今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

原発について相反する意見

2012-10-25 12:29:55 | 日記

前回、福島第一の原発がまだ放射能漏れし続けていると書いた。
確かにその事実は大変なことだが、また一方、原発を国策として推進し続けてきた国としての責任もあるようだ。

以前、チェルノヴィリの事故でマスコミがかなり騒いいでいたのに、ある時期から急に報道がなくなった。
代わって現れてきたのが「原発はクリーンなエネルギー」の宣伝。やかましいほどの。

株式市場では一斉に原発関連銘柄が推奨され「東芝、日立」などがドンドン買われて値が飛んだ。多方面の関連株が買われ、その勢いは凄かった。

所で、私は知らなかったが、世界の主要な原子炉メーカーの4社のうち、日本は3社を占めているそう。

ここで一気に原発をやめてしまうと技術も廃れてしまうのは当たり前です。
欧米と技術を協力してやっていこうとしてたのに、欧米は「おいおい、それはないだろう」となるわけで、実際真っ青な状況だと何かで読んだ。

昨日の朝日新聞の記事からだが、米の元国防副長官が日本の原発全廃に対して牽制しておられる。
「われわれは、将来にわたって原子力エネルギーの広がりを監理すると共に、核兵器の拡散防止をするのが国益と考えている。世界各国に対して核の安全を説くことが出来るのは、自ら原子力の運用を行っている国だけだ」と。

現在世界の中に原発は400基あり、その半数以上が米日仏にあるらしい。
ジョン・ハムレさんの意見をまとめるとこんな感じ。
「日本は原子力エネルギーに関する有数の先進国だから、それに伴う責任がある。今回の事故は危機管理が悪かった。更に政府と電力会社が国民の信頼を失っている。それらを改善して、安全に対する徹底的な改革を行わなければならない」
「起こってしまった事故に後ろ向きになるのではなく、これからは最も安全で信頼に足る原子力発電国になる、と宣言し、前向きに進んでいかなければならない」とのこと。

現実的に考えて、このまま原発を止めてしまうと、日本全体がしぼんでしまうらしい。
経済活動が衰え元気のない子になってしまう、というのだが‥。

生活者として考えると「こんな危険な物はなくていい!」と腹が立つのだが、世界全体から見ると、役割を日本は放棄してしまうことになるらしい。
これからも各国で増え続ける原発の目付役として、活動しなければならないのに。
となると‥。世界に対する責任もあるのだ、と痛く感じざるを得ない。
この辺りをあまり報道されていませんね。
どうなんでしょうか。

ちなみに石原都知事は原発支持、橋下氏は反対、らしいです。
この二人は会派を作れるのでしょうかね。


震災後1年7ヶ月の空間

2012-10-17 22:58:45 | 日記

変な題だけど、一番これがぴったり来る。
私の住む町は被災地でもあり、海岸沿いの多くの人や家や自然が失われた。
東北、関東海岸沿いでは今更いうまでもないが、沢山の命と風景、財産が一瞬にして無くなった。
そして長い努力の後、今ではガレキも撤去され道路や施設、インフラも復旧して復興はかなり進んでいる。

この地方では、今でも毎日のように被災者の生活や生き方を取材して報道している。
つい見てしまうのだが、被災者のやりきれない悲しみを目の当たりにする事が多い。
何かに向かって、それぞれが必死で戦っている。
でもそれだけでは越えられない。虚しさかもしれない。
特に、まだ若くてこれからという時に襲った不幸は、何をしても誰によっても簡単には癒されない。
若い時は余りにも無防備なのだ。

今回の災害で、日本全国の人、世界中の人たちが募金をしてくれ、ボランティアも全国から来てくれた。ひとまず、誰もが出来る事をし尽くした。
それでも、失ったものは返ってこない。
おそらく、この先長い時間をかけて本人が頑張るしかないのだろう。

だから、これからが尚更辛い時になるに違いない。

内陸に住んでいる私たちは殆ど影響がなかった。

平和な地区に私は住んでいる。ここから車で15分東に走れば、何もない風景が広がるというのに。

町の中からひっそりと姿を消した店や人。重たい空気が町の中には流れている。
だからと言って何が出来るわけでもない。
ただ、そういう人たちが毎日前を向いて生きているのをどこかで覚えていなければならない。


話は変わるけど、まだ福島第一の原発では日々放射能が数億ベクレルも漏れ続けているそうだ。

これは中部大学の武田先生の話です。
中越地震で漏れた柏崎原発の放射性物質が3億ベクレルといいます。
その量が毎日漏れてる訳で、汚染も相変わらず広がっているそうです。

これは驚きの事実です。
福島の子供達の甲状腺異常も50%にのぼるとか、また一部東京の子供にも異常が見受けられるそうです。

こうしてみると、まだまだ震災と原発の影響は終わっていない、いやむしろこれからが本番かもしれません。時間が経ってもう過去のことなどと片付けずに、素直な目で直視しないといけないと切に思います。


尖閣問題について

2012-10-09 10:48:38 | ニュース

尖閣に対する中国のデモや破壊行動が一段落してやや落ち着いた感じではありますが、色々と報道を読んでみると、私がこんな事を言うのも気が引けますが、やや日本のフライング感がしてなりません。
日本は石原知事が前面に出るのを嫌って、東京都で所有する前に慌てて国有化したのでしょうか。
タイミングが悪かったような。
各方面に多大な損害を及ぼすような結果になるとは。
でもしかし、後になって聞いてみると、中国にも様々な事情があったようです。
デモは一枚岩ではなかった。

あの、暴徒化した人達は中国の格差に対して不満を持っているとか、普段言論を弾圧されてるから、こういう時に噴出してしまう、だとか解説されていましたね。
情報も規制や削除はされていますが、ツイッターは別だと言います。
30万人の監視員の手をすり抜け、ツイッターの情報は拡散して行くという。
だから、まるきり他国の情報が入っていない訳でもなさそうです。

今日の朝日新聞に、中国知識人の呼びかけ文が載せられていました。

とてもいい事が書いてあります。
これはどういう経路で発表されたんでしょうか。
外国の団体の支援なんでしょうかね。
抜粋してみると次の通りです。

○魚釣島(尖閣諸島)は「棚上げ状態」に戻すべきだ。
○過去の戦争に充分な認識を持ち、新たな争いを作ったり恨みを煽ったりしない。
○あらゆる対話と協議を通して日中とその周辺国が平和な関係を維持すること
○多くの日本人が戦争への謝罪をし、平和再建に努力してきたこと、中国の発展に援助してきた事を認め、日本に対して新たな認識と判断をする必要がある
○自分たちの利益や目的の為に領土問題を利用してはいけない
○争いで起きた損失を回復し、両国の文化や経済の強力を復活させ安定した関係になるのを望む

など‥。簡単に書きましたが、実際はもっと長いです。
これに言い尽くされていると思います。
さすが知識人だけあります。冷静に分析しています。
どこにでもまともな人はいるもんだ。
これを読んで、少しホッとしました。


NPOに関する本を読んで

2012-10-02 13:27:15 | 日記

興味があってNPOの本を読んでみた。
「NPOの資金が分かる本!」
田中尚輝・著
なかなか面白い。NPO法人のサポートセンターの理事など様々な活動や講演をしている人だけあって内容が濃い。
印象的だったのを挙げてみよう。
NPOに関わっていこうと言う人はまず、その団体に寄付をしなさい、と言う。最低でも10万円。出来る人は100万円。それだけつぎ込みなさい、と。一人がすれば他の人もする。資金が集まらなければ始まらない。まず自分が出せと。
アメリカのNPOの寄付金は凄いらしいです。比べて日本はまだまだ少額。
一般の寄付については、アメリカは24兆円。日本は7千億円だという。(10年前の記録)
NPOは目的さえあれば自分でも出来るような気がしていたが、何のその。難しいったらありゃしない。
これを読むと、やはり一番は資金繰りなんだなぁ。
持続した利益を得るにはどうすればいいか?
それには、事業を収益部門と、目的部門に分けなさい、と言う。
なるほど。安定して入ってくるお金がないと事業が回らないものな。
また一方、人も大切だ。人をどう動かすか。これも力量が求められる。

そして、筆者が言うには、どこにも内部抗争がある、と言う。
当然いつも正義が勝つとは限らない。
正しい人が陥れられ、狡い人が勝ち残る。
そのような侮れない世界だと。
事業体同士の意地悪嫌がらせも良くある話とか。

長年携わってきた人らしい意見だ。
だからリーダーになる人は、資金繰りが出来、悠然と孤高に生きられるタフな精神を持たなければならないという。
ここまで読んでため息が出た。
何と険しい道なのか。

つまりいきなり思いつきや甘い考えだけで出来る物ではない、今まで社会でやって来た人の知恵と力がないと出来る物ではないと分かった。

調べてみると、私の住んでいる県にもNPO法人は千近くある。
それでもNPOをやる意義と言うのは、国の政策にも対抗できる立場を持ち、社会的な課題を突き詰めていける所であると。
うーん、納得。おいそれとは出来ないという事がよく分かった。