考えたらこれは前編と後編しかないのですね、この回だけ見て、ワンシーズンあるような気がしてしまいました。
まーなんと詰め込んだものよ、というのが初めの感想です。
異物混入したカップうどんをツイートした人が、それに尾ひれがついて広まります。
次に、その件に興味を抱き取材を始めた東雲という記者(北川景子)に人々の関心が向き、ななんと‥素性や過去まで調べられます。
彼女は暴力記者で、相手を怪我させたとか、護身のためにやっていたテコンドーを取りあげられて在日の反日記者だと断定され噂が広まります。
異物混入のツイートをあげただけでこの有様って、あり得ます?
食品の異物混入なら昔私も経験しました。
真っ先にその食品会社へ現物を送りました。
そうしたら、すぐに対応してくれて、その会社の工場ではラインを全部止めて念入りに調べたそうです。(汗‥)
異常がなかったので、その異物混入(蛾)は店頭に置かれた段階で包装の切れ目に蛾が卵を産み付け、孵化したもののようでした。
すぐに管理の責任者が新幹線に乗ってわが家へやって来ました。丁寧に説明して下さいました。大恐縮でした‥
それだけ、食品会社は神経質なんですね。
風評被害が怖いですからね。
そんなことを思い出しました。この百日紅(この字でいいの?)さんは、青虫がカップうどんに混入していてすぐにツイートしたでしょう。
これがまずかった。まず、お客様相談室という窓口に問い合わせれば良かったですね。
何でもかんでもSNSに乗せると、後でとんでもないことに拡大してしまいます。
ここではこの青虫混入に便乗する人たちがいて、更にこの画像に疑問を持った東雲が取材をしていく内に、とんでもない事件に発展してしまいました。
この記事を扱ったニュースサイトが出回ります。よく見るとアドレスが巧妙に違うフェイクニュースサイトでした。何のために?
調べていく内に別の事が浮かび上がります。
ななんと、百日紅の会社のコンビニ入札の競合会社がテイショーという会社ですが、これがカップ麺の鶴亀屋食品の親会社でした。ややこしい。
つまり、百日紅はテイショーを陥れるために、鶴亀屋食品のカップ麺の混入事件をでっちあげたと誤解されてしまったのです。
本人はそのことをちっとも知りませんでした。ひどいことに実名をさらされ、知らない人達から家に押しかけられて実況中継までされる始末。
百日紅は会社、家族からの信用を一気に失いました。しょーもない‥
彼はイーストポストに乗り込んで東雲と向き合い、自分は何も知らない。ただ本当に青虫は入っていた、それを正そうとしただけと叫びます。
実は青虫を入れた犯人は別にいたのです。工場の中で働く男性が、つい出来心で入れてしまったのでした。
しかし波紋は止まりません。重大な事件がここから発覚しようとしています‥
まぁーあっちこっちに話が飛び、SNSの怖さや無責任さ、関係ないことまでひもづけられて反日だとか暴力記者とかレッテルを貼られ‥
騒がしいのと軽薄なのとで開いた口がふさがりません。
昔からこういうネットの世界に馴染んでいる私たちには「ふーん」「でも一過性だよね」「ほっときゃいいのよ」と
スルーする力も持ち合わせています。が、これを見たネットに疎い人達にはヒンシュクものでしょう。
「ほら見た事か、だからネットっていうのは‥」と見下す材料にされてしまいます。(あー残念)
このドラマの主人公は記者なんだから、一般の人とは立場が違うわけで、それも「いい加減なことを普段から書いてる」「閲覧数とキャッチーなこと」ばかり気にしてる上司、などそもそもが正義の味方というわけではないのです。
だから、このような炎上も仕方ないと言えるでしょう。
しかしその中で信念を貫き、どこまで真実に迫れるかを追求するのが東雲です。
こういうのは女性が主役になりがちですね。それだけしがらみに縛られていなくて、軽やかなんでしょう。
どうも、黒幕が他にいるようです‥
来週で終わりですが、これもっと長く見たかったです。
どれだけネットを茶化そうとしているのか見てみたいし、今の社会の問題点も晒そうとしている。
一本気な東雲の活躍も気になります。