今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「モンテ・クリスト伯」2話の感想

2018-04-29 09:18:38 | ドラマ
1話はやたら込み入った話が続いて初回にふさわしくない詰め込み方でした。
漫然と見ていたので、見るのは止めようかなと思いました。
今日たまたま録画してあるのを見つけて2話を見ましたら、なんと怒涛の展開ではありませんか。
2話の粗筋は次のようなものです。

異国の地で地下深い監獄に閉じ込められた柴門暖。はや十数年が過ぎました。暖はもう一人の囚人(田中)と脱獄しようとしていましたが、なかなかうまくいきません。地下道を掘っていた老人はこの国の元大統領らしいのですね。
博学な彼から暖は様々な事を学びます。
或る時、その男は亡くなってしまいました。遺体は袋に入れられ、海に放り投げられます‥
が、袋に入っていたのは暖でした。袋を抜け出し、逃亡しなぜか故郷の港へ帰ってきています。
まるで浦島太郎のような白髪の長髪、以前の暖とは誰も気がつきません。汚れた外観はホームレスのよう。

まず自宅へ向かったところ、そこは更地になっていました。母親は亡くなっていて、土地は誰かの手に渡り、結婚相手のすみれはなんと自分の友人と結婚していた。
その友人は、昔はオーディションを受けまくっては落ちる冴えない男だったのに今では俳優となって成功していました。
自分のいない間に故郷の人たちは180度変わってしまっていました。
 
暖は亡くなった男に教えられた口座の暗証番号とIDを、ある銀行へ行って告げると、そこには4兆円の預金が残されていました…。
(世界有数のお金もちですね)暖は男に成りすまし、まったく別の人間として生きようとしています…。
 
ここまでが2話です。では、なぜこのような劣悪な環境の監獄に入れられてるのか?記憶になかったので1話を見てみました。
するとスルスルと謎が解けました。
これは1話と2話を入れ換えた方が良かったのでは?
2話の方が衝撃的ですもんね。そこから演繹法で過去に話を持って行った方が良かったのでは…。
1話の盛沢山の中身は注意してないと見落とします。

ある漁業の町で繰り広げられる若者たちの群像。
暖の乗る漁船が海で遭難し、2週間行方不明になりました。
家族は心配しますが、ある時船が帰ってきました。
エンジントラブルで方向を見失い、星の観測で航路を決め帰ってこられました。
喜びに沸く友人や家族。しかし歯車が狂い出します。
船長の外国人は死亡。暖は時期船長の候補になります。(次期船長と思われた神楽は船を降りる)
暖は亡くなった船長の伝言で、渋谷へある手紙を届けに行こうとします。
しかしそれは恐るべき事件の発端となります。
亡き船長はテロ組織と繋がっていたという噂がありました。そして実際に、ある大物投資家からテロ資金を振り込んでもらっていました。
さてさて公安が動き出します。
ななんと、公安の入間の父親はテロ組織への資金を提供していたその投資家本人でした。入間は暖にその罪をなすりつけます。
‥あまりにも汚い‥

何とかという国の政府は、人質として日本の外務員(でいいの?)を捕らえている。彼らと交換する人質を差し出せという。暖がその交換の人間として提供されたのです。
なんつー話‥
 
暖は新しい人間として名前を変えて旧友の前に現れました。(なぜ気づかない?)
人生をめちゃくちゃにされ希望も何もかも失った暖の、復讐がこれから始まります。

「コンフィデンスマン」3話の感想

2018-04-26 12:21:05 | ドラマ
一話目は見逃しましたけど、三話目はなかなか面白かったです。
コンフィデンスマンってどういう意味かなと思いましたが、「信用、秘密」という‥きっと詐欺師のことなんでしょう。
今回のターゲットは、見るからに怪しい石黒さんの画商かつ美術評論家かつ鑑定士です。
これを一緒に全部やるなんて無理でしょうが‥
しかし彼は業界を牛耳る有名人らしいのです。
彼は、その地位と名声さと知識を生かして、悪いことをしています。
価値のある本物の絵を安く買い、高く売りさばいては金儲けとマネーロンダリングに走っているようなのです。
 
今回の話はすごく大がかりでした。ダー子はそんな城ヶ崎を一杯食わせるために中国人バイヤーになりすまし、オークションでバンバン高値をつけて次々に絵を買います。(どこにそんな金が?)
すっかり城ヶ崎を信用させます。次に贋作で彼を釣ろうとするのですが、残念、失敗します。
そこでありもしない想像の画家を作り上げます。
こんな設定です。昔、田舎に、フォービズムとキュービズムの影響を受けたまだ見ぬ画家がいて、その絵が大量に見つかった。彼は28歳で夭折した天才画家。
彼はゴッホかピカソのような存在になるだろう、と。
 
その絵をダー子の中国人バイヤーと争って、城ヶ崎は3億5千万で買い取りました。
しかしそれらを自社のオークションで売ろうとしたところ、なんと画家山本巌にそっくりな男が会場にいるではありませんか。
卵屋である彼の顔を合成したのが山本巌という幻の作家だったのです。
全て嘘だったと知る城ヶ崎。まんまとダー子達のワナに引っかかってしまったのでした。偽画家の絵を売ろうとしたことで評論家の信用は地に落ちました‥。
3ヶ月もかけて3億5千万円をゲットしました。ここでやっとダー子達は目的を果たしたのです。

痛快と言っちゃそうなんでしょう。
面白いのは、存在もしない画家の作品を素人たちで50点も描き上げたことです。
病弱で家の中だけで生活していた彼は窓から見える風景や静物画、動物をモチーフにしたという設定で、ダー子の一味五十嵐が写真を撮りゴッホ風の油絵に加工しました。
フォービズムとキュービズムの影響を受けたというから、簡単な図形と荒々しさ、野性味を加えます。
つまり素人でも描ける絵にして皆で完成させました。素人以下の絵がゴッホになる可能性を持つ画家とは‥
有名な評論家が名も知らぬ昔の画家にそんなに投資するとは思えないんだけど、ダー子の煽りと生来の欲深さで、見誤ってしまったのですね。
 
そこまでのめり込んだ理由が分からなかったけど、そこは石黒さんならではの胡散臭さでごまかされていました。
しかし、伴ちゃんという贋作師が簡単に捕まり、そのきっかけになったダー子たちには捜査が及ばなかったことや、この山本巌にしても仕掛け人が何故調べられなかったのか、そこがおおいに疑問です。
全体が漫画なので、そこは不問にして‥ということなのでしよう。
 
長澤まさみの弾けっぷりがすごくて、前回は「この人どうしちゃったの?」と気になって集中出来ませんでした。
今回はかなり慣れました。30歳前後で、演技と役に脱皮を図ってるのでしょうね、長澤さんは。
石原さとみさんも、アンナチュラルなどではかなり懸命に今までのイメージから脱皮したがってるように見られました。女優は30歳が境界線なのかな、私生活においても仕事においても。
 
昔は清純派から本格的女優になるのに、脱いだり汚れ役をするのが普通でした。
アクション派、汚れ役、犯罪もの、よろめき‥、舞台、ミュージカル、司会‥とそれぞれ転向先があるんだろうな。
まー見ている方は気楽なものです。
色々変な所はありましたが、それは目をつぶって、エンタメとして気合いの入った回でした。来週も期待です。

「おっさんずラブ」1話の感想

2018-04-23 16:35:55 | ドラマ
説明なしのドタバタがずっと続いて終わりました。いったい何を言いたいの?とあぜんとしました。
不思議に思い、もう一度見直してみました。
しかし、…やっぱりボーイズラブじゃなくて、メンズラブとでもいうような初老の男の恋の話です。
それ以外の事は何も描いてありません。

恋をしている初老の男、黒澤。相手は会社内の部下です。
黒澤という不動産販売会社の部長は吉田鋼太郎。(けっこう姿勢も良くてカッコイイんですよね)
主人公は33歳独身の春田という男(田中圭)です。毎日酔いつぶれて帰宅し、廊下で寝たりだらしなさを絵にかいたような男です。
そんな息子に嫌けがさして、母親は仕事をすると言って家から出て行きました。
 
春田の身の回りに次々に異変が起こります。
一つ一つに疑問を感じ、それが如実になるたびに「まさか…」と春田は恐れを抱くのでした。
黒澤部長のパソコンの中に自分のスナップ写真のフォルダがあったり、春田の営業日報にはびっしりと黒澤のコメントが書き込まれています。
更にさらに、春田が痴漢の疑いをかけられた場面では、間髪を入れず黒澤が助け船を出してくれました。
真っ暗い事務所で春田と黒澤が二人きりになります。部長が近づいた時に、春田は怖くなって無我夢中で事務所を飛び出しました。
すぐにエレベーターの中でスマホにメッセージが届きます。中に書かれていた言葉は思わず笑いを誘います。
「シャツの襟にクリーニングのタグがついてるお」でした。
 
「~するお」はよく5ちゃんねるで使われている言葉です。とぼけたり性別をごまかすために使われるのかな?
一部の人は嫌がってるみたいですが‥それを、この場面で部長が使うとは。
ここだけじゃなく、ところどころおかしさがこみあげてきます。何なんだろ、シュールな笑いとでも言えばいいのか。
 
そして、部長に一方的に呼び出された海浜公園に春田が着くと、部長は大輪のバラの花束を抱えて現れました。
理由も告げず、いきなり春田に「好きです~!」と絶叫するのです。…たまったもんじゃない。
顔をくしゃくしゃにして戸惑う春田。日ごろから軟弱なので対応が全く分からないのです。
しかも、部長は妻と離婚すると言いだす始末です…。どうなってんの?
 
その後、仕事でもへまをし続ける春田でした。全てをさりげなくフォローする黒澤。
春田は恩返しでもあるかのように黒澤の上に広告塔が倒れて来るのをかばい、下敷きになってしまいます‥。
 
どうやら題名通りおじさんの同性愛を扱う話に間違いありません。
更にもう一人、気になる男が現れました。仕事のできる若い社員が春田の部下となり営業所に配属。
春田の家に引っ越してきました。
 
予告では彼からも迫られるようです。いやはや、気持ち悪さと可笑しさが紙一重のドラマ。
本当にこのまま突き進むのか?それとも部長には何か深いわけでもあるのか?
捨て視聴率の実験ドラマかもしれません。気が向いたらまた見てみることにします。

「黒井戸殺し」の感想

2018-04-19 09:27:12 | ドラマ
一週間近く前のスペシャルドラマですが、どうも何かがひっかかっていたので書くことにしました。
アガサクリスティ×三谷幸喜というコラボと「映像化が困難」と言われた原作を映像化したのがミソです。
 
初見だと流されてあぜんとしたまま終わるのがいつもですが、これはじっくり見てみました。
何度も分からない部分を繰り返し、丁寧に見たので細部がはっきりと理解出来ました。

真犯人は、ラスト20分辺りから薄々感じました。
サスペンスの極意は「一番それらしくない人が犯人」というものらしいですね。これもまたその通りでした。
つまり、ワトソン君が犯人だったようなものです。
 
犯人が分かってから改めて見直しますと、見方がぜんぜん違います。あらゆる事が伏線になっています。
そして、どんなふうに視聴者の目をくらますか、騙すかを巧妙にやっているかに気づきます。
まさに「一つとして無駄な部分のない脚本」でした。
 
まずストーリーですが、ある村に車輪の商売で成功したお金持ちがいました。名は黒井戸です。その彼女が自殺しました。
吉田羊さん演じる唐津です。何でも、彼女は一年前に夫を毒殺していたのだそう。それを打ち明けた人にゆすられていました。
苦痛に耐えきれず、彼女は自殺を選びました。
 
そして、黒井戸も何者かに殺されます。背中にグサリとナイフが刺さっていました。
彼は、亡くなった彼女から遺書を送られていました。その中に、彼女を揺すっていた犯人の名が書かれていました。
これらに立ち会っていたのが村の只一人の医者、柴でした。黒井戸とは友人です。
彼が一本の電話を受け、(執事の袴田から)黒井戸邸へ駆けつけると、彼は息絶えていました。
 
現場に現れる警察で屋敷は慌ただしくなります。容疑者は家で働く10名ほどの関係者と、そこに住む身内です。
一人ひとりが怪しげで、誰もが犯人の要素を持っています。
でも、一番の容疑者は黒井戸の義理の息子の春夫でした。
彼は都会に出て色々な仕事を転々としていますが、どうも何人かの証言で今戻って来て温泉宿にいるらしいのです。
この難事件を、勝呂という世界的な名探偵が取り組むことになりました。助手は柴です。

そうして一つ一つ調べていく内に、今まで見えていたことはまるきりの勘違いのようなもので、それぞれの人々の実情は驚くべきものでした。
これは長くなるので省きます。
 
最後の30分で、勝呂は皆を集めて推理をして行くのですが、そこでほぼ全てがどんでん返しされます。
真犯人は伏せられたままで終わります。
その後、勝呂は自分の家で柴と向き合い、最後の謎解きをしてみせます。
 
意外な事実はまだ出てきます。柴の姉が脳腫瘍を患っていて余命半年な事。弟の柴は手術費用が欲しかった。
唐津を脅していたのは柴。それを知られたくなくて、殺人をしてしまった…。
 
柴の動機と豹変する性格も、勝呂が説明してみせます。
そしてまだそこで終わりではない。そんな柴に勝呂は最後の愛情ある提案をします。
最愛の姉を悲しませないために、自殺を進めるのです。
何という事…

そして、柴の自殺の後に余命半年の姉が亡くなった後、勝呂が柴の手記を発表して事実を公表するというのです。
これで八方丸く収まり、傷つく人はいなくなる。名誉は守られる…。その為にも、あなたは死を選ばねばならない、と。
 
温情なんですかね。
私はこれは要らないと思いました‥。絶対、余計なお世話ですよ!
 
何から何までびっしりと関係性を書き、それをひっくり返し、最後は人情。あるたけの要素を使っての物語でした。
こういうのを才気走ってるっていうんだろうな~。
いやーでも、とりこぼしのない脚本はすごいわ。三谷幸喜は大嫌いだったけど、凄さを知りました。
そしてサスペンスというものが何となく分かりました、こういう風に書くのかと。
どうにもサスペンスが好きにならない理由もなんとなく分かりました。それはいつか書くことにします。

「あなたには帰る家がある」1話の感想

2018-04-15 11:22:34 | ドラマ
まだ始まったばかりで何とも言えないのですが、一回目は人物紹介も兼ねての主人公と回りの人たちの環境でした。
にしても、初めからとげとげしたシーンばかりで、思わず引きました。
まず主人公の家です。新しい家を買ったばかりの佐藤家。娘は中学に進学したばかり。一応幸福な一家に見えますが、内情は別です。

夫婦の真弓と英明は二人とも考えていることが全然違うのです。
妻の真弓は子育ても一段落したから、と以前の会社に再就職を決めます。
しかし以前とは何から何まで勝手が違います。書類の仕様や伝達の仕方など。その他もろもろ。
まだ若い女子社員に真弓は迷惑をかけっぱなしです。焦る真弓でした。
 
さらにこの夫婦、見るからに反りが合いません。
真弓は体育会系で大雑把、物事をはっきり言うタイプなのに、英明は正反対。
細かいところにシビアです。真弓がガンガン何かを言ってきても反論できずうやむやにしてしまいます。
本当に頼りなくて、はっきりしない。手ごたえのなさに真弓はイライラしっぱなし。
だからつい友達や行きつけの店で愚痴ってしまうのです。
 
ああ、こういう夫婦っているなーと思いました。
根本的に性格が合わないのです。暮らすことがストレスになっている。
年を重ねるごとに疲労が溜まり、爆発寸前になってしまう。不毛なのです。
それが判りすぎるから、見ているのが辛くなってきます。
一話では二人の趣味や感じ方の違いがはっきり表れてました。一つの映画を見ても感じ方がまったく違います。
しかし、何となく相手を誤解して受け止めていて、誤解した部分で好きになっているようです。
 
何だかなー、初めから合わない夫婦の破綻を延々と描いていくのか~。これは脱落しそう…
それもこれも原因は出来ちゃった婚です。出来てしまったから仕方なく結婚した、妥協して結婚したのが良くなかった気がします。出来ちゃった婚で破たんしたカップルの話を、私も時々聞きます。
 
でもこのドラマは初めから飛ばします。
そんなモヤモヤの塊のような夫が、顧客の人妻に魅力を感じ、二人はあっという間に惹かれ合ってしまうのでした。
 
とんでもないですね、住宅販売の仕事をしていて、客の一人に手を出すなんて。しかもまだ商談中でしょ?
英明の頭の中がさっぱり分からない。
でも、結局そういう男なんでしょうね。ここぞという時に妻に言い返せず、家の外でうっぷんを晴らすチャランポランな男。
綾子(木村多江)は、古風な家で教師の夫にこき使われながら耐え忍ぶ妻です。
触れなば落ちる何とかのように、英明になびいて簡単に落とされてしまいました。
今週はホテルでベッドインしちゃいましたよ。おやおや…
 
なんか、あまり気持ちのいいドラマではないようです。
今シーズン、いいドラマがないですよね。一応見てはみたけど、感想を積極的に書きたくなるものはないです…
原作が小説らしいので、この後何捻りもありそう。何話かは見てみることにします。