今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「続・最後から二番目の恋」7話の感想

2014-05-31 13:17:34 | ドラマ

「最後から二番目の恋」の感想です。
早いものでもう七話です。
今回も和平が話題の中心。

いつも寄り集まってニコニコ冗談が絶えず和気あいあいの家族たち。
その要となるのが長倉和平(中井貴一)と千明(小泉今日子)
でも団らんの風景が和平へのからかいに終始してて「なんだかなー」と思うこともしばしばです。

兄弟仲がいいのは、一人一人それぞれ不幸を抱えていて、それを寄り添ってカバーしてるからです。と私は見ますが‥。
年齢が少しずつ離れていて性格が全く違う。この距離感がいいのですね。
親がいないのも争いにならない一つの条件でしょう。親との関係は兄弟間の争いの元になります。
色んな要素でこの兄弟はまとまってるのでしょう。

さすがに少し飽きてきましたが、そしてネタも尽きていささか苦しい感じがします。(今週の市長のパワハラとかハセキョウのセフレ解釈とかおばさんの5千円騒動など)
でも安定はしてますよね、何故かいつの間にか千明がドラマの現場復帰してるけど、説明が一切無い。それも「え?」だけど、まぁいいか、楽しそうだし。

今週グサッと来たセリフがありました。
飯島直子のセリフです。
やけに朗々と喋るのでぐいぐい来ました。
「夫婦ってのは子供を作って一人前にするのが仕事。それが終わったら夫婦でいる意味がない。大体人間って長く生きすぎなのよ。
子供育てたらあと何にもする事ないんだもの。だったら、夫婦は別れてもいいんじゃない?新しく人生を始める為にも」
これは、全くその通りだ~!と思いましたね。
子育てを終えた夫婦が離婚するか否かは当人達に任せるとして、夫婦の義務というか縛りをなくした方がその後生きやすいのでは?と普段から思っていました。
これは脚本家の本音なのかな。

それに対して和平は「お前の好きなようにしていいよ、ここに返ってくるもよし」と今までのおっちょこちょいな顔から、大人の顔つきになりました。
一方千明は「せっかく夫婦でいられたんだからその絆を大事にした方がいいよ」とまた大人のアドバイス。
動物が夫婦でいるのは、子供を育てる3、4年の間だけなんですって。
その後は自然解消して自由になるらしい、と本で読んだことがあります。

でも人間の世界は、年取ってから親の介護やお互いの介護、年金、相続など面倒なことが山ほどありますからね。
そんなに簡単に解消、という訳には行きません。

今回の続編は話題が和平さんの周りに集まりすぎて、千明に心ときめく事がないのが残念です。
ポスト・イット君の件は何だかあんまり酷くて、無くても良かった気がします。
千明はパーッとこの家族から離れて新しい世界へ飛び立てばいいのにね。いつも嘆いたり悲哀ばっかり醸し出してるから、気の毒になります。
それともこれから何か起きるのかな?


 


「アンビリーバボー」5/22放送の感想

2014-05-28 08:15:01 | エンタメ

掃除しながら先週の「アンビリバボー」がふと頭に浮かんできて、考え込んでしまいました。
1968年に起こった横須賀線爆破事件をドラマ化したものでした。
もやもやしたとりとめの無い感想を書いてみます。

45年前の事件捜査って、調べるのも全て手作業でそれは大変だったんですね。
電車の棚網に乗せた物が爆発して1名死亡重軽傷10数名だったそうですが、
爆発した粉々の新聞紙や包装紙を割り出し、それが毎日新聞だったので、その時新聞を配達していた地域の人たちを徹底的に調べたり、また破片にモナカの包装紙があってそこから調べて容疑者を絞ったみたいです。

ドラマ仕立てだから制作者の思い入れが入ってて事実とは違う風に描かれてるかもしれませんが、私はこの犯人の青年に少し同情しました。
好きになった女の子との微妙なすれ違い、純情な分だけ融通がきかなくて自分の思いに振り回される。
なまじ真面目で行動力があるからどんどん物事を進めて、ますます相手との溝が出来ていく。
大体、少しつきあったから結婚、とか、もう次には一戸建ての家を借りて家庭用品を揃えてしまう。
何と性急な‥
男の人って思い込み激しい人いますよね。
一度会っただけでつきあってると思い込んだり「俺の彼女」と友達に紹介したり。
友達の話ですが、一度も個人的に会った事のない人から「この間旅行に行ったよね」と皆の前で言われたんですって。
慌てふためいたそうです。妄想なんですかね。
それもこれも純情のなせる技と言えばそうなんでしようけど、それが悪い方に進むとこうなるという例みたいな話です。

犯人は普通の真面目な工員でした。もともと猟銃の趣味があって爆発物を作る事に詳しかったりしています。
それがこの彼女の恋愛でこじれ、どう間違ったのか、彼女を新しい恋人に会わせなくするために横須賀線爆破を思い立つのです。
幼いですね、それがどういう事になるのか全く考えていない。
相手も悪かったです。この彼女は18歳で結婚していてまだ既婚者の身なのです。それが彼とつきあって、更に彼の同僚の先輩と出来てしまう。
元々好かれてなかったのかも?
こう次々と相手変える人なんて信用出来ますか?
犯人はさすがにそれを知って職場に居づらくなって辞めてしまう。
これが悲劇です。何で仕事まで奪われなきゃないの。そんなの横暴でしょう。

この辺が人としての生き方の岐路だと思うんですよ。
私も、まれに見るヘタレなので面と向かって相手とやり合ったり対決したり出来ない。だからいつも折れて逃げ出したり、いつまでも誰かを恨んだりしてしまうわけですが。
それが嫌なら徹底的に抗戦すべし。なんでしょうか?
彼女失って、一戸建て借りてしまった経費と失業。トリプルパンチじゃないですか。
どうリベンジすりゃいいのか?
でもそれが一気に電車に爆弾仕掛けることに向かうとは、いくら何でも短絡的すぎ。
阿呆です、馬鹿です。
しかも罪の無い人を殺してしまった。
もうどうにもなりません。人生詰んでしまいました‥。
恋愛の相手が悪かったのと自分の幼稚さを悔やむべきですね。

この人は捕まって、死刑判決を受けて、刑務所内では俳句を詠んだり作家と手紙のやりとりしていたみたいですが、32歳に死刑執行されました。
本人にしたら無念でしょうね。一つ間違えば人生取り返しの付かない事になる。

意外に刑が重いんですね。
公共の乗り物を爆破という点で刑が重くなったんでしょうか。
被害者と犯人の家族の気持ちを思うと、やりきれない思いにとらわれます。

この人は失恋が人生を変えたわけだけど、挫折ってしょっちゅうどこにでもありますよね。
何かを失った時の気持ちの立て直しとか、受け止め方、それをかわす方法みたいなのを子供の頃から学ぶのも必要なんじゃないのかな。
だって人生の勝利者なんてほんのわずかしかいないんだから。
失敗して当たり前、それを普通に受け止めて「ケセラ・セラ」の気持ちで生きてかなければやって行けない、と思うんですが。
どうなんでしょう。


「BORDER」7話の感想

2014-05-23 18:02:57 | ドラマ

昨日はなでしこ戦で時間が押して裏番組予約と重なってしまい、録画を取れませんでした。
家事をしながら見ていたので細かい部分が分からなかった所もあります。
多少間違った事を書いていても、大目に見て下さい。

今回はいつもと違った展開でした。

スムーズに運ぶ筈の解決はおろか、時間が進むにつれて石川の苦悩が濃くなり、焦りで暴力的になったり大声張り上げたり。
見ていて辛かったです。
深夜のひき逃げ事故が起こります。
ひき逃げされた大学生は親思いの素直ないい人物なのに、事故を起こした男は元公安委員長で現職の大臣の息子ということから、警察上部から揉み消しの動きが起こる。
亡くなった被害者から真相を聞いて動き出す石川。
更に別の仕事人が入って、石川を妨害する。それもプロの証拠隠滅屋である。
石川のかつてない苛々と無力感が伝わってくる回でした。
現実もこんな風に体制側から何らかの圧力がかかるもんなんでしょうか?
社会主義や共産主義だけじゃないのかと思うと何か暗澹としてしまいます。

犯人が見えてしまう能力、でもそれが返って本人を苦悩に追い込んでしまう。
犯人を挙げられない苛立ち。真実が必ずしも通用しない現実。
そんなもんなのか‥。

ところで、大分このドラマの輪郭が見えてきました。
死人と語り真相を知る石川。
それを解明していくのが、ダークサイドの人たちです。
バー経営の情報屋。(クロサギの山崎努さんを思いだしました)
色々な裏の世界の情報を集めていてそれを石川に教えてくれます。いるんですかね、本当にこんな人が。
また、司法書士事務所の看板とは裏腹にハッカーをしている二人組。
そして何でも屋の滝藤。
こういった陰のスタッフに石川は支えられているのです。
普通ならあり得ませんよね。

私にはハッカーの二人組がとてもかっこよく見えます。
「悪いことはしない、正義のためのハッカー」であり、もの凄い仕事をやってのける。
こういう特殊な才能があれば、食べていけるんですね。羨ましいわ~。
でも悪いことは毅然として断ります、今回もバチッとモニターを消して石川の仕事を拒否してみせました。
こういう所がいいんです。
でもそういう人たちにも力の及ばない権力の壁というものがある。
残念ですが‥。
いつも淡々としている小栗さんが、乱れ、感情をあらわにする姿は迫力がありました。
ひき逃げだとやはり軽く扱われてしまうんだろうなぁ‥
人の死に変わりはないのにね。(それにしてもあの放蕩息子!腹が立つ)

毎回テーマが全く違っていて驚きです。
他のドラマはそろそろ中だるみでつまらなくなっていますが‥。
来週はちゃんと録画して見ようと思います。


月曜ゴールデン特別企画ドラマ「隣の女」の感想

2014-05-20 13:42:35 | ドラマ

「隣の女」観ました。
まぁ~見たことのないタイプのサスペンスドラマでした。(笑)
普段見てるのが過激なのかそれともこういうのが普通なのか?
いつ本題に入るんだろう?次か次かと期待してましたら、最後までアクションも起こらず。
あれあれという間に終わっていました。

粗筋は、子供のいない中年夫婦が仲むつまじく暮らしている(船越と一路)。隣に越してきた独身女性が高島。
何かと世話を焼く一路。次第に二人は打ち解け、仲良くなります。
しかし高島は不倫をしている様子もあり、何かと謎めいた雰囲気です。
仲良くなるにつれ一緒に食事したり、心を許し一路は自分の家の財産の隠し場所まで教えてしまうのです。(あり得ないあり得ない!)

そしてなんたることか当然というか、あっけなく全ての財産を盗まれてしまうのである。

打ちのめされる二人。だが刑事が現れ、二人は高島の不幸な生い立ちを知り、同情の思いに誘われる。
刑事の話だと高島は前科もあり、夫が浮気している家庭を狙った窃盗犯だと言う。しかも後ろには怖いグループが存在している。
一週間後、意外にも高島は自首して来た。そして思い出のオルゴールを二人に返してくる。
彼女の手紙に心を打たれホロリとする一路。浮気の疑いも晴れ、二人は前の円満な夫婦に戻っていく‥。

前半は一路と高島が仲良くなっていく過程を丁寧に描いています。見ている方はちょっと苛々します。
部屋の中だけで事件は起こり、少数の登場人物のかけ合いで話が進みます。まるで舞台のよう。
一番盛り上がったのは、一路が高島に見せた秘密の隠し場所。
古いレコードプレーヤーをかけるとタンスが動き壁が開き、裏側に隠し場所が現れる。
ドビュッシーの「月の光」が流れ荘厳な雰囲気に‥。
ここが一番面白かった。へぇーっ、てな感じで。
後は肝心の高島が出てこなくて、人情話に持って行って終了、でした。

しかし何という間抜けな主婦なんでしょう。家の鍵の置き場から大切な財産の隠し場所まで全部隣人に教えてしまうなんて。
人がいいと言うより、何か性格的に欠陥がありそうな。こんな人いないでしょう。
‥でも、そういうのんきな所がこのドラマの魅力なのかなぁ。

金の延べ棒3千万円相当を取られても、夫婦ケンカはしてるけどそんなに酷く落ち込んでない。
見終わって「今時珍しいドラマだわ」と思っていましたらエンディングロールで石井ふくこさんの名を発見しました。
そうかぁ、なるほど納得しました。
何十年も変わらぬスタンスで彼女はまだドラマを作ってるのね。
これはこれでいいんでしょう。

あくどい主婦の話なんて今更見たくないですから。ネットの中で凄い話はあふれてますからね。
最近人が死ぬサスペンスや猟奇物は見たくなくなりました。
(友達は人が死なないサスペンスは大嫌い、と常日頃から主張しておりますが‥)

船越さん、いい人で見てると落ち着きます。
ドビュッシーの「月光」がドラマでポイントとして流れてました。私はドビュッシー好きなんですが、凄みがあって、何か普通の曲とは全然違う気がします。
これが流れてて、このドラマも深みがつきましたね。

他にも、ドビュッシーの曲でドラマに効果的に使われていたのは「ロング・バケーション」かと思われます。
松たか子が部屋で竹野内豊と別れの話をしている。
竹之内が部屋から出て行く時、松が「亜麻色の髪の乙女」を弾き始める。
切ない、心に染みいる曲。竹之内は一瞬足を止めてそれを聴く。
部屋の中は西日が差して、音楽だけが流れている。
松たか子が、涙を一筋流す。
(何という綺麗な涙‥)
感動的な場面です。

あ~、またあの場面を見たくなりました‥。

 


「BORDER」5話の感想

2014-05-13 13:33:22 | ドラマ

「BORDER」の感想を、書こう書こうと思いながら書いていませんでした。
画面も話も暗いし、ときめく物ではありません。その時はふ~ん、と見ていても思い出すことが無いんですよね。

死んだ人との会話というのはよくオカルト系の話に出てくる設定ですが、このドラマの小栗さんの場合は変わっています。
「頭の中を半周した弾丸は止まり、摘出は困難なのでそのままにして置くことにした。そうしたら何故か私は死者と会話できるようになった」
というものです。
頭の中を半周した弾丸が自分の中に始終あるなんて‥、考えたらぞっとしますね。
でも何故それで死者と会話できるようになるのか?関連性があるとは思えないんだけど、まぁいいでしょう。

今回の話は情けない顔をした中年男性の死体の話です。
最初から小栗さんに向かってズバズバ真相を話す死者。なので謎解きはいりません。
死者の話を素直に聞いて、それを受け止めるだけです。

小栗さんの演技に力が無いのを最初不自然に感じていました。
けれど、実際自分が死者と対話していたら、おそらくああいう態度になると思うんですね。
真摯に向き合い、恐れ多いけどきちんと話に耳を傾けるだろうと。
人間ではないものと対峙する演技って、難しいと思います。
その辺上手いですね。

さて、今回の話ですが、中年男性の死は事件では無く、不慮の事故でした。それも自分の不注意が招いたあっけない死亡事故。
まぁ‥、何ということ。
たまにはこういう回があってもいいと思いますが、完全に拍子抜けですね。
死体が発見されると言うと大変な事件と思われがちですが、事実は半分以上このような不注意から来る事故だったりするのでしょうね。
でも、ドラマなんだから、フェイントはずるくない?と思っちゃいます。
時間が余りがちなので娘との思い出話などに時間を費やしてましたね。
会社をずる休みしてキャバクラ巡りをしようとしたサラリーマンの気持ちなんて、女性には分かりっこありません。
そういう意味で今回の話は男性視点でした。

宮藤さんでしたっけ?この人。他に俳優さんは沢山いるのに何でこの人‥?
裏方さんが出てくるのはあんまり頂けません。私の思い込みですが。
貧相すぎますし‥、別の人のキャストで見たかったです。

所で、突然命を奪われた人って、こんなに悟りきってるものでしょうか。気になってしょうがありません。
以前見たアンビリか何かの番組で、娘に降りてきた父親の霊が語ってました。
「自分は死んだのかもしれないけど、ここにいる。そしてこれからどうすればいいのか分からない。お経を読めばいいのか?分からなくてウロウロしている。お墓に行けばいいのかと思ってお墓にも行ってみたが、所在なかった。どうすればいいのか教えてくれ」と。
番組の中で霊能者(霊媒師?)が祈祷して、無事父親の霊は成仏致しました。
へ~そんなこともあるのかと見ていました。私も、死んだら行き先が分からなくて彷徨するだろうな。全然悟っていないから。

ドラマの中の死者はどなたも淡々としていて、犯人をピタリと言い当てる。
冷静で理性的な存在です。
だからこのドラマが引き締まるのでしょう。
私は実はかなりのオカルト好きなので、ついこういうドラマを見てしまうんですよね。