ふみさんの日々雑感

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NHKドラマ「家で死ぬということ」

2012-02-25 22:21:44 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
今、家で家族に看取られて亡くなる事はあまりない。

ほとんどが病院で最期を迎える。

去年は夫が、一昨年は姉が、5年前には父が病院で亡くなった。

三人とも、延命治療は施されず、自然に穏やかに旅立って行った。家族やお医者さん、看護師さん達に見守られて。

このドラマの、ずっと一人で暮らしていたお母さんを、私は、私の母と重ね合わせてみていた。

家で看病が難しくなり、老人ホームに入ったお母さん。急に老人の顔になり、その表情が母にそっくりになり、思わず涙が溢れた。

娘婿が、ベッドにいるお母さんに「会いたい人はいる?」 と尋ねた時に 「会いたい人は皆、家にいる」 と答える。

そして、娘婿は、お義母さんを家に連れて帰り介護する決心をする。

私の母も、家に帰りたいだろうな、と思う。末っ子だった母は、跡取りの兄が戦死した為に、婿をとった。だから、父が亡くなるまでの88年間を生まれ育った家で生活した。そして、姉に引き取られて家を離れる時には辛かったろうなと思う。

今は、姉が住んでいた安城市の老人ホームに入っている。気になっていても、なかなか会いに行けない。

このドラマのように、母も帰りたいだろうな、と思う。でも、今は、誰も住んでいない生家に連れて行く事は出来ない。姉が生きていてくれたらな、と心から思う。

ドラマのお母さんが、嫁いで来た時からの思い出が走馬灯のように思い出される中で、「皆が迎えに来た」 と旅立って行ったシーン。涙が止まらなかった。

私の姉は、最期の時に、「ふみちゃん、信じられないだろうけど、私、森の中にいるよ。本当に、木々が見えるの」 と病院のベッドの中で指さすように天井を見渡した。そして、その日に昏睡状態に入って行った。

夫も、「木々が揺れている。」 と。二人とも自然の中に帰って行った。

こんな時代、辛いけど、夫も姉も穏やかに旅立てたんだからと、自分を慰めている。

私は、何処でどんな最期を迎えるのだろうかと、思う事がある。でも、娘の為には、まだまだ夫や姉の所には行けない。






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