今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「カインとアベル」7話の感想

2016-11-29 11:59:12 | ドラマ
視聴率はあんまり良くないようですが、じっくり見るとなかなかいいです。
今回は、優が新しいホテルのスポンサーとなる外資との交渉役をします。高田総合地所はそういう、土地開発会社なのですね。
優は社長の一存で大きな仕事を任されたのです。
 
たかたが20代前半の素人っぽい優が交渉に現れたので、相手先の経営者は顔を曇らせます。
そのことで嫌味を言われると、すぐさま梓がサポートします。諺を引用して優を引き立てたのです。
咄嗟にこんな会話が出来るなんて、なんてすごいんでしょう。その後も、優の傍について梓は優のミスをさりげなくカバー。
こんな優秀な人材、滅多にいないだろうと思われます。
そして優はあっと驚く型破りなパフォーマンスをします。現地にベッドを設営して、交渉相手の社長に寝てもらいました。
その土地のさわやかな風を、感じてもらったのです。
これは「プッ」て感じでしたが、私が何も知らないから?こういうのってアリなの?よくわかりません。
そして相手が身を乗り出して来たら、契約交渉の場で、優は思い切った提案をします。
相手のマージンを引き下げたのです。高田の社長命令よりさらに低い数字です。
周りはびっくり、開いた口がふさがりません。梓も呆れるばかりです。当然相手は怒り、交渉決裂に…。
無謀です。
 
そして、社内でもこの行為がバッシングされることになってしまいました。
しかし話はここで終わりません。
社内が打ちひしがれていると、相手方から、連絡が来ます。
15%の保証費でいいと承諾が来たのです。
この辺の構成の仕方がドラマだなぁ、と思いました。うまくシーンを使っています。最後の最後に、交渉が成立した事を知らせたのです。
 
優の言い分を聞いてみますと、優は15%にしたのは訳があると言います。
皆の協力体制、仕事に対して20パーセントでは割に合わない、5パーセントは皆の力と高田の未来のためだ、と語ります。
青二才に見えた彼の、なんと胆力のあること。
社長はこの仕事を優にさせることで彼の実力を見たかったのです。
そして優が成功すれば彼に高田を任せよう、社長に推そうと決めていたのです。
 
こういう所が同族会社の身勝手さとも思えます。「仕事で人を試すなよ~」と言いたい。まぁ、でも同族会社なんだから仕方がない。
他人に仕事を任せ、乗っ取られるよりはなんぼいいのかと思ってるんでしょう?
こういう構図が、見ている人に反感を抱かせるんだろうなぁ。所詮身内同士のドロドロじゃんかと。
 
それにしても、兄のふがいなさと来たら。
隆一は父親からもあてにされず、何もせず見ているだけ。
梓はどうしてこの男がいいと思うのか。「私は隆一さんと結婚します」と決意が固いのです。何かあるんだろうか…?
 
しかし、優と梓の仲はどんどん深まります。優は彼女が家庭に収まる人ではないと見ぬきました。
二人の間に高まっていく信頼。しかし、美しい夕日の丘でも、深夜のバーでも、お互いの気持ちに封をして寸止めです。
 
来週は予告で「落日の兄」「躍進する弟」と予告が出ました。
隆一よ、一体お前は何をしている?何を考えてる?
ただじっとしてメラメラしてるだけじゃだめだぞ~!
 
梓はどうも予定通り、隆一と結婚するみたいです。
そして無能な兄を支えるのか?
一方弟は次期社長の座に。
仕事を次々に決め、今度は黒くなって兄の妻を狙うのでしょうか。
君子豹変す、といいますからね。
これは「素晴らしい人はコロッと変わる、状況や意義によってまるで変ってしまう」という意味らしいですよ。
さーどうなるのか、ビジネスに肉親の愛憎劇を組み合わせて、外れのない面白さですね。

「ドクターX」7話の感想

2016-11-25 11:58:37 | ドラマ
今週は珍しく琴線に触れるいい回でした。
 
耳の聞こえないピアニスト、それも世界的に有名な音楽家である七尾貴志が主役です。
彼は19歳の時の髄膜炎で両方の聴覚を失いました。
が口の動きを読み取る読語と、それまでの音感や、演奏しながら頭の中で音が鳴り響くという、会得した技能があったので日常生活に支障は無く、ピアニストとしてもやってこれました。
一方、神原のおじさん(医師派遣業の代表者)のところにリサイタルのチケットが送られてきて、演奏を見に神原と三千子は出かけていきます。
耳が聞こえなくても素晴らしい演奏です。
そこで、チケットはアシスタントの七瀬由香が送ったものだと知ります。
彼女は七尾に耳を直してもらい、今以上に成長して欲しかったのです。
神原はこの件を受けて、大門に手術させようと東帝大の医院長に申し出ます。

院長は一応受け取ったものの、しかし、東帝大病院にはアメリカ帰りでプライドの高い北野がいて、それを自分がやると言い出します。
 
検査を断り切れず、渋々東帝大病院へ来て検査を受ける七尾。
でも手術は人工内耳を入れるという案に、難色を示します。
以前イリノイ州でかかった病院でも、彼は同じことを言われたのです。
 
ここが今週のハイライトなのですが、七尾が断った理由というのが、彼の音楽家として生命線に関わることだったのです。
人工内耳を入れると、会話などは聞こえるようになりますが、生の楽器の音が、人工音のようになって聞き取れないのだそうです。
それなら今の方がまだいいと言うのです。
うーん、それはこの人でないと考えつかない理由でしたね。
生きること=音楽なのだから、音の聞こえ方は死活に関わることなのでしよう。
画家が視力を戻す手術をして、色盲になると宣告されたような?
でもこのまま無音の中にいるのとどっちがいいのか。
私なら手術を選ぶけど、そこが芸術家の純粋さなのでしょう。
 
そして彼をずっと見守ってきたアシスタントの七瀬さん。彼女もまた片方の耳が難聴なのです。
大門は彼女と接しているうちに、彼女の難聴がそれだけではないことに気づきます。
顔面痛が起こっています。大門は彼女に検査を受けさせ、脳腫瘍だと診断します。
七瀬の緊急手術が行われます。その手術中に、また難題が起こります。
でもこれについては詳しい説明なし。
大門は小脳を一部切除するという変更で乗り切ります。
ここをしっかり説明して欲しかった。でも今回は時間が無かったのかな。
 
そして手術は無事成功し、七瀬は音を取り戻すのです。
七尾に関しても、大門は何でもかんでも手術するんじゃなく、本人の生活、生きて行く姿勢を尊重しているのですね。
そこもあんまり強調されていなかったけど。
 
このドラマの面白さは、大病院の中で繰り広げられる派閥争い、プライドだけで中身のない医師たちと、実力だけで生きていて、難しい手術を成功させる未知子との対比です。
一応おきまりのドタバタが入ってて、今回の話が薄まってしまいましたけど、最後のシーンがジーンと来ました。
 
手術を拒否した七瀬は演奏会でドビュッシーを弾きます。
そのナレーションはこうでした。
「私が弾いている音は自分の耳には聞こえない。けれど私の頭の中では音が鳴っている。人の耳に、心にどんな音が届いているのか、私には確かに聞こえるのです。その人の心に届いた私の心が。それこそが音楽家としての人生を選んだ自分にとって至福の時」と。
なんと潔い、美しい言葉でしょう。
思わず目頭が熱くなりました。
 
(七瀬は七尾が好きだったのですね。このシーンで分かりました)
 
そして、それをもひっくり返す最後の大門の言葉。
「私ならあなたを完璧に治すことができる」と。
思わず苦笑。
やりましたね、この傲岸不遜さ。これでこそドクターX。
 
頭から終わりまで一分の隙も無い脚本でした。
武田さんも元KARAのジヨンちゃんも、好演していました。
思わぬ回転レシーブみたいな回。
残り少ないけど、次はどんな手で来るのでしょうね。

NHKスペシャル「巨龍中国・成長産業にカネを流せ」11/19の感想

2016-11-23 10:24:45 | テレビ
とても興味深い内容でした。
このような事が中国で起きていたとはつゆ知らず…。
中国のことはいつも政治的なことしか報道されてないので、初めて知る事ばかりでした。
 
中国はこれまで世界の工場という立場から脱皮して、次の成長産業を育てる政策をとっているそうです。
10分野にわたり力を入れてるそう。
今までの成長が鈍り、国有企業から外資が撤退し、中国は不況に陥っています。
 
そこで政府は民間企業の投資の力を借りることにしました。
中国の14億人の個人資産が1800兆円だそうです。(日本の個人資産は確か1500兆円くらいのはず)
そこで、これを運用した民間の投資会社が活躍しています。
番組に登場したのが32歳の女性、投資会社経営のハンさんです。
彼女は4年前に起業し、富裕層から集めた50億円を成長を見込める会社に投資し、今150億円にしました。年利30パーセントを獲得してきました。
 
次から次へと融資を希望する企業や集団と面会し、成長を見込めるか田舎を判断し、投資します。
果たして融資して大丈夫なのか?見極める日々。スピード感が求められます。
ハンさんは毎日ベンチャー企業の経営者と会って話を聞きます。
経営難の会社にも赴きます。しかし、成功がすぐに見える会社でないと投資しません。
成長まで時間がかかるタイプの会社はダメです。理想と現実の間で葛藤の日々。
トラブルの発生もありました。
クライアントの医者が、勝手にハンさんの企画書を使って違法な人集めをしたといいます。
曇る表情。大変さがひしひしと伝わってきます。
 
一方、一般人からネットで投資のカネを集めるネット金融会社というのも大変な数になっているそうです。
政府がそれを後押ししているというのもあります。
2200社のネット金融の間で取引されるお金は一日30兆円だそうです。
しかしトラブルが耐えず、やむなく政府は規制をかけ始めました。
 
ハンさんの顔つきが番組が進むにつれ厳しくなっていくのが分かりました。
100億円以上の資金を年率30パーセントの利率で増やし、産業を成長させるって…あり得るの?
32歳の女性には過酷な仕事です。
しかし政府がそれを推し進め、雨後の竹の子のようなネット金融と共に個人資産を奪い合っています。
国の思惑で何でもやれてしまう国、中国。
 
その実験舞台に生きる人たちに課せられた任務は、日本で暮らす私たちには想像のつかないものでした。
この流れがどうなるか、あと5年後10年後を見てみたいと思いました。

「砂の塔」6話の感想

2016-11-20 13:11:05 | ドラマ
見逃し配信で見てみました。
今回は話がだいぶ進展しました。
そしてこれまで明かされてなかった弓子の正体が暴かれてきました。
 
なんと!彼女はおしとやかな単身赴任妻だと思っていたら、銀座のママですって。どこにそんな素振りがありましたか?
昼間はフラワーアレンジンメントの教室をやり、同じマンションの母親たちの行動を隠しカメラで監視している。
なのに夜は和服で、髪を整え店に出ていると。一日24時間じゃ足りないだろうに。
バーのママって、そりゃ忙しいんでしょ?
昼間はつけの取り立てで出歩いたり。(昔の話か?)どこにカメラ監視する暇があるのよ。
そして、またまた驚きなのが、弓子が健一(田中直樹)の元カノだったらしいこと。
同じ山岳クラブで一緒だった二人。
ラストで二人は語り合います。あれだけは絶対秘密にしておいてくれと言う健一。
二人の間には恐ろしい秘密があるらしい。それを知ったら亜紀と健一は夫婦でいられなくなるような何からしいのです。
 
で、あの一話の、浴槽の血を洗い流すシーンと結びつくわけですね。
あれが健一と弓子の間に起こった事件で共通の秘密らしい。
…ここまで来ると、弓子がもうこのドラマの主人公のようです。
何から何まで。夫婦から話を奪い取ってしまいましたね…
そして、その弓子を怪しいとにらんで追う生方。
彼はバーの前に張り込んだり、紅葉狩りでそらちゃんを探したり、八面六臂の活躍で亜紀を支えます。
彼はまぎれもない善人です。誰ですか?犯人だと言ったのは。…私か。
 
しかし、美しさ優しさをはぎ取った弓子の素顔が時折現れますが、ぞっとする冷たさ、タチの悪さです。
素の顔が見え隠れしています。
弓子の行動。これはもう犯罪と言っていいんじゃないでしょうか。
盗聴器がアレンジフラワーの中から出て来たし、警察へ通報しても構わないレベルです。
大体亜紀の上の階の部屋を高額な値で買ったというから、もうストーカーでしょう。
通報しろよと言いたい。
でもなぜあのような、優しいけれど頼りない男に、弓子は執着するんだろ?
あっと驚く理由なんだろうけど。そしてそれが「ハーメルンの笛吹き」事件に繋がっていくのでしょうか。
 
弓子一人がこのドラマの元凶。
今回でほぼバラしてしまったから、あとはその「何か」が明らかになるだけでしょう。
ほぼ見えてきましたね。
 
このドラマ、ママ友のことはあんまり関係無かったなぁ。
雰囲気作りだけか…
どんなマンションでも良かったんだものね。
しかし、今週も、亜紀一家はこれらの騒動によってバラバラになりかけています。
長男が誤解されたことで屈折している、父の動揺、母の不安定さ…。
家庭ってちょっとした綻びで崩れていくんだなぁ。
見てて気持ちのいいものではないですが、岩ちゃんの見事なスタンドプレーで、モンスターみたいになった弓子を斬りやっつけて欲しいものです。

「逃げるは恥だが役に立つ」6話の感想

2016-11-17 14:24:03 | テレビ
今週は、最後の急変でえらい騒ぎになったようですが‥
私はただただ見てるだけで恥ずかしく、直視するのがやっとです。
この二人、28歳と35歳なんでしょう?世間ずれもいいとこ、幼すぎです…。
は~これが高視聴率だと言うのがまた何とも。
 
今回は百合おばさんの計らいで温泉地へ旅行する二人でした。
伊豆の高級旅館です。社員旅行と割り切って出かけますが、夫婦だと信じる周りの人から、まむしドリンクをプレゼントされたり、ツィンの部屋をダブルに変更されたり。
社員旅行とはいいがたい微妙な雰囲気になっていきます。
 
みくりは友人の勧めでセクシーな下着を持って行きます。
平匡がまむしドリンクを持っていたことをたまたま知り、心の準備をするみくり。
でもそんな気持ちもつゆ知らず、平匡はベッドを下りて床で寝てしまうのでした。
 
そんな肩透かしを食ったみくりは自分の空回りに気付きます。
いつも一方的に提案し、週一のハグだの偽装結婚だのに付き合ってくれた平匡でした。
もうやめよう…と、いつになくしんみりし、落ち込みます。
 
こういう場面を見ると、いつの間にこんなにみくりが一方的に平匡を好きになってしまったんだろうと、不思議でした。
いつなんですかね。もうビジネスではなくなっているじゃありませんか。
そして、相変わらず淡々とこの雇用関係を楽しんでいる平匡。
美女に迫られても、上手くかわしている。
これは彼のほうの勝利と言っていいでしょう。
 
男の本能がないのか?それとも別の性癖があるの?と疑いたくなりますが、そうでもなさそう。
創作のことなので、ありえないタイプも当然なんでしょうけど、まぁ新しいタイプてはあります。
 
特別な感想もなく、ただこっばずかしいだけのドラマ。
ですが、ラスト一分で平匡の突然のキスがありました。
何を考えたのか、本能が突然噴きだしたのか。
これは次を見たくなる仕掛けですね。
 
さっさと恋人になって結婚してしまえよーと思います。
今週、みくりの元カレが出てきましたが、チャラいデリカシーのない男でした。
元々みくりは人を見る目がないんでしょうね。
カピバラにたとえられていた平匡。最後は電車の中で涙を流していたみくり。
心理学の素養はどうしたー?
 
来週もモタモタの展開のようですが、実際にこのような二人がいたら、恋人になるまでは長くても、結婚したらあっと言う間に普通の家庭を作り子供を沢山作るタイプじゃないんでしょうかね。