ふみさんの日々雑感

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希望の国 日本

2007-02-27 22:51:43 | Weblog
政府の“美しい国日本”の次は、経団連の御手洗氏の“希望の国日本”。「美しく希望の国日本」なんとステキな言葉。そして今は虚しい言葉。

昔は御手洗氏を尊敬していた。TV等でのキヤノンの数々の取り組みについて。特に従業員の男女差別の撤廃、能力ある人達が報われるシステム。どこよりも働くお母さんやお父さんに優しい会社。報道等の情報での羨ましい程の優良会社。それこそキヤノンファミリーの美しく希望の国、職場、家庭である。

けれども去年から偽装請負で問題になっている最たる会社がキヤノンだった。御手洗氏は企業のへの減税を強力に主張している。その財源には?の問いに消費税2~3%を当てればいいと。

そして派遣、パート、アルバイト、契約社員等のシステムで、大量の従業員を雇う事が出来るようになった。企業としては非常に助かると、絶対必要だと説く。だから工場が安い外国に出て行かず就職先が確保されているではないか。優秀な製品を作り輸出し国は潤い、国民も豊かに暮らせるではないかと。多分、偽装請負は製造業にとっては必要悪なのだろう。そして、一度味わった旨味は絶対に手放したくないのだろう。

財界と同調するように、政治家達の失言(とは思わない)問題。今度は国民をバターにたとえて「人権を尊重し過ぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と。

政界、財界人は多分、日本には四種類の国民がいると思っているのだろう。支配する側の日本人、普通の国民、そして、低賃金で人権など考えずにロボットのように文句も言わずに働いてくれる労働者。そして、機械のように子供を産む装置の下々の女という人間。

海外の人権団体に「日本は人身売買の国、人権に対する評価の低い国、男女差別が大きい国」と勧告されても、政財界は何のコメントも無く無視している。多分、何を言われようと絶対的な自信があるのだろう、日本に対して。

しかし、最近、本当に巷では殺伐とした事件が多くなっている。小説を追い越したような残酷な殺人。農作物だけでなく、各種の金属類の大量の窃盗事件。オレオレのような詐欺事件の横行。自己破産の増加・・・

美しくも無い世知辛い世の中。未来に子供達の希望を見出せない社会。

それでも、私達は生きて行かなくてはならない。せめて、自分の関わりのある範囲だけは守らなくてはと、縮こまってしまう。

美しい日本とは何をさすのだろう。希望の国とはどんな形を成すのだろう。具体的に教えて欲しい

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