今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「テラスハウス」東京2019-2020 37話の感想

2020-03-28 14:53:57 | テレビ

世間はコロナウィルスで戦々恐々としています。家の中にいるのも飽きましたが、ここは堪えどころです。
シーズンの境目でTVはスペシャルばかりですね。
何となく見ているテラスハウスの感想を書いてみます。

東京編2019~2020の今週は37話でした。
6人いる中でなんとなく2組のカップルが出来上がっていました。30歳の新野さんは新興企業の社長です。
なんでも会社を退職したい時の代行業だと言います。
えっ、そんなのが(失礼!)仕事になるの?
この人の行動が凄いです。もう始めから飛ばしすぎ。まぁ一言で言うと気持ち悪い!夢というメンバーと初めて会った時に彼女が飲んだビンを口をつけて飲みました。それも粘っこいやり方で…
クリスマスには夢に強引にキスしました。もう全てが直接的で引いてしまいます。

今週2つのカップルで京都旅行へ行こうと誘ったのも社長です。
もう一組のカップルが最近ちょっといいムードになった快と花です。今週、快は旅行へ行くのを渋りました。社長にその理由を打ち明けます。
何でも彼は仕事にしているスタンダップコメディに悩んでいるのです。一言で言うとその事で精一杯で余裕がないと言うのでしょう。
しかし社長は説得します。問題は3つだ、と。行く事で新しいネタが出来るかも知れない。
二人の関係をはっきりさせることで仕事も前に進むだろう、そして京都行きの旅費は自分が出すからと言うのです。
こういう所はさすがだなと思いました。実際の会社をやってる人だけあって説得力があります。

でも京都へ行っても浮かない快の気持ちは変わりません。
花と向き合って、話す内にますます自分の今の立場が鮮明になってきて、思わず涙をこぼしてしまいました。

一方社長と夢は京都タワーへ夜の散歩です。そこでまた社長は強引に夢にキスをしようとします。が見事に失敗しました。「クリスマスの時したじゃん」
と言いますが「あれは、突然だったから」と夢がいいます。これからもっと社長を知り、いいなと思えるようになったらする、と言います。

それでもあきらめきれない社長…
帰ってきて二階の部屋に布団をびっちり敷きます。企んでるのが見え見え。
まず女子二人が風呂に入ります。入る前も「風呂の湯を抜かないで」と言うのです。
何これ…背筋がぞっとしました。変態なの?
でも二人は「抜くから」と言って風呂に入ります。
女子トークの後、風呂の湯を抜いて二人は出ます。
そうして、男子二人が風呂に入っている間に女子二人はさっさと布団を運び、一階のコタツの部屋に移動してしまいました。
社長達が風呂から出て二階に上がり、あっと驚くところで終わりました(笑)

もうキモイのと面白いのと、良く分からないのとでごちゃ混ぜです。
とにかく女からすると社長は下心で動いている男にしか見えません。目が血走っています。夢としたい、しかない。
凌と正反対の性格ですね。彼はものすごく大人だった。余裕と包容力があった。なのにこの30の男はなに、いや、でも自分に正直だというのは可愛いのかもしれないのかな。

ユメは一体何を考えてるのでしょう。こういうのに慣れてるのか。適当にあしらいながら相手を見ているのでしょうか。手強いですね。
花は花で、自分の見方、願望に拘るタイプ。だから合わない人を受け入れようとはしません。
このような、それぞれの個性を持った人がすれ違ったり火花を散らしたりして出会い別れていきます。

テラハって言うところは、恋愛したい人と仕事の夢を追いかけたい人とのガチンコバトルのような所がありますね。
始めのメンバーの香織って人も仕事したいタイプでしたね。凌が唯一気になっていた人。

社長は恋愛したいんじゃなくて女を抱きたいだけなんですかね。
まぁ見ていて快は気の毒でした。
もう卒業してもいいんでは?
花がプロレスラーで良かったですね。何かあったら手込めにされるのは男子でしょう…

新しい人が入る度に、それまでと違う全く新しいタイプの人がやってきます。人間観察にはきりが無い。
つくづく、人間というものは多様性の固まりだなぁ、と思います。(だから種を維持出来るのだろうか?)

 

 


「テセウスの船」最終話の感想

2020-03-24 00:01:23 | ドラマ

せっかく見たので感想を記しておきます。
最終回になってついに犯人が姿を現しました。
これまでのすべての殺人はまだ無邪気な10歳くらいの男の子、みきおの犯行でした。
なんと、殺人動機は単純でした。
彼は同級生の鈴を気に入っていて、独占したかった。
彼女が好意を持つ人や尊敬している人たちを、排除して独り占めしたかった。それで次々に関連する人を殺したのです。
なんというサイコパス!
淡々と自白する声を自らICレコーダーに録音しました。そして毒をあおって倒れます。
それが証拠で警察は彼が犯人だと認めざるを得なかったのです。文吾は釈放されました。

しかしもう一人の犯人が徐々に姿を現します。共犯者がいました。

心は手紙で神社に呼び出されます。一方、小屋付近に男性の死体があるという偽情報に踊らされて文吾はかけつけます。
…そこにいたのは、ななんと!
まさや演じる正志でした。
彼はノーマークでした。
泣き叫びながら犯行の動機を語る正志。文吾は正志の家庭を壊した張本人だと言います。
彼の母親はその昔、1977年ころ祭りか何かのイベントで鍋にキノコを入れただけで殺人の罪を着せられたのだと言います。

冤罪で正志の母は夫に離婚されます。一人で子供を養い、働きすぎて死んでしまいました。

どこへ行っても殺人犯の子供と呼ばれ、妹は自殺してしまった。
自分の家庭を壊したのは文吾、お前だと正志が叫びます。
なのに文吾の家庭は円満で家族の絆は強く、仲の良い姿を見る度に怒りが湧いた。
この家族にも自分と同じ苦しみを与えてやると…

そこへ心がやって来ます。脇腹を刺されている文吾と、文吾から刺される間際に助かった正志と、心がもみ合って、心が腹を刺されました。
心は「自分は家族を守るためにここへ来た、自分は強くなれた、ありがとう」と文吾に伝えて息を引き取ります(多分…)

時間は現代へ。
仲良く手をつなぎ、みきおとさつきの働く店でにこやかに過ごす心と由紀。(どうなってんだ)
佐野家一家が集まっています。由紀のお腹の中には子供がいます。現代の鈴と長男もいます。鈴は相変わらず弟の頭をペッペッと叩いています。
何も変わらない…年を取った文吾は穏やかに微笑みます。
塗り替わった過去を知っているのは文吾だけでしょうか。
古い部品がすっかり入れ替わってもそれはまだ元の船と同じと言っていいのだろうか?というナレーションが流れます。
なるほど、この家族は新しい船です。

全てがめでたしめでたしの雰囲気で終わります。不気味なナレーションを残して。
しかし私はどこもかしこも疑問だらけです。

何でいきなり心はタイムスリップしたのか?
突然現代に帰り、また突然過去へ戻る、それがどうして起こるのか。心はなぜ不思議に思わないのか。

お楽しみ会で毒殺されるはずだった子供たちは助かった。佐野家の家族も、皆殺しされるはずだったけど、免れられた。
未来では、母親も姉と兄も亡くなったのに、それもないことになった。
また白髪の元教師さつきも、みきおも、新しい世界では元気に働いている。
みきおのサイコパスは直ったのか。

父親の文吾は殺人犯ではなくなった。刑務所へは行かずに普通に生活している。
結局心だけが貧乏くじを引いたのではないか…。

いくつもの世界が同時に存在するパラレルワールド、ではなくて、一つの世界線で書き換えが起きたらしいのですが‥
さっぱり判りません。私には難しすぎた。

でも昨日のSNSはパンクしたみたいですね。(笑)
それなら本望でしょう。色んな推理をし合って炎上するのが楽しいのです。
心は犠牲的精神を発揮して時空の中に消えた英雄なのでしよう。私にはそう見えました。


池上彰のニュースそうだったのか!2時間SP「今こそ知りたい中国のこと」の感想

2020-03-21 12:34:27 | テレビ

いろいろと多忙でドラマを見る余裕がありませんでした。
たまたま録画していた「池上彰のニュース解説2時間スペシャル」の後半の感想を書いてみます。

今現在の中国の様子をダイナミックに切り取って解説していました。とても見事だなと思いました。
キーワードは「ド派手」。面白い表現です。的を得ています。
例えば、中国は何をするにも中央集権的だから鶴の一声で国民は従わなきゃならなくなります。
大きなダムをつくるために立ち退きを命ぜられた国民は100万人だとか。皆一斉に荷物を持って大移動します。
日本なら一つ一つ地主と交渉して何年もかかるでしょう。

地上500mの人工滝、地上1200mの透明の床の橋。はじめて見ました。
やることが派手でスピード感があります。新幹線は今や日本の距離の10倍だそう。

国を挙げての買い物祭りの日にはネット通販の売り上げが一日4兆円になるそうです。
中国が今力を入れてるのはサッカー。子供たちにサッカーを教え英才教育をしサッカー大国にしようとしています。

一方道路が陥没して3人が生き埋めになった時は有無を言わさずコンクリを流し込んで3人を生き埋めにしました。
全体を考えるので個人は無視されるのです。ひどいです‥

最近では国民全員を見張る監視カメラのシステムが張り巡らされています。
至るところにある監視カメラ。その数約2億台です。

犯罪を減らす目的もありますが、国民一人一人の行動と考えを知るためだそうです。
そしてその先には国への反政府活動をさせないという目的もあるそうです。

ここから段々見ている人たちの顔が引きつってきます。
共産党員が9千万人いるそうですが、それは努力してなることができます。この人たちは特権階級になるそうです。

次に導入を予定されているのが、なんと!国民の信用度を点数化する信用度スコアです。
まず国民が一人千点を与えられます。
その行動によってどんどん減点されたり加点されたりする。
交通違反みたいなもん?減点されると、生活に影響が出てきます。
融資を引き下げられ高速鉄道に乗れなくなり、出世が出来なくなる。そしてIDと顔、名前がネットにさらされます。
怖ろしいですね。これも最終目的は反政府活動を防ぐため。政府に従順な人物を育て上げようとしているのです。

そしてこからが本題。新疆ウイグル自治区の人々が不当に中共に弾圧されている話題です。
強制収容所と言われていますが「教育施設」と中国は言い換えています。
そこで100万人のウィグル人たちが拷問、脅迫、殺害されているのだそうです。
つまりイスラム教の人たちを弾圧しているらしいのです。
一神教のイスラム教は中国の共産党独裁制と相いれない。
中国共産党は、アラーの神より上でなければならない。
それで教育と称して改宗を迫り拷問などをしているらしいのです。


まぁ大体は知っていたことですが、全てを無理なく関連付けて解説したのはお見事でした。
これなら子供たちも理解しやすかったでしょう。
これがテレ朝とは、びっくりです。かなり攻め込みましたね。

派手に都市化と工業化がされたと思ったら国民は逆に監視を強化され、中共がかつてない権力を持つ事態になった。
自治区の人々も拘束され宗教の自由を奪われそうになっている。

国が発展することと引き換えに個人の自由は制限されつつある。それが中国。

冷たいようですが、そういう国なんだから仕方ないんじゃないの?
と私は思いました。今までだって散々国民を弾圧して来たし虐殺してるんだし、今更何を言うのかいと。

対抗しているトランプは凄いよね、民主主義国でもない国に向かって糾弾してるんでしょ。
確かにウィグル族の人たちは悲惨で気の毒です。けれど、よそ者の私たちが口出すことでもないのでは?
そこまで強い事言える日本なら、他の国へももっと色んな場面で言って来ても良かったはずです。

終わりになるにつれ、話が重くなり、5Gの製品を不買しようというトランプの呼びかけに足並みを合わせる国合わせない国とありましたが、
製品の中にどれだけスパイする機械が入ってるかなんてのは憶測でしかないですよね。
しかし、こういう対立の図の中に日本もまたあるのだという事は分かりました。
なかなか構成が良かったです。勉強になりました。

 


「知らなくていいコト」最終話の感想

2020-03-13 12:37:41 | ドラマ

最終回で作者の狙っていたことが全て公開されました。

今週はケイトが乃十阿の実の息子の存在を知ってドイツに行って彼と会うところから始まります。
乃十阿が実は連続殺人犯ではなかったことをケイトは知ります。
実はハリヒメ草という毒草をウォータータンクに入れたのは息子だというのを突き止めました。
これも一枚の写真が証拠だという。
それだけじゃ証拠不十分でしょうに。

乃十阿はこの3歳の息子を庇って殺人犯になったというのです。
自らの学者生命を捨て、殺人犯になったと。
一方乃十阿がその頃付き合っていた人(秋吉久美子)にも子供が出来ました。が、認知しなかった。
30年経ってその娘ケイトが会いに来ても口を閉ざした。
それは殺人犯の娘という汚名を着せたくなかったから。

そういう事実を全部ひっくるめて、ケイトは記者としてこれを記事にします。
すごい葛藤の末に書きます。
そうしてイーストは大々的なスクープとしてこの記事を発表しようとしました。
けれど、寸前で社長から止められます。こういうことはあるんでしょうか?
状況証拠だけでこれを発表するのはまずいという、あったり前の判断のようです。

記者としてギリギリの決断をして記事を書いたケイト。なのに没にされてしまいました。

ケイトは尾高とも話合いをしました。
もう一度やりなおしたいと言う尾高に、ケイトは言います。
「子供を捨てて欲しくない、そういう尾高は嫌いだ」と。
結局ここでもすれ違いでした。尾高はケイトをあきらめました。
しかし尾高の妻は子供を置いて出て行ってしまったのです。
落ち込む尾高でした。

イーストの中では野中が会社に出て来なくなりました。現れたかと思うと退職を願い出ます。
鬱になったみたいです。退職を受理されたはいいけど野中は見苦しく騒いで「将来大作家になるからな、見てろ」と叫びます。

乃十阿という人間は、子供を守り自分の人生をあきらめていた。
殺人犯ではなかったその生き方にケイトは安堵します。
ケイトは自分も他人の家庭を壊すのは望みませんでした。だから尾高との復縁を拒んだのです。
「人として守るべきもの」はなにか、「好きな人に家庭があった時にどう生きるか」が二重三重の立場から語られます。

そうしてケイトは父親を誇りに思い、自分の生き方の糧にするのでした。

このような深遠な内容でした。文学的と言っていいでしょう。
でも所々いい加減です。息子が毒草を入れたとしても、それは過失だったのでは?
父親が損害賠償を負う人生を選んだ方がまだましだったのでは。
嘘をついてでも全ての責任を負うという潔さを書きたかったのでしょうが、今の時代それは通用しないでしょう。

乃十阿がヒロイズムに酔ってる気がします。
尾高は何だかへそ曲がりです。
最後にケイトが「じゃあ一緒に子供を育てよう」と言ったら「そういうケイトは好きじゃない」と言います。
この二人、理想が強くて合わないのかしらね。いつもすれ違っています。

舞台が週刊誌の編集室なのも、スクープ狙いで活気づいて忙しくしてますが、何かあんまり魅力に感じません。
やっぱり古臭いんだよね。元殺人犯の真実がそんなに一般の人の興味を引くんだろうか。
その娘の告白記事に、世間がどれだけ興味持つのか。

野中は面白い人物でしたが、新しい彼女にも袖にされ、ケイトのことを他のメディアにリークしたのも皆に謝ったり、最後は「おまえらが跪く大作家になってやる」と負け惜しみを叫ぶのもステレオタイプのつまらん奴でした。

野中が何年か後に流行作家になったなんでどうでもいいことです。

むしろ作者がいつまでもそういう考えを持っているのが残念です。
作家が社会の上位にいるかのような。
また「記者は社会悪を追求する稀少な存在」みたいな雰囲気も嫌です。

世の中は広いんだから、もっと違った世界からこういうテーマを扱ってもらいたいです。明るく大らかに。
そんなに悲壮にならなくても生きていける世界はたくさんある筈です。

いかん、また私の辛辣さが出てしまった。

しかし充分に楽しめました。役者の熱演も感じられました。なにとぞご容赦ください。

 

 

 


「トップナイフ」9話の感想

2020-03-09 16:56:44 | ドラマ

久しぶりに「トップナイフ」を書いてみます。
いよいよこのドラマも大きな山場に入ってきました。番組の中に幾つもの話が入っています。
まず部長の奥さんの脳腫瘍です。非常にやっかいな病気です。
難手術を受けさせるために今出川部長はこの病院に3人の医師を呼び寄せたらしいのです。
手術の方法を医師たちは模索しています。

開頭手術と鼻の方から入っていって腫瘍を取り除く。
腫瘍の絡み具合がしつこくて下手をすると言語野を傷つける可能性があるから、途中まで話しかけながら手術するというのです。
恐ろしや。奥さんは、病気の進行で、人格が変わるほどの暴言を吐いたりします。
せん妄というらしいのですが、普段の大人しい性格から想像出来ない変わりぶりです。

ドクターヘリで運び込まれたのが男子中学生、なんと、鉄筋が頭に突き刺さっています。
それを抜いて、後遺症が出るかどうか見極める外科医達。
一時危ない場面もありましたが、どうにか終わり、やがて意識を取り戻しました。

そして、今週は黒岩の私生活です。元妻との間の男の子が家にいます。
何週か前に、遺伝子検査をして、結果は「99.9%の確立で、黒岩の子」でした。
黒岩が息子の小学校へ忘れ物を届けに行くと、息子は同級生から小突かれていました。
黒岩は息子に「自分で自分の身を守れ」「強くならなければ生きていけない」「自分はオペの技術を学んで強くなった」と教えます。

そんなこんなしている間に、元嫁が職場へやって来ました。
ななんと、息子を引き取ると言うのです。
そして「あの子はあんたの子じゃないからね」とあっけらかんと言います。
ホントにけったくそ悪い元妻です。
黒岩が遺伝子検査をして貰った人に確かめると、これまた人を馬鹿にした事実が分かりました。
99.9%の検査証は実は偽装だったのです。
本当は「0%」でした。おいおい…

息子はすぐに元妻の元へ引き取られていくことになりました。
そして、ここが今回一番の胸が熱くなる場面でした。
黒岩は幼い息子に対して、「この間行った店へ、いつでも俺のつけで行っていいぞ」と言うのです。
そして「六本木の嵯峨、他のどこへも俺のつけで行っていいんだぞ」と言います。驚く息子に「中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、行っていいぞ」と言うのです。

思わず目が熱くなりました。
息子が新しい父親の所へ行けば、この子は居心地が悪くなるかも知れない。
ひょっとしたら虐待されるかもしれない。もし、食べられなくなったら…
自分のつけで食事はさせてあげたい、そんな気持ちかもしれません。

自分の本当の子でもないのに…
黒岩は幼い自分の姿を息子に見ていました。「何をされても抵抗出来ない弱さは自分の子供の頃と同じだ」と言っています。
その弱さを痛ましく思い、自分の子でなくても力になってあげたい、と思うのでしょう。
悪ぶってる彼の本当の人間らしさ、優しさがそこに現れています。

洗面所で息子が残して行った戦隊ものの小さな人形を見て、黒岩が胸を打たれる場面もジーンときました。

一方、部長は院長に辞表を提出します。
自分は去り、後任に深山を推薦します。深山に、「第一線から退いて、君は家庭を大事にすべき」と話します。
部長は長い間妻に家を任せきりで仕事に勢力を注ぎ込んできました。しかし、今妻がせん妄で暴言を吐く度に、それが積もり積もった自分への恨み言に聞こえると言うのです。

ドラマの山場らしく、それぞれの医師の家庭と葛藤を描いています。
言葉にならない重みと切なさを感じました。
毎回「これはもしかして良ドラマ?」と思わされます。
外国ドラマの救命何とかというのに似てるのでしょうか?それぞれのプライバシーも絡めた筋書きは。

私は、部長はちょっとウェット過ぎるように思いました。
昔の人の働き方なんて家庭を顧みないのは普通でしたもんね。
高度経済成長期はそんなもんです。黒岩もだけど、まぁ全体にウェットと言えばそうなんですけどね。

さぁ来週はどうなるのでしょう。
何十年かぶりにお見かけした「青い鳥」の娘さん役が、中学生の母親となって出てきました。どうも息子の頭に鉄筋を刺したのは彼女らしいのです。
難しい役専門でしょうからね、彼女は。最終回に向かって来週も目が離せません。