今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「高嶺の花」8話の感想

2018-08-31 13:17:10 | ドラマ
どうしても平日のゴールデンタイムにこれを見る気がせず、見てても大抵寝てしまうという悪循環。
録画して放置していたら、何ですかもうすぐ最終回だと。ここまで見てきたのだから我慢して完走しようと見てみました。
すると昼間は気力体力もあるせいか、そこそこ面白く見れました。
今週が山場だったようです。
 
粗筋はこう。
ももとななが、次の家元を決める戦いをします。生け花を活けて、師範と現家元に投票して貰うのです。
どちらの作品なのかは明かしません。
でも、実際は家元が入れた方にほぼ確定なのです。
 
二つの作品を見たとき私は、どっちがどっちなのか考えました。でも想像がつきませんでした。
どっちもアリなんだよなぁ‥片方は棒を沢山突き刺したアバンギャルドな生け花。もう一つはぐっと正統派の渋い生け花です。
家元は、前衛的な方に票を入れました。
 
そして、場面が変わり、次の家元はななに決まったことが分かります。
棒だらけの生け花がななのだったのです。
家元のももに対する批評がすごい。たったあれだけの生け花なのに、ここぞとばかりに酷評するのです。
「薬は毒から生まれる」「敢えて対比で遊ぼうとした、才気技量。印象は高慢」とか。
そこまで言われる筋合いもないのに‥
一々大げさなんだよ!と腹が立ってきました。
 
さてここからのももの演技がすごいです。母の墓の前で泣くもも。
「これからどーすればいいの?」と。明らかに動揺しています。
ここから意味不明のぷーさんの言葉が流れます。
 
野島独特のポエム。これがやりたいわけでしょ?野島は手が勝手に動いてセンチメンタルな詩を書いてしまうんですね。
それでどんどん視聴者はおいてけぼりにされるんです。
 
次に現れる日本一周の高校生のパート。ちょっと苛立ちます。これ、必要?何のためなの?
ももは心のバランスを失い「抱かれに行くわ」と妹に告げます。フラフラと華道家の男の元へ向かいます。
精神のバランスを崩しています。そこまでして華道ってやる必要があるんでしょうか。

またここでポエムのような呟き「私の愛はステキなの‥」とかなんとか。
この辺りがさとみさん迫真の演技です。どんなシナリオでも本気を出してしまう女優魂は、すごい。
また場面が変わり、宇都宮とななの母親との会話です。宇都宮は実は家元の指図で母親と寝たのだと告白します。
その目的は「ななに足りないダークサイドを作るため」だって!えーっ?
つまり‥ななを混乱させ、それを華道に反映させるために「俺のかあちゃんと寝てくれ」ってことです。
はぁ~芸術至上主義ですなー。妻を犠牲にして華道のために男を派遣する。外道もいいとこ!
家元なら何をしても許されるのか。なんつー世界じゃ。

しかしななが例の溜まり場のスナックへ出向き、姉を救って欲しいとぷーさんに頼みました。
もうこの家族はぐっちゃぐっちゃです。
ぷーさんは出向きます。タワーマンションの高層階へ。幸い、ももと男はベッドインしたけど未遂に終わったといいます。
彼女をガウン姿のままお姫様抱っこして運び出すぷーさんでした。
そしてまたまた、エレベーターの中で掛け合いのポエムです。
これも「は?」と思う詩です。(辟易)
 
まぁとにかく、難局を乗り越えていい雰囲気になった二人。
「高嶺の花でいて下さい」というぷーさんと「私の愛は深い、誰よりもステキなの」と彼を受け入れる体勢のもも。
さて来週ももは家元の再チャレンジに挑むのか、あるいはプーさんとの愛に生きるのか?
‥もうどっちでもいいですけどね。
 
しかし野島って、本当に生理的に受け付けない。
本人は書きたくないのに無理矢理しぼり出して書いてるんでしょうか?
次のドラマは華道に、じゃない、華麗にスルーしよう‥

映画「聲の形」の感想

2018-08-28 11:05:30 | テレビ
珍しいことに、先週教育テレビで何年か前の映画をやっていました。たまたま録画していたので見てみました。
あっさりした絵柄のアニメです。それに比べてリアルで重いキャラクターの登場人物たち。
主人公は小学校時代に大した意味もなく耳の聞こえない転校生、西宮硝子を虐めてしまった男の子、石田将也です。

いかにもやりすぎてしまった彼は、親に弁償金を払わせたり、いじめっ子という印象を強く回りに持たれてしまいます。
彼はその後イバラの人生を歩んでいくことになります。
虐めていた子とは思えぬ繊細さと罪の意識で彼は自分を縛り、高校生になっても級友から白い目で見られ(そう思っているだけなのか)孤立していきます。
 
でもたった一人、気の置けない友人が出来ます。
明るいその子に励まされ、行動を共にするうちに新しい世界が開けていきます。
更に虐めていた西宮という子とも再会します。
回りの家族や小学校時代の友人とも会い、過去を少しずつ修正しながら将也は新しい関係を築くことになります。
 
しかし一つ狂った歯車はなかなか元に戻らず‥
ある時彼は一気に自分の過去や罪と向き合わざるを得なくなり、好調だった友人達との関係は崩れ去ります。
そんなに上手く行くもんじゃない‥。
 
ところで、空しさと奇妙な明るさの中に出てくる「死」これが唐突にあらわれます。
将也は母親に払わせた170万をバイトで稼ぎ母に返し、全てのことを終わらせて自殺しようとしました。
が母親に見抜かれて失敗します。
また、その後西宮は皆を苦しめる自分が罪なのだと思いつめ、自殺を決行します。
ここが突然なんだよね~
 
間一髪で西宮は将也に救われます。が、逆に彼がベランダから落ちてしまいました‥。
長い意識不明から将也は目覚め、再び新しい二人の日常が始まります。
 
後半はややダルい運びで、ちょっと飽きました。
でも、見終えてから何とも言えない複雑な思いを抱きました。
こういう種類のアニメは初めて見ました。二年前ですか?当時かなり評判だったようですね。
 
高校生と思えない大人びたキャラクターで昔なら絶対になかったストーリーです。
今はこういうのでも受け入れられるんだなぁ、と信じられない気持ちです。
でも、何故この女の子が聾唖でなければならなかったのでしょうか?
あまり必然性がありませんよね。
聾学校へ行った方が回りとの衝突が少なくて済んだのに。
親たちは障害のある子でも出来るだけ普通学級に進ませたいらしいですが、周りの人も心の準備が出来ていなければ戸惑うだけでしょう。
あながちこの男の子だけが悪いのではないような‥
また見ていて、西宮の性格が今ひとつはっきりしないなと思いました。障害者が全てピュアだとは限らないですよね。
 
家族の話だと「原作は良かったけど映画はまとめすぎてつまらなかった」そうです。
でも私のような、活字か映像しか受け付けない人には充分でした。
後半見ていて涙が止まりませんでした。何の涙か自分には分からないですけど‥
ちょっと毛色の変わった、心の底をかき回されるような作品でした。他の人の感想が聞きたいです。

「ハゲタカ」6話の感想

2018-08-25 12:23:05 | ドラマ
またまた難解な展開になって参りました。
今回はいくつかの見所があったのだけど、話が早すぎてピンとこなかった視聴者が多いのでは?

次々に出てくる新しい登場者と新展開。なんと今回はFBIと日本の総理大臣まで現れました。
まず初めの見所は、あけぼのの開発グループ者たちが、会長を信じてついていくと宣言したことです。
会長は同じ釜のメシを食った仲間として、家族のようなものだからと言うのです。これには会長もホロリとしました。
「それほどまで信じていてくれたんだ」と自分を反省したのです。ここであけぼのの流れが変わりましたね。
 
鷲津はTOBを宣言して戦いに挑みます。ファインの滝本は統合したいために必死。
パソコンメーカーが大手老舗電気会社を手に入れて大きくなりたい。小さい魚が鯨を飲み込むようなものです。
滝本は我欲の塊ですね。鷲津の足にすがって泣き、見苦しい真似をします。
鷲津は動じず、(ホライズンを首になったのでサムライファンドを立ち上げました)猛然と戦いに挑みます。
しかし、ホライズンクビになったんだからもうハゲタカではないよね?
 
そしてこの攻防はマスコミの話題に上がり騒がれます。(シャープの時なんかそんなに騒がれなかったのにな)
鷲津はテレビで「ファインとあけぼのの統合には裏がある。今すぐ阻止せねば、日本の技術が米国の軍需産業に流れてしまう」と言います。
レーダー技術がアメリカに流れても、それが敵国に向かう物なら別にいいんでは?
これは倫理の問題なの?
にしてもこういうことはこれまで数限りなくあったはず、何を今さらな感じではあります。
 
しかし、何があっても自分を貫く鷲津です。
滝本社長がお札をばらまいて狂っても、争奪戦で不利になっても表情を変えず。
余計な事は言わず、何かしゃべるときの言葉の決め具合とカッコよさったら。
本当に「サムライ」ですなぁ。
 
そしてプラザグルーブとサムライファンドの直接対決になりました。株の買い付け合戦です。
まったく形勢不利の鷲津でしたが、そこでとんでもない作戦に出るのです。
プラザに関する調査をFBIに頼んでいました。が、何も出て来ませんでした。
しかしFBIの内部資料に鷲津の元部下アランの父親の名がありました。
鷲津はアランと会います。
彼もまたホライズンに解雇されたのでした。下手くそだからしょうがない。
アランは父親から極秘情報を入手し、鷲津に提供します。
またまた都合のいい展開…

だが幸運でした。
それを使って、なんと、鷲津は総理大臣と直接会い、この極秘情報と引き換えに総理にあることを頼むのでした。
政府の見解としてプラザグループがあけぼのを買うことを遺憾だと表明して欲しいということですね。
 
うわーすごいなぁ、漫画的で笑ってしまう。けどまったく無さそうでもないんだよね、そこの所が上手です。
こういう経済小説が書ける人って凄いわ~
あることない事をうまーく取り混ぜて書いてある。
 
結局、プラザグループも国防総省高官への贈賄が暴露されてこのTОBから下りました。
サムライファンドの勝利です。めでたしめでたし!
でも、見ながら私はなぜちょっと出のファンドが1200億の資金を集めることができるのか、
みやびホテルが430億の負債を10年で返せたかとか、細かいことが気になってしょうがありません。
 
にしても運が味方して鷲津の勝利。
さらに、みやびホテルのエリカ社長も「このホテルを見守っていて下さいね」と鷲津に遠回しのラブコールをしました。
いらない話のようだけど、これからの話に関わってくるのでしょう。ラブストーリーに発展か。
最後に鷲津は滝本に見事なフォローをしています。素晴しいアドバイスです。ただ者じゃない!

今週も頭を使いつつ、楽しませて頂きました。

「健康で文化的な最低限度の生活」6話の感想

2018-08-23 09:42:42 | ドラマ

今回は衝撃的な回でした。
島岡さんが何故あんなに父親との接触を拒むのか、父親は扶養すると言っているのに頑なに拒否しています。
更に父と会いたくないと自殺未遂にまで到りそうになりました。
その理由を本人は喋りません。ただ父親との事を思い出すと体が震えパニックを起こしてしまいます。

職員達がその様子を見守ります。訳を知りたいのです。でもなかなか明らかになりません。
島岡さんの生活保護を再開するためにも、申請をしなければなりません。

本人は入院中です。面会制限がかけられています。
しかし、そんな中父親が面会に現れます。福祉課の係長の京極から貰った名刺を出して、自分は市役所の人間だと偽って受付を突破します。
ポーカーフェイスです。医者のくせに悪いやつだわ‥
強引に息子の病室へ入ろうとしますが、そこへやってきたえみるが猛然と妨害します。はねのけられてもアタック。父親の脚にしがみついて‥
(ちょっとやりすぎなんじゃ)そこへ助っ人の京極が現れ、父親の前に立ち塞がります。
父親に対してこう宣言します。
名前を偽って入ってきた不法侵入とえみるを突き飛ばした「公務執行妨害」だと咎めます。
訴えを起こしたらあなたの医師免許に関わりますよと。
うーん、咄嗟の脅かしにしてはなかなか上手いですね。
父親は固まり、諦めて退散したのですが‥

なんとこの父親は息子を8歳から性的虐待していたのでした。
それで本人はパニック障害のようになってしまいました。しかしそれが分かったお陰で、島岡に対する職員達の理解が共有されました。
無事、島岡の生活保護が再開されることになりました。父親とは縁を切って前向きに生きていくこととなったのです。

最後の方で殆ど顔が隠れていた光が前髪を上げると、素顔が現れました。こんなハンサムだったのか。
色んな人がいるんですね‥
まさか父親が息子に性的虐待とは。

えみるは今までを振り返って、担当した人たちと上手く向き合えなかったことに自信をなくしています。
自分は何も出来なかった、まず一番初めに自殺者を出してしまったことに負い目を感じているのです。
でもそんなえみるを優しく励ます人がいます。

決して大げさではなく、優しくえみるに教えます。
それは半田さん。眼鏡がキラーンとする場面はなくなりましたが、今回も「義経さんは今まで色んな所で頑張ってきたじゃないですか」とえみるが必死でやってきた事柄に触れます。
そして「義経さんは伴走者になる力を持った人」だと強調します。
いいですねー半田さんは。こういう人が職場にいたらどんなに心強いでしょう。
京極係長も、不器用ながらえみるの助言者です。
えみるをランチに誘って、暫く無言で食べますが最後の方で「一人で背負わず、もっと頼って」と話しかけます。

実際の現場ではこんなに一人に関わっていられないでしょうから非現実的な話なんでしょうけど‥
ある意味ここに描かれているのは理想の職場ではないでしょうか。

バタバタしている中にもえみるの成長が少しずつ伝わってきます。
気持ちが温まるドラマです。何かほっとします。


NHKミステリースペシャル「満願」の感想

2018-08-17 13:35:51 | ドラマ
三夜続けてミステリードラマを見ました。録画なので裏番組を犠牲にしました。
ティーバなどで見直さねば‥
 
さて、最後の回「満願」。私は小説を余り読まないのでこの作者を知りません。
ドラマだけだと脚色されてるから原作とおおいに違った印象なのでしょうが‥
三話ともどれも暗いです。そして平坦な運びでダラダラと雰囲気のある造りになっています。
何かが始まるだろうと待っていても、何も起こらない。物語りが走り始めるのが40分を過ぎてから。

昨日の「満願」は、それでもまとめきれず、後半で次から次に「は?」と思うことが出て来て、最後は消化不良でした。
殺人をした妙子が正当防衛だったのか?は明かされず、推測で正当防衛と決めて弁護をする藤井でした。
が結局判決は懲役10年というもの。藤井は控訴を提案するのですが妙子は頑なに拒むのでした。
彼女は判決を受け入れ、刑に服します。

10年の歳月が流れます。
出所してきた妙子は藤井に連絡をします。
そして今から伺いますと言い、藤井が事務所で彼女を待つ姿で終わっています。
藤井はあるインスピレーションに駆られ、証拠写真を改めて見直しました。
すると、妙子が「家宝」だと言っていた掛け軸の裾についた血しぶき跡が、座布団についた血の跡と繋がっていたではないですか。これは何を意味するのか?
 
映像が流れます。妙子は被害者を後ろから刃物で刺した。殺害した後に血しぶきをわざと掛け軸につけた。
それは、正当防衛に見せかけるための偽装工作だったのです。
掛け軸は表装部分だけに付着するように、座布団で絵の部分を隠したらしいのです。
この掛け軸は妙子の実家の祖父が受け継いだ誇りあるもの。だから、彼女のルーツの存在証明のような物なのでしょう。
 
妙子が何故殺人をしたかと言うと、色々不幸な環境と事情があります。
畳屋の亭主が飲んだくれてばかりいて、仕事もインチキをやるようになりで傾き始め、借金まみれになっていた。
返済を迫る金融会社に、つい短絡的に殺人をしてしまったようなのです。
殺人容疑で彼女が逮捕されてから亭主は肝硬変で入院、やがて亡くなります。
こうなってしまったので親族たちの態度も冷たいです。
妙子は控訴を取り下げます。
家屋は差し押さえられ、妙子は亭主の保険金で借金返済と弁護費用をまかなってくれるように藤井に頼みます。
 
こんな感じですが‥時間も交錯していて理解しづらかったし、
どうも後半の急展開についていけず、妙子の実像も不鮮明でした。
丁寧に組み立てられた複雑な物語りを雰囲気重視で進めて残り10分くらいでまとめるって‥無理じゃないですかね。

市川さんが和服でいい味を出していました。この人滅多にこういう役をやらないのに、これははまってましたね。
藤井を下宿させた頃の妙子って幾つくらいなんだろうと見ながら気になっていました。
34くらいかなと思いきや、なんと20代後半のよう。
 
妙子は何のために出所後すぐに藤井を訪ねたのでしょう。掛け軸を取り戻すためなんでしょうか。どうもそれっぽい。
それほどまでに大事なのか??へーえ‥(としか言いようがない)
 
一話はホントに気分が悪くなる話でした。西島さんにこんな役させるなんて。
大体、ペストだかコレラ疑惑って、ウチの家族も中東から帰って来た時そうだったんですけど‥
意外とあったりするもんですかね?
二話が一番スッと入ってきた話でした。面白いかと言われればそうでもないですが。
三話が今書いたように腑に落ちない話でした‥
まぁ、でも時々こういう毛色の変わったのもいいですね。民放と対抗してか、じっくり趣のある仕立てです。
制作側はきっと苦労したんでしょうね。