつきの悪党なんでしょうね。
まぁ見たこともないし…。
それが成功して、まんまと1億8千万を手に入れた元子。
これだけで何話もかかってしまうような濃さです。
 
一方、元子は夜銀座でホステスをしていました。一流の人たちが集う社交場で、人との出会いを増やしています。
大金を手にした元子が次にしたことは、銀座に新しいクラブをオープンすることでした。
元勤めていたママはそのことを聞いて驚きを隠せません。
オープンの日、白い和服で現れたオーナーのママ、元子。
美貌も貫禄も一流でした。彼女は黒皮の手帳を手にしています。その中には借名口座の人たちの情報が書き込まれています。
さて、次は彼女は何を狙い、何をするのか…。
 
確かに面白いんだけど…、銀座とか裏金とか、横領とか、もう昭和の価値観がプンプンです。
銀座のクラブが舞台ってところがもうね、私には拒否感ですわ。
古いよ、古い。
 
今銀座のクラブに店を出すことがどれだけステイタスなのか。手帳じゃなくて、ネットの情報やハッキングでいいのでは?
裏金を暴くよりもっと大きな事が今は容易くできるでしょう…
という思いを拭いきれません。
何なんだろうね、この嫌な感じは。よく解りません。
 
いやーしかし、武井さんの美しい事。真矢さんもきれいだし、貫禄ある。
店もゴージャス、俳優陣も豪華です。局がこのドラマに入れ込む思いが伝わります。
でもなぁ‥
2話3話とこのまま続けば脱落するかも。とにかく来週も見てみることにします。
 

「過保護のカホコ」2話の感想

2017-07-20 12:57:08 | ドラマ
2話目も見入っちゃいました。
今回は前半は「人を幸せにする仕事がしたい」と考え始めたカホコが、親戚の人たちの仕事場を回って仕事の話や気持ちを尋ね歩きます。
就活してた人が今更?そして麦野に言われた通りに「13歳のハローワーク」(村上龍)を読んだりしています。
相変わらずドタバタしながら、麦野に様々なアドバイスを求め、純粋なカホコはそれに従って一直線に行動しています。

後半は従妹の糸のチェロコンクールの様子です。
彼女は高校生ながら優れたチェロ奏者で、大会に優勝してウィーンに留学するのを目指しています。
しかしうっとおしいまでの親戚のつきあい。皆ベタベタに優しくて、なんか奇妙。
でもそういう家族の集まりなのです。
糸は腱鞘炎みたいな痛みを隠しています。カホコは偶然それを知ってしまいますが、秘密にしてくれと言われ黙っています。
そして大会当日がやってきます。なんと、演奏中に、糸は痛みを起こして演奏を中断してしまいました。
検査のために入院です。相変わらず親戚が集まって慰め合い、偽善的な雰囲気です。
カホコは糸の手が痛んでいるのを知っていたのに黙っていた事に心の呵責を感じています。
がそれが上手く表現できません。
ぎこちない動きになってモゾモゾしています。
しかし、スーパーマンのようにどこにでも現れる麦野でした。カホコの現実を全て読み取って、その場その場で大人な助言をするのです。
もーこの時点で「母親からの過保護」が麦野に変わっただけな気もしますが‥
 
サバサバしながらも、大人も舌を巻く適切なアドバイスです。しかもどこにでも現れるという都合の良さ…(笑)
最後の方でこの人が幻覚だったら面白いのにね。(またそんなことを)
でも麦野がいなかったら、このチョロQみたいに猪突猛進するカホコを止める人はいなくなるでしょう。だから丁度いいのでしょうね。
名コンビと言えます。
 
今回のハイライトは、糸の本音爆発です。
五万円も払って折ってもらった千羽鶴(カホコも徹夜で折った)と花を持って見舞に行ったカホコに、糸は激しい言葉を浴びせかけたのでした。
それはすさまじい悪口でした。糸は本当は親戚が大嫌いで、嫌々皆の前でチェロを弾いていた。
特にカホコは大嫌いで、可愛いだけでチヤホヤされて何でも買ってもらえる取り柄のない子だと。そんな人に上から目線で励まされるのが我慢できないと。
千羽鶴を放り投げられて言われました。
 
それからカホコはパニックです。
人から悪意をぶつけられたことなどないのです。
頭の中で糸の声が鳴り響いて、どうしていいか分かりません。母親には言えないし…
そんな時また麦野が現れました。彼は今の状況をちゃんと分析し、カホコは悪くない。それがお前の優しさだと諭します。
そして思い切り泣けばいいと胸を貸します。
ベンチで、カホコは覆いかぶさるように麦野の胸に飛び込み、泣くのでした。変な体勢で…
 
高畑充希のオーバーな演技に疑問も感じるけど(女優には見えない、お笑いの人のよう)、何か色々と思い当る所が多くて、笑いながら涙が滲みました。
温室育ちがいいのか悪いのか。社会に出れば色んな人がごった返してるから、当然悪意ぶつけてくる人もいるし、真っすぐな人がどこかでぶち当たる壁ですね。
カホコが恥ずかしい女性になってしまっているけど、まーこの際いいか…。
見ていて気持ちがぐいぐい動かされる所がいいですね。

予告を見ると、カホコは来週はかなり自分というものを表現して行くみたいです。
あんまり大人化が進み過ぎないといいですけど。ゆっくりで…。

「愛してたって、秘密はある。」1話の感想

2017-07-18 11:52:06 | ドラマ
メリハリの利いた第一話で相当面白かったです。
しかしあれこれ詰め込み過ぎというか、ここまで?と思うほど急いでいました。
11年前に妻に酷い暴力を振るっている父親を前に、見かねて置物で一撃した中学生の黎。
父親は死んでしまいます。
母親はそれをなかった事にしようと隠ぺい工作をします。息子と二人で死体を庭に埋め、車は崖から海に捨てました。
 
父親消息不明のまま11年が過ぎました。
何事もなかったような生活です。息子の黎は、大学の法学部に入り、今は司法修習生として研修をしています。行く行くは弁護士になるのだとか。
恋人は同期の爽ですが、結婚の話をしています。
罪を深く悔いているけれど、犯人だからこそ知る気持ち、それを仕事で他人の為に生かしたいと願う黎でした。
犯罪者は、追い詰められて罪を犯したのかもしれない。加害者の立場と心を知り、味方になりたいのだと、切実に思う黎。
法学部のゼミでもこのことを熱く語っていたし、またそれは現在司法修習生の仕事をしていても同じでした。

そこが分からないのです。
何で父親殺しをしてしまったのに、法律や裁判、事件の世界にわざわざ近づいていくのでしょうね。
普通なら逆に、生きていく上でそういう分野を避けるでしょう。
例えば商社に入って海外へ行くとか、エンタメとか小売りの仕事するとか。(変?)
そこが理解できないところです。犯人の味方したいならNGOでやればいいのに…。
いや、本人の為にそう思うのですよ。
 
黎は研修である男の供述を取るのですが、彼のいう事には矛盾があり、聞き込みを続けていく内に、別の事実が分かってきました。
その人に関わって逆に過剰防衛で訴えられた人に、黎は同情します。
及川というその男は起訴を取り下げられますが、とんでもない事件が明るみに出ました。
彼はある女性をストーカーしていて、殺人をしていたのです。
加害者の気持ちに入れ込み過ぎて、黎は判断を誤ったのでした。

一方、不可解なことが次々に起こります。
「庭のお父さんに結婚を知らせなくていいの」というメールが届きました。
更に庭にバラの花束が置かれていたり、最後のシーンでは、父親が埋められていた場所が掘り返されて、水が溜まっていたのでした。
誰かが掘り返して、骨を持ち去ったらしいのです…。何だコレ。
 
まぁ矢継ぎ早の展開で飽きませんでした。
黎の相手の爽の父親が神奈川地検の検事だったり、その息子は目つきの悪いジャーナリストだったり、上手い配役です。
しかし最後のエンドロール見てびっくり!
秋元康企画なんですね。…やられたわ~。さすがです。あの人がほくそ笑んでるのを想像すると気分悪いですが。
 
早すぎる展開で、どうやら来週黎はもう父親の事を爽に告白するみたいです。
 
…早速、私の犯人探しです。まー、やらせてください。
どうも女子高生が「怪し過ぎる」と見せかけて、別の人じゃ?
まだ何にもない人が、徐々に黒くなってくるのでしょう。
まず犯人候補の一人目は司法修習生の虎太郎ですね。彼はどこかの会社の御曹司なんでしょう?何かありそう。
それと、キノコさん。「見た目が100パー」のあのエキセントリックな上司からいきなり真面目な医師ですよ。
これは怪しい。
 
…今期一の押しドラマになるかもしれません、楽しみが出来て良かったです。