今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「ビブリア古書堂の事件手帖」最終回「純と愛」の感想

2013-03-28 11:10:34 | ドラマ

「ビブリア‥」の最終回の視聴率、かなり悪かったようですね。
実際詰め込みすぎで、じっくり見直さないと分からない所がありました。とうとう終わったんですね。自分的には舞台、配役、雰囲気とっても好きでした。
元々本好きなので、興味深く見ました。一話完結だから、いつも中身がギュウギユウ詰めでした。民放ドラマだとCMを抜いたら実際35分くらいですか?そりゃあ窮屈にもなります。
NHKだとみっちり60分使えます。台本だと60枚と85枚の差ですね。大変です、民放は。
その中でこれだけ雰囲気のある、異色の推理物をやれたのだから、良かったと思います。
栞子のエレガントさ、キュートさは剛力さんにしか出せなかったでしよう。
AKIRAも、今まで好きじゃなかったけど、これを見て好きになりました。
あの普通さ。美男子にはない「ざらっ」とした所が、いいですね~!
また続きが作られるといいんですが‥。

「純と愛」これは皆さんが口を揃えておっしゃるように、酷いです。
もうめちゃくちゃ、行き当たりばったり、壊しては作り、壊しては作り、見ている方も戸惑います。
このどこに共感しろと?誰に感情移入しろと?
ただハラハラドキドキの毎日です。
しかし遊川さんの作品って、見終わった後に、無性に心に残るんですね。
それは主役がいつも「戦っている」からではないでしょうか。
ハチャメチャだけど、とにかく何かを成し遂げようと必死なのです。
昔の物ですが「禁断の果実」これはアレでした。すごい内容。
実弟と逃亡する、重犯罪の連続、そして弟の子を産む。すごかったです。
でも田中美佐子さんが美しくて、話の内容を浄化していました。
「魔女の条件」など、考えると遊川さんのドラマは逃げるストーリーが多いですね。
「十年愛」「女王の教室」など、話題作もありました。
着実に実力を伸ばして来たんでしょうか。

そう言えば「ビブリア‥」の主人公も戦っていますね。
やはり、馴れ合った者同士の仲良しドラマより、何かしようとしている人の方が、後々まで記憶に残るということなのでしょうか。


「夜行観覧車」最終回の感想

2013-03-23 12:47:17 | ドラマ

昨日最終回を見ましたが、今までの延長で最終回のどんでん返しは見られなかったですね。
ちよっと驚いたのは、石田ゆり子さんが夫をトロフィーで叩いたのが殆ど衝動的で、計画性なしの出来事だったこと。
もう少し何かあると思ってたんだけど‥。夫の哲司さんはすごくいい人でしたね。
このドラマの良心のような人でした。
あんなに一発殴られただけで亡くなってしまうんですかね。
不運でした。

今までの暴力、虐め、殺人、逃亡などが何と言うことなく丸く収まって、めでたしめでたしとなりました。
でも、宮迫が凶器を預かってどこかの林の中に埋めた、あれはどうなったんでしよう。
発見されず、お咎めなしですか。
1つの事件を10回以上に渡って追いかけていく。これはダレますね。
もう少し捻りがあっても良かったのに、と思います。
それにしても脇役が、キャラが立ってて見事でした。
このキャストで続き物が作れそうです。
高橋家の長男、あの人も上手で、いかにもな感じの医学生がやれてました。
二男の気の弱そうな雰囲気も良く出ていた。
あやかが、私は役柄と合わない気がしました。
どう見ても素直な良い子にしか見えなかったんです。

このドラマの中で何かあるとすぐに怒鳴り合ったり物を投げたり、諍いになってしまうんだけど、普通家族って、もっと話し合いますよね。良きにつけ悪しきにつけ。
それがないから違和感を感じたというのか‥
そういう所がサスペンスのサスペンスたる所以なんでしょうか。
春の新ドラマでは、もう少し普通の、ホームドラマが見たくなりました。


「サキ」最終回の感想

2013-03-21 16:31:37 | ドラマ

今まで大分このドラマの悪口を書いてしまいましたが、最終回でスッキリしました。
今までの謎が見事1つにまとまり、「なるほど」と納得しました。
自分の母が救急車で運ばれる途中、それを妨害してしまった何人かの男たちに対する敵意。
病院へ運ばれた後は不運にも、病院長の息子の手当を優先されてしまった。
そこで助かるはずの母の命が、失われてしまった‥。
これら4人の男たちへの復讐劇だったのですね。
それを、サキは1つ1つ練り上げた心理戦で陥れていく‥。
本だらけの部屋、あれは心理学の本などなのでしょう。
人の心を操る学問って、あるらしいですね。Daigoの部屋も、本だらけでしたね、そう言えば。

本筋より、役者の熱演の方に目が行ってしまいがちでした。
富田靖子の狂った感じの演技とか、高嶋の部屋を破壊して灯油をラッパ飲み、じゃなくて口に含んで吐き散らすとか、もう過剰でおどろおどろしかったです。

でも最終回、きれいにまとめてありました。
考えてみれば、復讐された人たちには、誰も悪い人はいないのですね。
萩原聖人さん、岡田さん、ワイン屋さん‥。
そして、勝手に自滅しただけで、サキは手を貸していない。
悪女だけど、誘導しただけで何かをした訳じゃない。
それが、このドラマを後味悪くしなかった理由でしょう。

何よりも、仲間さんがキレイでした。
そして、三浦君の清々しさ、透明感。見ていて癒されました~。
「ハングリー」「東京全力少女」のチャラ男とは全然違う。
新たな魅力です。
しかし最後に、サキは4人の男たちを貶めた「落とし前」をつけなきゃいけません。
これがドラマとしてのケジメです。
それは、自らの命の幕を引くこと、だと思ったのですが‥。
ドラマでは、皆の前から姿を消してしまう。
そして1年後、現れた彼女は身ごもっていた。誰の子供なのでしょう?そこは描いていない。
しかし失われた命の償いとして、サキは新しい命を育てて行こうとしたのでしょうか。
これも納得です。

私的には、「美しい隣人」よりずっと筋が通っていて、悪女ぶりもほどほどで良かったと思います。
良ドラマでした。


3/18「世界まるみえ!ミステリー謎解きsp」感想

2013-03-19 19:44:49 | エンタメ

1つとても心に残ったのがあります。
うろ覚えでごめんなさい。米国での出来事だと思うんですが、母子家庭の家のある夜、息子(6~7歳くらい)の姿が見えなくなって、母親が隣家に飛び込んだ。
探してみると、ベッドの隙間に倒れて亡くなっている。
警察が来て調査する。

その夜、部屋に知らない男が家に侵入してきた。
母親は必死で男にしがみついた。

その時の擦り傷、打撲が体に残った。
知らない男は振り切って、ガラスなどを破る。
男は出て行った‥が、息子がいない。
そこで前の記述になる。
警察は「母親がやった」と断定する。
理由は、「離婚した父親の証言、彼女は子供を欲しがっていなかった」
「腕の擦り傷と打撲は自分でやった。ガラスも自分で割った」
「母親は13という数字にとてもこだわりを持っていた。その日も13日だった」
というもの。裁判にかけられ「実刑65年」という結果に。
所が彼女をよく知る人が「彼女はそんな人じゃない」と裁判のやり直しを求める。
新しい弁護士が「傷が自分でつけた物ではない」「その朝の天候からして自作自演はありえない」などと証拠を突きつけたが、認められず。
しかしテレビでその一部始終が放送されると、あるドキュメントライターがそれを見ていた。
彼女は50件の殺人を犯した殺人犯のドキュメントを手がけている。
刑務所の犯人と手紙でやりとりをしている。そこでこの事件について彼に手紙を出した。
「あなたならどう思う?」と。
すると返ってきた手紙が「それは何年の何月何日に俺が起こした事件かい?」というもの。
この男の犯罪だったのだ。

何月何日の日に、この地区のある場所で、確かに男が目撃されている。
弁護士はそれを証拠に提出したが、警察は「でっちあげだ」と相手にしない。
だが、裁判やり直しでとうとう無罪が確定した‥
というもの、だったと思う。
間違ってたらごめんなさい!
これは、普通に考えたら母親が怪しい。
それは2時間ドラマを見慣れている人の発想です。

伏線があって、登場人物が限られていて。

でも現実というのは、はるかに混沌として複雑。
誰が「50人もの殺人を犯した男が突然知らない家に侵入して来る」と考えるだろうか?
通り魔のような犯罪なのだ。
「事実は小説よりも奇なり」まさにこの通り。
現実って怖い。昨日のこれを見て、ほとほと感じました。
誰でもこの母親の立場に立たされる可能性があるんですね。


「おトメさん」最終回までの感想

2013-03-15 16:13:46 | ドラマ

いやー、面白くないと分かっていてもついつい最終回まで見ちゃいました。
途中で止めるのって難しいですよね。
何ですか、結局コメディでもなく、ホームドラマでもなく、ましてサスペンスでもない。
全て中途半端。脚本家は全てミックスさせた独自の路線を狙ったのでしょうが、見事に失敗でした。黒木瞳の演技、初めは「上手いなぁ」と感心していました。
が、回を追うごとに、主人公がいかに中身のない薄っぺらな人間かが露呈してきました。
キレイだけど、賢くない。
家計簿をつけて、庭にバラ園を作っているぐらいじゃ誰も感心しません。
やることなすこと、妙なことばかり。
夫が会社を辞めさせられそうになったら、会社に抗議に行きますか?
家を飛び出して一人で生活するにしても動機が‥。


「でもちゃんと家庭を築いてきたのよ」と言うかもしれません。
が、夫と息子のふがいなさと来たら‥何というか。
一人くらい芯の強い人がいても良かったのに、ふぬけばっかり。

最終回で「私、姑を殺したのよ」とおトメさんが告白し、ハタ、どんでん返しか!と思わせました。
実は、憎たらしい姑が体調を急変させたのを放置してしまっただけの事でした。
しかも時間もかなり経っている。昔のこと。
それをわざわざ警察へ行って自ら告白し罪を受けようとするなんて‥
もう、無知を通り越してお笑いです。それが罪に当たるんですか?
社会人なんでしょ。常識ないんですかね。

始めから終わりまで嫁の相武紗季が一人で奮闘し、タンカを切ってドラマを盛り上げてる感じでした。
こういう嫁が来てくれたのを、この家はむしろ喜ぶべきです。
彼女だけが光ってました。

キャバクラに勤めてたなんて、どうでも良いことでしょ。
何故それを大げさに捕らえるの?
更に、とってつけたような刑事との親子の縁や、失踪者との相武の関係‥。
全て無理矢理な設定です。
まぁでも、相武さんにはまた一つ代表作が出来て良かったんじゃないですか。
次回から井上さんの脚本のドラマは敬遠しようかなぁ。昔の実力は無くなりましたね‥。