いやはや面白かったです。深夜に録画を見て、大受けしていました。
久しぶりに笑いました。
前半は大まじめです。お得意様の宿泊客が、何やら態度がおかしいのです。
みゆきさんという客です。コンシェルジュの本城(三浦翔平)を度々呼び出して、誘いをかけます。
部屋には飾り物をして、本城の誕生日を祝うケーキまで用意しています。
本城はさり気なく避けるのですが、みゆきはエスカレートし、ついには火をつけるとか、襲われたと嘘をつき、それをSNSで拡散させてしまう。
とんでもないストーカーになってしまいます。
しかしこうなったのも、本城の熱心な顧客サービスの結果。本城はノートを克明につけていて客への細やかな気遣いを欠かさなかったのです。
それ故、勘違いさせてしまったのでした。
本城は、はっきりとみゆきに、客として接しているだけでそれ以上のものはありませんと断ります。
しかしみゆきの逆恨みは続き、塔子(西内)が妨害してると思い込んでしまいます。
…みゆきは元外資系の証券会社社員。仕事も出来る聡明な人。
なのに人員整理で仕事を失い、「結婚も出来ない、仕事もない、友達もいない」立場になり、自信喪失になってしまいました。
優しく声を掛けてくれた本城に、コロリと参ってしまったのです。
みゆきさんは相当の美人。恋愛を頑張ればたちまち10人くらい恋人が出来そうです。
犯罪者と比べるのは何だけど、木嶋佳苗さえ、あの風貌で大もてだったんだから、それに比べたらどれだけ恵まれているのか…
ホテルのコンシェルジュにこれだけ固執する理由が見当たりません。それに、もし誘うなら呼び出して外で会えばいいものを。
どれだけ初心なの?って話です。この辺がもう可笑しいです。
しかしかくいう私も、大昔に美容院で優しくされ、勘違いしそうになったことがありました。人のことは言えないですね。(余計なことを)
みゆきさんはパンパンに膨らんだ風船のようなストレスを抱えていて、針の一突きで割れてしまったんでしょうね。
女心なんてそんなものかもしれません。
しかしですよ。放火未遂やレイプ詐欺、脅迫と、ありもしない風評被害をネットに流した罪はかなり重大です。
これは犯罪でしょうよ。警察に突き出すべき行為です。
なのに、ホテル従業員一同でもみ消してしまうのです。おまけに上層部まで本城一人に責任を被せようとしています…。
社長にはがっかりです。「私はホテルを取る」とか…。
こんな取締役、要らないわ。
弁護士でチーム作って対応すべきなのに。
そして、前回も出て来た従業員のサービスが今回も登場します。美味しい物をサービスしてみゆきの心を和ませたのです。
何でしょうね、苛々します…。
結局ストーカー&クレーマーのみゆきは心から反省し、ネットの記事を取り下げ削除して貰いました。
でも残るよね、どこかには…。これ致命傷でしょう。書かれた本人は。
今回印象に残ったのは、本城がスタンドプレイに没頭していて自己満足していたことです。
ストーカーされていたのに、他の人たちに相談しなかった。
上司には報告の義務があるはずなのに、自分だけで解決しようとした。その偏屈さと独善ぶりを、上司には指摘されました。
ホテルの仕事ってチームワークなんですよね。
ホテルだけじゃなく、多くの仕事がそうなんでしょうけど。
なかなかこの所は良かったです。
内容が現実離れしてハチャメチャだけど、所々ストレートに心に響く物があって、侮れませんでした。
アホらしさとシリアスさが混じっていて不思議な面白さです。
さぁ来週は本城くんも成長した姿を見せてくれるのかな~。